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いのちだいじに!
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「はい、では偵察に出ていた妖精さんの報告によりますと、(仮称)ミニ恐怖の大王は元は死体であったそうです。何らかの方法で恐怖の大王が操っていると考えられます」
「トール、その操っている方法ってのは分かってるのか?」
「うん、父さん。実際に見てないから何とも言えないけど…予想はしてる。まだ断定できないんで何とも言えない」
俺がそう言うと、父さんは難しい顔をした後、
「そうか…それでも相手は元々死体なんだろ? 普通に切って倒せるのか?」
そこはまだ不確定なんだけど…
「多分、切っても倒せない可能性がある。だから当初にたてた作戦を変更します」
お、みんな真剣に聞いてくれてるな?
「(仮称)ミニ恐怖の大王に関して、ナディアと天鬼族3人娘に任せようと思ってましたが、俺以外の全員で当たってもらいます」
ここまでいいかな?
「チーム編成は、当初の予定と同じです。まず、父さんは斬って斬って斬りまくってください。コルネちゃんは、父さんの斬った敵を火の魔法でしっかりと焼いてね」
「うむ。コルネリア、頼んだぞ」「は~い、おとうさん、おにいちゃん!」
2人共、よいお返事です。
「ナディア、2人のサポートよろしく」
「了解しました、マスター」
マジで頼むよ? 父さんはどうでもいいけど、コルネちゃんが傷ついたら、俺は、俺は…泣いちゃうよ? 全部終わったら、身体の隅々まで確認しなくちゃ…コルネちゃんを! 傷ついたら、お兄ちゃんがお嫁にもらってあげるからね!
『それは却下です、マスター』
ぐ…会話と念話を使い分けるの上手くなったな…ナディアよ…
『残念な思考…いえ、性癖は変わりませんね、マスター…』
ま、それはいいとして…
「と言う事は、トール様。私達もですか?」
「うん。メリル達も同じ。強い火の魔法がみんなは使えないから、油を掛けて燃やしちゃって。もしもの時のためにと、カーゴルームにいっぱい油を積んできてるから、付近で降ろそう。たっぷり油を掛けたら、イネスのクリムゾン・ストライクなら、離れた所からでも火の魔法を飛ばして着火は出来ると思う」
『はい!』
「アーデ達は、メリルのチームと離れない様にして、サポートよろしく」
『はい!』
みんな返事は良いんだよなあ…返事だけは…不安だ。
「ユズキとユズカは、がっつり敵さんを足止めして動きを止めたら、油を撒いてまわって。2人には着火方法が無いから、無理はしない様に。着火は他の人に任せて」
「はい!」「は~い!」
こいつらが…ってか、ユズカが一番心配なんだけどなあ。暴走しなきゃいいけど。
「心配なので、妖精さんも何人かついて行ってあげてね」
ビシッ! と妖精さん敬礼!
「ちょ! 私達は大丈夫ですよ~!」
お前が一番心配なんだよ、ユズカ!
「偵察の結果、恐怖の大王周辺の空気も土地も水も、全てが腐ってるというか弱い瘴気が漂ってます。神具にはそういった物を無効にする効果があるけど、父さんは生身だから絶対に無理はしないで。出来るだけナディアの結界の中にいて、攻撃の瞬間だけ出る様にしてね。その時も出来るだけ呼吸は控えて。あ、あとタオルで口と鼻を塞ぐようにしといて。少しは予防になるから」
「うむ、わかった。ナディア様、お願いします」「お任せください」
マジで頼むぞ、ナディアよ。
「瘴気…腐海…○蟲…森へお帰り」
そしてユズカ、いらん想像をすな! 森なんて無いからな!
キッと睨むと、ユズカは黙ったけど、むぷぷ…って笑ってるし。
こいつ、本当に大丈夫だろうか?
頼むぞ、ユズキ。しっかり手綱握っててくれよ…ってか、馬なのはユズキだから、手綱を握ってるのユズカか…ま、いっか。
「いい、みんな。この土地は乾燥してるから、良く燃えるはずだし、まだ瘴気が漂う量も少ない。恐怖の大王も、完全には力を取り戻してないはずだから、今が絶好の機会。決して油断せず、全員で生きて帰りましょう」
急に真剣な顔になったけど、みんな気合入ったかな?
強い装備を手に入れて、どこか浮かれてたから、変な所で足元を掬われるかもしれないからな。
「では、御唱和ください。いのちだいじに!」
『いのちだいじに!』
うんうん。
「現在、敵に向けて微速で進攻中。あと少しで敵が見えて来るはずです。目視できる距離まで近づいたら、俺達は下船。各自ブリーフィングの通りにチームで別れて散開。しかる後、行動を開始してください。ホワイト・オルター号は、下船と油を降ろした後、結界を張って上空で待機。各自、決戦に備えて最終準備と確認をしておいて下さい。解散!」
うん、みんな走って食堂出て行ったけど…おトイレ? 変身したら出来ないもんね。
さて、では俺も例のブツを準備しますか。抜かりなく、お部屋にちゃんと用意してます。
もうリュックサックに詰め込んで、いつでも持ち出し出来る状態。
あとは…俺も、トイレいっとこ…
「トール、その操っている方法ってのは分かってるのか?」
「うん、父さん。実際に見てないから何とも言えないけど…予想はしてる。まだ断定できないんで何とも言えない」
俺がそう言うと、父さんは難しい顔をした後、
「そうか…それでも相手は元々死体なんだろ? 普通に切って倒せるのか?」
そこはまだ不確定なんだけど…
「多分、切っても倒せない可能性がある。だから当初にたてた作戦を変更します」
お、みんな真剣に聞いてくれてるな?
「(仮称)ミニ恐怖の大王に関して、ナディアと天鬼族3人娘に任せようと思ってましたが、俺以外の全員で当たってもらいます」
ここまでいいかな?
「チーム編成は、当初の予定と同じです。まず、父さんは斬って斬って斬りまくってください。コルネちゃんは、父さんの斬った敵を火の魔法でしっかりと焼いてね」
「うむ。コルネリア、頼んだぞ」「は~い、おとうさん、おにいちゃん!」
2人共、よいお返事です。
「ナディア、2人のサポートよろしく」
「了解しました、マスター」
マジで頼むよ? 父さんはどうでもいいけど、コルネちゃんが傷ついたら、俺は、俺は…泣いちゃうよ? 全部終わったら、身体の隅々まで確認しなくちゃ…コルネちゃんを! 傷ついたら、お兄ちゃんがお嫁にもらってあげるからね!
『それは却下です、マスター』
ぐ…会話と念話を使い分けるの上手くなったな…ナディアよ…
『残念な思考…いえ、性癖は変わりませんね、マスター…』
ま、それはいいとして…
「と言う事は、トール様。私達もですか?」
「うん。メリル達も同じ。強い火の魔法がみんなは使えないから、油を掛けて燃やしちゃって。もしもの時のためにと、カーゴルームにいっぱい油を積んできてるから、付近で降ろそう。たっぷり油を掛けたら、イネスのクリムゾン・ストライクなら、離れた所からでも火の魔法を飛ばして着火は出来ると思う」
『はい!』
「アーデ達は、メリルのチームと離れない様にして、サポートよろしく」
『はい!』
みんな返事は良いんだよなあ…返事だけは…不安だ。
「ユズキとユズカは、がっつり敵さんを足止めして動きを止めたら、油を撒いてまわって。2人には着火方法が無いから、無理はしない様に。着火は他の人に任せて」
「はい!」「は~い!」
こいつらが…ってか、ユズカが一番心配なんだけどなあ。暴走しなきゃいいけど。
「心配なので、妖精さんも何人かついて行ってあげてね」
ビシッ! と妖精さん敬礼!
「ちょ! 私達は大丈夫ですよ~!」
お前が一番心配なんだよ、ユズカ!
「偵察の結果、恐怖の大王周辺の空気も土地も水も、全てが腐ってるというか弱い瘴気が漂ってます。神具にはそういった物を無効にする効果があるけど、父さんは生身だから絶対に無理はしないで。出来るだけナディアの結界の中にいて、攻撃の瞬間だけ出る様にしてね。その時も出来るだけ呼吸は控えて。あ、あとタオルで口と鼻を塞ぐようにしといて。少しは予防になるから」
「うむ、わかった。ナディア様、お願いします」「お任せください」
マジで頼むぞ、ナディアよ。
「瘴気…腐海…○蟲…森へお帰り」
そしてユズカ、いらん想像をすな! 森なんて無いからな!
キッと睨むと、ユズカは黙ったけど、むぷぷ…って笑ってるし。
こいつ、本当に大丈夫だろうか?
頼むぞ、ユズキ。しっかり手綱握っててくれよ…ってか、馬なのはユズキだから、手綱を握ってるのユズカか…ま、いっか。
「いい、みんな。この土地は乾燥してるから、良く燃えるはずだし、まだ瘴気が漂う量も少ない。恐怖の大王も、完全には力を取り戻してないはずだから、今が絶好の機会。決して油断せず、全員で生きて帰りましょう」
急に真剣な顔になったけど、みんな気合入ったかな?
強い装備を手に入れて、どこか浮かれてたから、変な所で足元を掬われるかもしれないからな。
「では、御唱和ください。いのちだいじに!」
『いのちだいじに!』
うんうん。
「現在、敵に向けて微速で進攻中。あと少しで敵が見えて来るはずです。目視できる距離まで近づいたら、俺達は下船。各自ブリーフィングの通りにチームで別れて散開。しかる後、行動を開始してください。ホワイト・オルター号は、下船と油を降ろした後、結界を張って上空で待機。各自、決戦に備えて最終準備と確認をしておいて下さい。解散!」
うん、みんな走って食堂出て行ったけど…おトイレ? 変身したら出来ないもんね。
さて、では俺も例のブツを準備しますか。抜かりなく、お部屋にちゃんと用意してます。
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