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出発しまーす
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恐怖の大王討伐…つまりカズムちゃん討伐の旅に向けて、急ピッチで準備が始まった。
旅がどれほど長期になるのか分からないのもあって、食料関係は数か月は暮らせるだけの量を確保した。
飲料水などは、水の精霊さんがいれば問題なし。
あとは魔族さん謹製の貴重なお薬各種を山盛りと、ドワーフ職人さん謹製の武器・防具を予備含めてたっぷりと。
万が一陸路になった時に備えて、蒸気自動車4台と燃料の魔石もたんまり。
目的の国でグーダイド王国の通貨が使えなかった時のために、貴金属宝石類もこっそりと。
そして、この日のために創造した対カズムちゃん討伐用決戦兵器(笑)と、俺の新武装。
その他の細々したのも含めて、準備は着々と進んだ。
これらをホワイト・オルター号の船体後部にある、巨大カーゴスペースに積み込みします。
スペースは余裕があるので、まだまだ積み込めるから、不足するより余った方が良い…って事で、何でもかんでも突っ込む。
そして出発当日の朝、日の出と共に討伐隊メンバーが、ネスの祭壇前に集合します。
我が領民達に、俺達が勢ぞろいして出発する意味を教えなきゃならない。それも長期だし。
なのでネス様からのお言葉を賜りつつ、出発のセレモニーをする事にした。
何と言っても、我が領の民は、世界一信仰に篤いネス教信者ですからね。
祭壇で固唾を飲んで待つ、領民と俺達の前に、湖面を割って純白の女神像が姿を現した。
そして静かに近づき、その美しく威厳のある声で、俺達に向かって語り始めた。
『我が使徒トールヴァルドと、その仲間達よ。今、世界は未曽有の危機にさらされようとしている。遠き神代の時代より封印されてきた恐怖の大王カズムが復活をしたのだ。トールヴァルド達には、カズム討伐に赴いてもらいたい。我もこの様な事をトールヴァルドに頼むのも心苦しいが、世界を救うため、我に力を貸して欲しい。その為の力は、すでにそなた達に託した。その力をもって、この世界を救って欲しい。使徒トールヴァルドと、仲間達よ。世界の平和の為、カズムを倒すのじゃ』
う~む…のじゃは失敗だったかなぁ…何かてきとうにそれっぽい言葉を並べてみたんだけど…微妙なお言葉になったな。
「はっ。ネス様の使徒として、このトールヴァルドが恐怖の大王を討伐してみせましょう」
まぁこんなもんかな…民衆のウケはどうだ?
お、平伏して震えてる奴、感動して涙してる奴、世界の危機って言葉で青くなってる奴、俺達を心配してくれてる奴、めっちゃ激しく応援してくれてる奴、反応は様々だけど悪くはないかな?
次は、ネスが静かに湖へと戻って行ったのを確認したのち、ホワイト・オルター号を呼び出します。
街の封鎖、よ~し!
モフリーナへの連絡、よ~し!
グーダイド王国と真アーテリオス神聖国への連絡、よ~し!
出発の準備…メリル確認! 「完了です!」 、よ~し!
みんな心の準備は? 『出来てます!』 、よ~し!
うむ、準備も覚悟の完了だな。
最後に、領民達へ言葉を掛けておこう。
「我が愛する民よ。聞いてもらった通りだ。我々はこの世界を恐怖と渾沌に陥れようと謀る恐怖の大王を倒すため、本日ただ今より旅立つ。皆に、聞いてもらいたい。皆の願う力がネス様の力となる。延いてはそれが我々にも力を与えてくれる。民よ、ネス様の熱心な信者達よ! 平和を愛す民たちよ! 我々はネス様の御言葉に従い、死地へと赴くが、皆の心が気持ちが我々の力となる」
目の前の領民達は、黙って俺の言葉を聞いている…いや、次の言葉を待っている。
「皆が遠く離れた異国の地で戦う我らが危機に陥った時、きっと助けになる。祈って欲しい…我々の勝利を。この世界の平和の為、いざ行かん、決戦の地へと!」
『うわぁぁぁあああぇぁっぁぁぁ!!!』
おお、盛り上がった(笑)
めっちゃてきとうに、それっぽく喋っただけなんだが、良かった良かった。
メンバーの準備も出来た事だし、楽しい楽しいカズムちゃん討伐の旅に出発進行~!
最初の目的地は、父さんの家です!
『近っ! こんだけ盛り上げといて、近っ!』
サラよ…山の向こうでは、この街の出来事など見えぬし聞こえないのだよ。
『まぁそうですけど。向こうでもコレやるんですか?』
いや…もう疲れるから、やんない。
『んじゃ何でやったんです?』
俺の人気取りの為に決まってんだろ?
『大河さん、考えがゲスいよ…偽善通り越して偽悪だよ…』
ふっ…民衆受けするパフォーマンスも領主には必要なのさ。
『…立派なマリネ○王国の国王になれますね!』
それは、パタ〇ロだろーが!
『愛読書は、≪人をおちょくる50の方法≫でしょ?』
そうそう、あの本には色々なおちょくり方が…って、読んどらんわ!
『ギャグ体質で偽悪者…パ○リロですやん』
あそこまで太ってないもん…
旅がどれほど長期になるのか分からないのもあって、食料関係は数か月は暮らせるだけの量を確保した。
飲料水などは、水の精霊さんがいれば問題なし。
あとは魔族さん謹製の貴重なお薬各種を山盛りと、ドワーフ職人さん謹製の武器・防具を予備含めてたっぷりと。
万が一陸路になった時に備えて、蒸気自動車4台と燃料の魔石もたんまり。
目的の国でグーダイド王国の通貨が使えなかった時のために、貴金属宝石類もこっそりと。
そして、この日のために創造した対カズムちゃん討伐用決戦兵器(笑)と、俺の新武装。
その他の細々したのも含めて、準備は着々と進んだ。
これらをホワイト・オルター号の船体後部にある、巨大カーゴスペースに積み込みします。
スペースは余裕があるので、まだまだ積み込めるから、不足するより余った方が良い…って事で、何でもかんでも突っ込む。
そして出発当日の朝、日の出と共に討伐隊メンバーが、ネスの祭壇前に集合します。
我が領民達に、俺達が勢ぞろいして出発する意味を教えなきゃならない。それも長期だし。
なのでネス様からのお言葉を賜りつつ、出発のセレモニーをする事にした。
何と言っても、我が領の民は、世界一信仰に篤いネス教信者ですからね。
祭壇で固唾を飲んで待つ、領民と俺達の前に、湖面を割って純白の女神像が姿を現した。
そして静かに近づき、その美しく威厳のある声で、俺達に向かって語り始めた。
『我が使徒トールヴァルドと、その仲間達よ。今、世界は未曽有の危機にさらされようとしている。遠き神代の時代より封印されてきた恐怖の大王カズムが復活をしたのだ。トールヴァルド達には、カズム討伐に赴いてもらいたい。我もこの様な事をトールヴァルドに頼むのも心苦しいが、世界を救うため、我に力を貸して欲しい。その為の力は、すでにそなた達に託した。その力をもって、この世界を救って欲しい。使徒トールヴァルドと、仲間達よ。世界の平和の為、カズムを倒すのじゃ』
う~む…のじゃは失敗だったかなぁ…何かてきとうにそれっぽい言葉を並べてみたんだけど…微妙なお言葉になったな。
「はっ。ネス様の使徒として、このトールヴァルドが恐怖の大王を討伐してみせましょう」
まぁこんなもんかな…民衆のウケはどうだ?
お、平伏して震えてる奴、感動して涙してる奴、世界の危機って言葉で青くなってる奴、俺達を心配してくれてる奴、めっちゃ激しく応援してくれてる奴、反応は様々だけど悪くはないかな?
次は、ネスが静かに湖へと戻って行ったのを確認したのち、ホワイト・オルター号を呼び出します。
街の封鎖、よ~し!
モフリーナへの連絡、よ~し!
グーダイド王国と真アーテリオス神聖国への連絡、よ~し!
出発の準備…メリル確認! 「完了です!」 、よ~し!
みんな心の準備は? 『出来てます!』 、よ~し!
うむ、準備も覚悟の完了だな。
最後に、領民達へ言葉を掛けておこう。
「我が愛する民よ。聞いてもらった通りだ。我々はこの世界を恐怖と渾沌に陥れようと謀る恐怖の大王を倒すため、本日ただ今より旅立つ。皆に、聞いてもらいたい。皆の願う力がネス様の力となる。延いてはそれが我々にも力を与えてくれる。民よ、ネス様の熱心な信者達よ! 平和を愛す民たちよ! 我々はネス様の御言葉に従い、死地へと赴くが、皆の心が気持ちが我々の力となる」
目の前の領民達は、黙って俺の言葉を聞いている…いや、次の言葉を待っている。
「皆が遠く離れた異国の地で戦う我らが危機に陥った時、きっと助けになる。祈って欲しい…我々の勝利を。この世界の平和の為、いざ行かん、決戦の地へと!」
『うわぁぁぁあああぇぁっぁぁぁ!!!』
おお、盛り上がった(笑)
めっちゃてきとうに、それっぽく喋っただけなんだが、良かった良かった。
メンバーの準備も出来た事だし、楽しい楽しいカズムちゃん討伐の旅に出発進行~!
最初の目的地は、父さんの家です!
『近っ! こんだけ盛り上げといて、近っ!』
サラよ…山の向こうでは、この街の出来事など見えぬし聞こえないのだよ。
『まぁそうですけど。向こうでもコレやるんですか?』
いや…もう疲れるから、やんない。
『んじゃ何でやったんです?』
俺の人気取りの為に決まってんだろ?
『大河さん、考えがゲスいよ…偽善通り越して偽悪だよ…』
ふっ…民衆受けするパフォーマンスも領主には必要なのさ。
『…立派なマリネ○王国の国王になれますね!』
それは、パタ〇ロだろーが!
『愛読書は、≪人をおちょくる50の方法≫でしょ?』
そうそう、あの本には色々なおちょくり方が…って、読んどらんわ!
『ギャグ体質で偽悪者…パ○リロですやん』
あそこまで太ってないもん…
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