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祝・オープン!
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「春爛漫のこの佳き日。本日は、我がアルテアン領の領都リーカにおきまして、スパリゾートの完成を祝う晴れの式典に列席頂きまして、厚く御礼申し上げます。この日を迎えることができましたことは、ひとえに多大なるご支援を頂きました皆様、応援いただきました愛すべき領民の想い、そして建築に携わって頂いた多くの職人の皆様によるものと深く感謝しております。また、ここまで大規模なスパリゾートが建築できましたのも、私財を惜しみなく投資をして頂きました、領主アルテアン伯爵の領民を想う心があればこそだと思います。アルテアン伯爵様、並びにご協力いただきました皆様、誠にありがとうございます。本日、アルテアン領≪大型スパリゾート あるてあんの湯≫、並びに≪女性向け会員制 ビューティーサロン ウル≫、≪男性向けマッサージ店 ヴァル ≫をオープンいたしたいと思います。存分にお愉しみくださいませ。では、おーーーーーーぷーーーーーーん!」
何を長々スピーチしてるのかって? 見りゃわかるでしょ。
やっとこさ、温泉とエステ&マッサージ店をオープンにこぎつけたんだよ。
一応、ここのオーナー兼会長である俺がオープニング・セレモニーのスピーチしてんだよ! もう、めっちゃ面倒臭いよ!
俺、頑張ったよね? 素晴らしいスピーチが出来たと思う(自画自賛)。
元々、温泉自体はすぐに出たんだけど、父さんと母さんがやけにノリノリで、施設の設計にどんどん手を加えたもんだから、結構なデカさになって工期が伸び伸びになっちゃったんだよ。
この2カ月、本当に母さんのプレッシャーが怖かった…
ただ工期が伸びたおかげで、エステティシャンもマッサージ師も、かなりしっかりと養成出来たし、大量増員も出来たのだ。
特にエステに関しては、フェイシャル、ボディー、エイジングのケアと、痩身エステに脱毛とその他諸々メニューが大幅に増えました。
いや、これ大変だったよ…俺の前世のぼんやりした記憶と知識を元に色々と挑戦してみたんだけど、ユズカとサラがこれに参加した途端、あれもこれもとメニューが増えまくって、終いには俺が手を出せるレベルじゃ無くなっちまったよ。
取りあえず、魔族さんとユズカとサラで勝手に考えてもらいました。
いつのまにやら、ユズカとサラがエステの名誉顧問に就任。魔族さんやエステティシャンに尊敬されてるとか何とか…本当かよ…
「トールちゃん、オープンおめでとう。これで毎日エステに通えるのね!」
「う、うん。会員制なんで、コレ渡しておくね」
めっちゃ嬉しそうな母さんに、ブツを手渡した。
「これは?」
現代地球ではお馴染の、そう…アレだ。
「これは、サロンの会員証。母さんとコルネちゃんは、VIP会員証になってるよ。会員番号も、母さんがVIP01番、コルネちゃんが2番。VIP会員は、とってもお高い年会費が必要なんだけど、その分豪華なVIPルームでリラックスしてエステを受けられるし、専属のカウンセラーが付いてくるんだよ。予定ではVIP会員は100人の限定。ちなみに僕の婚約者が3~7番」
そういって黒地に金の枠取りがしてあるカードに書かれた、金文字の自分の名前を見た母さんは、ものすごくいい笑顔で、
「さすがはトールちゃん! 素晴らしいわ! 私の知り合いも会員になる様に、しっかり宣伝しておきますからね」
どんどんして下さいませ、母上さま。
会員が増えれば増える程、がっぽり儲かるのですよ。
ご婦人方の口コミ ネットワークは、馬鹿に出来ませんからな~。
ぐっふっふっふっふっふ…
「お兄ちゃん! コルネにも会員証あるの?」
おお、愛しのマイエンジェ~ル、コルネちゃんではあ~りませんか!
「もちろん、ほらこれだよ」
「わ~い! やった~~!!」
愛いのぉ~! エステなんぞコルネちゃんには必要無い…いやいや、若いうちからしっかりとケアしておかねば、すぐにお肌の曲がり角は来てしまうのだ。
いつまでも可愛い可愛いコルネちゃんで居てもらうためなら、毎回のエステ代も、お兄ちゃんが払ってしんぜよう。
そうだ! ちゃんと、エステの効果が出てるかどうか、隅々までチェックせねば!
後で色々とお兄ちゃんに見せておくれ。
『マスター…それはアウトです』
な、ナディア君…一体、何の話かな?
『妹の身体の隅々までチェックとか、完璧な変態…いえ病気…もとい犯罪です!』
さ、さぁ…さっぱり記憶にございません。
ちみは何を言ってるんだ? 言いがかりはやめたまえ。
『…目が泳ぎまくりです…取りあえず、シスコン病の更生施設の建設を急がねばなりませんね』
そんな施設いらねーよ! 病気じゃねーよ!
『いや、そもそも真面目にシスコン発言してるなら、それはそれで完全な犯罪行為ですので、強制的にこの世から排除しますよ?』
…俺ってナディアの創造主のはずなのに…この扱いって…
何を長々スピーチしてるのかって? 見りゃわかるでしょ。
やっとこさ、温泉とエステ&マッサージ店をオープンにこぎつけたんだよ。
一応、ここのオーナー兼会長である俺がオープニング・セレモニーのスピーチしてんだよ! もう、めっちゃ面倒臭いよ!
俺、頑張ったよね? 素晴らしいスピーチが出来たと思う(自画自賛)。
元々、温泉自体はすぐに出たんだけど、父さんと母さんがやけにノリノリで、施設の設計にどんどん手を加えたもんだから、結構なデカさになって工期が伸び伸びになっちゃったんだよ。
この2カ月、本当に母さんのプレッシャーが怖かった…
ただ工期が伸びたおかげで、エステティシャンもマッサージ師も、かなりしっかりと養成出来たし、大量増員も出来たのだ。
特にエステに関しては、フェイシャル、ボディー、エイジングのケアと、痩身エステに脱毛とその他諸々メニューが大幅に増えました。
いや、これ大変だったよ…俺の前世のぼんやりした記憶と知識を元に色々と挑戦してみたんだけど、ユズカとサラがこれに参加した途端、あれもこれもとメニューが増えまくって、終いには俺が手を出せるレベルじゃ無くなっちまったよ。
取りあえず、魔族さんとユズカとサラで勝手に考えてもらいました。
いつのまにやら、ユズカとサラがエステの名誉顧問に就任。魔族さんやエステティシャンに尊敬されてるとか何とか…本当かよ…
「トールちゃん、オープンおめでとう。これで毎日エステに通えるのね!」
「う、うん。会員制なんで、コレ渡しておくね」
めっちゃ嬉しそうな母さんに、ブツを手渡した。
「これは?」
現代地球ではお馴染の、そう…アレだ。
「これは、サロンの会員証。母さんとコルネちゃんは、VIP会員証になってるよ。会員番号も、母さんがVIP01番、コルネちゃんが2番。VIP会員は、とってもお高い年会費が必要なんだけど、その分豪華なVIPルームでリラックスしてエステを受けられるし、専属のカウンセラーが付いてくるんだよ。予定ではVIP会員は100人の限定。ちなみに僕の婚約者が3~7番」
そういって黒地に金の枠取りがしてあるカードに書かれた、金文字の自分の名前を見た母さんは、ものすごくいい笑顔で、
「さすがはトールちゃん! 素晴らしいわ! 私の知り合いも会員になる様に、しっかり宣伝しておきますからね」
どんどんして下さいませ、母上さま。
会員が増えれば増える程、がっぽり儲かるのですよ。
ご婦人方の口コミ ネットワークは、馬鹿に出来ませんからな~。
ぐっふっふっふっふっふ…
「お兄ちゃん! コルネにも会員証あるの?」
おお、愛しのマイエンジェ~ル、コルネちゃんではあ~りませんか!
「もちろん、ほらこれだよ」
「わ~い! やった~~!!」
愛いのぉ~! エステなんぞコルネちゃんには必要無い…いやいや、若いうちからしっかりとケアしておかねば、すぐにお肌の曲がり角は来てしまうのだ。
いつまでも可愛い可愛いコルネちゃんで居てもらうためなら、毎回のエステ代も、お兄ちゃんが払ってしんぜよう。
そうだ! ちゃんと、エステの効果が出てるかどうか、隅々までチェックせねば!
後で色々とお兄ちゃんに見せておくれ。
『マスター…それはアウトです』
な、ナディア君…一体、何の話かな?
『妹の身体の隅々までチェックとか、完璧な変態…いえ病気…もとい犯罪です!』
さ、さぁ…さっぱり記憶にございません。
ちみは何を言ってるんだ? 言いがかりはやめたまえ。
『…目が泳ぎまくりです…取りあえず、シスコン病の更生施設の建設を急がねばなりませんね』
そんな施設いらねーよ! 病気じゃねーよ!
『いや、そもそも真面目にシスコン発言してるなら、それはそれで完全な犯罪行為ですので、強制的にこの世から排除しますよ?』
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