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久々の精霊建設出動!
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はぁ、やっと帰って来たよ…まだ日も昇って大した時間も経ってない、肌寒い早朝にネス湖上まで到着~。
どうやらまだ暗い内に着いてた様で、ネス湖の上空でホワイト・オルター号は静かに留っていた様だ。
この世界の人達って朝早くからお仕事開始するから、みんながネス湖の上空に留まるこの飛行船を見た様だが、さすがは我が領の民だけあって、全く動じていない。
多分、また俺が何かしてんだろうなぁ~、ぐらいに軽く考えて眺めてたんだと思うが…少しぐらいは驚いてもいいんじゃね?
別に何かやらかしたわけじゃなく、実際にはホワイト・オルター号の離着陸だけはマニュアル操作が必要ってだけ。
俺が寝てたもんだから、オートパイロットがoffになって、目的地上空で停まってただけなんだが。
取りあえずマイホームの裏手に着陸させますかね。
裏庭ではドワーフメイド衆が並んでお出迎えしてくれた。
うん、やっぱ我が家はいい! 何だか落ち着く。旅に同行した一同、同じ感想だったようで、どこかほっとした顔をしてた。
んでは、近々の問題を片付けますか。
お仕事を頑張って片付け無けて、また会議のために王都に行かなきゃならないからね。
んで、メイド衆よ…難民達はどの辺まで来てるの?
「すでにヴァルナル地区のネリア街の東2番村まで来られてますだ。伯爵様から領兵さん達に連絡してもらったで、村に天幕を張って休んでもらってるべ。約2000人と連絡貰っただよ。んで、まだ来そうだっつー事だで」
言葉遣いが元に戻ってないか? 田舎の婆ちゃんみたいになってるぞ…標準語になったと思ってたんだが…もしや猫被ってたの?
ま、それは良いんだけど、2000人だって!? しかも後続があるとな!?
「んだ! さすがに村の食料だけじゃ足りないべ? どうすっか困ってただ」
そりゃそうだ! よし、すぐにそこまで補給物資を持って行こう。
その前に父さんにも連絡してっと。
『もすもす、父さん?』
『おお、トールか。どうした?』
『豚男爵領から来た難民なんだけど、ちょっと大変な事になってる』
『ん? 何が大変なんだ?』
『実は2000人も来たみたい。それと後続もあるみたいなんだ』
『に…2000か!』
『住む所は…地下で良かったら、俺が魔法で造るけど、食料が足りない…父さんの所の備蓄を放出しても良い?』
『うむ、全てお前に任せる。我が家を頼ってきたのであれば、全員受け入れよう』
『了解! 手配がすんだらすぐに王都に戻る。会議には間に合わせるよ』
『おう、待ってるからな』
さて、そんじゃ全権委任された事だし、難民受け入れ大作戦開始だな!
ってわけでやって来ました、ヴァルナル地区のネリア街東2番村。
本日のお供は、サラだけだ。
こいつ…いつの間にか運転に目覚めて、街道でドリフトかましたりするんだぜ?
マジで止めて欲しい…酔いそう…
「あ、トールヴァルド子爵様! わざわざお越しいただきありがとうございます」
うん、父さんの所の兵士さんが、俺を見つけて走って来てくれた。
「難民の皆さんの様子は?」
「はい、何とか村の周囲にありったけの天幕や幕舎を張っておりますが、数が足りず…」
この寒空の下、野宿はきついよな。
「食料は?」
「それも我々で動かせる量だけでは心もとなく、満足には配給できておりません」
難民の皆さんが、こっちをじっと見つめてる…そりゃ心配なんだろう。
「父さんの許可は取ってあるから、各街の備蓄を全て放出しろ。トールヴァルド地区からも食料を運ばせよう。絶対に飢えさせることが無い様に」
「はっ! すぐに手配いたします!」
「仮の住居はすぐに造ろう。地下室になるが…少しの間我慢してもらうしかないが…」
兵士さんは、「地下室?」って顔してたけど、説明するより見せた方が早い。
村から少し外れた小高い丘まで歩いて行き、周囲に何も無い事を確認。
うむうむ、ここなら良いでしょう。
「精霊さん精霊さん、お願いしやす!」
両手を広げて、久々の精霊建設さん出動です。わらわらとヘルメットを被った精霊さん達が集まってきました。
うん、相変わらず可愛いなぁ。
あ、めっちゃ精霊さんが照れてる…本当、この精霊さんってどんな進化してるんだろう? 感情が豊か過ぎるよなあ。
んじゃイメージとしては、地下都市。雑な造りじゃなく、しっかり区画整理された物がいい。この丘を出入り口に利用して、周囲に獣除けの壁も造っておこう。
換気用や炊事で使うための煙突も必要だし、プライベート空間もきちんとせねば。
そうなると、この丘の地下にマンションを埋め込んだ感じにした方が良いな。
独身者もいれば子供のいる家庭もあるし…1Kと2K、3LDKに4LDKぐらいあれば、ちゃんと振り分けできるかな?
う~む…まだまだ難民は増えそうだし…少々部屋数も増やしておくか。
よし! こんなイメージで精霊さん…
「工事開始!」
ずごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごご…
俺の掛け声と共に、もの凄い音と振動が辺り一帯を震わせた。
どうやらまだ暗い内に着いてた様で、ネス湖の上空でホワイト・オルター号は静かに留っていた様だ。
この世界の人達って朝早くからお仕事開始するから、みんながネス湖の上空に留まるこの飛行船を見た様だが、さすがは我が領の民だけあって、全く動じていない。
多分、また俺が何かしてんだろうなぁ~、ぐらいに軽く考えて眺めてたんだと思うが…少しぐらいは驚いてもいいんじゃね?
別に何かやらかしたわけじゃなく、実際にはホワイト・オルター号の離着陸だけはマニュアル操作が必要ってだけ。
俺が寝てたもんだから、オートパイロットがoffになって、目的地上空で停まってただけなんだが。
取りあえずマイホームの裏手に着陸させますかね。
裏庭ではドワーフメイド衆が並んでお出迎えしてくれた。
うん、やっぱ我が家はいい! 何だか落ち着く。旅に同行した一同、同じ感想だったようで、どこかほっとした顔をしてた。
んでは、近々の問題を片付けますか。
お仕事を頑張って片付け無けて、また会議のために王都に行かなきゃならないからね。
んで、メイド衆よ…難民達はどの辺まで来てるの?
「すでにヴァルナル地区のネリア街の東2番村まで来られてますだ。伯爵様から領兵さん達に連絡してもらったで、村に天幕を張って休んでもらってるべ。約2000人と連絡貰っただよ。んで、まだ来そうだっつー事だで」
言葉遣いが元に戻ってないか? 田舎の婆ちゃんみたいになってるぞ…標準語になったと思ってたんだが…もしや猫被ってたの?
ま、それは良いんだけど、2000人だって!? しかも後続があるとな!?
「んだ! さすがに村の食料だけじゃ足りないべ? どうすっか困ってただ」
そりゃそうだ! よし、すぐにそこまで補給物資を持って行こう。
その前に父さんにも連絡してっと。
『もすもす、父さん?』
『おお、トールか。どうした?』
『豚男爵領から来た難民なんだけど、ちょっと大変な事になってる』
『ん? 何が大変なんだ?』
『実は2000人も来たみたい。それと後続もあるみたいなんだ』
『に…2000か!』
『住む所は…地下で良かったら、俺が魔法で造るけど、食料が足りない…父さんの所の備蓄を放出しても良い?』
『うむ、全てお前に任せる。我が家を頼ってきたのであれば、全員受け入れよう』
『了解! 手配がすんだらすぐに王都に戻る。会議には間に合わせるよ』
『おう、待ってるからな』
さて、そんじゃ全権委任された事だし、難民受け入れ大作戦開始だな!
ってわけでやって来ました、ヴァルナル地区のネリア街東2番村。
本日のお供は、サラだけだ。
こいつ…いつの間にか運転に目覚めて、街道でドリフトかましたりするんだぜ?
マジで止めて欲しい…酔いそう…
「あ、トールヴァルド子爵様! わざわざお越しいただきありがとうございます」
うん、父さんの所の兵士さんが、俺を見つけて走って来てくれた。
「難民の皆さんの様子は?」
「はい、何とか村の周囲にありったけの天幕や幕舎を張っておりますが、数が足りず…」
この寒空の下、野宿はきついよな。
「食料は?」
「それも我々で動かせる量だけでは心もとなく、満足には配給できておりません」
難民の皆さんが、こっちをじっと見つめてる…そりゃ心配なんだろう。
「父さんの許可は取ってあるから、各街の備蓄を全て放出しろ。トールヴァルド地区からも食料を運ばせよう。絶対に飢えさせることが無い様に」
「はっ! すぐに手配いたします!」
「仮の住居はすぐに造ろう。地下室になるが…少しの間我慢してもらうしかないが…」
兵士さんは、「地下室?」って顔してたけど、説明するより見せた方が早い。
村から少し外れた小高い丘まで歩いて行き、周囲に何も無い事を確認。
うむうむ、ここなら良いでしょう。
「精霊さん精霊さん、お願いしやす!」
両手を広げて、久々の精霊建設さん出動です。わらわらとヘルメットを被った精霊さん達が集まってきました。
うん、相変わらず可愛いなぁ。
あ、めっちゃ精霊さんが照れてる…本当、この精霊さんってどんな進化してるんだろう? 感情が豊か過ぎるよなあ。
んじゃイメージとしては、地下都市。雑な造りじゃなく、しっかり区画整理された物がいい。この丘を出入り口に利用して、周囲に獣除けの壁も造っておこう。
換気用や炊事で使うための煙突も必要だし、プライベート空間もきちんとせねば。
そうなると、この丘の地下にマンションを埋め込んだ感じにした方が良いな。
独身者もいれば子供のいる家庭もあるし…1Kと2K、3LDKに4LDKぐらいあれば、ちゃんと振り分けできるかな?
う~む…まだまだ難民は増えそうだし…少々部屋数も増やしておくか。
よし! こんなイメージで精霊さん…
「工事開始!」
ずごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごご…
俺の掛け声と共に、もの凄い音と振動が辺り一帯を震わせた。
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