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…危険だ…
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さて、アルビーン男爵のお屋敷での晩餐会に誘われてしまったが、よく考えるとメリル、ミルシェ、ミレーラの3人はイブニングドレスを以前仕立てたんだが、マチルダとイネスは持ってるんだろうか?
「ビジネススーツではだめですか?」「フルプレートアーマーでは駄目ですか?」
だめだ…こいつらお貴族様の付き合いってものが分かってない。
「メリル、ミルシェ、ミレーラ。ちょっと2人を連れてイブニングドレスを至急仕立てて! ドワーフ職人さんだと、王都とかの流行りがわかんないだろうから、今回はリーカにある仕立て屋さんまで行って来てね。あ、必ず最初に母さんに相談してね。多分、母さんとコルネちゃんも新たに仕立てるだろうから。職人さんに余裕があるようなら、3人も仕立てて来ていいから」
新たにドレスを仕立てていいと聞いて目を輝かせる3人と、着た事も無いイブニングドレスと言われて困惑顔の2人。
ちょっと見てて面白い。
「今回は金額は気にしないでいい。母さんたちのドレスの支払いも俺が持つ。最速で最高の物を作ってもらってきてくれ」
ふっふっふ…たまには散財しても良かろう。婚約者と家族の為の金なら惜しくはない。
多分、父さんはそんな事気付かないだろうから…あとで通信の呪法具(略して通信具)で言っておこう。
いや、マジで婚約者~ずだけが新しいドレスとか仕立ててたら、父さんまた地獄を見る事になるからな。
う~ん、俺って孝行息子だなあ。
「あ、天鬼族3人娘とナディアのも出来たら仕立てて。今回、晩餐会に連れて行くから」
俺の追加の一言で、メリルは何か勘付いたのか、
「トール様…晩餐会ですよね? 何か気になる事でもおありですか?」
う~ん、相談しておくべきか…
「アルテアン派って派閥を周辺の領主が立ち上げてるんだよ。俺や父さんの了承なしに。んで、その派閥の貴族全員が今回の晩餐会で集まるみたいなんだ。この前挨拶に来たアルビーン男爵には釘を刺したけど、何があるか分からないから、護衛も兼ねてる。ユズキとユズカも連れて行くよ」
婚約者~ずは、俺の言葉になるほどと頷いていたが、そんな中ミルシェが、
「ですがトールさま…ちょっと過剰戦力気味じゃないですか?」
うん、良い所に気が付いたね。
「確かにそうだね。でも、ナディアもアーフェン、アーデ、アームも戦える様に見えないし、コルネちゃんもユズキもユズカも神具持ちには見えないでしょ? ただの妖精と執事とメイドが晩餐会について来たっておかしくないよ。ただ、いざとなった時に、戦力不足で皆に何かある様じゃ大問題だからね」
そう言うと、みんなちょっと嬉しそうに頷いた。
ついでにサラも連れて行くから、護りは万全だろう。
「ちなみに、我が家の誰かに何か仕掛けて来たら、全力でその家は潰すんで、よろしく! さ、時間も無いから、仕立てに行っておいで~」
俺がパンパンと手を叩くと、婚約者~ずは天鬼族3人娘を連れてゾロゾロと執務室を後にした。
まあ、女性は買い物大好き(偏見?)だから、楽しんできてくれたらいい。
…一緒に来てくださいって言われ無くて良かった…
おっと、忘れるところだった! 父さんに連絡連絡…
『父さん? オレオレ~!』
オレオレ詐欺じゃないぞ?
『おお、トール。何かあったか?』
だって直通電話なんだから、通信先が誰かちゃんと分かるんだよ。いちいち名乗らなくても大丈夫。
『アルビーン男爵の晩餐会用に、うちの女性陣がリーカでドレス仕立てるんだよ』
『ほう。それは華やかな晩餐会になりそうだな』
…やっぱ父さん、気付いてないな?
『その相談に母さんの所に行くから、よろしくね』
『うむ、了解した。用件はそれだけか?』
…父さん、気付けよ…
『父さん、母さんに‶うちの女性陣が全員ドレスの仕立ての相談”に行くんだよ?』
『うむ、聞いたぞ?』
『母さんはそれを聞いてどう思う? 一緒に晩餐会に出席するんだよ?』
『……危険だ……』
『何も準備してないんでしょ?』
『うむ…どうしよう…』
はあ…
『ちゃんとメリルに頼んだから。母さんとコルネちゃんと、ついでだけどナディアの分も仕立てる様にね』
『おぉ! 助かる! …またあの地獄の説教を喰らう所だった…』
『一応、俺が全部支払うっていったけど…父さん、母さんとコルネちゃんとナディアの分の請求書は回すからね』
『お、おう…もちろんだ。何ならお前の婚約者の分も俺が持つが?』
まあ、父さん最近金持ちだもんね。でも…
『そこは男の甲斐性を見せるって事で、こっちの分は俺が払うよ』
『そ、そうか。わかった』
『それじゃ、母さんにちゃんと言っておいてね。ついでに、母さんとコルネちゃんとナディアに一緒に仕立ててこいって、格好つけて言うんだよ? ちゃんと言うんだよ? 死にたくなかったら絶対に言ってね!?』
『わかった。今からすぐに言いに行く!』
慌ててんなあ…
『それじゃ 【ブチッ!】・・うちの・・』
話の途中で切りやがった!
ま、家内安全が一番。女は怖いからねえ…特に母さんは…ブルブル…
「ビジネススーツではだめですか?」「フルプレートアーマーでは駄目ですか?」
だめだ…こいつらお貴族様の付き合いってものが分かってない。
「メリル、ミルシェ、ミレーラ。ちょっと2人を連れてイブニングドレスを至急仕立てて! ドワーフ職人さんだと、王都とかの流行りがわかんないだろうから、今回はリーカにある仕立て屋さんまで行って来てね。あ、必ず最初に母さんに相談してね。多分、母さんとコルネちゃんも新たに仕立てるだろうから。職人さんに余裕があるようなら、3人も仕立てて来ていいから」
新たにドレスを仕立てていいと聞いて目を輝かせる3人と、着た事も無いイブニングドレスと言われて困惑顔の2人。
ちょっと見てて面白い。
「今回は金額は気にしないでいい。母さんたちのドレスの支払いも俺が持つ。最速で最高の物を作ってもらってきてくれ」
ふっふっふ…たまには散財しても良かろう。婚約者と家族の為の金なら惜しくはない。
多分、父さんはそんな事気付かないだろうから…あとで通信の呪法具(略して通信具)で言っておこう。
いや、マジで婚約者~ずだけが新しいドレスとか仕立ててたら、父さんまた地獄を見る事になるからな。
う~ん、俺って孝行息子だなあ。
「あ、天鬼族3人娘とナディアのも出来たら仕立てて。今回、晩餐会に連れて行くから」
俺の追加の一言で、メリルは何か勘付いたのか、
「トール様…晩餐会ですよね? 何か気になる事でもおありですか?」
う~ん、相談しておくべきか…
「アルテアン派って派閥を周辺の領主が立ち上げてるんだよ。俺や父さんの了承なしに。んで、その派閥の貴族全員が今回の晩餐会で集まるみたいなんだ。この前挨拶に来たアルビーン男爵には釘を刺したけど、何があるか分からないから、護衛も兼ねてる。ユズキとユズカも連れて行くよ」
婚約者~ずは、俺の言葉になるほどと頷いていたが、そんな中ミルシェが、
「ですがトールさま…ちょっと過剰戦力気味じゃないですか?」
うん、良い所に気が付いたね。
「確かにそうだね。でも、ナディアもアーフェン、アーデ、アームも戦える様に見えないし、コルネちゃんもユズキもユズカも神具持ちには見えないでしょ? ただの妖精と執事とメイドが晩餐会について来たっておかしくないよ。ただ、いざとなった時に、戦力不足で皆に何かある様じゃ大問題だからね」
そう言うと、みんなちょっと嬉しそうに頷いた。
ついでにサラも連れて行くから、護りは万全だろう。
「ちなみに、我が家の誰かに何か仕掛けて来たら、全力でその家は潰すんで、よろしく! さ、時間も無いから、仕立てに行っておいで~」
俺がパンパンと手を叩くと、婚約者~ずは天鬼族3人娘を連れてゾロゾロと執務室を後にした。
まあ、女性は買い物大好き(偏見?)だから、楽しんできてくれたらいい。
…一緒に来てくださいって言われ無くて良かった…
おっと、忘れるところだった! 父さんに連絡連絡…
『父さん? オレオレ~!』
オレオレ詐欺じゃないぞ?
『おお、トール。何かあったか?』
だって直通電話なんだから、通信先が誰かちゃんと分かるんだよ。いちいち名乗らなくても大丈夫。
『アルビーン男爵の晩餐会用に、うちの女性陣がリーカでドレス仕立てるんだよ』
『ほう。それは華やかな晩餐会になりそうだな』
…やっぱ父さん、気付いてないな?
『その相談に母さんの所に行くから、よろしくね』
『うむ、了解した。用件はそれだけか?』
…父さん、気付けよ…
『父さん、母さんに‶うちの女性陣が全員ドレスの仕立ての相談”に行くんだよ?』
『うむ、聞いたぞ?』
『母さんはそれを聞いてどう思う? 一緒に晩餐会に出席するんだよ?』
『……危険だ……』
『何も準備してないんでしょ?』
『うむ…どうしよう…』
はあ…
『ちゃんとメリルに頼んだから。母さんとコルネちゃんと、ついでだけどナディアの分も仕立てる様にね』
『おぉ! 助かる! …またあの地獄の説教を喰らう所だった…』
『一応、俺が全部支払うっていったけど…父さん、母さんとコルネちゃんとナディアの分の請求書は回すからね』
『お、おう…もちろんだ。何ならお前の婚約者の分も俺が持つが?』
まあ、父さん最近金持ちだもんね。でも…
『そこは男の甲斐性を見せるって事で、こっちの分は俺が払うよ』
『そ、そうか。わかった』
『それじゃ、母さんにちゃんと言っておいてね。ついでに、母さんとコルネちゃんとナディアに一緒に仕立ててこいって、格好つけて言うんだよ? ちゃんと言うんだよ? 死にたくなかったら絶対に言ってね!?』
『わかった。今からすぐに言いに行く!』
慌ててんなあ…
『それじゃ 【ブチッ!】・・うちの・・』
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ま、家内安全が一番。女は怖いからねえ…特に母さんは…ブルブル…
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