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同士よ!
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俺の領地は、ネス湖の湖畔のとても狭い範囲だけが拓けている。
観光街、居住地、牧場、小さいが農場などなど。
ネス湖の畔のごく狭い範囲に広がる街なのだから、白昼堂々と飛行船がネス湖から浮上し、空を飛び回れば、そりゃ誰もが知る所となる。
試乗を終えたホワイト・オルター号は、領主邸(つまり俺の家)の裏に着陸した。
ここで全員を降ろして、また静かにネス湖の湖底で出番を待つ事になる。
だがこの時、大勢の住民が領主邸前に押し掛けていた。
もちろん、着陸前にそれは見ていたし知っていたので、説明の為に俺は婚約者~ず&天鬼族の3人を伴って、領主邸の門まで来ていた。
門前で騒めく大勢の住民の前に立ち、両手を広げ暫し待つと、次第にざわめきは収まっていった。
「我が愛する住民よ、騒がせて済まない。先ほどネス様より新たなる神具である空を飛ぶホワイト・オルター号を授かった。ネス様は、『トールヴァルドよ、あらゆる人種、宗教、国家を問わず、その神の使徒の力をもって、この世界の危機を救いなさい』と、私に仰られた!」
「「「「「「おお~!」」」」」」
掴みは良い感じ。
「そして、『あらゆる危難は、時と場所を選ばず起こります。危難に迅速に対応する為の移動手段として、このホワイト・オルター号を授けましょう』とも、仰られた!」
「「「「「「おお~!」」」」」」
あ…何かのって来た感じ…
「私は、ネス様に誓った! ネス様の御心のままに、授かったホワイト・オルター号で、多くの人々を救うため尽力しますと!」
「「「「「「おお~!」」」」」」
みんな、おお~! しか言わないけど、本当にちゃんと聞いてんのかな?
「今後、私が世界を飛び回り、この領地を留守にする事も多いだろう。だが、皆も知っての通り、私には3人の婚約者がいる。留守中に彼女達の事が気掛かりとなっては、神の使徒として存分に力を揮う事が出来ないであろうと、婚約者達の護衛のためにネス様は3人の眷属を派遣してくださった」
「「「「「「おお…?」」」」」」
あ、ちょっと雰囲気変わった。
「紹介しよう! 我が婚約者は皆も知っていると思う。その隣に並ぶ彼女達が、ネス様から遣わされた神の眷属である、天鬼族の、アーフェン、アーデ、アームである。皆、よろしく頼む」
「「「「「「おお~!」」」」」」
婚約者~ずと天鬼族3人娘は、笑顔で手を振っているが、住民からは、万雷の拍手で迎えられた。
「私はネス様の使徒ではあるが、私だけが祝福されているのではない。この街とこの街で暮らす諸君も、ネス様より多大なる祝福を賜っているのである! 今後、この世界には大きな災いが起きるかもしれない。その時、諸君は…神の祝福を賜った諸君は、ただ指をくわえ見ているだけなのか?」
どっかの演説っぽく、問いかけてみた。
「俺は助けにいくぞ!」「領主様!ぜひ私をお使いください!」「ネス様に我々の力を見てもらおうぞ!」
口々に助力を申し出る住民たち。
ちょっと涙がにじみそう…いい住民達だ。
「ありがとう、諸君! 皆の熱い想いは確かに受け取った! きっと、ネス様に伝えよう! そしてその時が来たら、諸君には思う存分働いてもらいたい! 今日は集まってもらって、ご苦労だった。ネス様へ心よりの感謝と、皆に益々の幸あらん事を!」
「「「「「「ネス様に感謝を!」」」」」」
ふっ…ホワイト・オルター号の事は、うやむやに出来たみたいだな。
俺の演説のために集まってもらったような感じで終わらせることが出来た…疲れた…
「子爵様、話のすり替えが上手いですね…詐欺師の才能もあるのでは?」
ユズキよ、それは言ってはいけない。
「ユズキさん、もう手遅れですから」
「な、何を言いだすのかな、サラさんや?」
こいつ、何を言うつもりだ?
「すでにトールヴァルド様は、世界を欺いています!」
「な、何ですってー!」
ユズキよ、ノルなノルな…
「彼は…実は…」
「「ごくりっ!」」
「すでに生えているのです!」
「「はあ~?」」
「もうショタでは無くなってしまったのです!」
こいつは…
「しかも、むけ「このおバカーーーー!!」はじ…ガフッ!」
俺のラリアットで、綺麗に首を支点として一回転したサラは、後頭部から地面に落ちた。
「子爵様…何でサラさんがそんな事を知っているんですか?」
「うむ、ユズキよ…こいつは、俺の思考を読んだり、感覚同調で俺の視覚を共有できたりするんだ。その能力を使って、俺の風呂やら着換えを覗き見ている、超が付くド変態なのだ」
あ、とうとうユズキもサラをゴミを見るような目で見始めた。
「…ゆ…ユズキさんは、すでにむけ…ギャン!」
ユズキが、止めにサラの顔を踏んだ。
うん、その反応と行動は正しいと思うが、意外と容赦ないね。
ってか、サラは、完全なまでに物理的にユズキのは覗いてるよな? 犯罪だぞ?
「子爵様も苦労なさってるんですね…」
俺の苦労を分ってくれる同士が誕生した瞬間だった。
「ギャン!」
俺も一緒に踏んでおこう! もちろん、サラの顔をだ。
ちなみに、我が家の男女比率は、2:13。まだまだ男が少なすぎる…
観光街、居住地、牧場、小さいが農場などなど。
ネス湖の畔のごく狭い範囲に広がる街なのだから、白昼堂々と飛行船がネス湖から浮上し、空を飛び回れば、そりゃ誰もが知る所となる。
試乗を終えたホワイト・オルター号は、領主邸(つまり俺の家)の裏に着陸した。
ここで全員を降ろして、また静かにネス湖の湖底で出番を待つ事になる。
だがこの時、大勢の住民が領主邸前に押し掛けていた。
もちろん、着陸前にそれは見ていたし知っていたので、説明の為に俺は婚約者~ず&天鬼族の3人を伴って、領主邸の門まで来ていた。
門前で騒めく大勢の住民の前に立ち、両手を広げ暫し待つと、次第にざわめきは収まっていった。
「我が愛する住民よ、騒がせて済まない。先ほどネス様より新たなる神具である空を飛ぶホワイト・オルター号を授かった。ネス様は、『トールヴァルドよ、あらゆる人種、宗教、国家を問わず、その神の使徒の力をもって、この世界の危機を救いなさい』と、私に仰られた!」
「「「「「「おお~!」」」」」」
掴みは良い感じ。
「そして、『あらゆる危難は、時と場所を選ばず起こります。危難に迅速に対応する為の移動手段として、このホワイト・オルター号を授けましょう』とも、仰られた!」
「「「「「「おお~!」」」」」」
あ…何かのって来た感じ…
「私は、ネス様に誓った! ネス様の御心のままに、授かったホワイト・オルター号で、多くの人々を救うため尽力しますと!」
「「「「「「おお~!」」」」」」
みんな、おお~! しか言わないけど、本当にちゃんと聞いてんのかな?
「今後、私が世界を飛び回り、この領地を留守にする事も多いだろう。だが、皆も知っての通り、私には3人の婚約者がいる。留守中に彼女達の事が気掛かりとなっては、神の使徒として存分に力を揮う事が出来ないであろうと、婚約者達の護衛のためにネス様は3人の眷属を派遣してくださった」
「「「「「「おお…?」」」」」」
あ、ちょっと雰囲気変わった。
「紹介しよう! 我が婚約者は皆も知っていると思う。その隣に並ぶ彼女達が、ネス様から遣わされた神の眷属である、天鬼族の、アーフェン、アーデ、アームである。皆、よろしく頼む」
「「「「「「おお~!」」」」」」
婚約者~ずと天鬼族3人娘は、笑顔で手を振っているが、住民からは、万雷の拍手で迎えられた。
「私はネス様の使徒ではあるが、私だけが祝福されているのではない。この街とこの街で暮らす諸君も、ネス様より多大なる祝福を賜っているのである! 今後、この世界には大きな災いが起きるかもしれない。その時、諸君は…神の祝福を賜った諸君は、ただ指をくわえ見ているだけなのか?」
どっかの演説っぽく、問いかけてみた。
「俺は助けにいくぞ!」「領主様!ぜひ私をお使いください!」「ネス様に我々の力を見てもらおうぞ!」
口々に助力を申し出る住民たち。
ちょっと涙がにじみそう…いい住民達だ。
「ありがとう、諸君! 皆の熱い想いは確かに受け取った! きっと、ネス様に伝えよう! そしてその時が来たら、諸君には思う存分働いてもらいたい! 今日は集まってもらって、ご苦労だった。ネス様へ心よりの感謝と、皆に益々の幸あらん事を!」
「「「「「「ネス様に感謝を!」」」」」」
ふっ…ホワイト・オルター号の事は、うやむやに出来たみたいだな。
俺の演説のために集まってもらったような感じで終わらせることが出来た…疲れた…
「子爵様、話のすり替えが上手いですね…詐欺師の才能もあるのでは?」
ユズキよ、それは言ってはいけない。
「ユズキさん、もう手遅れですから」
「な、何を言いだすのかな、サラさんや?」
こいつ、何を言うつもりだ?
「すでにトールヴァルド様は、世界を欺いています!」
「な、何ですってー!」
ユズキよ、ノルなノルな…
「彼は…実は…」
「「ごくりっ!」」
「すでに生えているのです!」
「「はあ~?」」
「もうショタでは無くなってしまったのです!」
こいつは…
「しかも、むけ「このおバカーーーー!!」はじ…ガフッ!」
俺のラリアットで、綺麗に首を支点として一回転したサラは、後頭部から地面に落ちた。
「子爵様…何でサラさんがそんな事を知っているんですか?」
「うむ、ユズキよ…こいつは、俺の思考を読んだり、感覚同調で俺の視覚を共有できたりするんだ。その能力を使って、俺の風呂やら着換えを覗き見ている、超が付くド変態なのだ」
あ、とうとうユズキもサラをゴミを見るような目で見始めた。
「…ゆ…ユズキさんは、すでにむけ…ギャン!」
ユズキが、止めにサラの顔を踏んだ。
うん、その反応と行動は正しいと思うが、意外と容赦ないね。
ってか、サラは、完全なまでに物理的にユズキのは覗いてるよな? 犯罪だぞ?
「子爵様も苦労なさってるんですね…」
俺の苦労を分ってくれる同士が誕生した瞬間だった。
「ギャン!」
俺も一緒に踏んでおこう! もちろん、サラの顔をだ。
ちなみに、我が家の男女比率は、2:13。まだまだ男が少なすぎる…
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