システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

文字の大きさ
上 下
145 / 1,466

過激に激熱 

しおりを挟む
 蒸気自動車の改良が終わり、いよいよ量産体制は整った。工場はまだだけど…

 だが、免許も交通ルールの無いこの世界で、無差別に販売していたら、交通事故が多発する。
 馬車しかない現在だって、馬車と人の人身事故はあるんだから、もっとスピードの速い蒸気自動車だと、よっぽど誅して運転しなければ、間違いなく死亡事故が多発するはずだ。
 
 ん~どうしよ…教習所でも造るか?
 教習所で全過程を終了し、卒業検定を合格しなければ自動車は売らないとか…俺が免許を発行しちゃおうかな。
 昔の船舶免許なんて、日本船〇振興会が出してたしな…何故か船舶免許の申請は笹〇会長あてだったし…
『一日一善!』
 そうそう、そんなCMだったよな。
『日本〇舶振興会は、モーターボート競走の収益金を某政党のために役立てています!』
 サラ…それはかなりグレーゾーンだからな? やばい筋の人から睨まれるから、絶対に言うなよ?

 よし決めた! これは陛下に蒸気自動車を献上するときに、免許制度を進言しよう!
 んで教習所を…王都と父さんの領地にでも造るか。
 教官は、お堅い近衛か騎士ぐらいを派遣してもらって育てればいいんじゃね?
 国家公認の免許制度にすりゃ、逆らう奴も少ない…と思いたい。

 む? そうなると、違反した奴を取り締まるのは、やっぱ国か?
 スピード違反は出来ない様に、そもそも蒸気自動車にリミッターを付けるとして、暴走は取り締まらないとな。
 パトカー…必要? どうしても必要ってなったら、造ればいいか。
 軍事利用は確実に検討されるだろうから、そこはネスの御神託でなんとか抑えようかね。

 うむ、取りあえずは陛下に一通りの案を奏上してから考えるか。
 最低でも、蒸気自動車を購入する前に、どこかで練習してからだよな。
 ん~多分、陛下は俺の案だとほぼほぼ無条件で通してくれるから、先に父さんの領地に教習所をつくっちゃおう!
 運営は父さんに任せて、収益も父さんにあげちゃえばいいか。ついでに、自動車生産工場も父さんの領地に造っちゃえ!
 俺の領地は、出来る限り観光地として自然を残したいっていう我儘なんだけど。
 ま、実際のところ、父さんの領地には人が余ってるからね。大量雇用先を作る事で、失業率減少も必要だし。
 
 今の製造業って、馬車なら車輪から幌まで、全部を一つの工房で造ってる。
 しかーし! それだと効率が悪すぎる!
 各部品ごとに複数の工房に発注をかけて、工場の組み立てラインに部品を集積して製造する、現代地球方式の製造手法を取り入れよう! これで雇用も増える!
 納入部品の品質の基準を決めて、基準に達しない工房は切ってしまえばいいだけだ。きっと競って品質の安定化と向上を目指してくれるだろう。
 まあ、初期段階では、いくつかの工房がダメ出しを喰らう事は間違いないし、見せしめで廃業なんてところも出るだろうけど。
 これは必要な犠牲だな。救いの手はさしのべる気ではいるけど、本当に駄目ならマジで切って捨てる冷酷さも必要か…

 政治家や経営者の様なやり方は、あんまり好きじゃないけど…誰かがこの世界の製造業に一石を投じなければ、いつまでも進歩しないもんな。現状維持って聞こえはいいけど、時はどんどん流れ過ぎ去ってるんだ…結局は後退してるのと変わりない。
 この世界をより良くするためにも、ここは心を鬼にして大改革…いや、産業革命を起こそうじゃないか!

『もう蒸気機関は作っちゃいましたから、工場制機械工業も目前です。交通革命も目の前ですから、そう言えなくもないですね。あとは社会構造の改革になりますけど…いいんですか? あちこちの利権に食い込んでる貴族とか黙ってないと思いますけど?』
 いいんだ! 利権に胡坐をかいて利益だけ貪ってる様なクズ貴族なんぞ、何するものぞ!
 社会の底辺で、仕事も無く、食べる事すら出来ない、貧困にあえぐ人々を無くしたいんだ!
 そうすれば自然と秩序は出来るはず! 腐った貴族は、全部叩き潰してやるんだ!
『過激に激熱すっね?』
しおりを挟む
感想 725

あなたにおすすめの小説

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?

後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。 目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。 日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。 そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。 さて、新しい人生はどんな人生になるのかな? ※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします! ◇◇◇◇◇◇◇◇ お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。 執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。 ◇◇◇◇◇◇◇◇ 9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます! 9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~

はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま) 神々がくじ引きで決めた転生者。 「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」 って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう… まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか

処理中です...