128 / 1,466
番外編:使用人はゆず&ゆず?
しおりを挟む
トールヴァルド達が、国王様からお城と言っても過言では無い屋敷をもらい、内部を確認に来た。
執事のセバスが玄関扉を開けるその瞬間、扉がほんの少し開けられて外の光が差し込んだその時、ホールに出迎えの為に並んだ使用人一同の緊張は極限まで高まった。
先の大戦において、敵軍の最奥に単騎で突撃し、三人もの将を討ち取り、一躍英雄として名を轟かせた現アルテアン伯爵。
齢11で、聖なる女神の使徒として隣国との戦に参戦し、たった一人で死者ゼロで戦を収めた新たなる英雄であり、王国史上最年少で独立した貴族家を立ち上げた、神の子である現アルテアン子爵。
王国の第四王女にして子爵様の婚約者である王女様に、隣国の姫巫女にして同じく婚約者の少女、そして平民でありながら子爵様を幼い時から支えて来た、同じく婚約者の少女。
この英雄の一家を支える、女傑と名高い美しい伯爵夫人。
それが己たちの主であるという事実は、誇らしくもあり、恐ろしくもある。
武に長けた一家である。きっと脳筋だろうし、少しのミスでも厳しく責められるのではないかと恐れるのも仕方が無い事である。
そんな中、使用人の列の端で、ヒソヒソと緊張感の欠片も無く小声で話すメイド服の少女と執事服の少年の姿があった。
「ねえ…あれが英雄様?」
「う、うん…すごいイケメンだな…あのちょっと赤い金髪、格好いいな!」
黒髪で黒い瞳の2人は、周囲の緊張感もどこへやら、妙にリラックスしていた。
いや、単に何も考えていないだけなのだろうか?
「でもさ…このお仕事に合格してよかったね~! 住む所もご飯もお給金もすっごくいいし」
「だよなあ~。僕たちに魔物退治とか出来ないし、商売って言っても手持ちがないもんな~」
「うんうん! 試験も簡単な計算とか礼儀作法とかだけだったから楽勝だったしね」
「礼儀作法か…僕は柚夏がそこで落ちるかとおもったよ」
「ひっどー! 私は柚希が計算で落ちると思ったよ!」
「オイコラ! 足し算と引き算しか問題出てなかっただろ! いくら何でも小1レベルで間違うかよ!」
「つーーーんっ!」
「ぐ…」
どうも、ヒソヒソのレベルを大幅に上回った声量だったらしく、周囲のメイド達がクスクス笑っていた。
皆の緊張が霧散し、良い感じにリラックスできたのは良い事だろうが、ハウスキーパーであるメイド長に、ギロリと睨まれてしまったのは、勤務評価としてはマイナスだったかもしれない。
その話題の英雄様一家は…
「トール様、羨ましい、俺も欲しい、とか考えていませんか?」
「トールさま…何か不穏な事を考えていませんか?」
「あ…あの…トールさま、そういう考えは良くないと思います…」
ものすごい美少女に、少年が責められていた。きっとあれが噂の子爵様と婚約者様達なのだろう。
「あ、あは、あはは、あははははははは……」
引き攣った笑いの子爵様に、何故だか妙に共感できるものが、少年執事にはあった。
その後、居間にて伯爵様が奥様に正座で怒られているのを見た時、やはり共感できる何かが確かにあった。
「どこでも女って怖いんだなあ…」
少年執事は、しみじみと感想を呟いた。
半年前、柚夏と柚希は、異世界からこの世界に転移してきたようだ。
ようだと言うのは、良く知る異世界物転移物のラノベなどと違って、神様と会った覚えも、光り輝く魔法陣に吸い込まれたりもしていないからで、全くこれっぽっちも実感が無かったからである。
ただ、確か自分達は休日にデートと言う程のものでもないが、2人で買い物に出かけた帰りの電車に乗っていたところまでしか記憶が残っていない。
そんな事から、どうやら不思議な力で異世界に飛ばされたのか、死んでしまってこの世界に来たんじゃないかと考えたのだ。
気付いた時には、2人はグーダイド王国という国の王都に、なぜか手を繋いでぼへっと立っていた。
そこそこ大きな食堂の前でなぜか立ちすくむ2人に声を掛けてくれたのは、その食堂の女将さん。
2人から事情を聞いた女将さんは、泊まる部屋と給仕の仕事をくれた。
多分、異世界転移とかわけがわからなかっただろう。よく信用してくれたもんだ。
その後、この伯爵家の住み込みメイドと執事の公募を知り、試験を受けて、見事に倍率20倍を突破したのだ。
一見すると頼りない2人だが、意外とやるもんである。
翌朝、地球では引きこもり体質であった柚夏ではあったが、きちんと日の出と共に仕事を開始していた。
もちろん朝早くから、「柚夏起きて! 朝だから!」と、起こしに来てくれる幼馴染の柚希のおかげでもあるが。
2人は簡単に身支度を整えると、執事長のセバスさんの指示の元、それぞれ仕事を開始した。
ふと庭を柚夏が窓から覗くと、子爵が素手で剣を持った女騎士と手合わせをしていた。
その姿は、どこか心の中の何かにひっかっかった。
「ん~? なんだっけ…あれ…」
手に書類を抱えた柚希が通りかかり、
「何、さぼってんだよ?」
「さぼってなんか…いえ…あれ見て?」
言い訳しようとしたが、それより気になった窓の外の子爵の姿を柚夏に見せようと、指さした。
「お前な…雇い主を指さすな! 何があった…って、あれ空手じゃね?」
そう、空手! この世界にも格闘技ぐらいは有るかもしれない。けどあの動きは、明らかに空手。
手合わせの後、子爵は1人で空手の型の練習をしていた。
「もしかして、子爵様も転移? 転生者かも!」
柚夏は、手に持っていた雑巾を放り出し、窓を開け放ちトールヴァルド子爵に向かって、
「子爵様って、日本人なんですか!?」
特大の爆弾を投下した。
あっちゃ~! と、片手で顔を覆った柚希だった。
聞くにしても、もう少し時と場合を考えないと…本当、こついって後先考えないよなあ…と肩を落としていた。
腰を落とし、右手を突き出した形で止まった子爵は、こちらを見るとニッコリと笑い、
「君たちは日本から来たのかな?」
そう言うと、汗をタオルで拭きながら窓辺まで歩いて来た。
「「はい!」」
私達、この屋敷で雇ってもらって本当に良かった! これが2人の偽ざる本心である。
右も左も分からない異世界で、同じ日本から転生した子爵様の庇護下に置いて貰える事になったんだから。
「出来れば、将来は結婚して俺の領地と屋敷の管理を見て欲しい」
妙に気が回る子爵様の言葉に、気恥ずかしくあったが、柚夏はすぐに「ハイ!」と返事をし、柚希はモジモジと返事が出来ず、柚夏のエルボーをわき腹に喰らって悶絶していた。
「2人共、日本の事は内緒だよ?」
そう言って笑った子爵様を、2人はすごく頼もしく感じていた。
*番外編は、コラボ作品となっております。
ゆずちゃんねる ~二人の「ゆず」のラジオ番組!?~
作者 :月夜葵様 (カクヨム)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918288474
コラボさせていただいた作品です。楽しい作品ですので、是非読んでみてください。
執事のセバスが玄関扉を開けるその瞬間、扉がほんの少し開けられて外の光が差し込んだその時、ホールに出迎えの為に並んだ使用人一同の緊張は極限まで高まった。
先の大戦において、敵軍の最奥に単騎で突撃し、三人もの将を討ち取り、一躍英雄として名を轟かせた現アルテアン伯爵。
齢11で、聖なる女神の使徒として隣国との戦に参戦し、たった一人で死者ゼロで戦を収めた新たなる英雄であり、王国史上最年少で独立した貴族家を立ち上げた、神の子である現アルテアン子爵。
王国の第四王女にして子爵様の婚約者である王女様に、隣国の姫巫女にして同じく婚約者の少女、そして平民でありながら子爵様を幼い時から支えて来た、同じく婚約者の少女。
この英雄の一家を支える、女傑と名高い美しい伯爵夫人。
それが己たちの主であるという事実は、誇らしくもあり、恐ろしくもある。
武に長けた一家である。きっと脳筋だろうし、少しのミスでも厳しく責められるのではないかと恐れるのも仕方が無い事である。
そんな中、使用人の列の端で、ヒソヒソと緊張感の欠片も無く小声で話すメイド服の少女と執事服の少年の姿があった。
「ねえ…あれが英雄様?」
「う、うん…すごいイケメンだな…あのちょっと赤い金髪、格好いいな!」
黒髪で黒い瞳の2人は、周囲の緊張感もどこへやら、妙にリラックスしていた。
いや、単に何も考えていないだけなのだろうか?
「でもさ…このお仕事に合格してよかったね~! 住む所もご飯もお給金もすっごくいいし」
「だよなあ~。僕たちに魔物退治とか出来ないし、商売って言っても手持ちがないもんな~」
「うんうん! 試験も簡単な計算とか礼儀作法とかだけだったから楽勝だったしね」
「礼儀作法か…僕は柚夏がそこで落ちるかとおもったよ」
「ひっどー! 私は柚希が計算で落ちると思ったよ!」
「オイコラ! 足し算と引き算しか問題出てなかっただろ! いくら何でも小1レベルで間違うかよ!」
「つーーーんっ!」
「ぐ…」
どうも、ヒソヒソのレベルを大幅に上回った声量だったらしく、周囲のメイド達がクスクス笑っていた。
皆の緊張が霧散し、良い感じにリラックスできたのは良い事だろうが、ハウスキーパーであるメイド長に、ギロリと睨まれてしまったのは、勤務評価としてはマイナスだったかもしれない。
その話題の英雄様一家は…
「トール様、羨ましい、俺も欲しい、とか考えていませんか?」
「トールさま…何か不穏な事を考えていませんか?」
「あ…あの…トールさま、そういう考えは良くないと思います…」
ものすごい美少女に、少年が責められていた。きっとあれが噂の子爵様と婚約者様達なのだろう。
「あ、あは、あはは、あははははははは……」
引き攣った笑いの子爵様に、何故だか妙に共感できるものが、少年執事にはあった。
その後、居間にて伯爵様が奥様に正座で怒られているのを見た時、やはり共感できる何かが確かにあった。
「どこでも女って怖いんだなあ…」
少年執事は、しみじみと感想を呟いた。
半年前、柚夏と柚希は、異世界からこの世界に転移してきたようだ。
ようだと言うのは、良く知る異世界物転移物のラノベなどと違って、神様と会った覚えも、光り輝く魔法陣に吸い込まれたりもしていないからで、全くこれっぽっちも実感が無かったからである。
ただ、確か自分達は休日にデートと言う程のものでもないが、2人で買い物に出かけた帰りの電車に乗っていたところまでしか記憶が残っていない。
そんな事から、どうやら不思議な力で異世界に飛ばされたのか、死んでしまってこの世界に来たんじゃないかと考えたのだ。
気付いた時には、2人はグーダイド王国という国の王都に、なぜか手を繋いでぼへっと立っていた。
そこそこ大きな食堂の前でなぜか立ちすくむ2人に声を掛けてくれたのは、その食堂の女将さん。
2人から事情を聞いた女将さんは、泊まる部屋と給仕の仕事をくれた。
多分、異世界転移とかわけがわからなかっただろう。よく信用してくれたもんだ。
その後、この伯爵家の住み込みメイドと執事の公募を知り、試験を受けて、見事に倍率20倍を突破したのだ。
一見すると頼りない2人だが、意外とやるもんである。
翌朝、地球では引きこもり体質であった柚夏ではあったが、きちんと日の出と共に仕事を開始していた。
もちろん朝早くから、「柚夏起きて! 朝だから!」と、起こしに来てくれる幼馴染の柚希のおかげでもあるが。
2人は簡単に身支度を整えると、執事長のセバスさんの指示の元、それぞれ仕事を開始した。
ふと庭を柚夏が窓から覗くと、子爵が素手で剣を持った女騎士と手合わせをしていた。
その姿は、どこか心の中の何かにひっかっかった。
「ん~? なんだっけ…あれ…」
手に書類を抱えた柚希が通りかかり、
「何、さぼってんだよ?」
「さぼってなんか…いえ…あれ見て?」
言い訳しようとしたが、それより気になった窓の外の子爵の姿を柚夏に見せようと、指さした。
「お前な…雇い主を指さすな! 何があった…って、あれ空手じゃね?」
そう、空手! この世界にも格闘技ぐらいは有るかもしれない。けどあの動きは、明らかに空手。
手合わせの後、子爵は1人で空手の型の練習をしていた。
「もしかして、子爵様も転移? 転生者かも!」
柚夏は、手に持っていた雑巾を放り出し、窓を開け放ちトールヴァルド子爵に向かって、
「子爵様って、日本人なんですか!?」
特大の爆弾を投下した。
あっちゃ~! と、片手で顔を覆った柚希だった。
聞くにしても、もう少し時と場合を考えないと…本当、こついって後先考えないよなあ…と肩を落としていた。
腰を落とし、右手を突き出した形で止まった子爵は、こちらを見るとニッコリと笑い、
「君たちは日本から来たのかな?」
そう言うと、汗をタオルで拭きながら窓辺まで歩いて来た。
「「はい!」」
私達、この屋敷で雇ってもらって本当に良かった! これが2人の偽ざる本心である。
右も左も分からない異世界で、同じ日本から転生した子爵様の庇護下に置いて貰える事になったんだから。
「出来れば、将来は結婚して俺の領地と屋敷の管理を見て欲しい」
妙に気が回る子爵様の言葉に、気恥ずかしくあったが、柚夏はすぐに「ハイ!」と返事をし、柚希はモジモジと返事が出来ず、柚夏のエルボーをわき腹に喰らって悶絶していた。
「2人共、日本の事は内緒だよ?」
そう言って笑った子爵様を、2人はすごく頼もしく感じていた。
*番外編は、コラボ作品となっております。
ゆずちゃんねる ~二人の「ゆず」のラジオ番組!?~
作者 :月夜葵様 (カクヨム)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918288474
コラボさせていただいた作品です。楽しい作品ですので、是非読んでみてください。
17
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる