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ふぁ?
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姫巫女さんの名前は、ミレーラ=マレス。
べダムさんとは、又従妹の続柄になるそうだ。
うん、あのべダムさんの血族にしては明らかに遺伝的におかしい。黒目黒髪……俺、この世界で初めて見た。
これは、まさか転生者か? この姫巫女が恐怖の大王なのか?
『違いますよ。でも日本からの転生者かもしれませんね』
いや、ちょっと待とうか! 転生者第一号は俺だよな?
『そうですよ?』
んで恐怖の大王も転生か転移なんだろ? 俺の次にこの世界に来る奴なんだろ?
『恐怖の大王も転生者ですけど、第二号ってわけじゃないですよ?』
んじゃ、この姫巫女が第二号なのか?
『違いますよ?』
あれ? なんか混乱してきた・・でも姫巫女は転生者の可能性が有るんだろ?
『ええ、ってかどう見ても日本人顔ですよね』
ん~……ちょっと質問の内容変えようか。この世界に転生者って何人いるん?
『すごくいっぱいいます。もちろん地球以外からの転生者もいます』
え? だって俺が第一号なんだろ? この13年の間にそんなに転生してきたん?
『何か勘違いしてるみたいですけど、この星と地球の世界には共通の紀年法なんてものはもちろんありませんので、大河さんの死んだ日時を基準に地球時間との誤差を計算に入れた上で西暦に置き換えると、今日は西暦2265年6月17日になります。なので地球では大河さんが死んでから245年と4か月程経ってますけど?』
ふぁ!?
『前に言ったではないですか。あの輪廻システムがある次元とこの世界では時間の流れが違うと。まあ正確には、あの次元には時間という概念が存在しない、と言った方が正しいかもしれません。そもそも、大河さんが死んでからこの世界に産まれるまで、約232年ほどのタイムラグがあったのですよ?』
ふぇ!?
『なぜか日本のラノベだと、日本から異世界に転生する話しか無いですが……というか、地球からしか異世界に転生してませんが、この宇宙には無数の星が有るんです。その中には地球の様に文明の発達した星もあります。当然ですが、その星からの転生者だっていますから。大河さんが転生する時に、輪廻システムの一端を見たはずですけど、覚えてませんか? 魂があちこちに列をなしてませんでしたか?』
あ……確かにそうだ! 思い出した!
『輪廻転生のシステムの説明はしたはずですけど? 輪廻の輪の繋がったすべての星で魂のエネルギーの算術的な平均化をするために、あらゆる星で転生してますよ。まあ普通は記憶は消えるのですけれど』
うん……確かにそう聞いた……何で忘れてたんだろ。
この宇宙の星の全ての魂が色んな星に転生してるんだったよな。
『大河さんがこの星への転生第一号でしたが、この世界に産まれた転生者は数百年前から何十人も確認されてます。あの扉によって過去に飛ばされたんですね。まあ、人間に転生出来た人はごく少数ですし、その人も赤ん坊の時に亡くなってますので、何もこの世界に残せなかったみたいですけどね。記憶をもったままこの星に転生出来たのは、現在まで大河さん以外には確認出来てませんけど』
赤ん坊の時にって……その人達にチートなかったん?
『大河さんだって5歳までエネルギー変換玉を封印されてたでしょう?』
そういえば、そうだったな。
『この星の様な文明レベルでは乳幼児死亡率は実に30%近くあります。つまりこの星の乳幼児3~4人に1人亡くなっているんです。その中に転生者が入っていても不思議は有りません。大体、なんでこの星の成人が15歳か分かりますか?』
ラノベのお約束だからとかじゃないよな……。
『もちろん違います。乳幼児死亡率が高いため、早く結婚をして子供を沢山産む事が望まれているからです。この世界の人の栄養状態や経済状態で母子共に安全に出産出来るギリギリの年齢が15歳なんです。子供を沢山産めば、それだけ子孫を残す確率が高くなるでしょう? 野生の動物が多産なのと同じです』
な、なるほど。
『あの姫巫女ちゃんは日本からの転生かもしれませんが、記憶が残ってるかは定かではありませんね。聞けば分かると思いますけど。それで、姫巫女ちゃんはどうするんですか?』
転生者の可能性が有るなら、しっかりと話はしたいかな。
薄っすらとでも記憶が残ってたらいいな。
まあ、メリルとミルシェがすでに婚約者として受け入れてるし、ここまで長い旅をして来ちゃってるのに追い返すのもなあ。
そもそも国のトップ同士で決めちゃってるのに、俺が駄々こねても仕方ないし。
『そうですか、これで3人目ですね。さてさて何人まで増えるか楽しみですね!』
もう打ち止めだよ!
『私は愛人枠で当確ですけれど、イネスも愛人の座を狙ってますからね~』
愛人って……サラはそもそも却下だ! イネスさんもそんな事を言って来たら丁寧にお断りさせてもらう。
『え? だけどメリルもミルシェもそのつもりみたいですけど?』
…………なんでそうなるの? あの二人の考えに理解が追い付かない。
『貴族は、愛人を囲って孕ませてなんぼと思ってるみたいですけど』
まさかそんな……もしや、親父にも愛人がいるのか?
『無駄に胸に贅肉が付いた若いメイド達を狙ってるみたいですが、奥さまの目が厳しくて手を出せないみたいですね。奥さまが、そんなに種が余ってるなら全部搾り取ってやる! とこの前言ってました』
父さん……母さん……。
俺、この先2人に会った時にどう接していいのか困るよ……。
べダムさんとは、又従妹の続柄になるそうだ。
うん、あのべダムさんの血族にしては明らかに遺伝的におかしい。黒目黒髪……俺、この世界で初めて見た。
これは、まさか転生者か? この姫巫女が恐怖の大王なのか?
『違いますよ。でも日本からの転生者かもしれませんね』
いや、ちょっと待とうか! 転生者第一号は俺だよな?
『そうですよ?』
んで恐怖の大王も転生か転移なんだろ? 俺の次にこの世界に来る奴なんだろ?
『恐怖の大王も転生者ですけど、第二号ってわけじゃないですよ?』
んじゃ、この姫巫女が第二号なのか?
『違いますよ?』
あれ? なんか混乱してきた・・でも姫巫女は転生者の可能性が有るんだろ?
『ええ、ってかどう見ても日本人顔ですよね』
ん~……ちょっと質問の内容変えようか。この世界に転生者って何人いるん?
『すごくいっぱいいます。もちろん地球以外からの転生者もいます』
え? だって俺が第一号なんだろ? この13年の間にそんなに転生してきたん?
『何か勘違いしてるみたいですけど、この星と地球の世界には共通の紀年法なんてものはもちろんありませんので、大河さんの死んだ日時を基準に地球時間との誤差を計算に入れた上で西暦に置き換えると、今日は西暦2265年6月17日になります。なので地球では大河さんが死んでから245年と4か月程経ってますけど?』
ふぁ!?
『前に言ったではないですか。あの輪廻システムがある次元とこの世界では時間の流れが違うと。まあ正確には、あの次元には時間という概念が存在しない、と言った方が正しいかもしれません。そもそも、大河さんが死んでからこの世界に産まれるまで、約232年ほどのタイムラグがあったのですよ?』
ふぇ!?
『なぜか日本のラノベだと、日本から異世界に転生する話しか無いですが……というか、地球からしか異世界に転生してませんが、この宇宙には無数の星が有るんです。その中には地球の様に文明の発達した星もあります。当然ですが、その星からの転生者だっていますから。大河さんが転生する時に、輪廻システムの一端を見たはずですけど、覚えてませんか? 魂があちこちに列をなしてませんでしたか?』
あ……確かにそうだ! 思い出した!
『輪廻転生のシステムの説明はしたはずですけど? 輪廻の輪の繋がったすべての星で魂のエネルギーの算術的な平均化をするために、あらゆる星で転生してますよ。まあ普通は記憶は消えるのですけれど』
うん……確かにそう聞いた……何で忘れてたんだろ。
この宇宙の星の全ての魂が色んな星に転生してるんだったよな。
『大河さんがこの星への転生第一号でしたが、この世界に産まれた転生者は数百年前から何十人も確認されてます。あの扉によって過去に飛ばされたんですね。まあ、人間に転生出来た人はごく少数ですし、その人も赤ん坊の時に亡くなってますので、何もこの世界に残せなかったみたいですけどね。記憶をもったままこの星に転生出来たのは、現在まで大河さん以外には確認出来てませんけど』
赤ん坊の時にって……その人達にチートなかったん?
『大河さんだって5歳までエネルギー変換玉を封印されてたでしょう?』
そういえば、そうだったな。
『この星の様な文明レベルでは乳幼児死亡率は実に30%近くあります。つまりこの星の乳幼児3~4人に1人亡くなっているんです。その中に転生者が入っていても不思議は有りません。大体、なんでこの星の成人が15歳か分かりますか?』
ラノベのお約束だからとかじゃないよな……。
『もちろん違います。乳幼児死亡率が高いため、早く結婚をして子供を沢山産む事が望まれているからです。この世界の人の栄養状態や経済状態で母子共に安全に出産出来るギリギリの年齢が15歳なんです。子供を沢山産めば、それだけ子孫を残す確率が高くなるでしょう? 野生の動物が多産なのと同じです』
な、なるほど。
『あの姫巫女ちゃんは日本からの転生かもしれませんが、記憶が残ってるかは定かではありませんね。聞けば分かると思いますけど。それで、姫巫女ちゃんはどうするんですか?』
転生者の可能性が有るなら、しっかりと話はしたいかな。
薄っすらとでも記憶が残ってたらいいな。
まあ、メリルとミルシェがすでに婚約者として受け入れてるし、ここまで長い旅をして来ちゃってるのに追い返すのもなあ。
そもそも国のトップ同士で決めちゃってるのに、俺が駄々こねても仕方ないし。
『そうですか、これで3人目ですね。さてさて何人まで増えるか楽しみですね!』
もう打ち止めだよ!
『私は愛人枠で当確ですけれど、イネスも愛人の座を狙ってますからね~』
愛人って……サラはそもそも却下だ! イネスさんもそんな事を言って来たら丁寧にお断りさせてもらう。
『え? だけどメリルもミルシェもそのつもりみたいですけど?』
…………なんでそうなるの? あの二人の考えに理解が追い付かない。
『貴族は、愛人を囲って孕ませてなんぼと思ってるみたいですけど』
まさかそんな……もしや、親父にも愛人がいるのか?
『無駄に胸に贅肉が付いた若いメイド達を狙ってるみたいですが、奥さまの目が厳しくて手を出せないみたいですね。奥さまが、そんなに種が余ってるなら全部搾り取ってやる! とこの前言ってました』
父さん……母さん……。
俺、この先2人に会った時にどう接していいのか困るよ……。
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