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男女比率1:9
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やっと自分の部屋に戻れた……ふう。
まあ、戦争でのあの茶番劇は自分から上申して実行したから、面倒事があるだろうとは予想していたけど、まさか婚約する羽目になるとは思わなかった……それも2人も。あ、暫定3人なのかな?
俺としては生まれてからずっとミルシェちゃんと結婚するんだと思ってたんだけど、まさか王女様とはなあ……。
ベットにぽすっと飛び込んで横になって考える。この世界に来てから、もう11年も経つんだなあ。
よく読んでた転生物のラノベでは、米とか醤油や味噌を探したりしてるけど、この世界ではすでにドワーフさんが作ってくれてる。
文明の利器も魔法(?)の力で、ある程度は再現できてるからあんまり気にならない。
交通手段は何とか改善したいけどな……王都まで2週間はちょっとつらい。
ネットやテレビは無いけれど、それなりに楽しく生活出来てると思うんだ。
この世界の人は、良くも悪くも純粋な人が多い。神様だって心から信じてるぐらいだからな。
そう考えると、俺って希代の詐欺師だよな……めっちゃ申し訳なくなる。
『「信〇る」という〇は「騙さ〇たがっている」という〇だ!』
また貝木〇舟かよ……好きだなお前。
『結局、民衆って言うのはそういうもんなんですよ。自分が幸せになりたいから信じるんです。それが結果的に騙されていたんだとしても、騙されていることに気がつくまでは幸せなんですよ。だから騙すなら最後まで騙し続けなきゃいけません』
お……珍しく深みのある話だな。うん、何となく言いたい事はわかるよ。
そうだな……ネスにしても太陽神にしても、この世界の人を幸せにするために、死なせないために考えたんだから、最後の最後まで何とか騙し続けるとしよう。
『もはや何が起〇ようと揺らぐことのない、断固たる決〇が必要なんだ!』
安西〇生の顎をたぷたぷしたいなあ……。
▲
晩御飯は食堂で 顔合わせがてら全員集まって摂る事にした。
ドワーフのメイドさんやマチルダさんやイネスさんは恐縮してたけど、全員って言ったって10人程なんだし、せっかく無駄に広く造った食堂もあるんだから使わなきゃ勿体ないって。
「さあ、みんな揃ったかな。長い間、留守にして申し訳なかった。今日から、家にも新たな家族が増えました。僕の婚約者のメリル王女、王女の護衛兼メイドのイネスさん、新しいメイドのドワーフの皆さん、そして婚約者となったミルシェちゃん。最初は、ミルシェちゃんとサラと3人で始まった生活ですが、今やこんなに家族が増えて、嬉しいかぎりです。これからも皆が健やかに過ごせるように頑張りますので、どうか今まで以上に僕を支えてください。」
パチパチパチパチ……黙って聞いてた皆が拍手をしてくれた。
「さ、せっかく作ってくれた料理が冷めてしまいます。いただきましょう!」
思ったより挨拶が長くなって、料理が冷める原因を作ったのは俺なんだけど。
皆は楽しそうにおしゃべりしながら食事をしている。男女性比率1:9だからな……そりゃ打ち解けるのも早いか。女子校って、こんな感じなのかな?
そんな俺の視線に気づいたのか、メリル王女とミルシェちゃんが話しかけて来た。
「トール様、お加減でも悪いのですか?」「トールヴァルドさま、お食事が進んでない様ですけど……」
あら心配させちゃったかな。
「いや、人が増えたな~って考えたら、感慨深くなって……」
「そうですね。最初は3人だけで、少し寂しいかったですよね」
ああ、やっぱりミルシェちゃんもそう感じてたか。
「でも、私は王城よりも楽しいです。城での食事は息が詰まりそうでしたから」
うん、それは分かる気がする。ここでは伸び伸び過ごして欲しいね。
「さあ、今日はゆっくり休んで、明日はこの地区を案内するよ! ミルシェちゃんも見た事ない所を案内してあげる!」
「はい、楽しみです!」「見た事ないとこと言うと……もしかして!」
ミルシェちゃんは気が付いたかな? でもまだ内緒。
「明日はお弁当持って行こう! さあ、食べ終わったらお風呂に入って早く寝てね。明日は日の出と共に出かけるから」
「「ハイ!」」
同行者は……、
「明日はイネスさん御者をお願い。あ、サラも一緒に行くから用意しとけよ?」
「「了解いたしました」」
うん、明日はもっと驚くぞ!
まあ、戦争でのあの茶番劇は自分から上申して実行したから、面倒事があるだろうとは予想していたけど、まさか婚約する羽目になるとは思わなかった……それも2人も。あ、暫定3人なのかな?
俺としては生まれてからずっとミルシェちゃんと結婚するんだと思ってたんだけど、まさか王女様とはなあ……。
ベットにぽすっと飛び込んで横になって考える。この世界に来てから、もう11年も経つんだなあ。
よく読んでた転生物のラノベでは、米とか醤油や味噌を探したりしてるけど、この世界ではすでにドワーフさんが作ってくれてる。
文明の利器も魔法(?)の力で、ある程度は再現できてるからあんまり気にならない。
交通手段は何とか改善したいけどな……王都まで2週間はちょっとつらい。
ネットやテレビは無いけれど、それなりに楽しく生活出来てると思うんだ。
この世界の人は、良くも悪くも純粋な人が多い。神様だって心から信じてるぐらいだからな。
そう考えると、俺って希代の詐欺師だよな……めっちゃ申し訳なくなる。
『「信〇る」という〇は「騙さ〇たがっている」という〇だ!』
また貝木〇舟かよ……好きだなお前。
『結局、民衆って言うのはそういうもんなんですよ。自分が幸せになりたいから信じるんです。それが結果的に騙されていたんだとしても、騙されていることに気がつくまでは幸せなんですよ。だから騙すなら最後まで騙し続けなきゃいけません』
お……珍しく深みのある話だな。うん、何となく言いたい事はわかるよ。
そうだな……ネスにしても太陽神にしても、この世界の人を幸せにするために、死なせないために考えたんだから、最後の最後まで何とか騙し続けるとしよう。
『もはや何が起〇ようと揺らぐことのない、断固たる決〇が必要なんだ!』
安西〇生の顎をたぷたぷしたいなあ……。
▲
晩御飯は食堂で 顔合わせがてら全員集まって摂る事にした。
ドワーフのメイドさんやマチルダさんやイネスさんは恐縮してたけど、全員って言ったって10人程なんだし、せっかく無駄に広く造った食堂もあるんだから使わなきゃ勿体ないって。
「さあ、みんな揃ったかな。長い間、留守にして申し訳なかった。今日から、家にも新たな家族が増えました。僕の婚約者のメリル王女、王女の護衛兼メイドのイネスさん、新しいメイドのドワーフの皆さん、そして婚約者となったミルシェちゃん。最初は、ミルシェちゃんとサラと3人で始まった生活ですが、今やこんなに家族が増えて、嬉しいかぎりです。これからも皆が健やかに過ごせるように頑張りますので、どうか今まで以上に僕を支えてください。」
パチパチパチパチ……黙って聞いてた皆が拍手をしてくれた。
「さ、せっかく作ってくれた料理が冷めてしまいます。いただきましょう!」
思ったより挨拶が長くなって、料理が冷める原因を作ったのは俺なんだけど。
皆は楽しそうにおしゃべりしながら食事をしている。男女性比率1:9だからな……そりゃ打ち解けるのも早いか。女子校って、こんな感じなのかな?
そんな俺の視線に気づいたのか、メリル王女とミルシェちゃんが話しかけて来た。
「トール様、お加減でも悪いのですか?」「トールヴァルドさま、お食事が進んでない様ですけど……」
あら心配させちゃったかな。
「いや、人が増えたな~って考えたら、感慨深くなって……」
「そうですね。最初は3人だけで、少し寂しいかったですよね」
ああ、やっぱりミルシェちゃんもそう感じてたか。
「でも、私は王城よりも楽しいです。城での食事は息が詰まりそうでしたから」
うん、それは分かる気がする。ここでは伸び伸び過ごして欲しいね。
「さあ、今日はゆっくり休んで、明日はこの地区を案内するよ! ミルシェちゃんも見た事ない所を案内してあげる!」
「はい、楽しみです!」「見た事ないとこと言うと……もしかして!」
ミルシェちゃんは気が付いたかな? でもまだ内緒。
「明日はお弁当持って行こう! さあ、食べ終わったらお風呂に入って早く寝てね。明日は日の出と共に出かけるから」
「「ハイ!」」
同行者は……、
「明日はイネスさん御者をお願い。あ、サラも一緒に行くから用意しとけよ?」
「「了解いたしました」」
うん、明日はもっと驚くぞ!
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