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ようこそマイホームへ!
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死を予感させた女性陣の取り調べから一夜明けて、本日やっとマイホームへ帰る事になった。
メリル王女様の付録の馬車に、これまた付録のメイド兼護衛騎士さんが御者席に座り、俺とメリル王女とミルシェちゃん、ブレンダーにクイーンとファクトリーは馬車の中。
ただし道案内は必要なので、度々小窓から護衛騎士さんに指示しました。
そうそう、このメイド兼護衛騎士さんの名前は、イネス・マリオンさん(18)。
勲民家の次女だそうで、イネスさんの父親とうちの父さんは、父さんが英雄となった戦争で共に戦った仲だったとか。
イネスさんは脳筋な方で、学問は苦手だとか。
装甲付きのメイド服に、得意な武器は斧槍(ハルバード)ってんだから、アニメとかで人気の絵師さんが萌えイラスト描いていそうな感じがする。
まあ急がなくともすぐに着くので、ぽっくりぽっくり、ガタゴトガタゴト馬車を走らせて、トンネルに到着。
一応、領主家なのでトンネルの関所は通行料も不要で、俺が顔を出したらそのまま素通り。
トンネルに突入すると、メリル王女とイネスさんは滅茶苦茶辺りを見回してた。
いくら見てもただのトンネルだよ?まあトンネル自体が珍しい世界だから、初めて通ったらこうなるのかな。
「イネスさん、トンネルを抜けたらもっとびっくりしますよ。驚きすぎて操車を誤らないで下さいね」
小窓からちょっと声を掛けてたが、「はあ……」って感じ。
「トール様、この先に何があるんですか?」
メリル王女が不思議そうに尋ねてくるので、俺とミルシェちゃんとサラはにんまり笑って、
「「「見てのお楽しみです!」」」
これまた王女様も、「はあ……?」って感じになったけど、本当にびっくりするんだから、まあ楽しみにしててよ。
このトンネルは街より少しだけ高い場所に作った。だからこその光景が見えるはずだ。
トンネルを抜けるとそこは……ってよりも、馬車は闇をぬけて、光の海へ♪って名歌手、さ○きいさお様風に歌いたいね。
一時間程で、だんだん明るい出口が見えてくる。わくわくした顔のメリル王女と警戒気味のイネスさん。
やがてトンネルを抜けると、そこには眼下に広がる美しい青い湖。
キラキラと光る湖面と、畔に広がる整然と建物の並んだ街並み。そして壁で囲まれたリゾート施設。
少し離れた所には、湖に突き出た出島に青い尖がり屋根で白壁の美しい領主邸。
透明度の高い湖の真ん中には、今は光る湖面で見辛いが聖なる女神ネスの神像が眠っている。
メリル王女もイネスさんも、驚きと感動のあまり口をあんぐりあけて変な顔になってるよ? 馬車も止まっちゃった……これ通行の邪魔になるね。
「イネスさん、後続の馬車の邪魔になるんで進めましょう」
俺の声で、はっとした顔になり慌てて馬車を進め始めた。
「と、トール様……美しいです……」
うん、メリル王女も喜んでくれたみたいだな。
では、お決まりの言葉を。
「メリル王女殿下、イネスさん、ようこそ我がアルテアン領トールヴァルド地区へ!」
▲
楽しそうに左右に首を巡らせ街並みを観察しているメリル王女とイネスさんだが、俺の指示通りにのんびり馬車を進めた。
まあ、落ち着いたら色々と見せてあげたいかな。
そう言えばミルシェちゃんもサラも、エルフの村もドワーフの村も見た事ないんだっけ。
今度、みんなまとめて虎バスに乗せてあげよう。
魔族さんの放牧地も牧歌的でピクニックにはちょうどいいんだよね。
そもそも俺の領地の領民は、完璧にネスの使徒である俺への忠誠度が高い。
だから安全安心な領内なんで、女子供が一人で出歩いてもほぼ問題はない。
まあ冒険者の一部には野蛮なのも居るんだが、警備のエルフさんが常に巡回してるんで大事件が起きた事はない。
取りあえず領主邸で長旅の疲れを癒して、それからゆっくり見て周ればいいよ。
のんびり馬車を進めても、すぐにマイドリームハウスの玄関前ロータリーに到着。
まだまだ小さい街だから、すぐに通り抜けてしまう。
玄関には、マチルダさんと見た事ない小さなメイド服の少女が4人……誰だろ?
あ、ドワーフだ! 雇ったのかな?
「トールヴァルド様、お帰りなさいませ。此度の戦でのご活躍、誠におめでとうございます」
「「「「おめでとうございます!」」」」
マチルダさん、1か月ほどでよく仕込んだなあ……ドワーフのあの癖のある言葉遣いが直ってるよ。
「ただいま。みんな、ありがとう。これもひとえに聖なる女神ネス様のご加護のおかげだと思ってる。女神様には感謝を。マチルダさんは聞いてると思うけど、この度メリル第四王女と長く我が家に仕えてくれているグラルの長女ミルシェと婚約する事となった。よろしく頼む」
女神に感謝を忘れると使徒失格だからね。
「「「「御婚約おめでとうございます!」」」」
Oh! めっちゃ揃ってる! 練習してるのかなあ?
ちゃんと婚約の事は皆に報告しないとね。言い忘れダメ、絶対! だって、ここ男女比率が偏ってるから、怖いもん。
「ええ、お伺いしております。2階を御二方の部屋として整えております。ミルシェ……様の、お部屋も用意してございます」
さすがマチルダさん、耳が早いな。
どっから情報入ってきたんだろ……冒険者かな?
あと今までミルシェとかミルシェちゃんって呼んでたから、言い難そうだな。
いきなり同僚が社長の婚約者になった感じだもんな。
まあ、こればっかりは慣れてもらうしかなんだけど。
「あと護衛騎士のイネスの部屋も別に用意しておくように」
忘れると大変だからな……俺は言ったぞ、ちゃんと。
「はい、お任せください」
よし、これで全部かな。んじゃもう一回お約束!
くるっと振りかえって、
「さあ、メリル殿下、騎士イネス。ようこそ僕のマイホームへ!」
メリル王女様の付録の馬車に、これまた付録のメイド兼護衛騎士さんが御者席に座り、俺とメリル王女とミルシェちゃん、ブレンダーにクイーンとファクトリーは馬車の中。
ただし道案内は必要なので、度々小窓から護衛騎士さんに指示しました。
そうそう、このメイド兼護衛騎士さんの名前は、イネス・マリオンさん(18)。
勲民家の次女だそうで、イネスさんの父親とうちの父さんは、父さんが英雄となった戦争で共に戦った仲だったとか。
イネスさんは脳筋な方で、学問は苦手だとか。
装甲付きのメイド服に、得意な武器は斧槍(ハルバード)ってんだから、アニメとかで人気の絵師さんが萌えイラスト描いていそうな感じがする。
まあ急がなくともすぐに着くので、ぽっくりぽっくり、ガタゴトガタゴト馬車を走らせて、トンネルに到着。
一応、領主家なのでトンネルの関所は通行料も不要で、俺が顔を出したらそのまま素通り。
トンネルに突入すると、メリル王女とイネスさんは滅茶苦茶辺りを見回してた。
いくら見てもただのトンネルだよ?まあトンネル自体が珍しい世界だから、初めて通ったらこうなるのかな。
「イネスさん、トンネルを抜けたらもっとびっくりしますよ。驚きすぎて操車を誤らないで下さいね」
小窓からちょっと声を掛けてたが、「はあ……」って感じ。
「トール様、この先に何があるんですか?」
メリル王女が不思議そうに尋ねてくるので、俺とミルシェちゃんとサラはにんまり笑って、
「「「見てのお楽しみです!」」」
これまた王女様も、「はあ……?」って感じになったけど、本当にびっくりするんだから、まあ楽しみにしててよ。
このトンネルは街より少しだけ高い場所に作った。だからこその光景が見えるはずだ。
トンネルを抜けるとそこは……ってよりも、馬車は闇をぬけて、光の海へ♪って名歌手、さ○きいさお様風に歌いたいね。
一時間程で、だんだん明るい出口が見えてくる。わくわくした顔のメリル王女と警戒気味のイネスさん。
やがてトンネルを抜けると、そこには眼下に広がる美しい青い湖。
キラキラと光る湖面と、畔に広がる整然と建物の並んだ街並み。そして壁で囲まれたリゾート施設。
少し離れた所には、湖に突き出た出島に青い尖がり屋根で白壁の美しい領主邸。
透明度の高い湖の真ん中には、今は光る湖面で見辛いが聖なる女神ネスの神像が眠っている。
メリル王女もイネスさんも、驚きと感動のあまり口をあんぐりあけて変な顔になってるよ? 馬車も止まっちゃった……これ通行の邪魔になるね。
「イネスさん、後続の馬車の邪魔になるんで進めましょう」
俺の声で、はっとした顔になり慌てて馬車を進め始めた。
「と、トール様……美しいです……」
うん、メリル王女も喜んでくれたみたいだな。
では、お決まりの言葉を。
「メリル王女殿下、イネスさん、ようこそ我がアルテアン領トールヴァルド地区へ!」
▲
楽しそうに左右に首を巡らせ街並みを観察しているメリル王女とイネスさんだが、俺の指示通りにのんびり馬車を進めた。
まあ、落ち着いたら色々と見せてあげたいかな。
そう言えばミルシェちゃんもサラも、エルフの村もドワーフの村も見た事ないんだっけ。
今度、みんなまとめて虎バスに乗せてあげよう。
魔族さんの放牧地も牧歌的でピクニックにはちょうどいいんだよね。
そもそも俺の領地の領民は、完璧にネスの使徒である俺への忠誠度が高い。
だから安全安心な領内なんで、女子供が一人で出歩いてもほぼ問題はない。
まあ冒険者の一部には野蛮なのも居るんだが、警備のエルフさんが常に巡回してるんで大事件が起きた事はない。
取りあえず領主邸で長旅の疲れを癒して、それからゆっくり見て周ればいいよ。
のんびり馬車を進めても、すぐにマイドリームハウスの玄関前ロータリーに到着。
まだまだ小さい街だから、すぐに通り抜けてしまう。
玄関には、マチルダさんと見た事ない小さなメイド服の少女が4人……誰だろ?
あ、ドワーフだ! 雇ったのかな?
「トールヴァルド様、お帰りなさいませ。此度の戦でのご活躍、誠におめでとうございます」
「「「「おめでとうございます!」」」」
マチルダさん、1か月ほどでよく仕込んだなあ……ドワーフのあの癖のある言葉遣いが直ってるよ。
「ただいま。みんな、ありがとう。これもひとえに聖なる女神ネス様のご加護のおかげだと思ってる。女神様には感謝を。マチルダさんは聞いてると思うけど、この度メリル第四王女と長く我が家に仕えてくれているグラルの長女ミルシェと婚約する事となった。よろしく頼む」
女神に感謝を忘れると使徒失格だからね。
「「「「御婚約おめでとうございます!」」」」
Oh! めっちゃ揃ってる! 練習してるのかなあ?
ちゃんと婚約の事は皆に報告しないとね。言い忘れダメ、絶対! だって、ここ男女比率が偏ってるから、怖いもん。
「ええ、お伺いしております。2階を御二方の部屋として整えております。ミルシェ……様の、お部屋も用意してございます」
さすがマチルダさん、耳が早いな。
どっから情報入ってきたんだろ……冒険者かな?
あと今までミルシェとかミルシェちゃんって呼んでたから、言い難そうだな。
いきなり同僚が社長の婚約者になった感じだもんな。
まあ、こればっかりは慣れてもらうしかなんだけど。
「あと護衛騎士のイネスの部屋も別に用意しておくように」
忘れると大変だからな……俺は言ったぞ、ちゃんと。
「はい、お任せください」
よし、これで全部かな。んじゃもう一回お約束!
くるっと振りかえって、
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