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お嫌ですか?
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まさかの婚約者2人決定? ミルシェちゃんも決定なの? ぞれじゃ3人!?
そんな異世界物のテンプレ展開は期待してないんだけど!
「畏れ乍ら、陛下。私、そのようなお話は伺っておりませんが……」
なんとか断れないだろうかと、国王にちょっとお話を……。
「うん? ヴァルナル伯よ、話をしてなかったのか?」
父さん……聞いてたのかよ!
「ウェスリー殿下に口止めをされておりましたので」
あの王子かー!
「ウェスリーか、それなら仕方がないの。では今言った。トールヴァルド卿、そう言う訳じゃからメリルと仲良くやるのじゃぞ」
ええええ! それだけかよ!
「それともメリルに不満でもあるのか?」
こんな将来性抜群の美少女に不満……性格は、どうなの?
「いえ、まだ互いに良く知らない間柄ですし……相性というものも有るかと思いますれば……」
「心配するな! こやつは第三王妃に似て見目麗しく聡明で政治や経済にも明るく、優しく明るく家事全般を熟し、心身ともに健康で家臣や民に対する心配りも良くでき人気も高く……」
王妃様って三人いるんだ……いや、もっといるかも知れないけど……。
めっちゃ王様が王女を褒めてるけど、つまりは【妻を娶らば才長けて、見目麗しく、情けあり】っていう有名な与謝野鉄幹のやつみたいな感じってこと?
それじゃ完璧女子じゃん! 断る口実、何かないだろうか……そうだ、これだ!
「陛下、私と王女殿下では身分に差がございますれば、釣り合いと言う物が……」
ふっふっふ……身分差は貴族社会では無視できまい! 巫女姫の場合はどうなのかわかんないけど……。
「確かに子爵と王族では釣り合わぬ」
やった!
「じゃが安心せよ。トールヴァルド卿が成人の暁には、ヴァルナル卿より伯爵位を継いでもらう。伯爵には侯爵への昇爵を考えておるでの。その為の実績はすでに十分積み上がっておる。トールヴァルド卿が上位貴族となれば何の問題も無い。すでに貴族会議で合意を得ておるゆえ、何も気にする事は無い。喜べ! お主等の婚約の障害となるものは何も無いぞ! 4年後が楽しみじゃな!」
へ、陛下に退路を完全に断たれた……。
もう他にどっか逃げ道が無いか? 何か無いかと探している俺の耳に、澄んだ鈴の様な声で、
「トールヴァルド様は、私が婚約者ではお嫌ですか?」
胸の前で両手を合わせ握りしめ、上目遣いで俺を見つめる王女様の目が潤んでいる……やばっ! あざと可愛い!
「いえ、殿下。不満などあろうはずがございません。殿下こそ私でご不満はございませんか?」
もうヤケクソだ!
「もちろんでございます! 初めて謁見に来られたあの時より、ずっとお慕いしておりました!」
え……勲民になったあの時? あれからって、もう5~6年経つじゃん!
「そうだぞ、トールヴァルド卿。もう何年もわしはメリルに責められておるのだ。もっと王都へ呼べ!話をさせろ! と、それはもう煩くてな。これでやっと肩の荷が降りるというものじゃ! じゃが手は付けても良いがまだ子供はいかんぞ? 婚儀が済むまではな。わっはっはっは!」
王様の言葉を聞いて、視線を王女様に向けると「もう! お父様!」と、真っ赤な顔をして陛下を叩いていた。
いや、国王様。あんた何言ってんの? まだ11歳だぞ?
はあ、もう受けるしかないのか。ってか謁見の間で発表されちゃったんだから、受け無い訳にはいけないんだけど。
帰ったらミルシェちゃん怒るよなあ……怖いなあ……。
「良かったな、トールヴァルド! こんなに美しい王女様と結婚できて! 孫の顔を見るのが楽しみだ! わっはっはっは!」
おっさん2人は高笑いしてるけど……王女様は頬を染めながら柔らかく微笑み俺を見つめている。
わかったよ! もう王女でも姫巫女でもミルシェちゃんでも纏めて面倒見てやる!
テンプレ上等! ハーレムどんとこい!
『では、ぜひ私もハーレムの一員に!』
却下で拒絶、遠慮に辞退、不認可不裁可お断り!
『そこまで強く拒否しなくても……こんなにも想っているのに……よよよ』
何を想ってんだ?
『貪る様に互いの身体を激しく求め合う愛欲の日々に決まってるじゃないですか! さあ私の愛を受け取ってください!』
断固として、受け取りを拒否する!!
そんな異世界物のテンプレ展開は期待してないんだけど!
「畏れ乍ら、陛下。私、そのようなお話は伺っておりませんが……」
なんとか断れないだろうかと、国王にちょっとお話を……。
「うん? ヴァルナル伯よ、話をしてなかったのか?」
父さん……聞いてたのかよ!
「ウェスリー殿下に口止めをされておりましたので」
あの王子かー!
「ウェスリーか、それなら仕方がないの。では今言った。トールヴァルド卿、そう言う訳じゃからメリルと仲良くやるのじゃぞ」
ええええ! それだけかよ!
「それともメリルに不満でもあるのか?」
こんな将来性抜群の美少女に不満……性格は、どうなの?
「いえ、まだ互いに良く知らない間柄ですし……相性というものも有るかと思いますれば……」
「心配するな! こやつは第三王妃に似て見目麗しく聡明で政治や経済にも明るく、優しく明るく家事全般を熟し、心身ともに健康で家臣や民に対する心配りも良くでき人気も高く……」
王妃様って三人いるんだ……いや、もっといるかも知れないけど……。
めっちゃ王様が王女を褒めてるけど、つまりは【妻を娶らば才長けて、見目麗しく、情けあり】っていう有名な与謝野鉄幹のやつみたいな感じってこと?
それじゃ完璧女子じゃん! 断る口実、何かないだろうか……そうだ、これだ!
「陛下、私と王女殿下では身分に差がございますれば、釣り合いと言う物が……」
ふっふっふ……身分差は貴族社会では無視できまい! 巫女姫の場合はどうなのかわかんないけど……。
「確かに子爵と王族では釣り合わぬ」
やった!
「じゃが安心せよ。トールヴァルド卿が成人の暁には、ヴァルナル卿より伯爵位を継いでもらう。伯爵には侯爵への昇爵を考えておるでの。その為の実績はすでに十分積み上がっておる。トールヴァルド卿が上位貴族となれば何の問題も無い。すでに貴族会議で合意を得ておるゆえ、何も気にする事は無い。喜べ! お主等の婚約の障害となるものは何も無いぞ! 4年後が楽しみじゃな!」
へ、陛下に退路を完全に断たれた……。
もう他にどっか逃げ道が無いか? 何か無いかと探している俺の耳に、澄んだ鈴の様な声で、
「トールヴァルド様は、私が婚約者ではお嫌ですか?」
胸の前で両手を合わせ握りしめ、上目遣いで俺を見つめる王女様の目が潤んでいる……やばっ! あざと可愛い!
「いえ、殿下。不満などあろうはずがございません。殿下こそ私でご不満はございませんか?」
もうヤケクソだ!
「もちろんでございます! 初めて謁見に来られたあの時より、ずっとお慕いしておりました!」
え……勲民になったあの時? あれからって、もう5~6年経つじゃん!
「そうだぞ、トールヴァルド卿。もう何年もわしはメリルに責められておるのだ。もっと王都へ呼べ!話をさせろ! と、それはもう煩くてな。これでやっと肩の荷が降りるというものじゃ! じゃが手は付けても良いがまだ子供はいかんぞ? 婚儀が済むまではな。わっはっはっは!」
王様の言葉を聞いて、視線を王女様に向けると「もう! お父様!」と、真っ赤な顔をして陛下を叩いていた。
いや、国王様。あんた何言ってんの? まだ11歳だぞ?
はあ、もう受けるしかないのか。ってか謁見の間で発表されちゃったんだから、受け無い訳にはいけないんだけど。
帰ったらミルシェちゃん怒るよなあ……怖いなあ……。
「良かったな、トールヴァルド! こんなに美しい王女様と結婚できて! 孫の顔を見るのが楽しみだ! わっはっはっは!」
おっさん2人は高笑いしてるけど……王女様は頬を染めながら柔らかく微笑み俺を見つめている。
わかったよ! もう王女でも姫巫女でもミルシェちゃんでも纏めて面倒見てやる!
テンプレ上等! ハーレムどんとこい!
『では、ぜひ私もハーレムの一員に!』
却下で拒絶、遠慮に辞退、不認可不裁可お断り!
『そこまで強く拒否しなくても……こんなにも想っているのに……よよよ』
何を想ってんだ?
『貪る様に互いの身体を激しく求め合う愛欲の日々に決まってるじゃないですか! さあ私の愛を受け取ってください!』
断固として、受け取りを拒否する!!
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