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湖造りの下準備
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王城へ俺の領主邸の大きさの確認をしたが、返答に1ヶ月以上を要した。
まあ馬車で片道14日だから仕方ない。
基本的に大きさに制限はないそうだが、王城や上位貴族より大きいとあまり良い顔はされないらしい。
王国のなんちゃらさんが、アドバイス込みでお返事をくれました。
偉いさんでも名前なんて覚えてないし、覚える気もない。
だって直接かかわる様な事もないし、はっきりいって面倒じゃん!
まあ父さんの領主邸を参考にすべか。
エルフ、ドワーフ、人魚さんの事を父さんと話しあった結果、やはり保護区とする方向で決まった。
これも王城に連絡をしたが、アルテアン領が責任を持って対応してくれだと。
幾らかの補助金は出してくれるらしいけど、要は金をやるからお前ら面倒見ろって事だな。
まあ国も彼らに思う所が特にある訳でも無く、居ても居なくてもどっちでもいい存在らしいが、放置すると国際的に体面が悪いらしい。
丸投げしてくれるのなら、都合がいい。
彼らの住む森は完全に保護区として、俺の領地と切り離すが、アルテアン領である事は間違いない。
なので領民として登録して、国からの補助金を彼らからの税金にしてしまえ!
つまりは、俺の個人的な領地は保護区の手前までで決定。
ちゅーことは、必然的に湖の位置も決まったな。
彼らの住む森は俺の領地を通らなければ行けないように、完全に防壁とシールドで覆ってしまう予定。
この1ヶ月で色々と彼らから聞き取りをし、森を調査した結果、彼らの行動範囲は半径5~15kmほど。
最大で考えると面積は約700平方KMほどで、東京23区よりちょっと広いぐらい。
うん、森の中だし移動は徒歩だから、十分だよな。
これならあのクソデカい樹に、シールド発生装置を設置すれば何とかなる。
シールドの設定を変えて、【許可を得ない‟人間”は通れない】結界にする。
あの3種族の他に、動物、空気、雨と何でも通るけど、許可証を持たない‟人間”
は結界がやんわり拒否するから、この自然も彼らの生活も護れるはずだ。
もちろん許可は3種族と俺のみが出せる様にする。
どんな形の許可にするかは、またゆっくり考えよう。
防壁はやっぱり万里の長城がモデル。
アルテアン領と隣の何とか伯爵だったかな? の領境の目印としてちょうどいい。
あちこちに『この先アルテアン領につき、無断立ち入り禁止!』って看板を立ててやるぜ!
▲
ごねて拗ねて涙目で追いすがるミルシェちゃんを残して、今日はサラを連れて森まで来た。
もう大変だったんだよ! ミルシェちゃんが俺とサラの仲を疑いまくって!
しかもサラが煽りまくるから、拗れまくって説得まで一昼夜かかった。
昨夜は……一緒に寝るって事で、やっと許してもらった。
『もすもす警察ですか? ここに犯罪者がいます!』
おいサラ! こらバカ通報すんな!
誓って俺は何にもしてないぞ!
っちゅーか、いままで散々俺にセクハラかましてきたお前はいいのかよ!
まあ、そんなドタバタした結果、森までサラとやって来たんだ……疲れる。
でもこの秘密は打ち明けられないし、仕方ないな。
事前にブレンダーとクイーンが製作していた地図を元に湖の形は決めていた。
あんまり綺麗な円だとおかしいので、地形を考慮していびつな形に。
俺の領主邸を立てるための地続きの出島をダンジョン側の岸に。
保護区側は高い崖になる様な場所を選定して、簡単に行けないようにした。
サラと相談した結果、あの光の弱いガチャ玉がとうとう出番を迎えたってわけだ。
「ここが予定地ですか? まだ森ですけど」
サラが不思議そうに聞いて来た。
そうまだ全く手つかずの森のまま。
「うん。まあ見てなよ」
俺は森中の精霊さんを全力で呼んだ。
「精霊さん精霊さん、全員集合!隣三軒両隣にも声かけて~! とにかくいっぱい集まって~!」
うん……すごい事になった。
俺の周囲が色取り取りの光しか見えなくなっちゃったよ。
これじゃ話も出来ないな……うん、そうだ。
「はい、精霊さん整列しますよ~。土の精霊さんはここ、風の精霊さんはここ、水の精霊さんはこっち、火の精霊さんははから、一列に並んでくださーい!」
ありゃ? 見慣れない銀とか金とその他色々ちっこい……これは魔素か? もいるな。
「え~その他の魔素さんは、ここら辺に座って(?)ね」
ふよふよ纏まってくれた。
うん、こいつら何の属性か調べるのは後回しだな。
「え~まずこの地図をご覧ください。この線の中にある樹を切り倒してもらいます。なるべく綺麗に根元で切ってくださいね~。それで地図のこの場所に、切った樹を纏めてください。最後に樹が割れないように中の水分をゆっくり抜いてください。出来ますか?」
列の先頭の精霊さんが相談してたが、やがて俺の前にビシッ! っと4属性並んだ。うん……出来る? 大丈夫?
そうそう、この地図の中の樹だけね。あ、草とかはほっといていいから。
んで……そうここに集めるの。
おやつの時間? それは属性ごとに連絡を入れます。
各属性ごとに地図が必要だな。
複製して各属性の精霊さんのリーダーに渡すよ。
「クイーン、急いで複製だ!4枚!」
言う前に、クイーンがサッと地図を4枚出して来たよ。
優秀すぎるだろ……お前には予知能力があるのか?
さて、準備も出来た事ですし、一丁始めますか!
まあ馬車で片道14日だから仕方ない。
基本的に大きさに制限はないそうだが、王城や上位貴族より大きいとあまり良い顔はされないらしい。
王国のなんちゃらさんが、アドバイス込みでお返事をくれました。
偉いさんでも名前なんて覚えてないし、覚える気もない。
だって直接かかわる様な事もないし、はっきりいって面倒じゃん!
まあ父さんの領主邸を参考にすべか。
エルフ、ドワーフ、人魚さんの事を父さんと話しあった結果、やはり保護区とする方向で決まった。
これも王城に連絡をしたが、アルテアン領が責任を持って対応してくれだと。
幾らかの補助金は出してくれるらしいけど、要は金をやるからお前ら面倒見ろって事だな。
まあ国も彼らに思う所が特にある訳でも無く、居ても居なくてもどっちでもいい存在らしいが、放置すると国際的に体面が悪いらしい。
丸投げしてくれるのなら、都合がいい。
彼らの住む森は完全に保護区として、俺の領地と切り離すが、アルテアン領である事は間違いない。
なので領民として登録して、国からの補助金を彼らからの税金にしてしまえ!
つまりは、俺の個人的な領地は保護区の手前までで決定。
ちゅーことは、必然的に湖の位置も決まったな。
彼らの住む森は俺の領地を通らなければ行けないように、完全に防壁とシールドで覆ってしまう予定。
この1ヶ月で色々と彼らから聞き取りをし、森を調査した結果、彼らの行動範囲は半径5~15kmほど。
最大で考えると面積は約700平方KMほどで、東京23区よりちょっと広いぐらい。
うん、森の中だし移動は徒歩だから、十分だよな。
これならあのクソデカい樹に、シールド発生装置を設置すれば何とかなる。
シールドの設定を変えて、【許可を得ない‟人間”は通れない】結界にする。
あの3種族の他に、動物、空気、雨と何でも通るけど、許可証を持たない‟人間”
は結界がやんわり拒否するから、この自然も彼らの生活も護れるはずだ。
もちろん許可は3種族と俺のみが出せる様にする。
どんな形の許可にするかは、またゆっくり考えよう。
防壁はやっぱり万里の長城がモデル。
アルテアン領と隣の何とか伯爵だったかな? の領境の目印としてちょうどいい。
あちこちに『この先アルテアン領につき、無断立ち入り禁止!』って看板を立ててやるぜ!
▲
ごねて拗ねて涙目で追いすがるミルシェちゃんを残して、今日はサラを連れて森まで来た。
もう大変だったんだよ! ミルシェちゃんが俺とサラの仲を疑いまくって!
しかもサラが煽りまくるから、拗れまくって説得まで一昼夜かかった。
昨夜は……一緒に寝るって事で、やっと許してもらった。
『もすもす警察ですか? ここに犯罪者がいます!』
おいサラ! こらバカ通報すんな!
誓って俺は何にもしてないぞ!
っちゅーか、いままで散々俺にセクハラかましてきたお前はいいのかよ!
まあ、そんなドタバタした結果、森までサラとやって来たんだ……疲れる。
でもこの秘密は打ち明けられないし、仕方ないな。
事前にブレンダーとクイーンが製作していた地図を元に湖の形は決めていた。
あんまり綺麗な円だとおかしいので、地形を考慮していびつな形に。
俺の領主邸を立てるための地続きの出島をダンジョン側の岸に。
保護区側は高い崖になる様な場所を選定して、簡単に行けないようにした。
サラと相談した結果、あの光の弱いガチャ玉がとうとう出番を迎えたってわけだ。
「ここが予定地ですか? まだ森ですけど」
サラが不思議そうに聞いて来た。
そうまだ全く手つかずの森のまま。
「うん。まあ見てなよ」
俺は森中の精霊さんを全力で呼んだ。
「精霊さん精霊さん、全員集合!隣三軒両隣にも声かけて~! とにかくいっぱい集まって~!」
うん……すごい事になった。
俺の周囲が色取り取りの光しか見えなくなっちゃったよ。
これじゃ話も出来ないな……うん、そうだ。
「はい、精霊さん整列しますよ~。土の精霊さんはここ、風の精霊さんはここ、水の精霊さんはこっち、火の精霊さんははから、一列に並んでくださーい!」
ありゃ? 見慣れない銀とか金とその他色々ちっこい……これは魔素か? もいるな。
「え~その他の魔素さんは、ここら辺に座って(?)ね」
ふよふよ纏まってくれた。
うん、こいつら何の属性か調べるのは後回しだな。
「え~まずこの地図をご覧ください。この線の中にある樹を切り倒してもらいます。なるべく綺麗に根元で切ってくださいね~。それで地図のこの場所に、切った樹を纏めてください。最後に樹が割れないように中の水分をゆっくり抜いてください。出来ますか?」
列の先頭の精霊さんが相談してたが、やがて俺の前にビシッ! っと4属性並んだ。うん……出来る? 大丈夫?
そうそう、この地図の中の樹だけね。あ、草とかはほっといていいから。
んで……そうここに集めるの。
おやつの時間? それは属性ごとに連絡を入れます。
各属性ごとに地図が必要だな。
複製して各属性の精霊さんのリーダーに渡すよ。
「クイーン、急いで複製だ!4枚!」
言う前に、クイーンがサッと地図を4枚出して来たよ。
優秀すぎるだろ……お前には予知能力があるのか?
さて、準備も出来た事ですし、一丁始めますか!
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