システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

文字の大きさ
上 下
37 / 1,466

森の調査に出発!

しおりを挟む
 サラの衝撃の告白を受けたわけだが、ガチャ玉を使えと言うならちょうど良いタイミングだ。

 ってか、星とか大陸とか創造しちゃってもいいのか。
 天〇の城は欲しい気がする……色んな意味で大丈夫かな?
 デザイン変えたらいけるかも。 
 でもあんまり目立ちたくはないんだよな……。

 まあいい、ガチャ玉で俺の領地を大々的に開発してやる!
 父さんの領地の税収額は落としたくない。
 今までの様にダンジョンを軸とした街だと、父さんの領地と被ってしまうな。
 ダンジョンを横に伸ばすのは却下しよう。
 もう全く方向性の違う街を目指した方がいい気がする。
 
 って事は……天空の……いや、それは最終手段だな。
 でも古代の遺物発見とかで乗り切れそうだな……。
『乗り切れます! ぜひ作りましょう! 見ろ! 人がゴミのようだ! って言ってください! 私、バ〇ス! って叫びたいです!』 
 俺がム〇カ大佐の役かよ!
 あとな、お前がシ〇タ役ってのだけは絶対に認めん!
『よよよ……こんなに清楚で淑やかで心優しい私になんて暴言を……』
 清楚で淑やかで心優しい人間は、そんな事を自分では言わん! 

 それはさておき、この世界で見た事なく、それがあってもあんまり目立たず、そして経済の中心となる様な街か、なかなかむずいな。
 父さんの領地は、冒険者が主軸に経済が回っている。
 ならば俺の領地は、冒険者を外すのはどうだろうか? 
 大農業地帯にしようにも、森を開拓して農地転用には結構な時間と労力がいる。
 ならばどうするか……むむむ? ちょっと閃いたぞ!
 エンターテイメントとリゾートを中心にしてみてはどうだ?
 どうせゼロから造るなら、これは可能じゃなかろうか!
 あの広大な森の先がどうなっているかで別の展望も考えられるから、まずは調査をすべきだな。
 
 あの森に関しては、過去誰も調査を行っていない。
 まあ、未開の最果ての地のさらに果てなんて、よっぽどの必要がない限り調査なんてせんわな。
 あの森ってどこまで続いてるんだ? ん、風の精霊さんは知ってるの?
 ほうほう……つまりめっちゃ遠くまで森が続いてるって事かな?
 んでその先は水たまり? 水の精霊さん! その水ってもしや塩水!?
 マジか! 海だろ! 海に間違いない!
 よっしゃ! これでイメージ固まったぞ!
 目指すは総合リゾートシティーだ!

 でも精霊さんの報告だけじゃ、海までの距離がよくわからん。
 海まで数キロならいいが、数百キロとかだったら厳しいなあ……。
 もしもの場合は、交通機関の改革が必要か。
 あと森の中の安全性も要確認だな。
 まあ、取りあえず海を見に行ってみよう!

「父さん、僕の領地になる森なんだけど……」
 子供だからね、まずは親であり領主である父さんに相談だよな。
「どうした? お前の好きにしていいぞ。ただ資金はあまり出せないけどな」
「魔法で何とかするから、そんなにお金はかからないと思う」
 官能小説だけはどんどん買ってるくせに……母さんにチクッてやろうか?
「そうか、なら問題ない。どうしても資金が必要なら相談に来なさい」
「わかった父さん。取りあえずあの森の先を知りたいんで、何日か調査に出かけるると思うけど、行ってもいい?」
「トールヴァルドなら危なくはないだろうが、十分に気を付けるんだぞ」
「了解!」

 保護者の許可も取ったんで、ちょっとお出かけしようかな。
 食べ物だけ持って行けばいいかな?
「トールヴァルドさま、どこかにお出かけですか?」
 俺の心のオアシス、メイド見習いのミルシェちゃんの視線が、なぜか鋭く怖いんだが……なぜ?
「先ほどトールヴァルドさまにサラが付いて行くからと、準備してましたから」
 …………。
「サラー! 連れてかないぞー!」
 どっから聞きつけた!って、意識読んだか父さんか。
 ドタバタ走ってきたサラが、
「え~~~~!! そんな殺生な~~~~!!」
 アホか! お前連れてくと俺の貞操の危機なんだよ!
 ミルシェちゃんにも悪影響及ぼすから、おとなしくしとけっての!
「何でそんなに行きたいんだよ……」
「トールヴァルドさまの旅行なら、下のお世話をする人間が絶対に必要です! それには私が最適です!」
 どこからその自信が来るのか、その頭開いて脳みそ見てみたいわ! 
 ってか、下の世話なんぞいるか!
「今回は森の調査だから、僕とブレンダーで行く。クイーンもファクトリーも持って行くから危険も無いし、下の世話も必要ない!」
「「え~~~~~~~~!」」 
 見ろ!ミルシェちゃんまで愚図りだしたじゃねーか!
「今回は2人共大人しく留守番してなさい。お土産あるかは分かんないけど。僕の新しい領地が出来たらちゃんと連れて行くから」
 まあ、どれぐらい先になるかわからんけど。
「わかりました。サラも行かないなら待ってます」
「ぐぐぐぐぐぐぐぐ……留守番します……」
 めっちゃ嫌そうだな、この駄メイドは。
 ミルシェちゃんを見習え!
 
 ▲
 

 翌朝、俺はファクトリーを背負い、クイーンを頭に付けてブレンダーに跨った。
 コルネちゃんはまだ寝てるけど、起きた時に俺が居なくなってたら泣くかな?
 お土産持って帰って、ご機嫌取りしなきゃな。
 ……居なくなっても普段通りだったら、それはそれで悲しい。 

 目指すは山越えした先にある、俺の領地予定地の森のさらに先。
 海を目指すぜ!
 
 街を出てダンジョンの横を通り過ぎると、ブレンダーは猛ダッシュを始めた。
 遥か~草原の~〇掴みの雲が~♪ 
 三千里もあったら嫌だな~。
 などとブレンダーの背でのんびりしながら森へと突入した。
 前世だって海なんて海水浴目的では、ほとんど行ってない。
 せいぜい20歳ぐらいまでかな。
 海水浴場でのきゃっきゃうふふな事なんて無かったよ。
 せいぜい新婚旅行で嫁と行ったグアムの海で、嫁の水着姿見た事ぐらいだな。
 あ~海を開発してビキニを流行らせたい!
 トロピカルな飲み物片手に、浜辺を彩る美しい花々を愛でたい!
 めっちゃワクワクする!
 
 やるぞー!おー!
しおりを挟む
感想 725

あなたにおすすめの小説

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』

ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。 誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?

後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。 目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。 日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。 そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。 さて、新しい人生はどんな人生になるのかな? ※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします! ◇◇◇◇◇◇◇◇ お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。 執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。 ◇◇◇◇◇◇◇◇ 9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます! 9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~

はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま) 神々がくじ引きで決めた転生者。 「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」 って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう… まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか

処理中です...