システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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さあ本邦初公開!

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 さあ精霊さん、いざ鎌倉!
 じゃなかった今度は壁を造るよ~! 集合~!
 またもやわらわらと寄ってくる精霊さん。
 
 今度はただの頑丈な壁だからイメージも簡単だぜ!
 こう……こんな感じででいいかな……そう言えば防壁って言えば、あのアニメのビルみたいに格納出来たら便利だよね~。
 あのアニメの劇場版の続きみたかったなあ……。
 庵〇監督、年に2本は作れよなー!そしたら死ぬ前にもっと観れたのに……。
 あ! 余計な事考えちゃった! 精霊さん待った待った待ってーーーーーーーーーーーーっ!

 ズゴガゴゴオグゴギギゴゴオゴゴゴオオオゴゴゴオオゴオ!ガキン!!ガキン!!

 遅かった……どっかの第3新東〇市みたいになっちゃったよ! 
 収納式の建築物みたいになっちゃったよ!
 兵装ビルみたいになっちゃったよーーー!
 ……いや、さすがに兵器は付いてないけど。
 
 今は草原だが、もしも展開したら……めっちゃ目立つやん!
 
 父さんは、良くわかってないみたいだから造りなおそうかな。
 え? 何か言った父さん……。ん? どうなったのかって?
 見たいの? ……そうですか見たいんですか……仕方ない、お披露目しましょう。

 一部でいいので防壁展開! 精霊さん、オネシャス!

 ぎゅぃーん! ぎゅぃーん! って、凝ってるなあぎゅぃーん! 効果音まで付いてる。みるみる草原から生えてくる、高く(3mぐらい)厚い(1mぐらい)防壁。
 
「これが『魔物』専用迎撃要塞開拓村、ヴァルナル領。私たちの村よ。そして、あなたが守った街……」 
 嘘です……まだ襲われてもいません。
 ミ〇トさんて、エロくていいよなあ……現実逃避中。

 父さん唖然としてます。
 そりゃそうだわな。
 地面から、ガシャンガシャンって壁がせり上がって来るんだもん。

「と、トールヴァルド……これなんだ?」
 しごくごもっともなご質問。
「えっと……魔物迎撃用収納式防壁」
 なので正直に答えましょう。
「どうやって造ったんだ?」
「え~魔法でちょちょいのちょいと……」
「ちょちょいのちょいなのか?」
「うん、ちょちょいのちょい……」
「そうか……」
「うん、なんかごめん……」
 だんだん居た堪れなくなってきた。
 マジごめん……。
 
 転生物でやりすぎると、だいたい王族やら意地の悪い貴族に睨まれるもんね。
「全部終わったら壊すから」
「いや、隠せるならばいい。取りあえずこのまま戻ろう」
 あら父さん随分と前向きですな。このままで良いとおっしゃる。
 でも後半の言葉には賛成できませんね。

「僕は残る! お父さんは戻って皆を守って!」
「お前を置いて戻れるか! ……まだ何かするのか?」
 まあ普通は、5歳の子供だけおいて帰れないよな……ここも正直に言おう。
「ここで魔物? 魔獣? を迎撃します。村に一匹たりとも入れません!」
「はあ!? いやだってお前子供だぞ? ……ああ魔法があるのか。だけど魔法だけで何とかなるのか……う~~~ん……」
 なんか悩んでる。
 でも何とかしなきゃダメなんだって。
 俺の明るい未来のためにも、ここは踏ん張る所でしょう!
 
 ここはアレを見せる時ですな。
 ではお見せしましょう、さあ本邦初公開!
「お父さん……見てて。僕の魔法を!」
 まあ隠れて何回かしたけど、人前でするのは始めてなんですよ。
 いやん……恥ずかしい。

 左手は握って腰に、右手は真っすぐ左斜め上に伸ばして、右へと大きく回す。
「トールちゃん……へん……しん!」
 出来るだけ声は低く太く(子供なので無理です)。
 右手が右斜め上45度にまできたら素早く握り腰に引き付ける。
 左手を右斜め上に真っすぐ伸ばしポーズを決めたら、両足揃えてジャンプ(15cmぐらい)!
「とぉー!」
 ベルトのシャッターが、カシャン! と開いて風車が回わる!ギュイーン! 
 キラキラとメタリックなエフェクトが舞い降り、身体に纏わりついて集まると変身プロセス完了!
 メタリックな全身鎧が見事に装着出来ました。
 ジャンプ後の変身プロセスは、わずか0.05秒間で完了する。
 では、変身プロセスをもう一度……は、しませんよ?
 メタリックなフルフェイスのヘルメットの目がビカーン! って光る。
 そしてポーズ! このポーズ、記憶をたぐって練習したんだよ。
 でも、元ネタなんてみんな知らないからいいけど、混ざっちゃってるね。
 そう言えば名乗りを上げなきゃなあ……名前何にしよ?
 トールちゃんまん? ダメだ! ひょうきんな族じゃないんだから……。
 
 取りあえず、メタリックな鎧が装着できた。
 俺の姿を見た父さん、もはや呆然自失。
 開いた口に握りこぶし入んじゃね?
 
 もうおまけだ!
「エネルギーブレード!」
 右手で腰からナイフを引き抜くと、片手剣に早変わり!
 そして左手でグリップ付近から剣先までをなぞると……あら不思議! 青く輝きます!
 やっぱ格好いいなあ! フォースの人が持ってるのと違って、実体あるのが良いんだよ!

 あ! 父さんの顎外れたみたい……。
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