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今でしょう!
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我が家が国から賜った領地は、かなり広大らしい。
だが実は開拓を前提として賜ったんで、この村しか領民がいない。
領民も老若男女合わせても120人ちょっと。
学校でいえば3クラス分ってとこだな。
だから領民みんなが顔見知り。
年寄りって言っても、まだ50歳ぐらいだから、バリバリ働いてる。
構成は、大人の男が50人、大人の女が50人、成人前の子供が20人弱。
めっちゃ分かりやすい。
って事はだ、何かあって戦える男は50人程度って事になる。
父さんが飛び出した後、徐々に領民が手荷物を持って避難してきた。
我が家は決して大きい家ではないが、庭だけは大きい。
土地は余りまくってるからな。
しかも結構ちゃんとした塀もある。
行動範囲が狭かった3歳ぐらいまではどこまでが庭かさっぱり分からなかった。
てくてく歩き回れるようになって、初めて塀を見つけて庭の広さに、めっちゃ驚いたもんだ。
野球のグラウンドの真ん中に建売4LDKの住宅がぽつんと建ってる感じ。
隣の家まで子供の足で歩いて10分かかるって、田舎すぎだろ。
さてさて、集まった領民の点呼をしっかりして、欠員が無い事を確認した母さんは、女子供を家の中に入れた。
ぎゅーぎゅー詰めだけど、すべての部屋に分かれて外を見てる。
男は鍬や鎌を手に、あの聳え立つ塔を睨んでいた。
家畜は全て畜舎に入れたが、果たしてあれで守れるのかはわからない。
村中を点検してきた父さんも、鎧を着こみ剣と盾を装備して民衆の最前面に立って、同じように静かに塔を睨みつけている。
おお、父さん格好いい!
ただの巨乳人妻物の官能小説好きな男じゃ無かったんだな!
ちょっと見直したぜ。
窓から外を見ていた俺も、何か出来る事をしたい。
ミルシェちゃんも不安そうに、俺の服の裾を掴んでいる。
せっかく魂エネルギーがこの星の200倍の俺がいるんだ。
神様からもらった便利グッズもある・・1個しか使ってないけど。
ん~、みんなぎゅーぎゅー詰めだな……。
そうだ! シェルター造ろう!
ミルシェちゃんの手をそっと服からはずして、目を見て語りかけた。
「いい、ミルシェちゃんはここにいて。僕は父さんと母さんの手伝いに行くから」
「トールヴァルドさま・・あぶないよ?」
「僕はみんなを守る領主家の男だからね。大丈夫、必ずミルシェちゃんは守るから。僕を信じて!」
そう言い残して、母さんの元に向かった。
ミルシェちゃん、俺にほれたな。顔が真っ赤で目が潤んでたもんな。
ふっふっふ……幼馴染ルート攻略開始だぜ!
いや冗談だけどね。
「お母さん、僕が魔法で避難場所を造る。だから家の裏を貸して!」
「トールちゃん、どうやって造るの?」
「簡単だよ、地下に部屋を造る!時間が無いから行くよ! 終わったら元に戻すから!」
俺はそのまま裏庭に走った。
後ろで母さんが何か言ってたが、聞こえないふりをした。
「精霊さん、精霊さん、緊急事態です! 精霊さんも知ってるかと思いますが、ダンジョンが出現しました。このままだとすぐにでもスタンピードが起こる可能性があります」
裏庭に出た俺は、例のごとく精霊さんに呼びかけた。
反応した精霊さんが、わらわらと山盛り集まって来た。
せっかくなんで、ちょっと精霊さん相手に演説ぶっ込んでみよう!
「聞いてください精霊さん! このままだと、無辜の民に被害が出る。いや、人だけでは無い! 家畜や農作物、人々の家にも多くの被害が出る事でしょう! 精霊さん、これを黙って見過ごしていいのでしょうか?」
精霊さんが困惑したのかモゴモゴ言い始めた……気がする。
「あなたの隣人が不幸に陥るのを黙って見ているのですか? あなた方にはそれを回避するための力があるというのに、それで良いんですか!? 子供の僕一人の力では、助ける事なんて出来ません。ですが精霊さんと協力すればそれは可能なのです! どうか僕にその力を貸してもらえないでしょうか。一緒にこの困難な状況を乗り切ろうではありませんか! あの幸せな日々を我々の力で取り戻そうではないですか! あなた達のその力はいつ使うのですか? 今でしょう!」
精霊さん、ものすごいスタンディングオベーションです。
「土の精霊さん、火の精霊さん、風の精霊さん、あの秘密基地2号を大規模に拡大した物を造ります。領民全員を収容するための広さが必要です。地の精霊さん、地下ですから崩落しないように、徹底的に壁や天井は強化してください。もちろん大人数ですから換気も大切です、風の精霊さんお願いします。火の精霊さん、明かりはとても大切です。暗がりだと人は不安になります。いつもの3割増しで明るくしてください。いまからイメージを送ります。さあこれがシェルターです!」
具体的なイメージは、地下シェルター。
俺のエネルギー好きなだけ吸っちゃって!ガンガン精霊さん行きましょう!
ズゴゴガゴゴオグゴゴゴギギゴゴゴゴオゴゴゴオオオオゴゴゴオオオオゴオ!!!!!
あっという間に地下シェルターが完成した。
父さんも母さんもあまりにも大きな音と振動だったので、びっくりして裏庭を見にやって来たので、簡単に設備概要と使用方法を説明しといた。
「これは地下シェルター。この中にみんなに避難してもらって!急いで!」
父さんと母さんは、恐る恐る階段を降りてシェルターを確認すると、興奮した様子で飛び出して来た。
「トールヴァルド! 良くやった!すぐに避難させよう!」
「トールちゃん、あなたって超天才よ! これでみんな助かるわ!」
良かった、喜んでもらえたみたいだ。
精霊さんもハイタッチして喜んでいる。
精霊さん、ありがとうね。
お礼にエネルギーぐらいいくらでもどうぞ。
これでスタンピードが起こっても安心。
みんな助かるよ。
でもね、俺はあそこに行かなきゃいけないんだ。
村の農作物も家畜も、みんなこの領の財産だ。
もしも被害が出たら、この領の未来は真っ暗だ。
だってまだまだ小さい村だからさ。
この村を内政チートしてやるって決めてるんだ。
だから被害が出ないように、村の前で敵は全て倒す!
精霊さん、手伝ってくれるかな?
うんうん、OKなのね。
準備出来たら声かけるね。
取りあえず今は神様からのあの便利グッズを開封しなきゃね。
変身ベルトはあっても武器が無い。
他に創りたい物もある。
だから行くぜ、秘密基地2号にレッツゴー!
だが実は開拓を前提として賜ったんで、この村しか領民がいない。
領民も老若男女合わせても120人ちょっと。
学校でいえば3クラス分ってとこだな。
だから領民みんなが顔見知り。
年寄りって言っても、まだ50歳ぐらいだから、バリバリ働いてる。
構成は、大人の男が50人、大人の女が50人、成人前の子供が20人弱。
めっちゃ分かりやすい。
って事はだ、何かあって戦える男は50人程度って事になる。
父さんが飛び出した後、徐々に領民が手荷物を持って避難してきた。
我が家は決して大きい家ではないが、庭だけは大きい。
土地は余りまくってるからな。
しかも結構ちゃんとした塀もある。
行動範囲が狭かった3歳ぐらいまではどこまでが庭かさっぱり分からなかった。
てくてく歩き回れるようになって、初めて塀を見つけて庭の広さに、めっちゃ驚いたもんだ。
野球のグラウンドの真ん中に建売4LDKの住宅がぽつんと建ってる感じ。
隣の家まで子供の足で歩いて10分かかるって、田舎すぎだろ。
さてさて、集まった領民の点呼をしっかりして、欠員が無い事を確認した母さんは、女子供を家の中に入れた。
ぎゅーぎゅー詰めだけど、すべての部屋に分かれて外を見てる。
男は鍬や鎌を手に、あの聳え立つ塔を睨んでいた。
家畜は全て畜舎に入れたが、果たしてあれで守れるのかはわからない。
村中を点検してきた父さんも、鎧を着こみ剣と盾を装備して民衆の最前面に立って、同じように静かに塔を睨みつけている。
おお、父さん格好いい!
ただの巨乳人妻物の官能小説好きな男じゃ無かったんだな!
ちょっと見直したぜ。
窓から外を見ていた俺も、何か出来る事をしたい。
ミルシェちゃんも不安そうに、俺の服の裾を掴んでいる。
せっかく魂エネルギーがこの星の200倍の俺がいるんだ。
神様からもらった便利グッズもある・・1個しか使ってないけど。
ん~、みんなぎゅーぎゅー詰めだな……。
そうだ! シェルター造ろう!
ミルシェちゃんの手をそっと服からはずして、目を見て語りかけた。
「いい、ミルシェちゃんはここにいて。僕は父さんと母さんの手伝いに行くから」
「トールヴァルドさま・・あぶないよ?」
「僕はみんなを守る領主家の男だからね。大丈夫、必ずミルシェちゃんは守るから。僕を信じて!」
そう言い残して、母さんの元に向かった。
ミルシェちゃん、俺にほれたな。顔が真っ赤で目が潤んでたもんな。
ふっふっふ……幼馴染ルート攻略開始だぜ!
いや冗談だけどね。
「お母さん、僕が魔法で避難場所を造る。だから家の裏を貸して!」
「トールちゃん、どうやって造るの?」
「簡単だよ、地下に部屋を造る!時間が無いから行くよ! 終わったら元に戻すから!」
俺はそのまま裏庭に走った。
後ろで母さんが何か言ってたが、聞こえないふりをした。
「精霊さん、精霊さん、緊急事態です! 精霊さんも知ってるかと思いますが、ダンジョンが出現しました。このままだとすぐにでもスタンピードが起こる可能性があります」
裏庭に出た俺は、例のごとく精霊さんに呼びかけた。
反応した精霊さんが、わらわらと山盛り集まって来た。
せっかくなんで、ちょっと精霊さん相手に演説ぶっ込んでみよう!
「聞いてください精霊さん! このままだと、無辜の民に被害が出る。いや、人だけでは無い! 家畜や農作物、人々の家にも多くの被害が出る事でしょう! 精霊さん、これを黙って見過ごしていいのでしょうか?」
精霊さんが困惑したのかモゴモゴ言い始めた……気がする。
「あなたの隣人が不幸に陥るのを黙って見ているのですか? あなた方にはそれを回避するための力があるというのに、それで良いんですか!? 子供の僕一人の力では、助ける事なんて出来ません。ですが精霊さんと協力すればそれは可能なのです! どうか僕にその力を貸してもらえないでしょうか。一緒にこの困難な状況を乗り切ろうではありませんか! あの幸せな日々を我々の力で取り戻そうではないですか! あなた達のその力はいつ使うのですか? 今でしょう!」
精霊さん、ものすごいスタンディングオベーションです。
「土の精霊さん、火の精霊さん、風の精霊さん、あの秘密基地2号を大規模に拡大した物を造ります。領民全員を収容するための広さが必要です。地の精霊さん、地下ですから崩落しないように、徹底的に壁や天井は強化してください。もちろん大人数ですから換気も大切です、風の精霊さんお願いします。火の精霊さん、明かりはとても大切です。暗がりだと人は不安になります。いつもの3割増しで明るくしてください。いまからイメージを送ります。さあこれがシェルターです!」
具体的なイメージは、地下シェルター。
俺のエネルギー好きなだけ吸っちゃって!ガンガン精霊さん行きましょう!
ズゴゴガゴゴオグゴゴゴギギゴゴゴゴオゴゴゴオオオオゴゴゴオオオオゴオ!!!!!
あっという間に地下シェルターが完成した。
父さんも母さんもあまりにも大きな音と振動だったので、びっくりして裏庭を見にやって来たので、簡単に設備概要と使用方法を説明しといた。
「これは地下シェルター。この中にみんなに避難してもらって!急いで!」
父さんと母さんは、恐る恐る階段を降りてシェルターを確認すると、興奮した様子で飛び出して来た。
「トールヴァルド! 良くやった!すぐに避難させよう!」
「トールちゃん、あなたって超天才よ! これでみんな助かるわ!」
良かった、喜んでもらえたみたいだ。
精霊さんもハイタッチして喜んでいる。
精霊さん、ありがとうね。
お礼にエネルギーぐらいいくらでもどうぞ。
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みんな助かるよ。
でもね、俺はあそこに行かなきゃいけないんだ。
村の農作物も家畜も、みんなこの領の財産だ。
もしも被害が出たら、この領の未来は真っ暗だ。
だってまだまだ小さい村だからさ。
この村を内政チートしてやるって決めてるんだ。
だから被害が出ないように、村の前で敵は全て倒す!
精霊さん、手伝ってくれるかな?
うんうん、OKなのね。
準備出来たら声かけるね。
取りあえず今は神様からのあの便利グッズを開封しなきゃね。
変身ベルトはあっても武器が無い。
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