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第六章 姫初め
1 鍋をつつく
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大晦日。互いに用事もなく、一日中家でのんびり過ごした。夕食は、実家から送られてきた段ボールいっぱいの野菜を使い、寄せ鍋を作った。定番の白菜に、大根、人参、ニラ、きのこ、その他諸々。遼真は切った野菜を卓上の鍋にどんどん投入していく。
「あーあー、ねぎはいらんち言うたのに」
「けど、せっかく届いたんだから食べなきゃもったいないよ」
「ねぎのとろとろしゆうんが好きやない……あ、あー、春菊もそがぁにいらん、苦いき……」
「馨ちゃん、いつまでも好き嫌いしたらいかんちや。昔から春菊嫌いやったよね」
「けんど、苦いもんは苦いき……」
まだ食べてもいないのに、馨は苦そうに舌を出す。
「次、お肉入れようか」
遼真が頼むと、馨は豚バラ肉と鶏つくねを冷蔵庫から持ってきて、適当に鍋にぶち込んだ。蓋をしてしばらく煮込む。そのうち蓋の裏が白く曇り、スープがふつふつと沸いてくる。そこからさらに待つと、ぐつぐつといかにも旨そうな音が聞こえてくる。
「にゃあ、そろそろえいがやない? 食うてえい?」
馨はうずうずと手を伸ばし、ゆっくりと蓋を開けた。視界が曇るほど濛々と立ち昇る湯気が、それだけで飯を食えるくらい香ばしい匂いをさせている。黄金のつゆの中、たくさんの具材がぐつぐつと躍り騒いでいる。馨は大きく息を吸い込んだ。
お玉と取り皿とポン酢を持ってきて、遼真は席に着いた。いただきますの直前、馨は思い出したように席を立ち、戸棚から一升瓶を取り出す。遼真の分もコップを持って、ようやく席に着いた。
「それじゃあ、今年一年お世話になりました」
「ん。来年もよろしゅう」
「いただきます」
手を合わせて挨拶をし、馨は競うように箸を伸ばす。ふうふうと吹いて念入りに冷ましてから、慎重に口の中へと運ぶ。
「うんまぁ」
一口食べて、馨は思わず頬を押さえた。
「まっことうまいぜよ、りょーまぁ。やっぱりおまんは天才じゃ。おまんの作ったこのつゆ、これがうまいき白菜がうまい。くたくたに煮えちゅう」
熱がりつつも、箸は全く止まらない。はふはふ言いながら食べ進める馨を前に、遼真は既に満腹になった。
「何じゃあ、にやにやしくさって。わしの顔に何かついちゅうか?」
「ううん。おいしそうに食べるなと思って」
「それの何がおかしいが? わしのことなぞ見やせんで、おまんもしゃんしゃん食いや。せっかくやき、わしが注(つ)いじゃろう」
馨は遼真の椀を取り、二杯目をよそってくれた。肉も野菜も満遍なく、いや、よく見るとネギと春菊が多めに盛られている。
「馨ちゃん、自分が嫌いだからって僕にばっかり食べさせないでよ」
「にゃはは、バレたか。けんど、おまんは苦うても食えるろう。大人やきに」
「馨ちゃんかて大人じゃないか」
「わしゃあまだまだ子供舌。ほれ、おまんの好きな椎茸もこじゃんと注いだき、文句ないろう」
「まぁ椎茸は好きだけど」
お椀を受け取り、今度はお礼に遼真が馨の分をよそってやる。肉も野菜も満遍なく、なるべく綺麗に盛り付けていく。馨は心配そうに見守っている。
「にゃあ、ねぎは一個でえいきにゃ。春菊もいらんき」
「わかってるよ」
「肉はもっと入れとうせ。あ、あと白菜ももっと……」
「わかってる」
「つゆはなみなみがえいにゃあ」
「もー、注文が多いなぁ。このくらいでいいかい?」
鍋は冬ならではの料理だ。二人で囲んで食べるのが良い。卓上で煮るからいつまでも冷めないし、食べ進めるほどに体はぽかぽか温まる。〆を楽しめるのも良い。今回は玉子とじの雑炊を作り、最後の一滴までスープを飲み干した。
食事を終えると、馨はごろりと横になってしまった。解いた長い髪が無造作に広がる。炬燵布団を肩まで被ってぬくぬく温まる。遼真も遼真で、今日ばかりは片付けも後回しにだらだらしている。
「いつもは、食うてすぐ横になると牛になるちうるさいくせに、今日はえいがか?」
馨が言った。
「いいよ。今日だけ特別」
「ふーん。りょーまにいやんはずいぶんと優しいにゃあ」
「な、何だい急に、にいやんらぁて……。というか、どうせいつもだって、僕が言っても聞かないでごろごろするやない」
「だってぇ、炬燵が温うて気持ちえいき、しゃあないやか」
テレビは毎年恒例の歌番組を映している。馨も遼真も真剣に見てはいないが、何となくBGM代わりに流している。実家での年越しもこんな感じだったなと遼真は思い出す。まるで遠い昔のことのようだ。
不意に、馨が遼真の方へすり寄ってくる。甘えるような仕草で、頭を遼真の膝に乗せる。遼真は猫でも可愛がるような手付きで、馨の頬や頭を掻い撫でた。馨は気持ちよさそうに目を細める。もしも本物の猫だったら、ごろごろと喉を鳴らしていただろう。
「にゃあ、それ、ずっとしちょって。おまんの手ぇ、好きやきに」
乞われるまま、遼真はそうする。馨を撫でながら、ぼんやりとテレビを眺め、ちびちびと酒を飲む。しばらく静かに遼真を見上げていた馨は、あーんと口を開けた。
「りょーまぁ、わしも飲みたい」
「けど、さっきもういらんて言うてたやか」
「おまんが飲みゆうき、飲みとうなった」
早う早うとうるさく急かされるので、遼真は馨の顎に手を添え、強引な口移しで酒を飲ませた。零れないようにしっかり口を塞ぎ、口内に含んだ液体を優しく注ぎ込む。馨はぴくりと体を引き攣らせ、注ぎ込まれた液体を躊躇いがちに嚥下する。
「んむ……ん……ぷぁ」
口を離すと、馨は酔ったように瞳を滲ませて次をねだった。遼真はまた酒を一口含んで、馨の口に注ぎ込む。馨は一回目よりも積極的に、遼真の頭を抱え込んでそれを飲んだ。
「はぁ……ん、もっと……」
馨は遼真の服を引っ張ってせがむ。三度目は酒など口に含まず、シンプルに唇を重ね合わせた。互いに舌を出し、糸を引くほど擦り合わせる。唾液はアルコールの味がする。だんだんと息が上がり、体は熱を持て余す。
「んぁっ……ぁ、りょ、ま」
「もっと、口開けて……」
「は、ぅん……」
遼真は馨の顎に手を添えたまま、逃がさないようにして執拗に舌を吸う。じゅるじゅると品のない音を立て、柔らかい舌を吸い上げる。馨は縋るように遼真の髪に指を絡ませ、服を握りしめて皺を作る。腰が勝手に跳ねている。
「かわいい、馨ちゃん」
「ふぁ、……わ、わやにしなぁ……」
「してないよ。ほら、もっと舌出して……」
「ぁ、んん……」
今日のキスはいやにしつこく粘っこい。馨が苦しそうに首を振っても、遼真は逃がさない。代わりに胸を愛撫する。片手で器用にボタンを外して胸元から手を忍び込ませ、薄い肌着越しにかりかりと尖りを引っ掻く。そうしながらキスをする。
「んぅ、ん……やら、ぁ、りょーま、やぁ」
「どういて? 気持ちえいろう。ここも、こっちも、こがぁに腫らして」
「あっ、ぅ……」
胸だけでなく、下腹部も兆し始めている。こちらも服の上からやんわり愛撫してやる。
「今日は、なるべく時間をかけてしようと思って。普段はなかなか時間も取れないからさ。しばらく休みだし、無理してもいいかなって。どう?」
「っ……別に、いつも通りでえい……」
「けど、なんかいつも物足りないみたいだから。今日はうんと時間かけて、いっぱいイかせちゃるね」
「……っも、なんでもえいき……はよう、ちゃんと触りとうせ」
馨は悩ましげに訴える。遼真はにっこり笑って、灯りを消した。
「あーあー、ねぎはいらんち言うたのに」
「けど、せっかく届いたんだから食べなきゃもったいないよ」
「ねぎのとろとろしゆうんが好きやない……あ、あー、春菊もそがぁにいらん、苦いき……」
「馨ちゃん、いつまでも好き嫌いしたらいかんちや。昔から春菊嫌いやったよね」
「けんど、苦いもんは苦いき……」
まだ食べてもいないのに、馨は苦そうに舌を出す。
「次、お肉入れようか」
遼真が頼むと、馨は豚バラ肉と鶏つくねを冷蔵庫から持ってきて、適当に鍋にぶち込んだ。蓋をしてしばらく煮込む。そのうち蓋の裏が白く曇り、スープがふつふつと沸いてくる。そこからさらに待つと、ぐつぐつといかにも旨そうな音が聞こえてくる。
「にゃあ、そろそろえいがやない? 食うてえい?」
馨はうずうずと手を伸ばし、ゆっくりと蓋を開けた。視界が曇るほど濛々と立ち昇る湯気が、それだけで飯を食えるくらい香ばしい匂いをさせている。黄金のつゆの中、たくさんの具材がぐつぐつと躍り騒いでいる。馨は大きく息を吸い込んだ。
お玉と取り皿とポン酢を持ってきて、遼真は席に着いた。いただきますの直前、馨は思い出したように席を立ち、戸棚から一升瓶を取り出す。遼真の分もコップを持って、ようやく席に着いた。
「それじゃあ、今年一年お世話になりました」
「ん。来年もよろしゅう」
「いただきます」
手を合わせて挨拶をし、馨は競うように箸を伸ばす。ふうふうと吹いて念入りに冷ましてから、慎重に口の中へと運ぶ。
「うんまぁ」
一口食べて、馨は思わず頬を押さえた。
「まっことうまいぜよ、りょーまぁ。やっぱりおまんは天才じゃ。おまんの作ったこのつゆ、これがうまいき白菜がうまい。くたくたに煮えちゅう」
熱がりつつも、箸は全く止まらない。はふはふ言いながら食べ進める馨を前に、遼真は既に満腹になった。
「何じゃあ、にやにやしくさって。わしの顔に何かついちゅうか?」
「ううん。おいしそうに食べるなと思って」
「それの何がおかしいが? わしのことなぞ見やせんで、おまんもしゃんしゃん食いや。せっかくやき、わしが注(つ)いじゃろう」
馨は遼真の椀を取り、二杯目をよそってくれた。肉も野菜も満遍なく、いや、よく見るとネギと春菊が多めに盛られている。
「馨ちゃん、自分が嫌いだからって僕にばっかり食べさせないでよ」
「にゃはは、バレたか。けんど、おまんは苦うても食えるろう。大人やきに」
「馨ちゃんかて大人じゃないか」
「わしゃあまだまだ子供舌。ほれ、おまんの好きな椎茸もこじゃんと注いだき、文句ないろう」
「まぁ椎茸は好きだけど」
お椀を受け取り、今度はお礼に遼真が馨の分をよそってやる。肉も野菜も満遍なく、なるべく綺麗に盛り付けていく。馨は心配そうに見守っている。
「にゃあ、ねぎは一個でえいきにゃ。春菊もいらんき」
「わかってるよ」
「肉はもっと入れとうせ。あ、あと白菜ももっと……」
「わかってる」
「つゆはなみなみがえいにゃあ」
「もー、注文が多いなぁ。このくらいでいいかい?」
鍋は冬ならではの料理だ。二人で囲んで食べるのが良い。卓上で煮るからいつまでも冷めないし、食べ進めるほどに体はぽかぽか温まる。〆を楽しめるのも良い。今回は玉子とじの雑炊を作り、最後の一滴までスープを飲み干した。
食事を終えると、馨はごろりと横になってしまった。解いた長い髪が無造作に広がる。炬燵布団を肩まで被ってぬくぬく温まる。遼真も遼真で、今日ばかりは片付けも後回しにだらだらしている。
「いつもは、食うてすぐ横になると牛になるちうるさいくせに、今日はえいがか?」
馨が言った。
「いいよ。今日だけ特別」
「ふーん。りょーまにいやんはずいぶんと優しいにゃあ」
「な、何だい急に、にいやんらぁて……。というか、どうせいつもだって、僕が言っても聞かないでごろごろするやない」
「だってぇ、炬燵が温うて気持ちえいき、しゃあないやか」
テレビは毎年恒例の歌番組を映している。馨も遼真も真剣に見てはいないが、何となくBGM代わりに流している。実家での年越しもこんな感じだったなと遼真は思い出す。まるで遠い昔のことのようだ。
不意に、馨が遼真の方へすり寄ってくる。甘えるような仕草で、頭を遼真の膝に乗せる。遼真は猫でも可愛がるような手付きで、馨の頬や頭を掻い撫でた。馨は気持ちよさそうに目を細める。もしも本物の猫だったら、ごろごろと喉を鳴らしていただろう。
「にゃあ、それ、ずっとしちょって。おまんの手ぇ、好きやきに」
乞われるまま、遼真はそうする。馨を撫でながら、ぼんやりとテレビを眺め、ちびちびと酒を飲む。しばらく静かに遼真を見上げていた馨は、あーんと口を開けた。
「りょーまぁ、わしも飲みたい」
「けど、さっきもういらんて言うてたやか」
「おまんが飲みゆうき、飲みとうなった」
早う早うとうるさく急かされるので、遼真は馨の顎に手を添え、強引な口移しで酒を飲ませた。零れないようにしっかり口を塞ぎ、口内に含んだ液体を優しく注ぎ込む。馨はぴくりと体を引き攣らせ、注ぎ込まれた液体を躊躇いがちに嚥下する。
「んむ……ん……ぷぁ」
口を離すと、馨は酔ったように瞳を滲ませて次をねだった。遼真はまた酒を一口含んで、馨の口に注ぎ込む。馨は一回目よりも積極的に、遼真の頭を抱え込んでそれを飲んだ。
「はぁ……ん、もっと……」
馨は遼真の服を引っ張ってせがむ。三度目は酒など口に含まず、シンプルに唇を重ね合わせた。互いに舌を出し、糸を引くほど擦り合わせる。唾液はアルコールの味がする。だんだんと息が上がり、体は熱を持て余す。
「んぁっ……ぁ、りょ、ま」
「もっと、口開けて……」
「は、ぅん……」
遼真は馨の顎に手を添えたまま、逃がさないようにして執拗に舌を吸う。じゅるじゅると品のない音を立て、柔らかい舌を吸い上げる。馨は縋るように遼真の髪に指を絡ませ、服を握りしめて皺を作る。腰が勝手に跳ねている。
「かわいい、馨ちゃん」
「ふぁ、……わ、わやにしなぁ……」
「してないよ。ほら、もっと舌出して……」
「ぁ、んん……」
今日のキスはいやにしつこく粘っこい。馨が苦しそうに首を振っても、遼真は逃がさない。代わりに胸を愛撫する。片手で器用にボタンを外して胸元から手を忍び込ませ、薄い肌着越しにかりかりと尖りを引っ掻く。そうしながらキスをする。
「んぅ、ん……やら、ぁ、りょーま、やぁ」
「どういて? 気持ちえいろう。ここも、こっちも、こがぁに腫らして」
「あっ、ぅ……」
胸だけでなく、下腹部も兆し始めている。こちらも服の上からやんわり愛撫してやる。
「今日は、なるべく時間をかけてしようと思って。普段はなかなか時間も取れないからさ。しばらく休みだし、無理してもいいかなって。どう?」
「っ……別に、いつも通りでえい……」
「けど、なんかいつも物足りないみたいだから。今日はうんと時間かけて、いっぱいイかせちゃるね」
「……っも、なんでもえいき……はよう、ちゃんと触りとうせ」
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