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16. 予知夢
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朝の水汲みを終えて厨房で一休みしていたら、いきなりリュシイが飛び込んできた。
「大変なの、大変なのよ!」
彼女が私のほうに駆けてきて、すがりつく。
走ってはいけない、などと言う雰囲気ではなかった。
彼女の顔色は蒼白で、私の服を掴んだ手が震えている。
「何があったのです?」
私は努めて平静を装って、彼女の肩に手をかけた。彼女の様子から見ても、何か大変なことは起きたのは確かなようだ。
だが彼女は言った。
「まだないわ、これからあるの!」
「え?」
何を言っているんだ。からかっているのか。
だが、そんな風には見えない。
「落ち着いて。深呼吸」
私がそう言うと、彼女は私の言葉通りに息を吸ったり吐いたりした。
「で、これから何があるというのです?」
「テオドールさまが危ないの!」
先ほどの深呼吸は何の意味もなかったようで、勢い込んで彼女は言う。
「今日はまだ来られていないようですが」
「だから、ここに来られる途中で事故に遭われてしまうのよ!」
私は彼女の言葉の意味を推し量ろうとした。だがどうにも無理なようだった。
何か警告のような手紙か訪問者が来たか? いや、そんな話は聞いていない。それにまだ朝一番で、起きている人間のほうが少ない。
確かに今日はテオドールさまが来られる予定ではあるが。
「何を根拠にそんなことを」
「夢よ!」
「は?」
「夢を見たの!」
私は彼女の言葉にため息をつく。何を言い出すかと思ったら。
「リュシイ。まだ起き抜けで寝ぼけているのですね」
「違うわ!」
「夢です。それは夢ですよ。現実じゃない」
私は子どもに言うように彼女を諭した。
だが彼女は大きく何度も首を横に振る。
「私の夢は、現実なの!」
「あの……」
「私の夢は、確実に現実になるの! 絶対に外れない、外したことはない!」
私は彼女のその言葉に呆然と立ちすくむ。
絶対に外れない? なんだ?
予知夢……?
「本当なの、信じて! 急がなきゃ! 馬を出して、助けに行かないと!」
彼女は慌てふためいている。
私はとりあえず、彼女の両肩に自分の両手を置いた。
「まずは、落ち着きましょう」
「だって!」
「何にしろ、まだテオドールさまはご自宅を出ていない時間と思われます。今はまだ、大丈夫なんでしょう? 対策を練りましょう」
「あ……」
私の言葉に、彼女は少し冷静になったようだ。
「そうね、そうだわ」
「まずは落ち着くことです」
「ええ、そうだわ」
私はとりあえず、彼女の手を引いて、自室に入る。
彼女の予知夢うんぬんは置いておいて、こんなに騒いでいたら、事が面倒になるのは目に見えている。
「座ってください」
「はい」
彼女は言われたとおり、私の自室のソファに座った。
彼女が寝衣のままだったとそのとき気付いて、こんなところを誰かに見られてはまずいか、と思いついたが、もう遅い。
まあなるようになるかとため息をつく。
「ええと……よく分からないんだが。予知夢を見た……ということでいいのかな?」
彼女は表情を輝かせて大きく頷いた。分かってくれた、と言わんばかりだった。
残念だが、その期待に応えたわけではない。
「今までも見たことが?」
「ええ」
「で、外れたことがない、と」
「そう」
彼女はこんな嘘をつくような人間ではない。だが彼女の言うことをそのまま信じてもいいものか。
「ちょっと急なことで……どう対応していいか分からないんだが」
この光景を夢で見たような気がする、だなんて誰もがよく口にすることだ。彼女が言う予知夢も、それと似たようなものではないのか。
「私の話を信じなくてもいいわ、とにかく、テオドールさまを助けて欲しいの。まだ生きていた。私の夢の中ではまだ生きていたから」
彼女は至って真剣な様子だ。手がまた震えている。
「分かった」
どちらにしろ、助けに行けば彼女も納得するだろう、と判断する。
「あちらに連絡を……いや、今行っても入れ違いになっては意味がないか。午前中に来られるという話だったよね」
リュシイは私の言葉に頷く。
「どこに行けばいい?」
「あのね、崖なの。山沿いに道があるのよ。そこを通っていらして……それで馬から落ちて、崖の下に落ちそうになっているのが見えたわ」
「崖……?」
司祭さまがそんな道を選ぶだろうか。ご自宅からここまでは広い街道がある。いつもそこを通っているのだと思っていた。
そもそも彼は、馬車を使っていたはずだ。もちろん御者に引かせて。
確かに彼女の言うような道はある。あるのだが、その道を使うだろうか。馬車を使う者ならば、まず選択しない。
ますます彼女の言っていることの信憑性が薄くなる。
「馬車ではなかったわ。それで、近道を選ばれたのかも」
確かに、広い街道は小さな山を迂回するから若干遠回りではある。なにか事情があって馬車を出さなかった可能性はないわけではない。
「その道なら、入れ違いになることもないだろう。行ってみるから、とりあえず安心して」
「お願い」
半信半疑のまま、厩舎に行って馬の用意をする。万が一のことを考えて、丈夫な縄か何かも準備した方がいいだろう。
そのうち彼女が着替えて厩舎にやってきた。
「私も一緒に行っていい?」
「それは駄目だ。この屋敷から外に出すなとジャンティさまから言われている」
「そうね……そうなんだけど……」
彼女は落ち着かないようで、その辺をうろうろと歩き回っている。
「大丈夫かしら。ジャンティさまにも知らせたほうがいいかしら」
ぎょっとした。主人はまだ王城から帰ってきていない。そんな大げさな話にしてはいけないのではないか。
なにせこれは、予知夢などという、何の確信も持てない話が元なのだ。
「今日には帰ってくると仰っていたから、もしもそのとき無事が確認できていなかったら言ってもいいとは思うけど」
「でも……」
「とにかく、様子を見てくるから。待っていて」
「……分かったわ。ジルベルトも気をつけて」
不安げな瞳をして、彼女は私の馬が見えなくなるまで見送っていた。
◇
馬を走らせる。けれども未だ彼女の話を信じきれない私は、そんなに早く走らせることはしなかった。
しばらく走ると、彼女の言った山道に差し掛かる。
と、そこで遠くに馬がいるのが目に入った。
「……嘘だろう」
思わず、口に出た。
鞍はつけている。だが、人は乗っていない。
その馬は、私に気付くと踵を返した。
後を追う。逃げているのか、それとも案内しているのか。
道がぬかるんでいる。気を抜くと滑りそうだ。屋敷のほうは降っていなかったが、昨夜この辺りは雨が降ったのか。
少しして、前を行く馬が立ち止まった。その付近に行くと、馬から降りる。
「おーい」
声が、聞こえた。
そんなまさか。
あの声は。
「テオドールさま!」
崖下を覗き込む。
彼はすぐそこで、崖から生えた木に両腕を投げ出すような形で掛けて、ぶらさがっていた。
血の気が引く。よくぞ無事でいてくれたものだ。
しかし当の本人は飄々として言った。
「ああ、大法官閣下のところの書生か。助けにきてくれたのか」
妙にのんびりした口調だ。元々、ゆったりした雰囲気を持つ人だったが、この状況でもそうだとは。
「今、助けますから!」
「そろそろ腕の力もなくなってきそうでね。いや、助かった」
笑いながらそんなことを言う。
ああ、縄を持ってきていて良かった。
私は持ってきた縄の先を丸く結び、もう一方を私の乗ってきた馬の胴体に巻きつけた。
「今から縄を投げます。身体に巻きつけられますか?」
「ああ、大丈夫だ」
結んだほうの縄を、崖下に投げる。彼はそれを受け取り、輪にまずは自分の腕を入れ、一安心したところで慎重に身体を入れる。
「引っ張ってくれ」
「はいっ」
馬の尻を叩く。引っ張られる縄を掴む。テオドールさまも懸命に崖に手を掛け、上がってくる。
彼が崖上に上がってきたときには、お互い汗と泥まみれになってしまっていた。
手がしびれていて熱い。縄で擦り傷も出来たようだ。
震えているのは、安堵からか。
「いや、助かった。ありがとう」
「いえ……」
彼は立ち上がって、身体に付いた泥を手で払っていた。
「少々、寝坊してね。いつもは馬車なんだが、馬にしたんだよ。久しぶりに乗ったからか、足を取られてしまって、このざまだ」
「ぬかるんでおりましたから。ご無事で何よりです」
私も立ち上がる。声も膝もまだ震えていた。
「彼女に言われてきたのかい?」
司祭さまは私を見て、笑いながらそう言った。
「は……? ええと……」
今、どうしてその問いが出たのだろう。
私が何と答えていいのかと戸惑っていると、彼は首を傾げる。
「ん? リュシイ殿に言われて来たのではないのか?」
なぜそれが分かるのだ。
「あの……ええ、そうです」
「ふうん。やっぱり本当に本物なのだな。素晴らしいな」
「あの……?」
単に、虫の報せとかそういう話ではないのか。たまたま夢で見たことが現実に起きたわけではないのか。
呆然とする私の顔を見て、司祭さまは首を傾げた。
「あれ、知らなかったのかな? 半信半疑のまま来たというわけか。うーん、言ってはいけなかったのかな」
彼は顎に手を当てて、しばらく考え込んだあと、言った。
「まあいい。そのうち知るのだろうし」
「何を……」
「彼女は、予言者だよ。しかも百発必中という話だ」
私の夢は、現実なの!
彼女は確かにそう言っていた。
「大変なの、大変なのよ!」
彼女が私のほうに駆けてきて、すがりつく。
走ってはいけない、などと言う雰囲気ではなかった。
彼女の顔色は蒼白で、私の服を掴んだ手が震えている。
「何があったのです?」
私は努めて平静を装って、彼女の肩に手をかけた。彼女の様子から見ても、何か大変なことは起きたのは確かなようだ。
だが彼女は言った。
「まだないわ、これからあるの!」
「え?」
何を言っているんだ。からかっているのか。
だが、そんな風には見えない。
「落ち着いて。深呼吸」
私がそう言うと、彼女は私の言葉通りに息を吸ったり吐いたりした。
「で、これから何があるというのです?」
「テオドールさまが危ないの!」
先ほどの深呼吸は何の意味もなかったようで、勢い込んで彼女は言う。
「今日はまだ来られていないようですが」
「だから、ここに来られる途中で事故に遭われてしまうのよ!」
私は彼女の言葉の意味を推し量ろうとした。だがどうにも無理なようだった。
何か警告のような手紙か訪問者が来たか? いや、そんな話は聞いていない。それにまだ朝一番で、起きている人間のほうが少ない。
確かに今日はテオドールさまが来られる予定ではあるが。
「何を根拠にそんなことを」
「夢よ!」
「は?」
「夢を見たの!」
私は彼女の言葉にため息をつく。何を言い出すかと思ったら。
「リュシイ。まだ起き抜けで寝ぼけているのですね」
「違うわ!」
「夢です。それは夢ですよ。現実じゃない」
私は子どもに言うように彼女を諭した。
だが彼女は大きく何度も首を横に振る。
「私の夢は、現実なの!」
「あの……」
「私の夢は、確実に現実になるの! 絶対に外れない、外したことはない!」
私は彼女のその言葉に呆然と立ちすくむ。
絶対に外れない? なんだ?
予知夢……?
「本当なの、信じて! 急がなきゃ! 馬を出して、助けに行かないと!」
彼女は慌てふためいている。
私はとりあえず、彼女の両肩に自分の両手を置いた。
「まずは、落ち着きましょう」
「だって!」
「何にしろ、まだテオドールさまはご自宅を出ていない時間と思われます。今はまだ、大丈夫なんでしょう? 対策を練りましょう」
「あ……」
私の言葉に、彼女は少し冷静になったようだ。
「そうね、そうだわ」
「まずは落ち着くことです」
「ええ、そうだわ」
私はとりあえず、彼女の手を引いて、自室に入る。
彼女の予知夢うんぬんは置いておいて、こんなに騒いでいたら、事が面倒になるのは目に見えている。
「座ってください」
「はい」
彼女は言われたとおり、私の自室のソファに座った。
彼女が寝衣のままだったとそのとき気付いて、こんなところを誰かに見られてはまずいか、と思いついたが、もう遅い。
まあなるようになるかとため息をつく。
「ええと……よく分からないんだが。予知夢を見た……ということでいいのかな?」
彼女は表情を輝かせて大きく頷いた。分かってくれた、と言わんばかりだった。
残念だが、その期待に応えたわけではない。
「今までも見たことが?」
「ええ」
「で、外れたことがない、と」
「そう」
彼女はこんな嘘をつくような人間ではない。だが彼女の言うことをそのまま信じてもいいものか。
「ちょっと急なことで……どう対応していいか分からないんだが」
この光景を夢で見たような気がする、だなんて誰もがよく口にすることだ。彼女が言う予知夢も、それと似たようなものではないのか。
「私の話を信じなくてもいいわ、とにかく、テオドールさまを助けて欲しいの。まだ生きていた。私の夢の中ではまだ生きていたから」
彼女は至って真剣な様子だ。手がまた震えている。
「分かった」
どちらにしろ、助けに行けば彼女も納得するだろう、と判断する。
「あちらに連絡を……いや、今行っても入れ違いになっては意味がないか。午前中に来られるという話だったよね」
リュシイは私の言葉に頷く。
「どこに行けばいい?」
「あのね、崖なの。山沿いに道があるのよ。そこを通っていらして……それで馬から落ちて、崖の下に落ちそうになっているのが見えたわ」
「崖……?」
司祭さまがそんな道を選ぶだろうか。ご自宅からここまでは広い街道がある。いつもそこを通っているのだと思っていた。
そもそも彼は、馬車を使っていたはずだ。もちろん御者に引かせて。
確かに彼女の言うような道はある。あるのだが、その道を使うだろうか。馬車を使う者ならば、まず選択しない。
ますます彼女の言っていることの信憑性が薄くなる。
「馬車ではなかったわ。それで、近道を選ばれたのかも」
確かに、広い街道は小さな山を迂回するから若干遠回りではある。なにか事情があって馬車を出さなかった可能性はないわけではない。
「その道なら、入れ違いになることもないだろう。行ってみるから、とりあえず安心して」
「お願い」
半信半疑のまま、厩舎に行って馬の用意をする。万が一のことを考えて、丈夫な縄か何かも準備した方がいいだろう。
そのうち彼女が着替えて厩舎にやってきた。
「私も一緒に行っていい?」
「それは駄目だ。この屋敷から外に出すなとジャンティさまから言われている」
「そうね……そうなんだけど……」
彼女は落ち着かないようで、その辺をうろうろと歩き回っている。
「大丈夫かしら。ジャンティさまにも知らせたほうがいいかしら」
ぎょっとした。主人はまだ王城から帰ってきていない。そんな大げさな話にしてはいけないのではないか。
なにせこれは、予知夢などという、何の確信も持てない話が元なのだ。
「今日には帰ってくると仰っていたから、もしもそのとき無事が確認できていなかったら言ってもいいとは思うけど」
「でも……」
「とにかく、様子を見てくるから。待っていて」
「……分かったわ。ジルベルトも気をつけて」
不安げな瞳をして、彼女は私の馬が見えなくなるまで見送っていた。
◇
馬を走らせる。けれども未だ彼女の話を信じきれない私は、そんなに早く走らせることはしなかった。
しばらく走ると、彼女の言った山道に差し掛かる。
と、そこで遠くに馬がいるのが目に入った。
「……嘘だろう」
思わず、口に出た。
鞍はつけている。だが、人は乗っていない。
その馬は、私に気付くと踵を返した。
後を追う。逃げているのか、それとも案内しているのか。
道がぬかるんでいる。気を抜くと滑りそうだ。屋敷のほうは降っていなかったが、昨夜この辺りは雨が降ったのか。
少しして、前を行く馬が立ち止まった。その付近に行くと、馬から降りる。
「おーい」
声が、聞こえた。
そんなまさか。
あの声は。
「テオドールさま!」
崖下を覗き込む。
彼はすぐそこで、崖から生えた木に両腕を投げ出すような形で掛けて、ぶらさがっていた。
血の気が引く。よくぞ無事でいてくれたものだ。
しかし当の本人は飄々として言った。
「ああ、大法官閣下のところの書生か。助けにきてくれたのか」
妙にのんびりした口調だ。元々、ゆったりした雰囲気を持つ人だったが、この状況でもそうだとは。
「今、助けますから!」
「そろそろ腕の力もなくなってきそうでね。いや、助かった」
笑いながらそんなことを言う。
ああ、縄を持ってきていて良かった。
私は持ってきた縄の先を丸く結び、もう一方を私の乗ってきた馬の胴体に巻きつけた。
「今から縄を投げます。身体に巻きつけられますか?」
「ああ、大丈夫だ」
結んだほうの縄を、崖下に投げる。彼はそれを受け取り、輪にまずは自分の腕を入れ、一安心したところで慎重に身体を入れる。
「引っ張ってくれ」
「はいっ」
馬の尻を叩く。引っ張られる縄を掴む。テオドールさまも懸命に崖に手を掛け、上がってくる。
彼が崖上に上がってきたときには、お互い汗と泥まみれになってしまっていた。
手がしびれていて熱い。縄で擦り傷も出来たようだ。
震えているのは、安堵からか。
「いや、助かった。ありがとう」
「いえ……」
彼は立ち上がって、身体に付いた泥を手で払っていた。
「少々、寝坊してね。いつもは馬車なんだが、馬にしたんだよ。久しぶりに乗ったからか、足を取られてしまって、このざまだ」
「ぬかるんでおりましたから。ご無事で何よりです」
私も立ち上がる。声も膝もまだ震えていた。
「彼女に言われてきたのかい?」
司祭さまは私を見て、笑いながらそう言った。
「は……? ええと……」
今、どうしてその問いが出たのだろう。
私が何と答えていいのかと戸惑っていると、彼は首を傾げる。
「ん? リュシイ殿に言われて来たのではないのか?」
なぜそれが分かるのだ。
「あの……ええ、そうです」
「ふうん。やっぱり本当に本物なのだな。素晴らしいな」
「あの……?」
単に、虫の報せとかそういう話ではないのか。たまたま夢で見たことが現実に起きたわけではないのか。
呆然とする私の顔を見て、司祭さまは首を傾げた。
「あれ、知らなかったのかな? 半信半疑のまま来たというわけか。うーん、言ってはいけなかったのかな」
彼は顎に手を当てて、しばらく考え込んだあと、言った。
「まあいい。そのうち知るのだろうし」
「何を……」
「彼女は、予言者だよ。しかも百発必中という話だ」
私の夢は、現実なの!
彼女は確かにそう言っていた。
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