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14. エイゼン国王
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不慣れで時間はかかったとは思うが、なんとか失敗はすることなく、言われたことを出来ていたと思う。
その後も何人かの人の出入りがあり、王が指示を出したり報告を受けたりしているのを片耳で聞いた。
日も暮れ、窓から入る光もなくなり、侍女が蝋燭に火を灯しにやってくる。
その蝋燭がずいぶん短くなった頃、「もういいぞ」と声を掛けられた。
えっ、と顔を上げると、いつの間にか王の前に一人の男性が立っていた。
誰だ。今まで見たことはない。それに、いつ入ってきたのだろう。人の出入りが多かったから、見逃していたのかもしれないが。
いや、きっと、この男も親衛隊の一人なのだろう。
「軽い集団食中毒だそうだ」
「食……中毒」
その言葉を聞いて、力が抜けた。結局、そこに落ち着いたのか。
「症状が出るまでに時間がかかるもののようだ。だから確定するまでにも時間がかかったわけだな」
そう言って、王は溜息をついた。
「死に至るものではないらしいが、医師と薬師の派遣だけはしておこう」
「でも既に」
「いや、それとは別だ。今度は内密ではないから」
食中毒と分かったら、大手を振って街道を通って王城からの派遣だと分かるように、医師を連れて行くというわけだ。
「そなたたちも撤収していい」
「御意」
言われた親衛隊の男はそう言って頭を下げた。その後、王室の奥へ消えた。正規の扉は使っていないのだろう。
彼が去ったあと、王は、ほうっと息を吐いた。安堵の溜息だ。
「ほとんど無駄になりましたね」
私は机上に溜まった書類を見て言った。
「ああ、良かった」
私はその言葉に息を呑む。本当に、心から、安堵したような声音。
そうだ。良かったのだ。
「どうした?」
「いえ」
私は微笑んだ。ずいぶんぎこちなかったかもしれないが、でも微笑んだ。
「不勉強なもので、あまりお役に立てなくて申し訳なく思います」
「そりゃあ、ジャンティに比べればな。だが助かった。感謝する」
「ありがたき幸せ」
自然と、その言葉が出てきた。
「もしよろしければ、一つ、お訊きしたいのですが」
私の言葉に、王は顔を上げた。
「なんだ」
一仕事終わって、気が抜けていたのかもしれない。恐れ多い、ということは頭からすっぽり抜け落ちていたように思う。
「最初に、私が重要な何かを持ってきたということを、よくお分かりになりましたね」
中庭の花壇で。彼はほとんどこちらを見ることなく、手を差し出してきた。侍女や侍従たちには私が何者かは伝えていたが、あの時点で王は何も知らなかったはずだ。
先に親衛隊の誰かが知らせていた? いや、あのとき王は「いるか?」と呼びかけた。そこに親衛隊がいることに確信を持っていなかったのだ。親衛隊という線は消える。
「そなたは、ジャンティのところの書生だろう?」
「え、ええ。どうしてそれを」
あの時点で分かったのだ。
「前に来たじゃないか」
「え? でもあのときは……」
言葉も交わしていない。今回が初対面と言っていい。
「ジャンティに口酸っぱく言われていることもあるがな、私の唯一の特技は」
そう言って、笑った。
「一度見た人間の顔は忘れないことだ」
「それは」
私は素直に感心した。それは本当に素晴らしい特技だ。国王ともなれば、出会う人間の数も、一般の人間とは桁違いだろうに。
「で、その書生がやってきた。しかも王城の中庭まで。これはジャンティに何かを言付かってやってきた、というのはすぐに分かる」
「ええ」
私は王の言葉に頷いた。
「今ジャンティは、エグリーズと一緒にいる。まあ本人が動けない理由といえば理由かな。だが二人の関係性を考えれば、侍従に任せるかどうかして、エグリーズを放っておくこともできなくもない。だがそれをしなかったのは、他国に知られたくない何事かが起こったということだろう」
「ああ」
軽口を叩き合っていた。ずいぶん親しそうではあった。
でもそれでも、彼は隣国クラッセの王子なのだ。
「早馬を使って出先から直接王城に使いを出せばいいものを、なぜ書生を経由させてきたのか?」
「……それは」
「なにか内密の話がある。大慌てで王城へ早馬を使うと無駄に騒ぎを大きくする可能性がある。しかも人手が必要だ。秘密を守れて、なおかつ使える人間を一人寄越してきた、そういうことだろう」
まさしく、その通りだろう。言われて初めて合点がいった。
「ご慧眼、恐れ入ります」
そう言って、頭を垂れる。それをあの短い時間で判断したのだ。
「ジャンティによく言っておいてくれよ。国王はよく働いたと」
そう言って笑う。
私は想像してみる。もしも主人に陛下は素晴らしい仕事をなさいました、と伝えるとする。
ほぼ間違いなく、褒め言葉は返ってこないだろう。「当たり前です」くらいは言ってのける。
私がいくら言っても、いや、却って主人は王を評価しなくなるかもしれない。
「口にして伝えてしまうと、その働きの価値が下がってしまいましょう」
そう言うと、王は鼻に皺を寄せた。
「そう返してくるのか」
それから溜息をついた。
嫌な言い方をしたつもりは全くなかったのだが。なにか気に障ったのだろうか。
「そういうところは、ジャンティに似ているのだな」
それが褒め言葉かどうなのか、私は判断しかねてしまった。
王は一つ伸びをすると、席を立つ。
「食事を用意させるが」
そうか。王城に来てから何も口にしていない。あえていうなら、冷めたお茶か。
窓の外に目をやる。月の位置から考えて、もう真夜中。けれど高揚感からか、空腹は感じなかった。
「いえ、お気遣いはありがたいのですが、明日の朝も早いので」
「ああ、水汲みをしているのだったか」
「はい」
主人はそんなことまでこの人に伝えているのか。それならば私のことが印象に残っていても不思議ではないのかもしれない。
その後、また鍵を持って侍女を連れて書類を元の場所に戻した。
セイクガの大火の書類を戻すとき、胸が痛んだ。
これは本当に、自然発火の火事だったのだろうか……?
その証拠は、この書庫にはない。
◇
もう一度王室に戻り、帰宅することを告げると、王は私のほうをじっと見つめてきた。
なんだろう、と背筋を伸ばす。
すると王は苦笑しながら「楽にしていい」と言った。そして続ける。
「将来は王城に勤めるつもりなのだろう?」
「恐れ多いことながら、そうありたいとは思っておりますが……」
思っていた。今までは、何の疑問もなく。
「そうか。ではまた会うこともあるだろう。その日を待っている」
そう言って手を振ってきた。思わず自分も手を上げそうになったが、なんとかこらえて一礼した。
◇
厩舎に向かい、自分の馬を用意してもらう。馬を引いて王城の外へ出たあと、振り返って城を見上げた。
今まで自分がこの中にいて、王と共に仕事をしたことが信じられない。
だが城を見上げ続けても、懸命に王のお傍で働いていたときのような高揚感は湧いてはこなかった。
親衛隊を使って出入りを禁じた。
確かに親衛隊は精鋭揃いで、彼らになら容易くできると踏んだのだろう。
だが、それなら軍でも良かったのではないか。
軍を使わなかったのは。
もしもこれが単なる食中毒ではなく、本当に伝染病だったなら。そしてそれが治癒不可能だと判断されたなら。
村ごと焼き払うかどうかして、葬るつもりだったのだ。秘密裏に。軍はその後の出動となるだろう。もちろんそんな事実は表に出ることはない。
セイクガの大火がそうして起きたのかどうか、私に知る術はない。だが、王はなぜそれを用意させたのか。
理解は出来る。そうせざるを得なくなる前に何とかしようと動いていたことも分かる。
やりたくはない。けれども、やらなければ国自体が危なくなる。
時に、そういう非情な決断を迫られることもあるのだ。
そして王城に勤めるということは、そういうことに携わるということだ。
私は、そういう覚悟を今まで持っていただろうか。
ただ、主人の後を継ぎたいと、それだけを考えていたのではないだろうか。
国家に殉じたいと思っていない。覚悟が全くない。必死さが足りない。
それでは成績が伸びるはずがない。頭に入ってこないことも当然だ。
私には、確たる目的がなかったのだ。
その後も何人かの人の出入りがあり、王が指示を出したり報告を受けたりしているのを片耳で聞いた。
日も暮れ、窓から入る光もなくなり、侍女が蝋燭に火を灯しにやってくる。
その蝋燭がずいぶん短くなった頃、「もういいぞ」と声を掛けられた。
えっ、と顔を上げると、いつの間にか王の前に一人の男性が立っていた。
誰だ。今まで見たことはない。それに、いつ入ってきたのだろう。人の出入りが多かったから、見逃していたのかもしれないが。
いや、きっと、この男も親衛隊の一人なのだろう。
「軽い集団食中毒だそうだ」
「食……中毒」
その言葉を聞いて、力が抜けた。結局、そこに落ち着いたのか。
「症状が出るまでに時間がかかるもののようだ。だから確定するまでにも時間がかかったわけだな」
そう言って、王は溜息をついた。
「死に至るものではないらしいが、医師と薬師の派遣だけはしておこう」
「でも既に」
「いや、それとは別だ。今度は内密ではないから」
食中毒と分かったら、大手を振って街道を通って王城からの派遣だと分かるように、医師を連れて行くというわけだ。
「そなたたちも撤収していい」
「御意」
言われた親衛隊の男はそう言って頭を下げた。その後、王室の奥へ消えた。正規の扉は使っていないのだろう。
彼が去ったあと、王は、ほうっと息を吐いた。安堵の溜息だ。
「ほとんど無駄になりましたね」
私は机上に溜まった書類を見て言った。
「ああ、良かった」
私はその言葉に息を呑む。本当に、心から、安堵したような声音。
そうだ。良かったのだ。
「どうした?」
「いえ」
私は微笑んだ。ずいぶんぎこちなかったかもしれないが、でも微笑んだ。
「不勉強なもので、あまりお役に立てなくて申し訳なく思います」
「そりゃあ、ジャンティに比べればな。だが助かった。感謝する」
「ありがたき幸せ」
自然と、その言葉が出てきた。
「もしよろしければ、一つ、お訊きしたいのですが」
私の言葉に、王は顔を上げた。
「なんだ」
一仕事終わって、気が抜けていたのかもしれない。恐れ多い、ということは頭からすっぽり抜け落ちていたように思う。
「最初に、私が重要な何かを持ってきたということを、よくお分かりになりましたね」
中庭の花壇で。彼はほとんどこちらを見ることなく、手を差し出してきた。侍女や侍従たちには私が何者かは伝えていたが、あの時点で王は何も知らなかったはずだ。
先に親衛隊の誰かが知らせていた? いや、あのとき王は「いるか?」と呼びかけた。そこに親衛隊がいることに確信を持っていなかったのだ。親衛隊という線は消える。
「そなたは、ジャンティのところの書生だろう?」
「え、ええ。どうしてそれを」
あの時点で分かったのだ。
「前に来たじゃないか」
「え? でもあのときは……」
言葉も交わしていない。今回が初対面と言っていい。
「ジャンティに口酸っぱく言われていることもあるがな、私の唯一の特技は」
そう言って、笑った。
「一度見た人間の顔は忘れないことだ」
「それは」
私は素直に感心した。それは本当に素晴らしい特技だ。国王ともなれば、出会う人間の数も、一般の人間とは桁違いだろうに。
「で、その書生がやってきた。しかも王城の中庭まで。これはジャンティに何かを言付かってやってきた、というのはすぐに分かる」
「ええ」
私は王の言葉に頷いた。
「今ジャンティは、エグリーズと一緒にいる。まあ本人が動けない理由といえば理由かな。だが二人の関係性を考えれば、侍従に任せるかどうかして、エグリーズを放っておくこともできなくもない。だがそれをしなかったのは、他国に知られたくない何事かが起こったということだろう」
「ああ」
軽口を叩き合っていた。ずいぶん親しそうではあった。
でもそれでも、彼は隣国クラッセの王子なのだ。
「早馬を使って出先から直接王城に使いを出せばいいものを、なぜ書生を経由させてきたのか?」
「……それは」
「なにか内密の話がある。大慌てで王城へ早馬を使うと無駄に騒ぎを大きくする可能性がある。しかも人手が必要だ。秘密を守れて、なおかつ使える人間を一人寄越してきた、そういうことだろう」
まさしく、その通りだろう。言われて初めて合点がいった。
「ご慧眼、恐れ入ります」
そう言って、頭を垂れる。それをあの短い時間で判断したのだ。
「ジャンティによく言っておいてくれよ。国王はよく働いたと」
そう言って笑う。
私は想像してみる。もしも主人に陛下は素晴らしい仕事をなさいました、と伝えるとする。
ほぼ間違いなく、褒め言葉は返ってこないだろう。「当たり前です」くらいは言ってのける。
私がいくら言っても、いや、却って主人は王を評価しなくなるかもしれない。
「口にして伝えてしまうと、その働きの価値が下がってしまいましょう」
そう言うと、王は鼻に皺を寄せた。
「そう返してくるのか」
それから溜息をついた。
嫌な言い方をしたつもりは全くなかったのだが。なにか気に障ったのだろうか。
「そういうところは、ジャンティに似ているのだな」
それが褒め言葉かどうなのか、私は判断しかねてしまった。
王は一つ伸びをすると、席を立つ。
「食事を用意させるが」
そうか。王城に来てから何も口にしていない。あえていうなら、冷めたお茶か。
窓の外に目をやる。月の位置から考えて、もう真夜中。けれど高揚感からか、空腹は感じなかった。
「いえ、お気遣いはありがたいのですが、明日の朝も早いので」
「ああ、水汲みをしているのだったか」
「はい」
主人はそんなことまでこの人に伝えているのか。それならば私のことが印象に残っていても不思議ではないのかもしれない。
その後、また鍵を持って侍女を連れて書類を元の場所に戻した。
セイクガの大火の書類を戻すとき、胸が痛んだ。
これは本当に、自然発火の火事だったのだろうか……?
その証拠は、この書庫にはない。
◇
もう一度王室に戻り、帰宅することを告げると、王は私のほうをじっと見つめてきた。
なんだろう、と背筋を伸ばす。
すると王は苦笑しながら「楽にしていい」と言った。そして続ける。
「将来は王城に勤めるつもりなのだろう?」
「恐れ多いことながら、そうありたいとは思っておりますが……」
思っていた。今までは、何の疑問もなく。
「そうか。ではまた会うこともあるだろう。その日を待っている」
そう言って手を振ってきた。思わず自分も手を上げそうになったが、なんとかこらえて一礼した。
◇
厩舎に向かい、自分の馬を用意してもらう。馬を引いて王城の外へ出たあと、振り返って城を見上げた。
今まで自分がこの中にいて、王と共に仕事をしたことが信じられない。
だが城を見上げ続けても、懸命に王のお傍で働いていたときのような高揚感は湧いてはこなかった。
親衛隊を使って出入りを禁じた。
確かに親衛隊は精鋭揃いで、彼らになら容易くできると踏んだのだろう。
だが、それなら軍でも良かったのではないか。
軍を使わなかったのは。
もしもこれが単なる食中毒ではなく、本当に伝染病だったなら。そしてそれが治癒不可能だと判断されたなら。
村ごと焼き払うかどうかして、葬るつもりだったのだ。秘密裏に。軍はその後の出動となるだろう。もちろんそんな事実は表に出ることはない。
セイクガの大火がそうして起きたのかどうか、私に知る術はない。だが、王はなぜそれを用意させたのか。
理解は出来る。そうせざるを得なくなる前に何とかしようと動いていたことも分かる。
やりたくはない。けれども、やらなければ国自体が危なくなる。
時に、そういう非情な決断を迫られることもあるのだ。
そして王城に勤めるということは、そういうことに携わるということだ。
私は、そういう覚悟を今まで持っていただろうか。
ただ、主人の後を継ぎたいと、それだけを考えていたのではないだろうか。
国家に殉じたいと思っていない。覚悟が全くない。必死さが足りない。
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