快楽短編集①

ぎょく大臣

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恐ろしい力を手に入れた勇者 後編

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魔王城の近くを守るサイクロプス。

「オ゛オ゛オォォオーーー…!け、ケツが…イイッ!おっおごっ…もっとくれ…そのぶってぇので突き刺しながらぁ…マラ吸ってくれ…あはぁぁ…そうだもっと…イかせてくれ…ぐはっ、おお゛ぉうっ…またい、いぐっ!!」

と、ブラックワーウルフ。

「オオォーン!しょこだめっクウウゥーン…!!クソ、こんなの卑怯だろ!こんな、尻もチンポも胸も…気持ちいいなんて…知らねえよお…ワオォォーン!ケツでイクゥッすげえのクるうぅっ!!」

そしてレベルの高い魔物ではあるが、戦闘特化しているため言葉を介さないキメラ。

「ギャウウゥン!ク、クゥゥウウウン…ヒャウウゥゥン…ア、アウウウーーンッ!!」

キメラは獣に近いためか今までの誰よりも快感に弱かった。
よさそうに高く上げた尻を差し出しながら、ふりふりと振って甘える仕草で快感を貪っている。
これ然るべき団体から糾弾されそうな絵だな。
とにかく次々と魔物をなぎ倒しながら、とうとう魔王の住む城へとたどり着いた。

《順調だな》
「ああ、頭痛くなるくらいにな」

多くの強敵を倒してきたものの、全く自慢しようのない倒し方に遠い目になる。お父さんお母さん、こんな勇者でごめんなさい。
僕もここに来るまでで多少レベルが上がったが、このスライムとは比べるべくもない。
それこそ怪物レベルで成長していくスライムに、僕は魔王より先にこいつを対処しなければいけないんではないかと悩み始めている。

(しかもこいつ、女には紳士なのが逆に差別なんだよ)

スライムからしてみたら精液からしかレベル吸引できないため、女やメスの魔物には「意味の無い争いはしたくない」とか言っちゃって、気絶させて能力を封印するだけに留めて居る。なんだこいつ。
いやその前になにちゃっかり能力封印覚えてるんだよ。何ならできないんだよ怖い。

「この立派な造りの扉を見ると、ここが魔王の部屋か」
《そのようだな。気を引き締めていくぜ相棒》
「んー?んー……んーん…」
《おいおい、最終決戦前になんだよその気の抜けた返事は》

これから起こる惨劇を想像したら、とてもじゃないが気合いなんて入らない。
どうせ僕は回復役か周りの雑魚を退ける役割になりそうだし。なんで僕に伝説の剣が抜けたのか本当に理解ができない。
とにかく魔王なんて尊厳が大事な役職のものが凌辱されてる姿なんて、他の魔物に見せる訳には行かない。なんの拷問だよそれ。
さっさと周囲の魔物は片付けないと、と意志を固める。

「開けるぞ」

ギギギギギ…と緊張を走らせる音を立てながら扉が開く。
そこには広く禍々しい空間があり、奥に玉座のようなものがあった。
黒い霧が充満する部屋で、その玉座に座っている影、あれが魔王だ。

「よくぞここまで辿り来たな。勇者共」

声を張り上げてるわけでも無いのに、腹の底から、それこそ空気まで震わすような厳かな声。
伊達に魔王なんてやっていない迫力に怯みそうになる。
しかしそれとは別に、姿形は人間とそう違いが無い。顔がこの世の者とは思えないくらい整っていて、髪も瞳も漆黒で神秘的とまで言える。
だかその頭には禍々しい角があり、表情も人形のように冷たい。

「勇者と我らの戦いは何度も繰り返されてきたが、貴様のように忌々しい戦い方を用いる者は初めてだ。……実におぞましい」
《言ってくれるぜ。お前らが魔物の強化と繁殖に人間を使ってるのはおぞましくないってのか》
「我らのような強く不可侵な存在のための糧になれるのだ。喜びこそすれ恨まれる謂れなど無い」
《ふん、人間をなんだと思ってやがる》

いやお前人間じゃないだろ、と口を挟みそうになるが我慢する。
空気に押されていたが、スライムのお陰で少し冷静さを取り戻した。

「貴様らとの会話を楽しむ気は無い。早々に塵と化せ、不愉快な者どもよ!」

30分後。

「はううぅっ…い、いやぁあ…らめ…らめなのぉ…っ!!」

空中で拘束され、スライムに全身をまさぐられる魔王。
まさかの魔王が一番喘ぎ声が可愛いという異常事態。
顔の整った男前が出して良い声じゃない。

「あっ、あん…いや、いやあっ…」
《おいおい魔王様、まだ感度を高める粘液を身体中に塗ってるだけだが?この程度で音を上げるなんて、今まで戦ってきた魔物たちの方がまだ骨があったぜ》
「くっ…貴様…下等生物の分際で…ッア!くすぐったい!そこ触るな!」

腕を上げさせられた状態で脇を刺激され身悶える魔王。

「はっ…はう…いや、ぁ……ぁひんっ」

耳、首筋、乳腺、脇腹、尻たぶ、太腿、足の裏。どこも性感ではあるが、大きい快楽が得られない箇所をしつこく触手でぬるぬるしている。
じわじわと甚振いたぶるように追い詰める気のようだ。

「っん、この……くぅ…ぅんっ…ん…っ」

直接的な快楽がないのに着実に昂っていく身体を持て余し、魔王が太腿を擦り合わせる。

《気持ちいいだろ。身体中ぴくぴくしてるぜ》
「だっ誰が…!虫唾が走るわ…っ……っ……っく」

イチモツに触れるか触れないかの太腿の付け根を、するりと触手が撫でる。その刺激に魔王が顔を背け、歯を食いしばるのが見えた。
良かったよ魔王の部屋に他に魔物が居なくて。
城を守っていた高位の魔物や四天王はもう片付けておいて廊下に転がってるし、この後他の魔物が侵入する可能性も少ないだろう。

「はあぁんっ!?」

びくんっ、と魔王が大きく跳ねた。
粘性の高い液を高い位置からイチモツに垂らされた刺激が堪らなかったようだ。

《敏感になってきたな。どうだ?液を垂らされただけで感じるようになった感想は》
「ふざけ…アンッ!今すぐやめッアアンッ!はっ…はっ、くふ、アハァンッ!」

ポト、ポト、ポトと粘液を垂らされるたび、魔王が悩ましい声を上げてびくつく。

《乳首はどうだ》
「はっぅううんっよせ…っんんん!やめ、ろ…はうっん!こ、こんな屈辱…!!」

限界まで攻められている魔王のイチモツが、乳首に粘液を垂らされる度に首をぴくぴくもたげる。今すぐ射精したいと泣き叫んでいるようだ。
魔王は気付いているんだろうか。もっと強い刺激を求め自分の腰が怪しく揺らめいていることを。

《お次はここだ》
「っひ!?やめろ、持ち上げるな!!」

M字に開かれていた足を上半身より上に持ち上げ、穴が丸見えの状態になる。

《ほうれ》
「ッア!?アアァンッ!そこいやぁっ…ア、アンッ!!」

今度は尻穴めがけて粘液がが垂らされた。
穴にかかった粘液は、そのまま尻を伝い、腰の辺りでぽたぽたと水滴になって落ちていく。その艶めかしさといったら、不覚にも己の息子が少し反応してしまった。

「ッア……ッア…いや、らめ…いやぁ…はうんッ…」

尻穴がヒクついているのが見える。
媚薬まみれにされながらもどかしく刺激されるのが余程辛いのか、さっきよりも魔王の腰の動きが激しくなってきている。
半端に与えられる快楽でイケるように頑張っているのか。

「くっ…い、いっそ…」
《ん?なんだって?聞こえねえぞ》
「さ、さっさと犯せばいいだろう!いつまで下らない事をする気…アンッ!」

ポト、と尻穴に垂れた粘液で魔王の言葉が途切れた。
そのまま細い触手が二本、尻穴のまわりをうねうねとこねくり回し始める。

「アア、アアァァーー…ッ!」
《もう一度チャンスをやるよ。どうして欲しいって?》
「……!!この……っ!!」
《警告しておくが、二度は間違えるなよ。気絶させてからレベル吸引してやってもいいんだ。そうしたら魔王さんの身体は熱く疼いたまま…もしかしたらその辺の魔物にチンポ入れてくれって強請るハメになるかもなあ?》

えげつない脅しに僕は顔をしかめる。
魔王相手に手加減もしてられないのだろうが、いつ見てもやり方がえぐい。

「はっ…はぁっ…はっ……」

スライムと僕が黙っていると、静かな広間に魔王の荒い呼吸だけが木霊する。

《いつまで黙ってる気なんだよ。ああん?》

まるで破落戸のような凄みをしながら、スライムが一本の触手を膨らまし、ビキビキと血管が走っているイチモツような見た目に変化させる。
その太く立派な触手は、カリがキノコのようにエラを張っていて無数のイボが付いており、魔王に見せつけるように頬に押し付けた。
魔王の尻穴のヒクつきが激しくなる。

「あ、あ、あ……そ、そんなもの…っ」

物欲しそうな表情。そして欲しいとばかりにクネる尻。

「そ、そんなものを挿入されたら…魔王をやっていられなくなる…っただの肉壺に成り下がってしまう…!尻まんこに太いモノを挿れて貰えなきゃ生きていけない、淫乱メスに堕落してしまうじゃないか…っだ、だからやめろ……!」
《ほう。そうきたかい》

スライムは屈服したおねだりを引き出そうとしていたが、魔王は別の方向から煽ってきた。魔王をやっていられない、と言われたら願っても無い。

《まぁ、乗ってやるよ。魔王さんよ》
「ッーーーーーーーンハァァァアッッッ♡!!」

ぐぷうーっと快楽の凶器とかした触手が穴に埋まっていく。
魔王は尻を高く上げられた状態からピーンと足を伸ばし、その足の親指はピクピクと痙攣していた。
限界ぎりぎりまで責められていた魔王は挿入しただけで達したようで、己の腹に白濁をまき散らした。それをスライムが触手で丁寧に取り込んでいく。

「あ゛っ、はぁ~~~ッ!しゅごおおっ……!!」
《オラオラ。念願のこん棒の味はどうだい》
「やらっそこで止めないで…!じんじんきちゃうからぁ!」
《おうそうか。ここがイイ所か》
「ああんっ!ずこずこらめぇ~ッ!んぁ、んぁあんっ!痺れちゃうっ!」
《ははは。腰が動いてるぞ》
「こ、これは違っ…ふうううアアアァッイボイボがぁっあああッ…!」

まんぐり返しの恰好から触手が垂直に出入りしている。
イボのせいか触手が動くとぷちゅぷちゅと卑猥な音が立ち、泡立って零れていく。

「ああんいやぁ~~!イクッイクゥッ…イッチャウ~~~!!」
《おう。存分にイけ》
「~~~~ッ~~~~ッア゛…!!」
《いいねえ。尻穴の中がきゅうきゅううねって可愛いぞ。見事なメスアクメだ》
「ああ、ぁ…アクメ…ッ!またくる、アクメきちゃうっ!~~~アア゛ンッ!!」
《ははは。連続でイッてやがる。はしたない魔王様だな》
「ッッッはぁ!も、いやだ、ケツマンコ溶けちゃうっ!アアァッ触手動かすな…!なか、太いので擦られて変になるっ…こんなの覚えたくない、身体がいやらしくなる…!!」

もはや嫌がっているのか挑発してるのかわからない言葉を発しながら、イチモツをぶるんぶるんと揺らし腰振りをしている。

「あああぁイック…奥だめなのにごりごりされてイク……!!」
《よおし、今度は立ちバックから突いてやろうな》
「ヒッそんな…卑猥な…アアーーーーッ!しゅごいのおっ!膝がくがくしちゃうっこれらめぇーーーーッ!!」

空中で体位を変えられ、後ろから突き上げられている。

「激しいよおっ…!こんなのだめなのにっまた…あ、あ、あ、いく、いく、イクッ!あひぃイクッ!!アクメする!!」
《まだまだこんなもんじゃねえぞ。無害なレベルになるまで吸い尽くしてやる》
「しょんなっ…!!こんなの何回も、耐えられな…っあひあひぁ♡つよく揺すっちゃやっ…ケツマンコ、振動に弱いから…!はぁぁあ…い、イイッ!!」

ふうぅ、僕は溜息を吐いた。
魔王のレベルからいって、しばらく精液吸引は続くだろう。

《イイんだろ?イボでかチンポ触手たまんねぇだろ?》
「ひぁっぁっぁ!やめぇっそんな回転させないで…あっひん、あひんっ!ゆ、ゆっくり犯さないでえっ…ケツマンコ蕩けちゃうぅ…いくぅっ………~~~~ッんあ゛!カリで奥ズコズコいやあっ…ダメなイきかたしちゃう!戻ってこれなくなっ…アヒア゛ァァアッイッチャウ~~ッッッ♡!!!」

まるで犬のように腰をヘコヘコさせて魔王が悦び、白濁が飛散する。
長くなりそうだな…道具の手入れでもして待ってるか。







《ふう。いい仕事したぜ》
「お疲れさん」
《お、珍しいお言葉》
「そりゃあさすがに、魔王を倒したとあっちゃな」

身体中をびくびくされながら床に転がされている魔王にチラと目をやった。
まだイッてるようで、尻を振りたくりながら穴を収縮させ、透明な液をイチモツから溢れさせている。
レベルを吸われまくった今の魔王なら、僕どころか冒険初心者でも勝てそうなくらいに弱っていた。

《……この後は、この大陸一番の大国に討伐報告するだけか》
「ま、そうなるね」

ただそれが何より最難関なんだが。
馬鹿正直にこの卑猥な魔物退治の旅路を報告する訳にもいかない。話したら逆に檻にでも入れられそうだ。
王様に報告する前になんとかそれっぽいシナリオを考えておかねば。

「心配するなよ。僕一人じゃ絶対魔王退治なんて無理だったんだから、恩人をこのまま置いてったりしないさ。僕の家で良かったら一緒に住もう。あと褒美が出たら山分けだな」
《!?……そ、そうか!勇者お前、いっつも引いた顔して俺様のこと見てたから、てっきりお払い箱になるかと思ってたぜ!》
「そこまで恩知らずじゃないっての。失礼な」
《お、おう!じゃあ帰るか!》

帰り道にスライムの好物の干し肉をたくさん買ってやる約束をしながら、魔王城を後にする。
背後で快感に苛まれ呻いている元魔王がいることは、忘れるように努力しながら。

…そしてこの後、魔物たちがオス同士の交尾や尻を使ったセックスにはまり絶滅の危機に瀕することになることを、僕はまだ知らない。
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