快楽短編集①

ぎょく大臣

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僕のクマさん〈現代・ショタ受・人外攻・微オカルト〉

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僕には姉と妹がいる。
小学生までは仲良かったけど、さすがに中学になるとこっちも色々成長してるし、あんまり部屋に無理やり入ってきたりとか身体くっ付けてきたりとか、そういうのに凄く困ってしまう。
そのせいでいつもピリピリしてて、両親にも姉妹にも態度悪いとか叱られたりして、正直悪循環だ。

「ねえーゲーム貸してー」
「うっわ!ちょっと姉ちゃん、ノック無しに入って来んなよ!」
「あ、ごめん。ねえゲーム貸してよ」

いつもいつもいきなり入って来るから、怖くて自慰もなかなかできないし。

「兄ちゃん朝だよ~!」
「やめ、布団めくるな!なあ何度言ったら布団剥ぐのやめるんだよ!」
「なあにもう。布団取られるとそんなに困るの?最近意味わかんないとこでキレるよね」

朝起こしに来てくれるのは良いけど、いきなり布団を剥いでくるから朝勃ちを見られそうになって必死に隠すことになるし。

「ねえ母さん、部屋に鍵付けてよお」
「何言ってるの。そんなこと言って、引きこもりにでもなるつもり?」
「なんでそうなるんだよ…だってあいつら勝手に部屋入って来るから嫌なんだって」
「別に悪い事してる訳じゃないならいきなり入られても駄目な事ないでしょ」
「んなこと言ったって、プライベートってもんが…」
「あらあら、プライベートなんて言葉どこで覚えてきたの。大きくなったわねえ」

母さんは男の事情なんて全然わかってくれなくて、何を訴えてものほほんと返されるだけ。

「父さん、姉ちゃんたちに部屋に勝手に入ること注意してよ」
「あ……そっか。そういうお年頃になったもんなぁ」
「はあ?お年頃って何!?言い方きっも!!」
「そう怒るな。父さんもお前くらいの頃は悩みが絶えなかったからなあ」

父さんは父さんでなんか斜めな発言してくるし。
頼りにならないし。結局鍵付けてくれないし。
やってらんねえよ。

「あーあ。一人暮らししたい…」

自室のベッドに寝転がって、現実的じゃない空想をする。
足をバタつかせると、ぼん、とでかいクマのぬいぐるみにぶつかった。
このぬいぐるみは元々妹が持っていたのに、友達が来るときにぬいぐるみなんて部屋に置いていたら子供っぽくて恥ずかしい、という理由で僕の部屋に避難してきたクマだ。
それから引き取る様子はなく、妹に聞くたびに「もうちょっと預かってて」と言われて数か月が過ぎてる。

「僕になんでも押し付ければいいと思ってんだもんなー」

あの妹の事だ、どうせ両親に強請って買って貰ったはいいが、大きすぎて邪魔になったのだろう。
僕より頭一つ分小さいくらいのサイズだ。
僕に預けたことで邪魔さを再認識して、ちゃっかり僕の部屋に置きっぱなしにしてるに違いない。そういう奴だ。

「ったく、僕だって邪魔だよ。男の部屋にぬいぐるみって。いっそメルカリに出すか?」

八つ当たりでぬいぐるみの鼻を強く突ついた。







ふ、と意識が浮上した。
薄く目を開くと、まだ周りは暗くて、多分夜は明けてない。半端な時間に目が覚めたようだ。

「ん、ん……」

なんだが、身体がふわふわと心地いい。
実際、なんだか身体が揺れてるし、お尻が持ち上げられてるみたいに浮いてる気がする。

ゆさゆさ ゆさゆさ

何かに身体を揺さぶられてる?
よくわからないけど…。
脳にもやが掛かったみたいにぼんやりして、目もうっすらしか開かないからぼやけてて、でも気持ちいのだけはわかる。

「は…ん…ん…ぅ、ん……ん、んん…」

あんまり気持ち良くて、声が出てしまう。
くすぐったいと思わず出てしまう時の声みたいに。
自分からも腰を揺すってみたらもっと気持ち良かったので、小さく前後に動かし続ける。
これは夢なんだろうか。

「んひひ…きもちぃ……ん、ん、んぅ、んー……」







「兄ちゃん!朝ー…あ、めずらし、もう起きてるじゃん」

妹がいつもの通り、ノックもせず遠慮なしに扉を開けた。
けど今朝は凄く気分が良くて、妹の来襲前にスッキリ目が覚めたので、着替えをして待ち構えていた。

「おはよー。いつもそうやって先に起きててよ。呼ぶの面倒くさいから」
「おはよ。誰も起こしてくれなんて頼んでないだろ」
「お母さんに頼まれんの!兄ちゃんが遅いから!嫌なら最初から自分で起きて」

クソデカい溜息を吐きながら妹が出て行く。
僕はなんだか今まで溜め込んでいたものが全部なくなったかのように晴れ晴れしていて、そんな妹の態度の悪さも気にならなかった。
その日一日ずっとどこかにあったようなモヤモヤが無くて、誰とも苛々せずに話せたし、そうなると相手もピリピリしないから、家でも学校でも楽しく過ごせた。
夜変な夢見たけど、あれのせいかな?関係ないか。
……そう、最初は思ってたんだけど。

「あ、あ、う、う、ぁ……ん、あ、ん……っ!」

それからはその日も、次の日も、また次の日も、同じ夢を見た。
ゆさゆさと心地よく揺さぶられる夢。
いや、別に気持ち良いし、なんだかスッキリしてるし、その夢を見ても悪い事じゃ無いんだけど。

「ああんっああんっ、い、んんんんっ……イイィッ…!!」

段々と気持ち良さが強くなってるような。
いや、ようなじゃない。絶対強くなってる。
最初はふわふわした感じだったのに、一週間目の今日は下半身がじんじん痺れて、二週間目には脳天直撃するくらい気持ちいいのが凄くて、もう身体はゆさゆさ、じゃなくて、びくんびくん!になってる。
でも別に朝起きてどこかに異常もない。

(…なんだろ。取り敢えず今のところやばい感じはないんだけど)

違和感はあるけど、こんなこと誰かに相談もできない。
いや、しようにもなんて話したらいいか。

(オカルト…都市伝説…心霊、現象……)

寝転びながらスマホで調べてみたが、まず検索ワードで引っかかる始末。
‟寝てる時に” ‟気持ちいい”
とか打ち込んだって出て来る訳ない。というかエッチなサイトばっかり出て来る。
なんだかやらしい画像も出てきたし…え、挿入する時の恰好って名前あるの?
種類多っ。なにこれ松葉崩し?深く繋がるって、アレのことだよな。
き、気持ち良いのかな。
駅弁って、これ力強くないとできないって。でもこれなんかエロくてすごい…って。

「なんかエロサイト巡りみたいになってる…」

結局エロ画像探しに没頭して、その内うとうとしてきてしまった。
上げていた頭が枕に落ちるのと一緒に、スマホがズレ落ち、頭に振って来た。

「ぃ痛って!?」

まどろんでいたのがすっかり覚め、スマホがぶつかった部分をさする。

「いったかったぁ……ぁ、ぁ、あ?あ、あうんっ?」

ゆさゆさゆさゆさ
身体が心地良い揺れに晒されている。
これはもしかして……

「ひっ!?」

揺すられてる方を見て悲鳴を上げる。
僕の下半身にぴったりとクマのぬいぐるみが密着していた。
妹が置いて行ったあのクマだ。

「な、なんでぬいぐるみが動いて……ぁ、やんっ!ん、ん!ん!ん!ダメッなにこれ!?」

僕を揺さぶっていたのはぬいぐるみで、しかも僕の尻に何かを入れている。
え、待って。
僕尻になにか入れられて気持ち良くなってるってこと?
いやそれより、クマのぬいぐるみに何入れられてるの?僕
確認したくて仰向けの状態から顔を上げても、気持ち良さで力が抜け、すぐ倒れてしまう。

「んぁっイイッ!なんで!?あぁっあ、やば、これ、やばいいぃイイィッ!」

硬くて熱いモノで突き上げられ、尻が蕩ける。
この数週間、夢だと思っていたあの心地よさは夢ではなく、こうやって毎晩ぬいぐるみに犯されていたんだ。
逃げなきゃ、と構えた瞬間、片足を持ち上げられ僕の股間とクマの股間がより密着するような体勢にさせられた。
これは…さっきまで見てたあの、松葉崩しとかいう…。

「あはぁっ!これやめ、さっきより深く…ッあんん!あ、ん゛ッ!なんでこんなに…イイんだよお…!!っああアアア…ッ!!奥すご、奥痺れちゃうから!そこ当てないでぇッ!!」

内側から苛まれるような、自分ではどうしようもない快感に支配される。
この肉の生々しい感触は、やはり男性器なのか?
このぬいぐるみ、生えてるの?
そんな疑問はいくつも湧いて出るが、ぐちゅぐちゅとナカをかき回される度に霧散した。

「あふうぅんっ…だめだってそんな、ズンズンしちゃ、あ゛ひっ、おっ、そこっ!そこ突かないで…ひいぃアヒィィイッ!も、むり、中こすられて、じんじんするっ!イク、あ゛んっイク!いくいくあんっイクぅああああぁんっ!!」

容赦なく気持ち良くして来る腰使いに、僕は呆気なく限界を迎えた。
いやどういうことだよ。
僕尻でイケるの?イケるようになっちゃったの?めちゃくちゃ…イイよぉ。

「あ゛っ……!あ゛っ……!はぁ…はあぁ、はあ…」

自分でチンコを弄ってイくときと全然違う。
こんなに息が苦しくなって、中からぐちゅぐちゅに溶けそうで、身体中ぴりぴりしてきもちいの、知らない。

「ぁっはぁぁぁぁん…ッ!」

呼吸を整えようとしていると、ぬいぐるみは僕を抱えて下から突きあげて来た。
これは…駅弁!?
ぐちゅっぐちゅっと僕の尻から派手な水音がして、深くまでぬいぐるみの物が出入りし、自分の体重がそのまま襲い掛かるように中を抉る。

「アアアァーッこれだめっ!よすぎて怖い……っ!深くまで刺さってるのぉ、すご、イイィッ!ズンズンしないでぇ!あひぃアヒッ、熱いぃぃん!あひっいいぃー!!らめぇーーー!!」

抱えられながら小刻みに動かされる。
ぬちぬちくちくちと結合部から音がするのがやらしい。
激しく痙攣しながら喘いでいるというのに、ぬいぐるみは手を緩めてくれる気配が無い。
このままでは尻が女性器と変わらないものになってしまう。

「もう、もうおかしくなる…く、クマ吉!も、腰止めてえ!」

そうだ、妹は確かこのぬいぐるみに名前を付けていた。クマ吉だ。
名前を呼んだことが功を奏したのか、ぴた、とぬいぐるみの動きが止まった。

「あ、あぁ…クマ吉、よかった。落ち着いてくれたんだね……んい゛ぃ゛っ!?ちょ、待っ!らめっらめらめっ!アヒィらめっ、んおお゛っ!?激しいのされると、またぁっ…!!」

パンッパンッパンッパンッパンッ!
駅弁スタイルのまま僕を壁に押し当て、突然興奮したようにクマ吉は激しく腰を振り始めた。
この体勢だと壁にぶつかってガタガタと大きな物音がしてしまう。

「おひぃぃっダメダメダメ!おねが、皆に聞こえちゃう!おねがいだから静かに…ぁっぁっあぁああんあんあんっ、イクウゥーーーッ!!」

奥までずっぽりハメられたあとぐりぐりされて、激しく絶頂した。
なんならチンコから透明な液もぷしゃっと出た。
どうしよう、お漏らししてしまった。後片付けが大変だ。
そう思うのに、チンコからは涎のようにだらだらと液が溢れて止まってくれない。

「も、そんなにしないでぇ…お尻の穴がオマンコになっちゃうよぉぉ……あひっ!?ぁひあっそこっそこっイイ!イイのッ!お願いだから突かないでっ!!しゅごいいいぃーーッ!!」







朝の光を浴びてがばっと飛び起きた。
僕はちゃんとパジャマを着て布団に入ってるし、部屋のどこも汚れていない。

「うそだ…やっぱり夢?」

そう呟くと、それが真実のように思えた。
そもそもあんなに大きい声で喘がされて物音立ててたのに、誰も起きてこない訳がないし。
身体のどこも変な感じないし。
脱力して身体を伸ばしながら寝直すと、足がふわふわしたものに当たった。
クマ吉だ。

「…………ない、よな」

つい、クマ吉の股間を凝視する。
何も付いてない。普通のぬいぐるみだ。
じゃあ、僕の穴にずぷずぷと突っ込まれてたあれは一体。

(姉ちゃんたちに邪魔されてオナニーもろくに出来なかったから、欲求不満でずっとあんな夢見ちゃってたのかも)

そう結論付けて、クマ吉の鼻をぐいぐい摘まみながらベッドから出る。
程なくして妹が朝だよーと突撃して来た。
いつもの日常だ。
別にちょっと夢見が悪いだけで、生活に支障が出てる訳でもない。
そうだよ。気にする程の事じゃない。

「あぁ~そこそこっ…もぉ許してぇあン!あんんっ!すご、おぉぉィィッイくッイくックマ吉のっチンコでぇあっ、ああっイッく……イく…ッ!もっとぉ…あ゛っ!?いや、そんな奥、イイ…ッくぽくぽしちゃ、クセになっちゃうっ、おひぃ、お゛っ…!おねが、クマ吉、ナカ掻き混ぜて!おんっ!お゛ぉんっ…!ぼ、僕のこと、もっと女の子にしてぇ……♡」

ギシギシギシギシ、ミシミシミシミシ
その日の夜も、ベッドが激しい運動に悲鳴を上げる。
今日は獣のようにバックから犯されている。この体位もすごくいい。
そうだよ、こんなに気持ち良いんだ。素直に感じちゃおう。

「ああぁクマ吉チンコでイクッ!ぬいぐるみに犯されてぇえイグッ!いくいくイグッ!突いて、あはんっ!もっとそのチンコで犯して!クマ吉~~~ッ!!」


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