快楽短編集①

ぎょく大臣

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戦士尻を嗜む1〈ケンタウロス受・異種姦・輪姦・ファンタジー〉

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ケンタウロス。
群れで一番勇猛なケンタウロスをリーダーとした集落が世界中に点在し、独自の文化を持ち、近接戦においては無類の強さを誇る気高い種族。
人馬一体とはよく言ったもので、上半身が人間、下半身が馬であるその種族は、その高い能力を買われて他種族から護衛や魔物討伐のメンバーとして雇われることもしばしば。
そんな誇り高き種族のリーダーの右腕を務めている実力者が、何を隠そうこの私である。

「この辺りの魔物は粗方片付いたようだ」

私は剣についた血を払いながら、冬になる前の出稼ぎで参加した大規模な魔物討伐の他のメンバーに声を掛ける。
手強いモンスターが多かったが、雇われた者たちは私に負けず劣らずの屈強なメンバーで編成されており、特に苦戦を強いられることなく事が進んでいた。

「今日は予定よりも早く切り上げられそうだな」
「雇い主がねぎらいに肉と酒を届けてくれたらしい」
「なに!?よし、今晩飲んで食っては騒ぐぞー!!」
「おめぇはいつも騒いでんだろうが」

明るい声が聞こえてくる。
このまま順調に進めば、あと数日で仕事を完了することが出来るだろう。
その事実が皆の機嫌を良くしているようだ。

「おう、ぼーっとしてどうした?早く行かないと酒が無くなるぜ」
「ん?あぁ…」

仲間の一人に声を掛けられ、はっとする。

「いや、私は武器の手入れをしてから行く」
「真面目だねえ。ケンタウロスってのは皆そんな感じなのか?」
「武器を己が分身とし、大切に扱う事は当然のことだ。戦いではその武器に命を預けているのだから」
「へえへえ。わかったわかった」

面倒くさそうに男が手を振って去って行く。

(……行ったか)

その姿が遠くなっていくのを見計らってから、私は急いでテントで簡易的に作られたうまやの方へ向かった。
そこで馬の面倒を見ている男を適当に捕まえ、人目の無い所へ連れて行く。

「ちょちょちょ、なんなんですかいきなり!」
「大声を出すな。周りに気付かれる」
「ややややめて下さい!僕には里に残してきた兄妹と病弱な母が居るんです!こ、殺さないで…!」
「…なぜ殺す殺さないの話になる。少し聞きたいことがあるだけだ」
「聞きたい、こと?…なんだ……いきなり人気のない場所に連れて来られたので、てっきり俺は…」

ふひゅーと胸を押さえながら大袈裟に息を吐く姿に苛立ったが、今から頼みごとをしようとしている手前、できるだけ穏便な態度を取ろうと思い直す。

「…相談があるんだが、誰にも知られたくないんだ。いきなり連れ出して悪かった」
「相談?俺、ただの日雇いの馬丁なんですが…」
「この地域に詳しくて、馬について知識がある者に話を聞きたいのだ」
「は、はあ……」

もう一度辺りを見回し誰の気配もない事を確認してから、おどおどして落ち着きのない馬丁に向き直る。

「……実は、尻、が」
「尻?」
「……いや、尻の穴の中が、むずむずするんだ」

決死の覚悟で言葉にする。
こんな恥を、初めて会う他人に打ち明ける苦痛。
しかし私の事をよく知らない赤の他人でなければ、とてもじゃないがこんな相談は出来なかっただろう。

「先刻の魔物掃討戦の途中から、尻が……疼いて、仕方ないんだ」
「……それは、痛みとか苦しいとかではなく?」
「……ああ。身体が火照って、こ、興奮状態にある。作戦前はなんとも無かったんだ…。討伐のために森に入ってから、身体が変になって…」
「はあ。なるほどなるほど」

魔物に尻尾を掴まれた時なんて、それだけで腰砕けになりそうだった。
戦士として、雄として、こんな屈辱は耐え難い。
一体なぜこんな症状が出始めたのか。

「それ、もしかしたらこの辺りに生えてる植物のせいかもですね」
「な!?心当たりがあるのか!?」
「ええ、まぁ。この地域の動物がたまに被害に遭うんですよね。俺が面倒見ていた馬たちが何回か同じような症状出たことがあって」

どうやらこの辺りの森に、種を飛ばし他種族の性器に植え付け子供を残す、魔力を持った植物があるらしい。
服さえ着ていれば防ぐことが出来るが、動物は基本裸なので被害に遭いやすく、種を植え付けられた動物は発情を促され、欲望のままに精液を求める。
その植物の種はなんと他の生き物の精液を餌に育つらしく、ある程度育つと自然と宿主から離れるそうだ。
しかしそこまで育ち切るには最低でも5年は掛かり、できることなら早期発見し、根を張られる前に種を取り除くのが一番良い治療法だと言う。
確かに5年も発情したままの状態での生活など、冗談ではない。

「しかし雄の肛門に寄生するなんて珍しい…。雌の場合は膣内、雄の場合はペニスに寄生するのが通常なんですが…」
「なんでもいい!お前は治し方を知っているのか!?」
「え?ええ、はい。本当に俺が知ってるその植物が原因でしたら、先輩に習って治療したことがあります」
「そ、そうか!助かった……さっそく治療してくれ!」
「い、いやいや、まだその植物が原因がはっきりしてませんし…と、取り敢えず肛門の、違和感のある所を診てみましょうか。注入するタイプの馬用の下剤を使って、中を空っぽにしましょう」
「肛門を診る…?下剤だと……?」

低くなった私の声に、ひっとすくみ上る馬丁。

「すみません!馬を治療した時にはそのやり方をしたもんで…い、いや!馬と同じ扱いをしている訳では……!!」

必死に言い訳してくる男に溜息を吐く。
どんなに不本意でも、どんなに屈辱でも、今はこの状態を治すことが優先だ。
そうだ、恥など二の次だ。
しっかり治療しなければ、私は大手を振って仲間の元に帰れない。

「わかった。悪いが、治療を頼む。勿論相応の報酬は払う」

私が頭を下げると、馬丁は少しの間呆けた後、任せて下さいと何度も頷いた。
他の奴に知られたくないという私の意図を汲み、討伐メンバーがキャンプ地にしている場所から少し離れた、水場の近く所へ案内された。
そこで下剤を使い、腸内を空っぽにした後は水で洗浄される。

(くそ!くそ!ふざけるな!)

心の中で悪態をつく。
悲しいことに、排便時、そして洗浄されてる時にも、己の尻がぴりっとした気持ち良さを拾ってしまうのだ。
この事実が、忌々しい性質を持つ植物のせいだとしても許せない。

「あの、綺麗になったので、肛門を傷つけないようにオイルを塗っていきますんで……えっと、言ってください」
「……なんだと?」
「ふ、ふざけている訳じゃないんですよ!この植物の催淫効果はかなり強いと教わっているので…」
「……だから何だ?私がその催淫の虜にでもなるとでも?」
「違います違います!そのぉ、ケンタウロス族の後ろ足は強靭なので、蹴り上げないように注意していただけたらと!!」
「む、そういう意味か。…すまない」

どうやら私は相当苛立っていたらしい。
勝手に悪く捉えたことを謝ると、馬丁は頭を下げながら恐る恐るオイルと塗り込み始めた。
その瞬間、ギクリと身体が硬直する。
尻穴に触られるのが、まるでペニスを触られているのと同じくらい…いや、それ以上に興奮する。

「………ウゥッ!!」

最悪なことに、馬丁の言う通りだったのだ。
尻穴を触られるのが、気持ち良すぎる。
この植物の催淫効果はこんなに強力だったのか?いやらしい用途でなぞ使った事のない尻が、排便をするためだけの場所が、すでに性器と変わらない快楽を拾ってしまう。
穴の付近をなぞり、浅い所から丹念に塗り込まれていけば、くすぐったさと気持ち良さで堪らず腰が揺れる。

「すんません、やり辛いのでじっとしていて貰えると…」
「わかっている!!!」
「は、はい!!!」

余裕の無さと腹立ちまぎれに声を荒げながら、腰が揺れないように歯を食いしばって耐える。
徐々に手が奥の方へと移動し時々オイルを足すためにゆっくり抜かれ、また挿入される。その抜き差しの繰り返しに感じてしまう。
中の肉を擦られる感覚が、悩ましいくらいイイのだ。

「ッグ!ん、んっ、んん、ぅ…っ!はっ、くぅ…っ!」
「声は我慢しなくていいですよ。むしろしない方が…唇か舌を噛み切ったりしたら大変ですし……」
「う、るさ……んあんッ…声などっ、わ、私はぁ……っ!」
「ベースキャンプ地からは結構離れてるんで、声出しても見つかる心配も無いかと…。これから中を調べるのに、多分イキまくっちゃうと思うんで、布噛ませると呼吸困難の危険がありますし。俺は治療と割り切ってますから、気にしません」
「…っ!ぐ、あ、あ、あ、ぅああっ……!!」
「お互い治療に専念しましょう」
「~~~~~ッッッアアア゛ッアアア゛ァッ!!?」

馬丁の手が奥へと侵入した瞬間の、怒涛のように押し寄せてきた快楽に悲鳴を上げる。
しかもガクガクと全身が震えるのが止められず、男の腕を穴に咥え込んだままで腰が揺れてしまうので更に快感が強まる始末。
抜け出せない快感の連鎖に、どうしてみようもなく頭を振り乱しながら喘ぎまくる。

「ちょ、そんなに暴れられると…!!」

ちゅぽんっ。
ほんのちょっと手を、指を動かされるだけで酷く感じてしまう。そんな状態の時に、私の乱れように慌てた馬丁が穴から勢いよく手を抜いた。

「あふうぅぅ~~~~~~~~っ!!?」

過ぎた快感に跳ね回る自分の身体を制すこともできず、そのまま膝を付く。
どんなに尻を振りたくった所で中に残った快感を取ることは出来ず、何も入ってないというのに気持ちいいままの尻穴がきゅうきゅうと収縮し続けて止まらない。

「ふざ、けっ…!い、いきなり抜くな!!……んああぁ…」
「す、すんませんすんません!」
「はぐっ、あぅっ……!尻が、尻がぁっ!くううううぅん…っ!!」
「だ、大丈夫ですか!?」
「おおあっ!?バカやめろ!さするな!いま、敏感でええぇ…あひいぃぃ…っ」
「ひいっ!すんませんすんません!!」
「ああくそっ、尻が…イイッ!くそぉっ……あ、あ、あ、あぁっ…」

不意をつかれ穴から抜かれた快感はなかなか落ち着いてくれず、暫く淫らな腰振りを馬丁に披露する羽目になった。
もしこの男が少しでも私を馬鹿にする素振りを見せたなら、きっと治療させたあとで殺す算段をしていただろう。

「……そろそろ、再開しても大丈夫ですか?」

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