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中学生編
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「おはよう!妹ちゃん。」
玄関を開けたらそこには三田くんが立っていました。
「お、おはようございます?」
私が挨拶をかえすと、三田くんはニコッと微笑んで首をこてんと傾けた。
「この前は、ごめんね?病院に迎えに行くの遅くなっちゃって。寝坊しちゃってさあ。あ、これタマちゃんには内緒ね?あの後桜ちゃんにすげえどつかれたよ。お前は自覚が足りんって。」
「………あ。」
「そういえばさあ、さやちゃん今度は後輩くんに目をつけたんだって?一条を誘ってものってこないから、のりかえたのかなあ。でも、後輩くん真面目そうだから、無理そうだよねえ。だからかなあ、最近なんだか不機嫌なんだよねえ。セックスしててもなんだかイマイチだし。俺のも反応イマイチでなんだかつまんないんだよねえ。イライラはお肌の大敵だからね。もっとゆる~く生きていけばいいのにって思うんだけどねえ。……いてえっ。」
後ろに黒い笑顔の蓮琉くんが立っていた。
「悪い。玄関ふさいでるから、ぶつかった。」
「なんだよ!ひどいなあ。今の絶対わざとだろ。」
「よくわかってるな。わざとに決まってんだろ。お前、花奈に何喋ってるの?てめえの下の話なんて知りたくもねえよ。卑猥な言葉を花奈に聞かせるな。」
「ええ~?だって、エッチの時の勃起状態って、大事だよ?相手の子を満足させてあげたいじゃない?」
「それはそうだけど……じゃねえよ!」
蓮琉くんは慌てて三田くんを睨みつけた。
三田くんは、何故か私をじっと見つめてきた。
「んんっ。ん~。俺、妹ちゃんとだったら、いけるかも。妹ちゃん、俺と寝てみない?大丈夫!絶対気持ちよくしてあげるから。安心して?」
「馬鹿か!お前花奈で変な想像すんな!」
「ええ~。一条だって、やってみたいんじゃないの?こういう地味な子の方が敏感で乱れやすかったりするんだよ。うわ……やべ。」
ごくりと喉をならす三田くんに、私は無言で下駄箱の上に置いてあった新聞紙をつかみ取ると思い切り振りかぶった。
「のわっ、妹ちゃん?」
「なんですか。馬鹿ですか。信じられないんですけど。中学生にそんなこと言います?ありえないでしょ?」
「わあっ!大丈夫!エロビデオで中学生のとかもあるから。いける………っ!うわっ!ちょっ!」
「最低ですね。」
私は新聞紙を放り投げ、玄関に置いてあるスリッパを手当り次第に投げつけ始めた。
ていうかこの人何しに来たんだろう。
蓮琉くんはなんだか顔が赤くなったり青くなったりしてるし。
騒ぎを聞きつけたお兄ちゃんが、階下に降りてきた。
「うわ。なんだこの散乱したスリッパ。なにやってるんだ?2階まで騒ぎが聞こえたんだけど。蓮琉、三田も。来たんだったらあがればいいのに。なんでそんな玄関の外にいるんだ?」
「………環。」
蓮琉くんは何故かホッとしたようにお兄ちゃんを見た。
三田くんは、お兄ちゃんを、見てにっこり笑った。
「タマちゃん!今ね、妹ちゃんとだったら、俺セックスできそうって話してたの。」
「うわ。」
「……コイツ、やっぱ馬鹿だな。」
私と蓮琉くんは、さり気なく三田くんとお兄ちゃんから距離をとった。
お兄ちゃんは笑った。
キラキラの天使のような笑顔は、すぐに悪魔のようなどす黒いものに変わったけど。
「……あれ?タマちゃん、どうしたの~?」
数秒後、三田くんの悲鳴が玄関にこだました。
「ううう。タマちゃんひどい。竹刀でぶった。」
「俺の妹に欲情するてめえが悪い。花奈の相手はちゃんと花奈のことを好きで、花奈自身も好きなヤツじゃねえとダメだ。それでも腹立つのに。」
「……じゃあ、本気だったら、いいの?」
少し声の低くなった三田くんをお兄ちゃんはじっと見返した。
「花奈が好きになったら、だ。それに、基本として花奈だけを見てくれる奴じゃないと。セフレの中の一人とかって扱いをするヤツだったら、例え花奈が好きなヤツでも許さねえ。」
三田くんはそれきり黙り込んで、膝を抱えてソファの隅に沈みこんだ。
お兄ちゃんは、無言で参考書とノートをひらくと、おもむろに問題を解き始めた。
どうやら今日はテスト勉強のために集まったらしい。
私は三人に飲み物だけだすと、邪魔にならないように自分の部屋にいくことにした。
しばらくの間、ベッドに寝転がって本を読んでいると、ノックの音がして、蓮琉くんが顔を覗かせた。
「花奈。俺たち休憩するけど、お茶一緒にするか?三田が差し入れでシュークリーム持ってきてくれてるんだけど。」
「うん!食べる!」
私が元気よく返事をすると、蓮琉くんはニコリと笑って、私の手をとって歩きだした。
「本読んでたの?」
「うん。蓮琉くんは勉強すすんだ?」
「まあね……。三田のやつ、ああみえて結構頭いいんだよ。教え方は……まあ、環みたいな感じだけど。俺は努力型だから、あいつらが正直うらやましいけどな。」
「蓮琉くんは、頑張り屋さんだから。蓮琉くんの教え方わかりやすくて、私、大好きだよ?」
「………えっ。」
蓮琉くんがいきなり立ち止まった。顔を真っ赤にして口をパクパクさせている。手をつながれてるので、私も一緒に立ち止まり蓮琉くんを見上げていると、どうやら立ち直ったらしい蓮琉くんが甘やかな瞳で私を見ていた。
「ねえ、花奈。もう1回言って?」
「蓮琉くんは頑張り屋さん。」
なんだ。誉めれたのがそんなにうれしかったんだ。
なんだか子供みたいだよねえ。
私は蓮琉くんが大きな子供みたいに微笑ましくてふふっと笑った。
「ん~と…そこじゃなくて……いてえっ!」
いつの間にか忍び寄っていた三田くんが何故か蓮琉くんに脳天チョップをかましていた。
「てめえ、三田!なにしやがる。」
「えっ?ええっと……なんでだろう。」
こてんと首を傾げて蓮琉くんを見る三田くんは、人差し指で頭をかいて、ヘヘッと、笑った。
「紅茶いれたんだ。ミルクたっぷりの甘いヤツ。冷めちゃうから早く飲もう?シュークリームも駅前のおすすめのやつだよ?」
「え?ほんと?蓮琉くん、早くいこう?」
私は蓮琉くんの手をひっぱって、急いで歩きはじめた。
三田くんは、私と蓮琉くんのつながれた手をじいっと見ていたけど、やっぱりこてんと首を傾げた。
「………あれえ?」
三田くんがいれてくれたミルクティーはちょうどいい甘さでとても美味しくて、シュークリームもカスタードクリームが濃厚で思わずにっこりしてしまう美味しさだった。
行儀が悪いかもしれないけど、そのままパクリとかぶりついた。クリームたっぷりなので、落とさないように、あ~んとなめとる。手についてしまったクリームも残さずなめとっていると、三田くんが何故か私のことをガン見していた。
「妹ちゃん、エロい……。」
横から蓮琉くんとお兄ちゃんが参考書で殴りつけていた。
あれはちょっと痛そうだ。
その時、インターホンがなった。
「誰かな。宅急便か?」
お兄ちゃんと一緒に確認のためにインターホンの画面をみると、そこには高校生くらいの男子生徒がうつっていた。
なんだか、見覚えのある人だったので、私はお兄ちゃんを見た。お兄ちゃんは少し驚いた顔をしたけど、私の方を見て、安心させるようににっこり笑った。
「……中学校の時の部活の先輩みたいだ。ちょっと出てくる。」
私の頭をクシャッとなでると、そのまま玄関に向かって歩きだした。
リビングに戻ると、蓮琉くんが話しかけてきた。
「お客さん?」
「うん。中学校の時の部活の先輩だって。」
「へえ……誰だろう。」
蓮琉くんは少し考えていたけど、立ち上がって玄関に歩きだした。
「俺も知ってる人かもしれないし。ちょっといってみるよ。」
少し不安になってきたのが表情にでていたみたいで、蓮琉くんは私を安心させるように頭をなでてくれた。
すると、私の携帯電話がメールの着信を告げた。
「メール?誰だろう……あっ!」
思わず叫んでしまった私に、蓮琉くんも動きを止めた。
メールの相手は桜木先生だった。
この前の私を尾行していた相手の調べがついたらしい。
私は急いで内容を確認した。
そして、目を見開いた。
震える手で画面をスクロールする。
その様子に、蓮琉くんが私のそばに戻ってきた。
「花奈?どうした?」
「蓮琉くん!お兄ちゃんがっ……!」
さっき、お兄ちゃんはなんて言っただろう。
今彼が一緒にいるのは誰?
『中学校の時の部活の先輩。』
その言葉が頭の中でこだまする。
私は玄関に向かって走りだした。
桜木先生からのメールには、こう記してあった。
『斎藤花奈を尾行していた犯人について。
九条家との関係はなく無関係。
斎藤環と中学校の時に同じ部活に所属していた。
現在、高校三年生。名前は………』
玄関を開けたらそこには三田くんが立っていました。
「お、おはようございます?」
私が挨拶をかえすと、三田くんはニコッと微笑んで首をこてんと傾けた。
「この前は、ごめんね?病院に迎えに行くの遅くなっちゃって。寝坊しちゃってさあ。あ、これタマちゃんには内緒ね?あの後桜ちゃんにすげえどつかれたよ。お前は自覚が足りんって。」
「………あ。」
「そういえばさあ、さやちゃん今度は後輩くんに目をつけたんだって?一条を誘ってものってこないから、のりかえたのかなあ。でも、後輩くん真面目そうだから、無理そうだよねえ。だからかなあ、最近なんだか不機嫌なんだよねえ。セックスしててもなんだかイマイチだし。俺のも反応イマイチでなんだかつまんないんだよねえ。イライラはお肌の大敵だからね。もっとゆる~く生きていけばいいのにって思うんだけどねえ。……いてえっ。」
後ろに黒い笑顔の蓮琉くんが立っていた。
「悪い。玄関ふさいでるから、ぶつかった。」
「なんだよ!ひどいなあ。今の絶対わざとだろ。」
「よくわかってるな。わざとに決まってんだろ。お前、花奈に何喋ってるの?てめえの下の話なんて知りたくもねえよ。卑猥な言葉を花奈に聞かせるな。」
「ええ~?だって、エッチの時の勃起状態って、大事だよ?相手の子を満足させてあげたいじゃない?」
「それはそうだけど……じゃねえよ!」
蓮琉くんは慌てて三田くんを睨みつけた。
三田くんは、何故か私をじっと見つめてきた。
「んんっ。ん~。俺、妹ちゃんとだったら、いけるかも。妹ちゃん、俺と寝てみない?大丈夫!絶対気持ちよくしてあげるから。安心して?」
「馬鹿か!お前花奈で変な想像すんな!」
「ええ~。一条だって、やってみたいんじゃないの?こういう地味な子の方が敏感で乱れやすかったりするんだよ。うわ……やべ。」
ごくりと喉をならす三田くんに、私は無言で下駄箱の上に置いてあった新聞紙をつかみ取ると思い切り振りかぶった。
「のわっ、妹ちゃん?」
「なんですか。馬鹿ですか。信じられないんですけど。中学生にそんなこと言います?ありえないでしょ?」
「わあっ!大丈夫!エロビデオで中学生のとかもあるから。いける………っ!うわっ!ちょっ!」
「最低ですね。」
私は新聞紙を放り投げ、玄関に置いてあるスリッパを手当り次第に投げつけ始めた。
ていうかこの人何しに来たんだろう。
蓮琉くんはなんだか顔が赤くなったり青くなったりしてるし。
騒ぎを聞きつけたお兄ちゃんが、階下に降りてきた。
「うわ。なんだこの散乱したスリッパ。なにやってるんだ?2階まで騒ぎが聞こえたんだけど。蓮琉、三田も。来たんだったらあがればいいのに。なんでそんな玄関の外にいるんだ?」
「………環。」
蓮琉くんは何故かホッとしたようにお兄ちゃんを見た。
三田くんは、お兄ちゃんを、見てにっこり笑った。
「タマちゃん!今ね、妹ちゃんとだったら、俺セックスできそうって話してたの。」
「うわ。」
「……コイツ、やっぱ馬鹿だな。」
私と蓮琉くんは、さり気なく三田くんとお兄ちゃんから距離をとった。
お兄ちゃんは笑った。
キラキラの天使のような笑顔は、すぐに悪魔のようなどす黒いものに変わったけど。
「……あれ?タマちゃん、どうしたの~?」
数秒後、三田くんの悲鳴が玄関にこだました。
「ううう。タマちゃんひどい。竹刀でぶった。」
「俺の妹に欲情するてめえが悪い。花奈の相手はちゃんと花奈のことを好きで、花奈自身も好きなヤツじゃねえとダメだ。それでも腹立つのに。」
「……じゃあ、本気だったら、いいの?」
少し声の低くなった三田くんをお兄ちゃんはじっと見返した。
「花奈が好きになったら、だ。それに、基本として花奈だけを見てくれる奴じゃないと。セフレの中の一人とかって扱いをするヤツだったら、例え花奈が好きなヤツでも許さねえ。」
三田くんはそれきり黙り込んで、膝を抱えてソファの隅に沈みこんだ。
お兄ちゃんは、無言で参考書とノートをひらくと、おもむろに問題を解き始めた。
どうやら今日はテスト勉強のために集まったらしい。
私は三人に飲み物だけだすと、邪魔にならないように自分の部屋にいくことにした。
しばらくの間、ベッドに寝転がって本を読んでいると、ノックの音がして、蓮琉くんが顔を覗かせた。
「花奈。俺たち休憩するけど、お茶一緒にするか?三田が差し入れでシュークリーム持ってきてくれてるんだけど。」
「うん!食べる!」
私が元気よく返事をすると、蓮琉くんはニコリと笑って、私の手をとって歩きだした。
「本読んでたの?」
「うん。蓮琉くんは勉強すすんだ?」
「まあね……。三田のやつ、ああみえて結構頭いいんだよ。教え方は……まあ、環みたいな感じだけど。俺は努力型だから、あいつらが正直うらやましいけどな。」
「蓮琉くんは、頑張り屋さんだから。蓮琉くんの教え方わかりやすくて、私、大好きだよ?」
「………えっ。」
蓮琉くんがいきなり立ち止まった。顔を真っ赤にして口をパクパクさせている。手をつながれてるので、私も一緒に立ち止まり蓮琉くんを見上げていると、どうやら立ち直ったらしい蓮琉くんが甘やかな瞳で私を見ていた。
「ねえ、花奈。もう1回言って?」
「蓮琉くんは頑張り屋さん。」
なんだ。誉めれたのがそんなにうれしかったんだ。
なんだか子供みたいだよねえ。
私は蓮琉くんが大きな子供みたいに微笑ましくてふふっと笑った。
「ん~と…そこじゃなくて……いてえっ!」
いつの間にか忍び寄っていた三田くんが何故か蓮琉くんに脳天チョップをかましていた。
「てめえ、三田!なにしやがる。」
「えっ?ええっと……なんでだろう。」
こてんと首を傾げて蓮琉くんを見る三田くんは、人差し指で頭をかいて、ヘヘッと、笑った。
「紅茶いれたんだ。ミルクたっぷりの甘いヤツ。冷めちゃうから早く飲もう?シュークリームも駅前のおすすめのやつだよ?」
「え?ほんと?蓮琉くん、早くいこう?」
私は蓮琉くんの手をひっぱって、急いで歩きはじめた。
三田くんは、私と蓮琉くんのつながれた手をじいっと見ていたけど、やっぱりこてんと首を傾げた。
「………あれえ?」
三田くんがいれてくれたミルクティーはちょうどいい甘さでとても美味しくて、シュークリームもカスタードクリームが濃厚で思わずにっこりしてしまう美味しさだった。
行儀が悪いかもしれないけど、そのままパクリとかぶりついた。クリームたっぷりなので、落とさないように、あ~んとなめとる。手についてしまったクリームも残さずなめとっていると、三田くんが何故か私のことをガン見していた。
「妹ちゃん、エロい……。」
横から蓮琉くんとお兄ちゃんが参考書で殴りつけていた。
あれはちょっと痛そうだ。
その時、インターホンがなった。
「誰かな。宅急便か?」
お兄ちゃんと一緒に確認のためにインターホンの画面をみると、そこには高校生くらいの男子生徒がうつっていた。
なんだか、見覚えのある人だったので、私はお兄ちゃんを見た。お兄ちゃんは少し驚いた顔をしたけど、私の方を見て、安心させるようににっこり笑った。
「……中学校の時の部活の先輩みたいだ。ちょっと出てくる。」
私の頭をクシャッとなでると、そのまま玄関に向かって歩きだした。
リビングに戻ると、蓮琉くんが話しかけてきた。
「お客さん?」
「うん。中学校の時の部活の先輩だって。」
「へえ……誰だろう。」
蓮琉くんは少し考えていたけど、立ち上がって玄関に歩きだした。
「俺も知ってる人かもしれないし。ちょっといってみるよ。」
少し不安になってきたのが表情にでていたみたいで、蓮琉くんは私を安心させるように頭をなでてくれた。
すると、私の携帯電話がメールの着信を告げた。
「メール?誰だろう……あっ!」
思わず叫んでしまった私に、蓮琉くんも動きを止めた。
メールの相手は桜木先生だった。
この前の私を尾行していた相手の調べがついたらしい。
私は急いで内容を確認した。
そして、目を見開いた。
震える手で画面をスクロールする。
その様子に、蓮琉くんが私のそばに戻ってきた。
「花奈?どうした?」
「蓮琉くん!お兄ちゃんがっ……!」
さっき、お兄ちゃんはなんて言っただろう。
今彼が一緒にいるのは誰?
『中学校の時の部活の先輩。』
その言葉が頭の中でこだまする。
私は玄関に向かって走りだした。
桜木先生からのメールには、こう記してあった。
『斎藤花奈を尾行していた犯人について。
九条家との関係はなく無関係。
斎藤環と中学校の時に同じ部活に所属していた。
現在、高校三年生。名前は………』
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