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第六回 開発の秘訣は妄想力(終)
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男性も女性も、セックスに興味がある方は常に気にする話題、女性の【外イキ】と【中イキ】。
私の場合【外】に関しては、気づいたときには達していました。
ですので、なかなかコメントしづらいんですけど、【外】に関しては自分で色々触ってみて、気持ちのいい場所を探るのが一番だと思います。
その場所は必ずしも陰核に限ったわけではありません。人によっては、全然違う場所のほうが良かったりするみたいです。私もズバリじゃないです。結構、広範囲(笑)。
そして、第五回でも触れましたけど、【足ピン】。
この先の【中】のことを考えると、本当は出来るだけやらないほうがいいんですけど、最初の取っ掛かりとしては仕方ないと思います。
コンスタントにイケるようになったら、やめればいい話だし。ぶっちゃけると、私も昔は足ピンでしかイケなかったです。
問題は、【中】です。
これは私も意識して開発しました。
自分の体です。自分で気持ち良く出来なきゃ、相手ができるわけがない。
注意:ここからは私個人の経験を元にした話なので、これを読んで「上手くいかなかった!」と苦情を入れるのはご遠慮くださいませ。
以前どこかのコラムで読んだ、ある女性のお話。
「彼が下手なので、常に騎乗位。彼を使ってオナニーしている気分。たまに彼が気を遣って動こうとするんだけど、『余計なことするな!』って思う。『私のオナニーの時間なんだから!』って」
すごいな……と思いましたけど、こうやって快楽に積極的で貪欲な人のほうが、心おきなくセックスを楽しめるんですよね。
私も初めは「そんなムキになって開発しなくても」って思っていたんですけど、持ち前の好奇心で考えを改めました。
最初の頃は「これがそうか?」みたいな、あやふやな感じでした。
慣れてくると、外とは確実に違う感覚だとわかってきます。余韻は長く続いて、次の日も「良かったな」と思えるほど。
予兆というか、押し寄せてくるタイミングは、私は全く分かりません。突然やってきます。
外の時は「来るな、来るな……来たぁ!!」って感じですけど、中は突然襲ってきて、「……あっ!!」って思ったらイッてるって感じです(詳しくは『土曜の夜に、また来ます。』第二十話をご参照あれ。私の感覚はあんな感じです)。
で、実際どうやって開発したのかと言うと。
至極、ありふれたやり方です。ネットで検索したらすぐに出てくるテクニック。
『なんでもいいから、とりあえず突っ込んだ状態でやる』。
詳細なやり方は他サイトさんにお任せしますが、私はこれで成功しました。
ここでラブグッズを使う人が多いと思いますけど、機能はONにしないほうがいいです。ってかあれ、中で必要ですかね? 外を刺激するときは使いますけど、中で使います? 私、便意を催すだけなんですけど。
ちなみに、自分の指でやろうとしている人。
悪いことは言わないです。ラブグッズ、買いましょう。
最初のうちは良いですよ。自分を知る意味でも指でするのは。
でも慣れてきたら、異物を挿れる感覚で覚えたほうがいいです。指でGスポット探すなんて、ハッキリ言って意味ないです。
ネットではバイブよりディルドを推す方がいます。
確かにそうだなと思います。だって震える機能なんて、いらないもの。それでイケるようになったら、それはそれでまずそうだし。
ただ見た目がねぇ……ちょっと抵抗あるよね。なんだかんだ言って見た目って大切だよね……。まぁ、そのへんは各自にお任せします。
ちょっと話が外れますが。
この話題になると、テクニック自慢の男性がすぐに言いたがるフレーズ。
「Gスポットを攻めてイカせろ!」
私このフレーズ、あんまり好きじゃないんですよね。
ってか、「スポット」って言う割には漠然としすぎてません?
「ザラザラしているところが云々」って、じゃあそこ弄ったら全員イケるわけ?
んなわけないよね。だったらみんな、こんなに苦労してないでしょ。
女性の皆さんならわかると思いますけど、ぶっちゃけ、中なんて特段気持ち良くないし。
「嘘を言うな。私は彼と一緒になった瞬間、すごく気持ちいい」。
そういう人もいるでしょう。それは私も、わかる。
でもそれは『好きな人と繋がった幸せ』を、気持ち良さだと【錯覚】しているだけです(実は既に開発済という可能性もありますが、ここでは除外します)。
決して悪いことじゃないです。それで満足する女性だっています。私が「ムキになって開発しなくても」と言ったのはこのせいです。
話を実践に戻します。
やり方が分かっただけでは成功しません。そんなに簡単だったら誰も苦労しない。
大事なのは、イメージトレーニングです。
「中が気持ちいい」と、自分を洗脳するのです。
【脳イキ】って言葉、聞いたことある人いると思います。
女性は妄想した結果エクスタシーを感じる人がいます。妄想癖がある人は、その延長として考えるとわかりやすいかもしれません。
先ほどの【錯覚】も、これと類似したものじゃないかと私は思っています。
彼と一緒になったという気分の高揚が、脳内で【気持ち良さ】に変換されているのではないかと(個人の見解です)。
洗脳と言っても難しいことではありません。
要は妄想を膨らませて、自分に暗示をかけるのです。
自慰行為中に「中は気持ちいい、中は気持ちいい」と自分に暗示をかける。場所なんてどうでもいいです。漠っとで良いです。実際は【外】で気持ちよくなっているんだけど、体には「中を弄ってるから気持ちよくなっている」と勘違いさせる。
AVを見ているときも、女優さんと自分を重ね合わせて「気持ち良かろう」とイメージします。
自慰行為中に限った話ではありません。暇な時に、想像力を働かせてイメトレするのも効果的。
私はベッドに入って寝付くまでの時間にやりましたよ。本当に寝るので弄ったりは一切しません。考えるだけ。眠いので、たいてい途中で寝ちゃいましたけど。
それを繰り返していくうちに、本当に気持ち良くなってきます。人間ってものすごく単純にできています。
要領を得てくれば、先ほどのGスポットじゃないですけど、自分のポイントもぼんやりとわかってくるはずです。
皆さんの健闘を祈ります。
これまで女性に向けて語ってきましたが、今度は男性の皆さんへ。
ちょっとしたお願い。
彼女たちの頑張りを無駄にしないためにも、行為に挑む際には「これでもかっ!」ってぐらい前戯をして、ムードを作って欲しいのです。
よく聞きませんか?
「女は心で濡れる」と。
勿論、相手の女性にもよりますが(ムードを作られると逆に引く人もいますし)、お互いの年齢・立場・キャラクターを踏まえたうえで戦略を練り、是非とも彼女を心酔させてあげてください。彼女が自分にかけた暗示が解けないように、導いてあげてください。
私が目にした女性の体験談で、面白いものがありました。
「飲み会の後、勢いで上司とホテルに行った。彼に『今からぶっといの、挿れてやるから』と言われて、それだけでイキそうになった」
思わず「わぉ……」と言ってしまいましたよ、私は。
その女性は密かに、その上司に思いを寄せていたそうで。念願叶った上に心から酔わせてもらったと。一夜限りだったようですが、いい思い出だったとのことでした。
でもその上司の男性、自分のキャラと部下との関係性をよく分かっていらっしゃる。計算づくの台詞だとしたら、相当の遊び人ですな(勢いでホテルに行く段階で、十分遊び人ですが)。
さて。
最終回はちょっと長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
普段なかなか真剣に向き合えない、性の問題。
アルファポリスさんは成人向けのエッセイを公開させてもらえるので、とてもありがたい存在です。自サイトとなると、色々面倒なことが起きそうですしね。
今回も心おきなく、胸に秘めた思いをぶつけることができました。
宜しければ『命短し、Hせよ乙女。』のほうも、是非お立ち寄りください。今回よりもややソフトですが、女性とセックスに焦点を絞ったエッセイになっています。
この度は駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆さんのご意見・ご感想をお待ちしております。
それではまた、どこかでお会いしましょう。
並河 コネル
私の場合【外】に関しては、気づいたときには達していました。
ですので、なかなかコメントしづらいんですけど、【外】に関しては自分で色々触ってみて、気持ちのいい場所を探るのが一番だと思います。
その場所は必ずしも陰核に限ったわけではありません。人によっては、全然違う場所のほうが良かったりするみたいです。私もズバリじゃないです。結構、広範囲(笑)。
そして、第五回でも触れましたけど、【足ピン】。
この先の【中】のことを考えると、本当は出来るだけやらないほうがいいんですけど、最初の取っ掛かりとしては仕方ないと思います。
コンスタントにイケるようになったら、やめればいい話だし。ぶっちゃけると、私も昔は足ピンでしかイケなかったです。
問題は、【中】です。
これは私も意識して開発しました。
自分の体です。自分で気持ち良く出来なきゃ、相手ができるわけがない。
注意:ここからは私個人の経験を元にした話なので、これを読んで「上手くいかなかった!」と苦情を入れるのはご遠慮くださいませ。
以前どこかのコラムで読んだ、ある女性のお話。
「彼が下手なので、常に騎乗位。彼を使ってオナニーしている気分。たまに彼が気を遣って動こうとするんだけど、『余計なことするな!』って思う。『私のオナニーの時間なんだから!』って」
すごいな……と思いましたけど、こうやって快楽に積極的で貪欲な人のほうが、心おきなくセックスを楽しめるんですよね。
私も初めは「そんなムキになって開発しなくても」って思っていたんですけど、持ち前の好奇心で考えを改めました。
最初の頃は「これがそうか?」みたいな、あやふやな感じでした。
慣れてくると、外とは確実に違う感覚だとわかってきます。余韻は長く続いて、次の日も「良かったな」と思えるほど。
予兆というか、押し寄せてくるタイミングは、私は全く分かりません。突然やってきます。
外の時は「来るな、来るな……来たぁ!!」って感じですけど、中は突然襲ってきて、「……あっ!!」って思ったらイッてるって感じです(詳しくは『土曜の夜に、また来ます。』第二十話をご参照あれ。私の感覚はあんな感じです)。
で、実際どうやって開発したのかと言うと。
至極、ありふれたやり方です。ネットで検索したらすぐに出てくるテクニック。
『なんでもいいから、とりあえず突っ込んだ状態でやる』。
詳細なやり方は他サイトさんにお任せしますが、私はこれで成功しました。
ここでラブグッズを使う人が多いと思いますけど、機能はONにしないほうがいいです。ってかあれ、中で必要ですかね? 外を刺激するときは使いますけど、中で使います? 私、便意を催すだけなんですけど。
ちなみに、自分の指でやろうとしている人。
悪いことは言わないです。ラブグッズ、買いましょう。
最初のうちは良いですよ。自分を知る意味でも指でするのは。
でも慣れてきたら、異物を挿れる感覚で覚えたほうがいいです。指でGスポット探すなんて、ハッキリ言って意味ないです。
ネットではバイブよりディルドを推す方がいます。
確かにそうだなと思います。だって震える機能なんて、いらないもの。それでイケるようになったら、それはそれでまずそうだし。
ただ見た目がねぇ……ちょっと抵抗あるよね。なんだかんだ言って見た目って大切だよね……。まぁ、そのへんは各自にお任せします。
ちょっと話が外れますが。
この話題になると、テクニック自慢の男性がすぐに言いたがるフレーズ。
「Gスポットを攻めてイカせろ!」
私このフレーズ、あんまり好きじゃないんですよね。
ってか、「スポット」って言う割には漠然としすぎてません?
「ザラザラしているところが云々」って、じゃあそこ弄ったら全員イケるわけ?
んなわけないよね。だったらみんな、こんなに苦労してないでしょ。
女性の皆さんならわかると思いますけど、ぶっちゃけ、中なんて特段気持ち良くないし。
「嘘を言うな。私は彼と一緒になった瞬間、すごく気持ちいい」。
そういう人もいるでしょう。それは私も、わかる。
でもそれは『好きな人と繋がった幸せ』を、気持ち良さだと【錯覚】しているだけです(実は既に開発済という可能性もありますが、ここでは除外します)。
決して悪いことじゃないです。それで満足する女性だっています。私が「ムキになって開発しなくても」と言ったのはこのせいです。
話を実践に戻します。
やり方が分かっただけでは成功しません。そんなに簡単だったら誰も苦労しない。
大事なのは、イメージトレーニングです。
「中が気持ちいい」と、自分を洗脳するのです。
【脳イキ】って言葉、聞いたことある人いると思います。
女性は妄想した結果エクスタシーを感じる人がいます。妄想癖がある人は、その延長として考えるとわかりやすいかもしれません。
先ほどの【錯覚】も、これと類似したものじゃないかと私は思っています。
彼と一緒になったという気分の高揚が、脳内で【気持ち良さ】に変換されているのではないかと(個人の見解です)。
洗脳と言っても難しいことではありません。
要は妄想を膨らませて、自分に暗示をかけるのです。
自慰行為中に「中は気持ちいい、中は気持ちいい」と自分に暗示をかける。場所なんてどうでもいいです。漠っとで良いです。実際は【外】で気持ちよくなっているんだけど、体には「中を弄ってるから気持ちよくなっている」と勘違いさせる。
AVを見ているときも、女優さんと自分を重ね合わせて「気持ち良かろう」とイメージします。
自慰行為中に限った話ではありません。暇な時に、想像力を働かせてイメトレするのも効果的。
私はベッドに入って寝付くまでの時間にやりましたよ。本当に寝るので弄ったりは一切しません。考えるだけ。眠いので、たいてい途中で寝ちゃいましたけど。
それを繰り返していくうちに、本当に気持ち良くなってきます。人間ってものすごく単純にできています。
要領を得てくれば、先ほどのGスポットじゃないですけど、自分のポイントもぼんやりとわかってくるはずです。
皆さんの健闘を祈ります。
これまで女性に向けて語ってきましたが、今度は男性の皆さんへ。
ちょっとしたお願い。
彼女たちの頑張りを無駄にしないためにも、行為に挑む際には「これでもかっ!」ってぐらい前戯をして、ムードを作って欲しいのです。
よく聞きませんか?
「女は心で濡れる」と。
勿論、相手の女性にもよりますが(ムードを作られると逆に引く人もいますし)、お互いの年齢・立場・キャラクターを踏まえたうえで戦略を練り、是非とも彼女を心酔させてあげてください。彼女が自分にかけた暗示が解けないように、導いてあげてください。
私が目にした女性の体験談で、面白いものがありました。
「飲み会の後、勢いで上司とホテルに行った。彼に『今からぶっといの、挿れてやるから』と言われて、それだけでイキそうになった」
思わず「わぉ……」と言ってしまいましたよ、私は。
その女性は密かに、その上司に思いを寄せていたそうで。念願叶った上に心から酔わせてもらったと。一夜限りだったようですが、いい思い出だったとのことでした。
でもその上司の男性、自分のキャラと部下との関係性をよく分かっていらっしゃる。計算づくの台詞だとしたら、相当の遊び人ですな(勢いでホテルに行く段階で、十分遊び人ですが)。
さて。
最終回はちょっと長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
普段なかなか真剣に向き合えない、性の問題。
アルファポリスさんは成人向けのエッセイを公開させてもらえるので、とてもありがたい存在です。自サイトとなると、色々面倒なことが起きそうですしね。
今回も心おきなく、胸に秘めた思いをぶつけることができました。
宜しければ『命短し、Hせよ乙女。』のほうも、是非お立ち寄りください。今回よりもややソフトですが、女性とセックスに焦点を絞ったエッセイになっています。
この度は駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆さんのご意見・ご感想をお待ちしております。
それではまた、どこかでお会いしましょう。
並河 コネル
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