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第九話 ポリネシアン・セックス
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池袋の超高層ビルに程近い、アメリカン・ダイナー。
騒がしい店内で、明日香は暎子と二人でフライド・ポテトをつまんでいる。
「みゃーがこんなに落ち込むなんて、めっずらしー!」
暎子がハーフ&ハーフの生ビールを、勢いよく喉に流し込む。
六月も終わりに差し掛かり、明日香は菅原と完全に切れてしまったことで、失意に沈んでいた。
折よく暎子から飲みに誘われたので、気晴らしに付き合うことにしたのだ。
「なんかムカつく。暎子、私がふられて、楽しそうじゃない」
「違うって。みゃーがふられたのが楽しいんじゃなくて、みゃーがそこまで本気になる男が現れたことが嬉しいの!」
暎子はチキンフィンガーを口に放り込むと、指をペロリと舐めた。
「私、いつだって本気だけど」
カシスソーダのグラスに、ちびちびと口をつける明日香。
黙っていても仕方ないので、ふられたことは素直に彼女に打ち明けた。
勿論、菅原の名前は一切出していない。彼女があれほどディスっていた男に、自分がふられましたとは、口が裂けても言えない。
「うっそだぁ。なんかみゃーっていっつも、どっか、冷めてるんだよね。世間体とか、体裁とか気にしてさ。もっとこう、ぼわーっと、燃えるような恋愛すればいいのにって、いつも思ってた」
「燃えるような恋愛」かぁ。
確かに。今までこんなに喜んだり悲しんだりしたこと、あったかな。
初めて恋人が出来た時も、向こうから告白されて。嫌いじゃないからって理由で付き合って。
今までの彼氏は全員、向こうから好きって言ってきて。まぁそのうちの一人か二人は、言わせた感じだけど、だいたいそうで。
だから別れる時も「こういうこともあるかな」って、割とすぐに切り替えられた。健斗と喧嘩別れしたあとも、全然引きずらなかった。
暎子の言う通り、どこか私は冷めているのかもしれない。
「そんなことより、これは一体何? オイル?」
明日香は暎子からプレゼントされた、黄色の容器を持ち上げた。
「タヒチのお土産。ココナッツオイルだよ」
「暎子、タヒチなんて行ってたんだ……」
仕事もせずにフラフラと。
私が七転八倒している間に、優雅にタヒチか。
なんだろう。この敗北感。
「で、誰と?」
「新しい彼ピッピと。【ボラボラ島八日間の旅】。六日間、エッチしまくりよ」
祝日もない六月に、八日もタヒチ旅行に付き合ってくれるなんて。一体どういう男だろう。
ん? 「六日間エッチしまくり」?
「もしかして暎子……」
「流石みゃー、勘が良い! してきちゃった。タヒチで。これこそまさに、【ポリネシアン・セックス】!」
以前から暎子は【ポリネシアン・セックス】なるものに、とても興味を持っていた。
ポリネシアン・セックスとは、その名の通り、ポリネシア地方の伝統的なセックスの方法である。
肉体的な繋がりよりも、精神的な繋がりを目的としたもので、正式な行程は連続して五日間。一日目から四日目は愛撫のみ、五日目になってようやく挿入するのだ。その挿入も、三十分は挿れたまま動かない。かなりの忍耐が求められる。
隣のテーブルのサラリーマン三人組が、ニヤけた顔でこちらをチラチラと見ている。きっと今の会話が聞こえたのだろう。
俯く明日香とは対照的に、暎子はウィンクして彼らに小さく手を振る。
三人組はオタオタとした様子で、視線を逸らした。
「関わりたくないなら、ジロジロ見るなっちゅーの……」
露骨に舌打ちする暎子だったが、すぐに明日香のほうに向き直る。
「でもね、実は失敗しちゃったんだ」
「え? どういうこと?」
「彼がね、三日目で我慢できなくなっちゃって。やっぱ十代の性欲は、コントロール難しいね」
「じゅ、十代?!」
「そ。大学一年生」
わわわ。未成年の子タヒチに連れてって、セックス三昧?
正気とは思えないな。
「えっと……それで?」
「三日目で挿れちゃった」
「……」
「でもね、三十分は我慢させたよ。『我慢しなかったら、旅行代金、半分払ってもらうわよ』って脅した」
「それは当然必死になるね……」
なんだか、自分がクヨクヨ悩んでいたのが、バカらしくなってくる。
私も暎子ぐらい、はっちゃけた人生、送りたかったな。
「でもね、良かったよぉ。あれは女だったら、一度は体験すべき。短縮版であれなんだから。ガチでやったら、ヤっバいよ」
陶酔した面持ちの暎子。
「いいなぁ……」
図らずも本音を漏らす。
あーあ。
どんどん暎子との差が開いていく。凹むなぁ……。
ポテトにアボカドのディップをつけて、チマチマと食べる明日香。
「みゃー、元気だしなって。その人と、もう一回会ってみなよ」
「無理だよ。『もう連絡しないで』って伝えちゃったし。それ以前に、ザックリふられてるわけだし」
「でも彼、みゃーのこと嫌いだとは言わなかったんでしょ? 年のことだけ気にしてたんでしょ?」
暎子には相手と年が離れていることは暴露した。三十九と言うと、菅原だと勘ぐられそうなので、十違いの三十五ということにした。
「わかんないよ。私が傷つかないように、年のせいにしただけかも」」
「そんなこと言い出したらキリないって。みゃーはその人のこと好きなんでしょ? 諦めきれないんでしょ? だったらもうちょっと、頑張ろうよ」
「でも……」
暎子は再びチキンフィンガーを手に取り、明日香の目の前にあるディップに突っ込んだ。アボカドまみれのチキンを頬張り、何か企んでいるような顔をする。
「みゃー。これはみゃーが変わる、チャンスだよ」
「『チャンス』?」
「みゃー、彼のセフレになっちゃいなよ」
親友の突拍子もない提案に、目を白黒させる明日香。
「な、セ……セフレ?」
「話を聞いてる限り、彼、絶対みゃーのこと好きだよ。好きじゃなかったら、イタリアンなんて誘わないし、直接電話だってかけてこないって。でも将来のこと考えたら、年も年だし、みゃーを幸せにする自信がないんだよ。だったらさ、みゃーのほうからハードル下げてあげればいい」
暎子は残りのビールを平らげると、ジョッキについた水滴を指で拭った。
「実はみゃーは、ものすごいナイスなコトしてるんだよね」
「『ナイスなこと』って?」
「『セックスで悩んでる』って。『彼氏とは上手くいかなかった』って。ふられる前に話してる。これはデカいよ」
「どういうこと?」
明日香は前のめりになった。
「このタイミングで『セフレになりたいです』って言ったら、彼は『セックスの悩みを俺で解消できるかどうか、どうしても試したいんだな』って思うはずだよ。でもこれ、ふられてから後づけで話したら、『俺のこと諦められなくて、強引に理由をつけてる』って思うでしょ」
「な、なるほど……」
氷とレモンだけになったグラスに、口をつける明日香。ロックアイスを勢いのまま口に入れる。
「だから、『最初からセックスが目的だった』ってことにするんだよ。そうしたら彼も、みゃーと付き合うハードルが下がるでしょ。彼はみゃーのこと好きなんだから、断らないよ。彼女だって、いないんでしょ?」
「うん。いないって言ってた」
ゴリゴリと氷をかみ砕く。
「だったら絶対、断らないよ。あとはみゃーが頑張って、彼を本気にさせるだけだよ」
「本気になるかなぁ……」
「なるって。セフレなんて都合のいい女、男は簡単に手放したりしないから。時間をかけて、体で虜にしちゃえばいい」
暎子はふやけたオニオンリングを食べながら、ウェイターに向けて手を挙げた。
ハンディターミナルを手にした若い男性店員が、こちらに向かってくる。
「全く、自信ないんだけど……それに、真面目な人なんだよ。セフレなんて……」
「みゃーは人が良いなぁ。男なんて所詮、下半身握ったもん勝ちなんだから。あ、えっと、シャンディガフ。みゃーは?」
暎子がウェイターにドリンクを注文し、明日香にも振ってくる。
「同じもの……カシスソーダで。なんか、暎子が言うと説得力あるなぁ……」
暎子の主張は、まんざら的外れでもない気がする。
彼女の言う通り、菅原は年の離れた自分とつきあうのに、抵抗がありそうだった。両親のことも引っ張り出してきたし、将来のことを気にしているのだろう。
セックスだけの関係となれば、結婚するか否かといった、面倒な縛りがなくなるのは確かだ。
彼に会いたい。今すぐにでも。
セフレなどという地位に甘んじるのは不本意だが、贅沢を言っている場合ではない。
彼にまた会えるなら。あの笑顔を見られるなら。
なんでもしてみせる。
下らないプライドなんて、脱ぎ捨ててやる。
騒がしい店内で、明日香は暎子と二人でフライド・ポテトをつまんでいる。
「みゃーがこんなに落ち込むなんて、めっずらしー!」
暎子がハーフ&ハーフの生ビールを、勢いよく喉に流し込む。
六月も終わりに差し掛かり、明日香は菅原と完全に切れてしまったことで、失意に沈んでいた。
折よく暎子から飲みに誘われたので、気晴らしに付き合うことにしたのだ。
「なんかムカつく。暎子、私がふられて、楽しそうじゃない」
「違うって。みゃーがふられたのが楽しいんじゃなくて、みゃーがそこまで本気になる男が現れたことが嬉しいの!」
暎子はチキンフィンガーを口に放り込むと、指をペロリと舐めた。
「私、いつだって本気だけど」
カシスソーダのグラスに、ちびちびと口をつける明日香。
黙っていても仕方ないので、ふられたことは素直に彼女に打ち明けた。
勿論、菅原の名前は一切出していない。彼女があれほどディスっていた男に、自分がふられましたとは、口が裂けても言えない。
「うっそだぁ。なんかみゃーっていっつも、どっか、冷めてるんだよね。世間体とか、体裁とか気にしてさ。もっとこう、ぼわーっと、燃えるような恋愛すればいいのにって、いつも思ってた」
「燃えるような恋愛」かぁ。
確かに。今までこんなに喜んだり悲しんだりしたこと、あったかな。
初めて恋人が出来た時も、向こうから告白されて。嫌いじゃないからって理由で付き合って。
今までの彼氏は全員、向こうから好きって言ってきて。まぁそのうちの一人か二人は、言わせた感じだけど、だいたいそうで。
だから別れる時も「こういうこともあるかな」って、割とすぐに切り替えられた。健斗と喧嘩別れしたあとも、全然引きずらなかった。
暎子の言う通り、どこか私は冷めているのかもしれない。
「そんなことより、これは一体何? オイル?」
明日香は暎子からプレゼントされた、黄色の容器を持ち上げた。
「タヒチのお土産。ココナッツオイルだよ」
「暎子、タヒチなんて行ってたんだ……」
仕事もせずにフラフラと。
私が七転八倒している間に、優雅にタヒチか。
なんだろう。この敗北感。
「で、誰と?」
「新しい彼ピッピと。【ボラボラ島八日間の旅】。六日間、エッチしまくりよ」
祝日もない六月に、八日もタヒチ旅行に付き合ってくれるなんて。一体どういう男だろう。
ん? 「六日間エッチしまくり」?
「もしかして暎子……」
「流石みゃー、勘が良い! してきちゃった。タヒチで。これこそまさに、【ポリネシアン・セックス】!」
以前から暎子は【ポリネシアン・セックス】なるものに、とても興味を持っていた。
ポリネシアン・セックスとは、その名の通り、ポリネシア地方の伝統的なセックスの方法である。
肉体的な繋がりよりも、精神的な繋がりを目的としたもので、正式な行程は連続して五日間。一日目から四日目は愛撫のみ、五日目になってようやく挿入するのだ。その挿入も、三十分は挿れたまま動かない。かなりの忍耐が求められる。
隣のテーブルのサラリーマン三人組が、ニヤけた顔でこちらをチラチラと見ている。きっと今の会話が聞こえたのだろう。
俯く明日香とは対照的に、暎子はウィンクして彼らに小さく手を振る。
三人組はオタオタとした様子で、視線を逸らした。
「関わりたくないなら、ジロジロ見るなっちゅーの……」
露骨に舌打ちする暎子だったが、すぐに明日香のほうに向き直る。
「でもね、実は失敗しちゃったんだ」
「え? どういうこと?」
「彼がね、三日目で我慢できなくなっちゃって。やっぱ十代の性欲は、コントロール難しいね」
「じゅ、十代?!」
「そ。大学一年生」
わわわ。未成年の子タヒチに連れてって、セックス三昧?
正気とは思えないな。
「えっと……それで?」
「三日目で挿れちゃった」
「……」
「でもね、三十分は我慢させたよ。『我慢しなかったら、旅行代金、半分払ってもらうわよ』って脅した」
「それは当然必死になるね……」
なんだか、自分がクヨクヨ悩んでいたのが、バカらしくなってくる。
私も暎子ぐらい、はっちゃけた人生、送りたかったな。
「でもね、良かったよぉ。あれは女だったら、一度は体験すべき。短縮版であれなんだから。ガチでやったら、ヤっバいよ」
陶酔した面持ちの暎子。
「いいなぁ……」
図らずも本音を漏らす。
あーあ。
どんどん暎子との差が開いていく。凹むなぁ……。
ポテトにアボカドのディップをつけて、チマチマと食べる明日香。
「みゃー、元気だしなって。その人と、もう一回会ってみなよ」
「無理だよ。『もう連絡しないで』って伝えちゃったし。それ以前に、ザックリふられてるわけだし」
「でも彼、みゃーのこと嫌いだとは言わなかったんでしょ? 年のことだけ気にしてたんでしょ?」
暎子には相手と年が離れていることは暴露した。三十九と言うと、菅原だと勘ぐられそうなので、十違いの三十五ということにした。
「わかんないよ。私が傷つかないように、年のせいにしただけかも」」
「そんなこと言い出したらキリないって。みゃーはその人のこと好きなんでしょ? 諦めきれないんでしょ? だったらもうちょっと、頑張ろうよ」
「でも……」
暎子は再びチキンフィンガーを手に取り、明日香の目の前にあるディップに突っ込んだ。アボカドまみれのチキンを頬張り、何か企んでいるような顔をする。
「みゃー。これはみゃーが変わる、チャンスだよ」
「『チャンス』?」
「みゃー、彼のセフレになっちゃいなよ」
親友の突拍子もない提案に、目を白黒させる明日香。
「な、セ……セフレ?」
「話を聞いてる限り、彼、絶対みゃーのこと好きだよ。好きじゃなかったら、イタリアンなんて誘わないし、直接電話だってかけてこないって。でも将来のこと考えたら、年も年だし、みゃーを幸せにする自信がないんだよ。だったらさ、みゃーのほうからハードル下げてあげればいい」
暎子は残りのビールを平らげると、ジョッキについた水滴を指で拭った。
「実はみゃーは、ものすごいナイスなコトしてるんだよね」
「『ナイスなこと』って?」
「『セックスで悩んでる』って。『彼氏とは上手くいかなかった』って。ふられる前に話してる。これはデカいよ」
「どういうこと?」
明日香は前のめりになった。
「このタイミングで『セフレになりたいです』って言ったら、彼は『セックスの悩みを俺で解消できるかどうか、どうしても試したいんだな』って思うはずだよ。でもこれ、ふられてから後づけで話したら、『俺のこと諦められなくて、強引に理由をつけてる』って思うでしょ」
「な、なるほど……」
氷とレモンだけになったグラスに、口をつける明日香。ロックアイスを勢いのまま口に入れる。
「だから、『最初からセックスが目的だった』ってことにするんだよ。そうしたら彼も、みゃーと付き合うハードルが下がるでしょ。彼はみゃーのこと好きなんだから、断らないよ。彼女だって、いないんでしょ?」
「うん。いないって言ってた」
ゴリゴリと氷をかみ砕く。
「だったら絶対、断らないよ。あとはみゃーが頑張って、彼を本気にさせるだけだよ」
「本気になるかなぁ……」
「なるって。セフレなんて都合のいい女、男は簡単に手放したりしないから。時間をかけて、体で虜にしちゃえばいい」
暎子はふやけたオニオンリングを食べながら、ウェイターに向けて手を挙げた。
ハンディターミナルを手にした若い男性店員が、こちらに向かってくる。
「全く、自信ないんだけど……それに、真面目な人なんだよ。セフレなんて……」
「みゃーは人が良いなぁ。男なんて所詮、下半身握ったもん勝ちなんだから。あ、えっと、シャンディガフ。みゃーは?」
暎子がウェイターにドリンクを注文し、明日香にも振ってくる。
「同じもの……カシスソーダで。なんか、暎子が言うと説得力あるなぁ……」
暎子の主張は、まんざら的外れでもない気がする。
彼女の言う通り、菅原は年の離れた自分とつきあうのに、抵抗がありそうだった。両親のことも引っ張り出してきたし、将来のことを気にしているのだろう。
セックスだけの関係となれば、結婚するか否かといった、面倒な縛りがなくなるのは確かだ。
彼に会いたい。今すぐにでも。
セフレなどという地位に甘んじるのは不本意だが、贅沢を言っている場合ではない。
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下らないプライドなんて、脱ぎ捨ててやる。
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