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第71話 アクセサリー

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「おまたしぇしましたアサバしゃん」
「おう、嬢ちゃん…兄ちゃんどうした?」
アル兄様はソルリアの拘束魔法でグルグル芋虫にされミミに引きずられていた。
「あれはきにしにゃいでくだしゃい、ちょっとしたケンカでしゅ」
うふふと笑いながら答える。
「くうきとでもおもってくだしゃい」
「お、おう」

「アサバしゃんなにかかくものとかみをくだしゃい」
何に使うって?別に兄様の額に肉って書こうなんて思ってないからね‼︎アサバさんの魔法でちょちょいでも明確なイメージがあった方が良いだろう。

「かあしゃまはやかいやパーティでもつけられるようにダイヤをいちばんめだつようにくしゃりはぎんで」
母様は歩く宣伝さんだ。流石元皇女。チョコレートも母様のお茶友達から段々と増えたぐらいだ。
「とうしゃまはさいしょうというしごとでしゅから、こんなふうにえりもとにつゅけるそうしょくで」
父様は所謂ブローチ。キラリ光る装飾はより一層イケメンを引き立てるだろう。
「アティラナねえしゃまはブレスレット」
ファッションリーダーの姉様が付けていれば学生で流行っても困らないのがいい。
「フリーデルにいしゃまはネクタイにちゅけるそうしょく」
いつもビシッとした服装をしてる兄様にはタイピン。
「アルフレッドにいしゃまはじょせいじんにきずかれにくいあしに」
アルフレッド兄様を狙う女どもから隠せるアンクレット。
これ以上の被害はゴメンだ‼︎
「エアはアサバしゃんにいわれたネックレスで」
髪飾りも考えたがどこでもウロチョロする癖から却下した。

「成る程な、斬新なデザインだが綺麗だちょっとまってな」

お馴染みの音が響き、あっという間に出来上がった。

その間も兄様がもぞもぞしていたが無視だ。精々毛虫で居てくれ。

この時私は知らなかったソルリアがチート魔法である事をしていた事を。

私もチートだが万能ではない。まだ知らない魔法もあるし召喚獣固有の魔法もあるだろうと思いながらもソルリアがどれだけチートか舐めていた。私にはもふもふの友達でもソルリアにとってはそんな存在が極めて希であるが故に思ったよりソルリアの愛情は大きく重かった事に。

その結果が

ーー夜アルフレッドの部屋ーー

「こ、これは…」

アルフレッドへ

母より

なんだか禍々しい手紙が届いていたとは知らずに。
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