異世界転生はうっかり神様のせい⁈

第64話 錬金魔法と素材

「じゃぁ次は杖な、利き手は？」
「めぇっ」
レレは元気よく右手を差し出した。
「アサバしゃん、ぶきってどうやってちゅくるのでしゅか？」
「ん？錬金魔法だよ、あとはハンマーで微調整、人によっちゃ身体強化してする奴もいるが、錬金魔法が使えれば誰でも作れるぞただ錬金魔法を祝福されるのは少ないがな、悪用する奴が増えて今じゃ貴重魔法じゃ。使えん奴は地道に作るしかないな」
錬金…錬金術じゃなく錬金魔法か。使えない人がいわゆる私のイメージみたいな作り方するわけだ。魔法だから、出来上がり早いのね
「確かに、錬金魔法の使い手は見た事ないなぁ」
学園に通う兄様でもないらしい。
「私も手入れくらいしかしませんし」
剣を使うハルバでもないみたいだ。
「この冒険者ギルドがある街でも、錬金魔法で武器作るのは少ないな、ほとんどが人口鉱石を使って作ってるからな」
「じんこうこうしぇき？」
「鉱石を魔法で作ってして、武器にしやすくした鉱石だ普通に売られてるのは大体これだな天然石をそのまま使うのはなかなかできる事じゃないからな」
はー、あれ、人口鉱石から作ってたのか。
だから皆アサバさんを最高の武器職人って呼ぶんだ。

「めぇー」
「レレ、どうしたにょ？」
さっきから色んな木の棒や鉱石の棒を振っているレレは困った顔をしている。
「うーむ、しっくりこんか、これは？」
どうやら馴染む素材が見つからないらしい。
レレは風魔法、うーん、何かないかなぁ。
身体強化魔法をかけて素材の山を漁る。
キラッと何か光る。
「こりぇは、エメラルド？」
光っていたのはエメラルド。加工されてなくトゲトゲしてるがあるいは…
「レレ、こりぇは？」
レレにエメラルドを差し出す。
「めぇ、めぇー」
レレが触った瞬間眩い光が差す。
「すげぇな、嬢ちゃん見つけちまうなんて、こりゃぁ、いい杖が出来るぞ」
どうやらレレに合う素材が見つかったらしい。
「こりぇは、どうやってつえに？」
「形を整える前に魔石を付けて、強度素材を選んで後は錬金魔法でドンドンだ」
あの騒音もアサバさんにすればドンドンらしい。
いや、貴方の声も中々とは言えない。

あれ、オールチートの私も錬金魔法使えるのか？まさかぁチート召喚獣いるのに武器作ってどうする私。
でも、あのうっかり神、まさかね、まさか

ダイヤを手に持ちイメージするをいわゆるダイヤモンドの形を。

ぱぁぁ。

ころん。

で、できてしまったぁぁぁ、あのうっかり野郎‼︎チート過ぎるんだよ

はっ、

そろー

「凄いじゃないかエアリア、ダイヤの形を変えるなんて」
あぁぁぁ見られたー‼︎
「なんて綺麗な形でしょう」
ハルバも感心している。
「こりぁ凄い、嬢ちゃん、鉱石ちょっと色んな形にしてくれんか」

「あ、あい」

まさか前世の宝石の知識がこんな所で役立つとは…

あのうっかり、今度は飛び蹴りしてやるからなぁー‼︎