異世界転生はうっかり神様のせい⁈

第63話 フェリア家動乱〜手紙を添えて〜

エアリア達がヴィンデに旅立ち2日。
「エアリアが足りません‼︎私の可愛い妹エアリア‼︎何故兄様なのですか‼︎」
真っ先に爆発したのは短気なアティラナ様だった。
「手紙、来ない、手紙、来ない」
スライムが施した転送魔法の前でブツブツ言っているのは何時もは爽やかなフリーデル様。
「フリーデル、そこを代わりなさい、エアリアの手紙を受け取るのは父様の仕事だ」
仕事をサボったご当主もいる。
「あらあら」
いつも通りなのはリディオル様だけだ。

ぽう
魔法陣が光る。
カァ。

～みんなへ～
「エアリアからの手紙‼︎」
サッと奪いあげたのはフリーデル様。ウキウキと開けにかかります。
「さっさと読み上げなさい、フリーデル」
奥方怖いです。
「えー、エアリアはげんきでしゅ、ぶじユアラにちゅきました。
きのうもりをおさんぽしてたら、ネバーシープのおしゅにひきをしょうかんじゅうにしました。なまえはリリとレレでしゅ。だって」
「また増やしたの、エアリア」
「アルフレッドからは？」
「その召喚獣、エアリアを守っていないらしい、どうやらミミとネネにつられて来たみたいだ」
「まぁ、それではいずれ契約解除になるかもな」
「ハルバからは、エアリアがユアラにアティラナと来たいと言っていると報告があるわね」
「エアリアが私と？」
「ユアラは布や糸の街だからね、アティラナに服を作って欲しいんじゃないかな」
わいわいと楽しそうな一家。

次の日
「アルフレッドからか」
明らかに残念そうなご当主。
「ふむ、ハルバは雷魔法使いだったのか、帰ってきたら鍛えるとしよう」
「ん？PSエアリアが兄様の魔法が凄いと言ってくれたんだ‼︎だから私はまほ
それ以上は聞けなかった。
ビリィ‼︎
「アル兄様がカッコいい？言わせたに決まってるわ‼︎私の風魔法がカッコいいわよエアリアー‼︎」
アティラナ様が手紙を真っ二つにした。

更に次の日
大量の布や糸が送られてきた。
～アティねえしゃまへ～
「ユアラできれいなぬのをかったのでおくりましゅ、おようふくたのしみにしてましゅ。エア‼︎待ってて、貴方が帰ってくるときは素敵な服を作ってるから‼︎」
アティラナ様は何処かに走り去っていった。

エアリア達が旅をしている間フェリア家はずっとこんな感じだった