異世界転生はうっかり神様のせい⁈

第51話 トラウマ

旅の途中で天気が良いので森でお昼ごはんを食べることになった。
召喚獣達は皆ピリピリしてる。
？疲れてるのかな？
「ソルリア、アクア」
「なんだ」
「ご用ですか？」

ギュウ。
さっきミミとネネにしてもらって苦しかったけど嬉しかったから同じことをしてみる。

「だいしゅきソルリア、だいしゅきアクア」
2匹をギュウギュウに抱きしめる。
はー。癒される。
いやいや、私が癒されてどうする。

「ヨウハ、スイル、だいしゅき」
2匹の妖精もスリスリ。

「スライムたちもいちゅもありがとう、だいしゅき」
プルプル。ぷよぷよ。

「ツァイトもだいしゅき」
もふもふ。
眩しい。

「リリ、レレおいで」
リリとレレに手を差し伸べる。
が、
パンっと弾かれてしまった。

チクン

「エアリア‼︎」
「お怪我は⁈」
ソルリアとアクアがとんでくる。
「だいじょうぶよ、ありがとう」
きっと触られるのが嫌なのだろう。

と、リリとレレを見たらツァイトが突っついていた。

「ツァイトやめて、あなたのくちばしはそんなことにつかうためにあるんじゃないの」
ツァイトの嘴は皆を守る為のものだ仲間を怪我させる為じゃない。

「ごめんね、リリ、レレ」
と、笑いかけると
何処かで見たことある顔。

何処でーー

もっと頑張らないか

気持ち悪い

と、話してても楽しくない

フラッシュバックする。

目がチカチカする、立っていられない。

「エア？」

兄様の声がする。

どさっ

「エアリア様‼︎」

これは私が私になる前の地球の記憶ーー

なんで忘れていたんだろう。

あまりにこの世界が優しくて閉じ込めていた記憶。