母の全てを送るまで

くろすけ

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母との和解

私、大阪に戻ります

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職場では朝から晩までの長時間勤務だったが夕方から、近くの大学の後輩がシフトに入り、更に自分の事をカミングアウトしても何も変わらずに接してくれて、それはそれは楽しい時間だった。

目標の100万を貯めて今は停滞している今後の治療を進める為にも、大阪にもう一度戻ろうとした時に、当時付き合っていたアレな彼女が実家に泊まりにきた。

私が大阪に引っ越す前に、実家に彼女に泊まりに来たらいいとでも当時言ってしまったのかは覚えていないのだが、彼女は普通に同性の友人の家に泊まる感じで母にも特別な挨拶はなく、なんなら祖父母に関してはあら、どうもーくらいな感じであった。

母は正直、その彼女の事を好きでなかったし、私が半年後に100万貯めると言う事を有言実行したのを見て、治療は後から出来るけど学力は若いうちに積んだ方が良い。だから専門学校に行ったらと進めてきた。

母が今後を慮ってくれた気持ちはわかるが、当時の私からしたら「はぁ??」な話だ。
そもそも私は消防士になる専門の大原に行きたかったのに、父母両方とも短大出身のコンプレックスもあり、かつ弟の件もあったので普通の大学に行きなさいと言われ、いやいやヤケクソで受けて受かった大学が大阪芸術大学だ。

そもそも最初から専門学校に行って良かったんだったら私は間違いなく大原に行ったし、さむりんの死があってもこんな事にはならなかった…かどうかはわからないが、退学をする事はなかったと思う。

複雑な気持ちを持ちながら色々な話を母と纏めて、「私が出来るのはここまでよ。大阪で頑張りなさい」
と心配しながらも折れて、背中を押してくれた母に対してありがとうと思う。

これ以後は母や祖父母と離れてになるので番外編になる。駄文だが読んで貰えたら幸いだ。
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