117 / 127
第5章 月下の雫(仮)
17-7 邂逅 そららの記憶
しおりを挟む
あれから、数ヶ月の時が過ぎた。
うちは、相変わらず子供ながらにお屋敷のお仕事を精一杯頑張っている。
【姉】と共に。
意外にも、きららは仕事をそこそここなしているような感じだった。
時々使えない、と感じることもあるけれど、言われたことは一通りできるし、単純作業なら放っておいても問題ない感じ。
うちは日々の忙しさの中に「誰かに教えて一緒にできる」ことが楽しかった。
ずっと一人だったのに、この数ヶ月一緒にいただけど気持ちはいつの間にかきららの存在がとても大きくなっている。
でも、存在が大きくなると同時に、うちの胸には何か答えのないモヤモヤが少しづつ大きくなっていった。
そのことを考えると、仕事も手につかずボーッとしてしまうことが多くなる。
そう、ちょうど今のように。
「どうだい?きららと一緒にいると楽しいかい?」
「え、エル様!どうしてここに?!ううう、うちは別にサボっていたわけじゃないですよ!?」
台所からほど近い場所に作られたうちのスペース。
野菜を育てたり、花やハーブなどを育てているエル様からもらったうちだけの場所。
今日も水やりを終えてのんびりと眺めて休憩している時だった。
「そららは、すぐにサボるからなぁ。きららに言っておかないと。そららはここでよくサボっている、と。」
「ダメです!それはやめてください!」
スカートについた土埃を叩きながら立ち上がり、菜園に散らばった道具を拾い集める。
「お姉ちゃんは、・・・きららは何してるんですか?」
「あの子は、ずっとそららを探しているみたいだったよ?」
「う、うちをですか?」
不意に、片付けていた手が止まる。
そのまま、ゆっくりとお屋敷の方を見てみる。窓越しに、なんか金色に光る何かがチラチラ上下に見え隠れして、せわしなく左右に動いている。
おそらく、きららの頭。身長が足りなく頭しか見えない。
「お部屋の片付けとお風呂掃除が終わったから、買い物へ行こうって言ってたけど・・・」
「もう、そんな時間ですか。」
「ひとりで何を考えていたんだい?」
「~~・・・」
うちは、心にモヤモヤした何かが理解できなきいことを誰にも言っていなかったけど、エル様はそれを知っているような口ぶりで続けた。
「きららのこと、そらちゃんは好きじゃないのかな?」
「・・・」
うちは何も答えることができないまま、下を見ていた。
嫌い?嫌いじゃない。
好き?好きじゃない。
なんて言えばいいのだろう。きっと、それは誰にも理解してもらえることでじゃないんだと思う。
だって、あなたはエル様で私たちの親であり、ご主人様。
ご主人様はきっと、うちたちの気持ちはわからない。
「これ、まだ使ってくれていたんだね。そらちゃんが珍しくダダをこねて困らせてくれたジョウロ」
裏口近くにある小さな物置。うちが菜園で使う物を置く場所。
そこにある子どもが使うにはちょっと場違いなひとつのジョウロへ手を伸ばす。
金属で出来ていて、ちょっとデザインが凝っているもので、2人で南の街へお出かけした時にどうしても欲しくてお願いして、エル様に泣きついたもの。
少しは錆びちゃっているけど、毎日大事に使っているうちの宝物。
「もちろんです、うちの宝物ですから。」
「きららは聞き分けがあって我慢できるのに、ほんっとにそららは頑固なお嬢さんだ」
「そ、それがうちの可愛いところなんですぅ!」
うちはほっぺをむくらせながらエル様の手からジョウロを取ると静かに物置の上に戻した。
「この間ね、きららが僕に言ってきたんだ。大きくなったら、この屋敷を出て行くって。」
「で、出てい・・く??ここをですか?」
うちは、正直自分の耳を疑った。
出て行く?誰が?どうして?
意味がわからなかった。
「そう。大きくなって、働けるようになったらここを出て行くって」
「ど、どうしてですか?」
うちは、いつも特に不平不満も言わず、黙々と仕事をしている姉を見てまさか心の中でここから出て行くことを考えているとは思ってもいなかったら純粋に驚いた。
ご飯の時も、買い物も、片付けも、掃除もいつもうちより大変なことをお願いしても文句言わずやってくれるきらら。
(あ、・・・もしかして、うちのせいかも・・・?)
いつもきららに対してやっていることを考えると、少しづつ心がどんよりしてくる。
現に、今もこの菜園で【お手入れ】をしていた。
べ、べつにサボっているわけじゃないけど。
きららの負担が多いことは事実。
いろいろ考えると思考が暗くなってきた。おそらく表情にも出ていたと思うけど、そんなコロコロ表情が変わるうちを一通り楽しんだのか、エル様はうちの心配している内容とは違うことを話しだした。
「きららにも悩みがあるんだろうけど、そららに悪いって言ってたかなぁ」
「う、うちに?悪いですか?」
その答えは驚く程うちの考えていた事とはかけ離れていた。
自分のことではなくて、うちのため?
うちが、きららにいつも多めに仕事をお願いしてるからじゃないの?
たまに、きららが残したデザート食べちゃってるから?
ちょっと前におねしょしちゃって、うちじゃない!!って言ったから?
うちのことが嫌いになったとか、
そーゆーのが嫌なんじゃないの?
「いきなり来て迷惑かけてるし、自分がいるとつまらないだろうからって」
「つまらないって、なにがですか?」
「さぁ。それは本人も言わなかったけど。でも、・・って、どこに行くんだい?」
「きららのところに行ってきます!!」
「ほんと、思いついたら行動しないと気がすまないタイプなんだよね。あの子は」
うちはエル様の話を途中で切り上げてすぐにお屋敷の中へ向かった。
特に、考えはない。
なんて話せばいいかなんてわからない。
でも、このモヤモヤした気持ちのままなんていられない!
さっき2階でウロウロとしていた金色頭をめがけてうちは階段を駆け上る。
二階の廊下。
そこには誰もいない。
さっきまで、ウロウロしていたのに。
うちは乱れた呼吸を整えながら、廊下をゆっくりと進んだ。
窓枠、花台まできれいに拭かれている。
うちだったら、昨日やってるからいいかな。なんて言ってサボる時もあるのに。
ガチャ・・・
少し先のドアがゆっくりと開いた。
うちは、その扉をめがけて走る。
中からきららが出てきた。
「あ、そら・・ら?」
きららは、うちに気がついた。
うちは、きららに向かって走る。
その姿を見て、少し戸惑っているように見える。
「きぃらぁらあ!!」
「ひ、ひぃぎゃっ!!」
うちはきららに突進して行って、飛びついた。
驚いたのか、潰れたのか・・・。きららは変な声を出し、うちたちは廊下に転がった。
うちはすぐにきららの上に馬乗りになると大きく息を吸い込んだ。
「い、いたたた」
「こぉんの、バカ!!バカきらら!!」
「っえ、ええぇ!?」
いきなり抱きついてきてぶつかって、押し倒したくせに今度は馬乗りになっていきなりバカ呼ばわり。
きっと、コイツの頭の中は今こんがらがっているに違いない。
「なんで?どうして?うちが嫌いなの?!あんた何様よ!!」
「き、嫌いじゃないけど、・・・っていきなりどうしたの?」
いきなりぶつかってきて、詰め寄られて驚くきらら。
「どうして、出て行っちゃうの!?」
「急に・・・何を言ってるの?」
うちの言葉に一瞬表情を曇らせるも、すぐに知らんぷりをする。
そんなことしたって、知ってるんだから!!
「エル様に聞いたんだから!大きくなったら出て行くって!どうして勝手に決めるの!?」
「どうしてって。あなたに悪いかと思って。」
「うちは、別に・・・。うちは別におねえちゃんが邪魔だなんて言ってないじゃん!!」
「っ・・・」
なんて言うべきか、もしくは言いたい言葉があってもうちに気を使ってくれているのか何度か口をモゴモゴとしても何も言わない。
「うちは。うちは・・・。」
急に、涙がこぼれてくる。
別に、今まで一人だったんだから今更寂しくないし、元に戻るだけ。
なんで泣いているのか自分でも理解できなかった。
涙と一緒に鼻水やヨダレも下に向かって落ちる。
下にいるきららは、それをダイレクトで受けている。いつの間にか胸のあたりの服の色が濡れて濃くなっている。
それでも、うちはお構いなしで泣き続けて二人しかいない廊下で全力で泣いている。
それを困ったような表情で黙って聞いて、おねえちゃんは頭を撫でてくれた。
うちは、うちは・・・。
たった一つ年上の、
なにも変わらない女の子なのに、
自分のことしか考えられない子だと言うことを泣きながら悔しく思った。
うちは、相変わらず子供ながらにお屋敷のお仕事を精一杯頑張っている。
【姉】と共に。
意外にも、きららは仕事をそこそここなしているような感じだった。
時々使えない、と感じることもあるけれど、言われたことは一通りできるし、単純作業なら放っておいても問題ない感じ。
うちは日々の忙しさの中に「誰かに教えて一緒にできる」ことが楽しかった。
ずっと一人だったのに、この数ヶ月一緒にいただけど気持ちはいつの間にかきららの存在がとても大きくなっている。
でも、存在が大きくなると同時に、うちの胸には何か答えのないモヤモヤが少しづつ大きくなっていった。
そのことを考えると、仕事も手につかずボーッとしてしまうことが多くなる。
そう、ちょうど今のように。
「どうだい?きららと一緒にいると楽しいかい?」
「え、エル様!どうしてここに?!ううう、うちは別にサボっていたわけじゃないですよ!?」
台所からほど近い場所に作られたうちのスペース。
野菜を育てたり、花やハーブなどを育てているエル様からもらったうちだけの場所。
今日も水やりを終えてのんびりと眺めて休憩している時だった。
「そららは、すぐにサボるからなぁ。きららに言っておかないと。そららはここでよくサボっている、と。」
「ダメです!それはやめてください!」
スカートについた土埃を叩きながら立ち上がり、菜園に散らばった道具を拾い集める。
「お姉ちゃんは、・・・きららは何してるんですか?」
「あの子は、ずっとそららを探しているみたいだったよ?」
「う、うちをですか?」
不意に、片付けていた手が止まる。
そのまま、ゆっくりとお屋敷の方を見てみる。窓越しに、なんか金色に光る何かがチラチラ上下に見え隠れして、せわしなく左右に動いている。
おそらく、きららの頭。身長が足りなく頭しか見えない。
「お部屋の片付けとお風呂掃除が終わったから、買い物へ行こうって言ってたけど・・・」
「もう、そんな時間ですか。」
「ひとりで何を考えていたんだい?」
「~~・・・」
うちは、心にモヤモヤした何かが理解できなきいことを誰にも言っていなかったけど、エル様はそれを知っているような口ぶりで続けた。
「きららのこと、そらちゃんは好きじゃないのかな?」
「・・・」
うちは何も答えることができないまま、下を見ていた。
嫌い?嫌いじゃない。
好き?好きじゃない。
なんて言えばいいのだろう。きっと、それは誰にも理解してもらえることでじゃないんだと思う。
だって、あなたはエル様で私たちの親であり、ご主人様。
ご主人様はきっと、うちたちの気持ちはわからない。
「これ、まだ使ってくれていたんだね。そらちゃんが珍しくダダをこねて困らせてくれたジョウロ」
裏口近くにある小さな物置。うちが菜園で使う物を置く場所。
そこにある子どもが使うにはちょっと場違いなひとつのジョウロへ手を伸ばす。
金属で出来ていて、ちょっとデザインが凝っているもので、2人で南の街へお出かけした時にどうしても欲しくてお願いして、エル様に泣きついたもの。
少しは錆びちゃっているけど、毎日大事に使っているうちの宝物。
「もちろんです、うちの宝物ですから。」
「きららは聞き分けがあって我慢できるのに、ほんっとにそららは頑固なお嬢さんだ」
「そ、それがうちの可愛いところなんですぅ!」
うちはほっぺをむくらせながらエル様の手からジョウロを取ると静かに物置の上に戻した。
「この間ね、きららが僕に言ってきたんだ。大きくなったら、この屋敷を出て行くって。」
「で、出てい・・く??ここをですか?」
うちは、正直自分の耳を疑った。
出て行く?誰が?どうして?
意味がわからなかった。
「そう。大きくなって、働けるようになったらここを出て行くって」
「ど、どうしてですか?」
うちは、いつも特に不平不満も言わず、黙々と仕事をしている姉を見てまさか心の中でここから出て行くことを考えているとは思ってもいなかったら純粋に驚いた。
ご飯の時も、買い物も、片付けも、掃除もいつもうちより大変なことをお願いしても文句言わずやってくれるきらら。
(あ、・・・もしかして、うちのせいかも・・・?)
いつもきららに対してやっていることを考えると、少しづつ心がどんよりしてくる。
現に、今もこの菜園で【お手入れ】をしていた。
べ、べつにサボっているわけじゃないけど。
きららの負担が多いことは事実。
いろいろ考えると思考が暗くなってきた。おそらく表情にも出ていたと思うけど、そんなコロコロ表情が変わるうちを一通り楽しんだのか、エル様はうちの心配している内容とは違うことを話しだした。
「きららにも悩みがあるんだろうけど、そららに悪いって言ってたかなぁ」
「う、うちに?悪いですか?」
その答えは驚く程うちの考えていた事とはかけ離れていた。
自分のことではなくて、うちのため?
うちが、きららにいつも多めに仕事をお願いしてるからじゃないの?
たまに、きららが残したデザート食べちゃってるから?
ちょっと前におねしょしちゃって、うちじゃない!!って言ったから?
うちのことが嫌いになったとか、
そーゆーのが嫌なんじゃないの?
「いきなり来て迷惑かけてるし、自分がいるとつまらないだろうからって」
「つまらないって、なにがですか?」
「さぁ。それは本人も言わなかったけど。でも、・・って、どこに行くんだい?」
「きららのところに行ってきます!!」
「ほんと、思いついたら行動しないと気がすまないタイプなんだよね。あの子は」
うちはエル様の話を途中で切り上げてすぐにお屋敷の中へ向かった。
特に、考えはない。
なんて話せばいいかなんてわからない。
でも、このモヤモヤした気持ちのままなんていられない!
さっき2階でウロウロとしていた金色頭をめがけてうちは階段を駆け上る。
二階の廊下。
そこには誰もいない。
さっきまで、ウロウロしていたのに。
うちは乱れた呼吸を整えながら、廊下をゆっくりと進んだ。
窓枠、花台まできれいに拭かれている。
うちだったら、昨日やってるからいいかな。なんて言ってサボる時もあるのに。
ガチャ・・・
少し先のドアがゆっくりと開いた。
うちは、その扉をめがけて走る。
中からきららが出てきた。
「あ、そら・・ら?」
きららは、うちに気がついた。
うちは、きららに向かって走る。
その姿を見て、少し戸惑っているように見える。
「きぃらぁらあ!!」
「ひ、ひぃぎゃっ!!」
うちはきららに突進して行って、飛びついた。
驚いたのか、潰れたのか・・・。きららは変な声を出し、うちたちは廊下に転がった。
うちはすぐにきららの上に馬乗りになると大きく息を吸い込んだ。
「い、いたたた」
「こぉんの、バカ!!バカきらら!!」
「っえ、ええぇ!?」
いきなり抱きついてきてぶつかって、押し倒したくせに今度は馬乗りになっていきなりバカ呼ばわり。
きっと、コイツの頭の中は今こんがらがっているに違いない。
「なんで?どうして?うちが嫌いなの?!あんた何様よ!!」
「き、嫌いじゃないけど、・・・っていきなりどうしたの?」
いきなりぶつかってきて、詰め寄られて驚くきらら。
「どうして、出て行っちゃうの!?」
「急に・・・何を言ってるの?」
うちの言葉に一瞬表情を曇らせるも、すぐに知らんぷりをする。
そんなことしたって、知ってるんだから!!
「エル様に聞いたんだから!大きくなったら出て行くって!どうして勝手に決めるの!?」
「どうしてって。あなたに悪いかと思って。」
「うちは、別に・・・。うちは別におねえちゃんが邪魔だなんて言ってないじゃん!!」
「っ・・・」
なんて言うべきか、もしくは言いたい言葉があってもうちに気を使ってくれているのか何度か口をモゴモゴとしても何も言わない。
「うちは。うちは・・・。」
急に、涙がこぼれてくる。
別に、今まで一人だったんだから今更寂しくないし、元に戻るだけ。
なんで泣いているのか自分でも理解できなかった。
涙と一緒に鼻水やヨダレも下に向かって落ちる。
下にいるきららは、それをダイレクトで受けている。いつの間にか胸のあたりの服の色が濡れて濃くなっている。
それでも、うちはお構いなしで泣き続けて二人しかいない廊下で全力で泣いている。
それを困ったような表情で黙って聞いて、おねえちゃんは頭を撫でてくれた。
うちは、うちは・・・。
たった一つ年上の、
なにも変わらない女の子なのに、
自分のことしか考えられない子だと言うことを泣きながら悔しく思った。
0
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
アーティファクトコレクター -異世界と転生とお宝と-
一星
ファンタジー
至って普通のサラリーマン、松平善は車に跳ねられ死んでしまう。気が付くとそこはダンジョンの中。しかも体は子供になっている!? スキル? ステータス? なんだそれ。ゲームの様な仕組みがある異世界で生き返ったは良いが、こんな状況むごいよ神様。
ダンジョン攻略をしたり、ゴブリンたちを支配したり、戦争に参加したり、鳩を愛でたりする物語です。
基本ゆったり進行で話が進みます。
四章後半ごろから主人公無双が多くなり、その後は人間では最強になります。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
最弱職テイマーに転生したけど、規格外なのはお約束だよね?
ノデミチ
ファンタジー
ゲームをしていたと思われる者達が数十名変死を遂げ、そのゲームは運営諸共消滅する。
彼等は、そのゲーム世界に召喚或いは転生していた。
ゲームの中でもトップ級の実力を持つ騎団『地上の星』。
勇者マーズ。
盾騎士プルート。
魔法戦士ジュピター。
義賊マーキュリー。
大賢者サターン。
精霊使いガイア。
聖女ビーナス。
何者かに勇者召喚の形で、パーティ毎ベルン王国に転送される筈だった。
だが、何か違和感を感じたジュピターは召喚を拒み転生を選択する。
ゲーム内で最弱となっていたテイマー。
魔物が戦う事もあって自身のステータスは転職後軒並みダウンする不遇の存在。
ジュピターはロディと名乗り敢えてテイマーに転職して転生する。最弱職となったロディが連れていたのは、愛玩用と言っても良い魔物=ピクシー。
冒険者ギルドでも嘲笑され、パーティも組めないロディ。その彼がクエストをこなしていく事をギルドは訝しむ。
ロディには秘密がある。
転生者というだけでは無く…。
テイマー物第2弾。
ファンタジーカップ参加の為の新作。
応募に間に合いませんでしたが…。
今迄の作品と似た様な名前や同じ名前がありますが、根本的に違う世界の物語です。
カクヨムでも公開しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる