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第3章 宮廷に潜む闇
9-4 6色の原石と光の輝石
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「なんで君は、この依頼を受けたんだい?」
ルカが不思議そうに私に聞いてきた。
彼からしたら、それはただ鉱山へ向かう途中の散歩の暇つぶし程度なのかもしれない。
ただ、無視するわけもいかないので返事を返す。
「妹が、今宮廷魔導士の試験に行ってるんです。」
「妹さんが?失礼だけど、なんて名前だい?」
「アリシア・ウィル・トルヴァニアと申します。宮廷魔導士様のお耳には入ったことないとは思いますが・・・。」
「アリシア・・アリシア・・」
ふぅむ。といった感じで考えながら歩くルカ。
「あぁ、確かフランが今回の新人の中では主席候補だって推薦してたな。」
「フラン様がですか?」
あぁ、フランを様付けで呼ぶなんていつ以来かしら。呼んどいてなんだけど、なんか気持ち悪い。
「うん。たしか、アリシアって名前だった。違う?」
「いえ、おっしゃる通りでございます。」
「フランが推薦する子だから興味あったんだけどね。そうか。君たちの妹なのか?いくつなんだい?」
「12でございます。」
「じゅうにぃ!?そんな子供が!?」
驚いたように私に振り返り聞いてくる。
あれ?そう言われると、この世界であの子って何歳?たしか12歳で会ってるわよね・・・。
「は、はい。12でございます。」
「はぁ、12歳ねぇ。それで、その子に輝石を?」
「はい。以前は赤の輝石を所持していたのですが、なくなってしまいまして・・・。」
「なくなったとは?」
あぁ、めんどくさい。そんな質問攻めしなくてもいいのに。
なくなったから探しに来た。それじゃダメなのかしら。
「申し訳ございません。詳しくは存じておりませんもので、ルカ様に偽りをお話しするわけにもいきませんので私からはなんとも・・・」
「はぁ、そうか。赤の輝石。フレイアかぁ。その子、契約はできるのかい?」
「はい、大丈夫かと思われます。以前も契約していたので、赤の輝石さえあればおそらく・・・」
「12歳で火の精霊と契約まで済ませるとは。・・・こりゃフランが言う通り期待の新人だな」
ニヤニヤしながら歩くルカ。その姿はなんとも、少し不気味さを感じてしまう。
一体何が楽しいのかわからないけど、それでもルカは何かブツブツと言いながら先へ進んでいく。
「もったいないお言葉でございます。ルカ様。」
私たちは坑道の入り口に置いてある小さな小屋に向かって歩いている。
そららはいない。原石を持っていくのに馬車がないと持っていけない。と言うことで村の人と馬車を取りに入り口まで戻っている。
ルカの号令で数人の作業員が6色に光る輝石の原石を小屋の中で選別しながら用意をしている。
「ルカ様、精霊と契約と言うのは、それほど難しいことなのでしょうか?魔導士ではない私にはあまりわからないことなのですが、よろしければ教えていただけませんでしょうか?」
「精霊と契約、か。実はそれほど難しくなかったりするんだよね。精霊は今、この場にいる。ほら、ここっ!」
彼は片手を伸ばして私の前に突き出す。
そこには、私には何もない、ただの手の平しかない。
「ここに、でございますか?」
「うん、見えない?ここに水の精霊アクアがいるんだけど?可愛いでしょ?」
「は、はぁ。・・・申し訳ございません。私には何も見えずルカ様の手しか見えません。」
返事に困る私をからかっているのか?ルカは満面の笑みで拍手をしている。
「うん、合格!」
「な、なにがでしょう?」
笑いながらルカはその場に落ちている小さな白くボンヤリ光っている原石を私に投げる。
「き、輝石が!」
私は両手でルカの放った原石を受け止める。小さい原石は、淡い光を放ち続けている。
「あ、あぶないです。貴重な原石を投げるなんて」
「その原石、どうだい?」
「どう?と言われましても・・・。そうですね。なんだかあったかいです」
エルフィンを使った時のように、白く輝く輝石の原石が温かく感じる。
まるで、生きているみたい。
「その原石から湧く魔力の同調が精霊との契約の第一歩なんだ。君、光属性か・・・それにしても魔力が少ないねぇ。」
バカにしたように笑うルカ。
「はい、よく言われます。」
人の気にしてることをズケズケと・・・。
「でも、なんだろ。君の魔力・・・。何か不思議な感じがする。」
「不思議、と申されますと?」
「うまく言えないけど」
ルカは私の頭に右手を乗せると、なにかブツブツ呟く。
「な、なんですか!?これ!」
私とルカの身体が光り出す。
青と白が混ざり、暗い夜の世界に水色の光が輝く。
カチカチ・・・
手に持っている原石にヒビが入る。
「げ、原石にヒビがっ!ルカ様!」
光はドンドン強くなっていく。
「あ、熱いです。原石がすごく熱い・・・」
淡い光は神々しいまでの光を放ち、鉱山を閃光が包むと、私の手の平には真珠程度の大きさになった原石のかけらがあった。
欠片、というより凝縮したような感じだった。
「こ、これは?」
「それが光の輝石。君の光属性の輝石。それは君に差し上げよう。神樹と同じ名前のあなたに会えた記念にね。」
私たちを包んだ光が失われると、鉱山が再び闇夜に飲まれ、薄暗い灯りが頼りになった。
作業をしていた人も、この村にいた人もすべてが注目していたに違いない。きっと、馬車を取りに行ったそららも。
「こんな貴重なもの・・・いただけません。これは国の―」
ルカは坑道に出て風にあたっていた。その顔は、さっきの冷たい顔ではなく、温かい、フランやエルドロールのような顔つきだった。
「僕はただ、落ちていた石をあなたに上げたんだ。それ程、気にしないでいい。もらってくれ。フランの友人なんだろ?それなら、僕にとってもあなたは友人だ。きっとそれが、役に立つ日が来るかもしれない。」
「ルカ様・・・」
私が見つめる手に平には白く輝く輝石。
「私にも、契約は出来るでしょうか?」
私は白い輝石を見つめながらまだ見ぬ光の精霊を想像してしまう。
(フィリアって、どんな姿かしら)
「君の心次第だよ。君が望めば精霊は答えてくれる。心を強く持ちなさい。」
「こころ・・・」
フレイアにも言われた。すべては私の心次第。私に足りないのって何かしら。
「お姉ちゃーん!!」
「ほら、しまって。妹さんが来たよ。早くアレクサンドリアに待つ皆へ届けてくれ。試験が終わってしまう」
「謹んで、お受け致します。ルカ様。このご恩は忘れません。」
私はルカに精製してもらった光の輝石をポケットに入れるとそららに手を振って合図した。
「大丈夫!?すっごい光ってたけど?なにかあったの?」
「うんうん、なにもないよ!大丈夫。それよりも、早く戻らないと遅くなっちゃう!」
「う、うん、そうだね。うちも手伝うよ。なにしたらいい?」
「ルカ様、私たちは何をすればよろしいですか?」
「君たちは何もしなくていいよ。積み込みはこちらに任せて。お城に戻ったら、この書類をお城の門兵へ渡してもらえば、すぐに宮廷魔導士、魔道研究所の者に連絡がつくだろう。」
私はルカから藍色の書簡を受け取る。
コーチの中には作業員の男性が両手サイズくらいの原石を6色均等な数を詰め込んでいく。
「夜道は暗くて危険だ。これを持っていきなさい。」
「こ、これは?」
「僕特製のウェアウルフ避け。とでも言っておこうか」
小さなランタンには赤と白に光る石が入っていた。
「もし、ウェアウルフに襲われたら迷わずそれを投げるんだ。そして急いで逃げろ!効力は今夜しかないから、心置きなく使ってくれ!」
「あ、ありがとうございます!とても心強いです。感謝いたします。」
「また、何かあれば来てくれ。特にきらら、君の魔力には興味がある。いいサンプルだ」
「か、かしこまりました。ルカ様。どうぞその時は、お手柔らかにお願いします」
ルカの差し出した右手を握りしめて、私は次にこの人に会った時に解剖されたりしないか一抹の不安を抱いていた。
この人、何考えてるかわかんないんだもん。
「ルカ様!準備ができました!」
コーチの扉が閉められて、記録係の男性がルカに書類を渡す。
「よし、二人とも、アレクサンドリアまで頼んだよ!道中気を付けて。」
「はい!お世話になりました。ルカ様。必ず届けてみせます。失礼します!」
そららが馬を走らせる。私を後ろを振り返ると、ルカは最初に会った時と同じ、少し冷たい瞳をしていた。
炭鉱から光る輝石の輝きが遠退いていく。闇夜の中、それは村を離れてもうっすらと輝き闇に浮かぶオーロラのようだった。
私たちは急ぎ、アレクサンドリアへ向かった。
ルカが不思議そうに私に聞いてきた。
彼からしたら、それはただ鉱山へ向かう途中の散歩の暇つぶし程度なのかもしれない。
ただ、無視するわけもいかないので返事を返す。
「妹が、今宮廷魔導士の試験に行ってるんです。」
「妹さんが?失礼だけど、なんて名前だい?」
「アリシア・ウィル・トルヴァニアと申します。宮廷魔導士様のお耳には入ったことないとは思いますが・・・。」
「アリシア・・アリシア・・」
ふぅむ。といった感じで考えながら歩くルカ。
「あぁ、確かフランが今回の新人の中では主席候補だって推薦してたな。」
「フラン様がですか?」
あぁ、フランを様付けで呼ぶなんていつ以来かしら。呼んどいてなんだけど、なんか気持ち悪い。
「うん。たしか、アリシアって名前だった。違う?」
「いえ、おっしゃる通りでございます。」
「フランが推薦する子だから興味あったんだけどね。そうか。君たちの妹なのか?いくつなんだい?」
「12でございます。」
「じゅうにぃ!?そんな子供が!?」
驚いたように私に振り返り聞いてくる。
あれ?そう言われると、この世界であの子って何歳?たしか12歳で会ってるわよね・・・。
「は、はい。12でございます。」
「はぁ、12歳ねぇ。それで、その子に輝石を?」
「はい。以前は赤の輝石を所持していたのですが、なくなってしまいまして・・・。」
「なくなったとは?」
あぁ、めんどくさい。そんな質問攻めしなくてもいいのに。
なくなったから探しに来た。それじゃダメなのかしら。
「申し訳ございません。詳しくは存じておりませんもので、ルカ様に偽りをお話しするわけにもいきませんので私からはなんとも・・・」
「はぁ、そうか。赤の輝石。フレイアかぁ。その子、契約はできるのかい?」
「はい、大丈夫かと思われます。以前も契約していたので、赤の輝石さえあればおそらく・・・」
「12歳で火の精霊と契約まで済ませるとは。・・・こりゃフランが言う通り期待の新人だな」
ニヤニヤしながら歩くルカ。その姿はなんとも、少し不気味さを感じてしまう。
一体何が楽しいのかわからないけど、それでもルカは何かブツブツと言いながら先へ進んでいく。
「もったいないお言葉でございます。ルカ様。」
私たちは坑道の入り口に置いてある小さな小屋に向かって歩いている。
そららはいない。原石を持っていくのに馬車がないと持っていけない。と言うことで村の人と馬車を取りに入り口まで戻っている。
ルカの号令で数人の作業員が6色に光る輝石の原石を小屋の中で選別しながら用意をしている。
「ルカ様、精霊と契約と言うのは、それほど難しいことなのでしょうか?魔導士ではない私にはあまりわからないことなのですが、よろしければ教えていただけませんでしょうか?」
「精霊と契約、か。実はそれほど難しくなかったりするんだよね。精霊は今、この場にいる。ほら、ここっ!」
彼は片手を伸ばして私の前に突き出す。
そこには、私には何もない、ただの手の平しかない。
「ここに、でございますか?」
「うん、見えない?ここに水の精霊アクアがいるんだけど?可愛いでしょ?」
「は、はぁ。・・・申し訳ございません。私には何も見えずルカ様の手しか見えません。」
返事に困る私をからかっているのか?ルカは満面の笑みで拍手をしている。
「うん、合格!」
「な、なにがでしょう?」
笑いながらルカはその場に落ちている小さな白くボンヤリ光っている原石を私に投げる。
「き、輝石が!」
私は両手でルカの放った原石を受け止める。小さい原石は、淡い光を放ち続けている。
「あ、あぶないです。貴重な原石を投げるなんて」
「その原石、どうだい?」
「どう?と言われましても・・・。そうですね。なんだかあったかいです」
エルフィンを使った時のように、白く輝く輝石の原石が温かく感じる。
まるで、生きているみたい。
「その原石から湧く魔力の同調が精霊との契約の第一歩なんだ。君、光属性か・・・それにしても魔力が少ないねぇ。」
バカにしたように笑うルカ。
「はい、よく言われます。」
人の気にしてることをズケズケと・・・。
「でも、なんだろ。君の魔力・・・。何か不思議な感じがする。」
「不思議、と申されますと?」
「うまく言えないけど」
ルカは私の頭に右手を乗せると、なにかブツブツ呟く。
「な、なんですか!?これ!」
私とルカの身体が光り出す。
青と白が混ざり、暗い夜の世界に水色の光が輝く。
カチカチ・・・
手に持っている原石にヒビが入る。
「げ、原石にヒビがっ!ルカ様!」
光はドンドン強くなっていく。
「あ、熱いです。原石がすごく熱い・・・」
淡い光は神々しいまでの光を放ち、鉱山を閃光が包むと、私の手の平には真珠程度の大きさになった原石のかけらがあった。
欠片、というより凝縮したような感じだった。
「こ、これは?」
「それが光の輝石。君の光属性の輝石。それは君に差し上げよう。神樹と同じ名前のあなたに会えた記念にね。」
私たちを包んだ光が失われると、鉱山が再び闇夜に飲まれ、薄暗い灯りが頼りになった。
作業をしていた人も、この村にいた人もすべてが注目していたに違いない。きっと、馬車を取りに行ったそららも。
「こんな貴重なもの・・・いただけません。これは国の―」
ルカは坑道に出て風にあたっていた。その顔は、さっきの冷たい顔ではなく、温かい、フランやエルドロールのような顔つきだった。
「僕はただ、落ちていた石をあなたに上げたんだ。それ程、気にしないでいい。もらってくれ。フランの友人なんだろ?それなら、僕にとってもあなたは友人だ。きっとそれが、役に立つ日が来るかもしれない。」
「ルカ様・・・」
私が見つめる手に平には白く輝く輝石。
「私にも、契約は出来るでしょうか?」
私は白い輝石を見つめながらまだ見ぬ光の精霊を想像してしまう。
(フィリアって、どんな姿かしら)
「君の心次第だよ。君が望めば精霊は答えてくれる。心を強く持ちなさい。」
「こころ・・・」
フレイアにも言われた。すべては私の心次第。私に足りないのって何かしら。
「お姉ちゃーん!!」
「ほら、しまって。妹さんが来たよ。早くアレクサンドリアに待つ皆へ届けてくれ。試験が終わってしまう」
「謹んで、お受け致します。ルカ様。このご恩は忘れません。」
私はルカに精製してもらった光の輝石をポケットに入れるとそららに手を振って合図した。
「大丈夫!?すっごい光ってたけど?なにかあったの?」
「うんうん、なにもないよ!大丈夫。それよりも、早く戻らないと遅くなっちゃう!」
「う、うん、そうだね。うちも手伝うよ。なにしたらいい?」
「ルカ様、私たちは何をすればよろしいですか?」
「君たちは何もしなくていいよ。積み込みはこちらに任せて。お城に戻ったら、この書類をお城の門兵へ渡してもらえば、すぐに宮廷魔導士、魔道研究所の者に連絡がつくだろう。」
私はルカから藍色の書簡を受け取る。
コーチの中には作業員の男性が両手サイズくらいの原石を6色均等な数を詰め込んでいく。
「夜道は暗くて危険だ。これを持っていきなさい。」
「こ、これは?」
「僕特製のウェアウルフ避け。とでも言っておこうか」
小さなランタンには赤と白に光る石が入っていた。
「もし、ウェアウルフに襲われたら迷わずそれを投げるんだ。そして急いで逃げろ!効力は今夜しかないから、心置きなく使ってくれ!」
「あ、ありがとうございます!とても心強いです。感謝いたします。」
「また、何かあれば来てくれ。特にきらら、君の魔力には興味がある。いいサンプルだ」
「か、かしこまりました。ルカ様。どうぞその時は、お手柔らかにお願いします」
ルカの差し出した右手を握りしめて、私は次にこの人に会った時に解剖されたりしないか一抹の不安を抱いていた。
この人、何考えてるかわかんないんだもん。
「ルカ様!準備ができました!」
コーチの扉が閉められて、記録係の男性がルカに書類を渡す。
「よし、二人とも、アレクサンドリアまで頼んだよ!道中気を付けて。」
「はい!お世話になりました。ルカ様。必ず届けてみせます。失礼します!」
そららが馬を走らせる。私を後ろを振り返ると、ルカは最初に会った時と同じ、少し冷たい瞳をしていた。
炭鉱から光る輝石の輝きが遠退いていく。闇夜の中、それは村を離れてもうっすらと輝き闇に浮かぶオーロラのようだった。
私たちは急ぎ、アレクサンドリアへ向かった。
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