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第3章 宮廷に潜む闇
プロローグ
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「今日はまた早起きね。アリシア」
揺れる馬車の上で目を輝かせているアリシアの姿。
その隣で眠い目をこすりながら手綱を握る私、コーチの中でいびきをかいてまだ寝ているそらら。
まだ、朝陽は低い位置にある。
この世界にも夏があるようで、私たち3姉妹も今日から区切りがよかったので夏仕様に衣替え。
冬も来て、雪も降るのだろうか・・・。
今日は、アレクサンドリアにて王宮主催の宮廷魔導士採用の試験初日。
いつもは寝坊助なアリシアも今日は暗いうちから私たちを起こしにきた。
受付は10時から。
試験はお昼からになっている。
試験、と言ってもアリシアならまず大丈夫、ってフランは言っていたけど、どうにも心配。
今日は10時前にフランとアレクサンダー城の前で待ち合わせをしていて、そこでアリシアと別れる
。
推薦人と一緒に行くのがルールらしく、フランとアリシアは一緒に行かないといけない。
アリシアはフランからもらった書簡の中にあった宮廷魔導士の試験に参加する、フランの推薦で。という内容の推薦状にサインをし、こないだ屋敷にフランが来た時ちゃっかりと渡していた。
なんでも、期日が迫っているのに返事もなしにバカンスへ行っているので心配した。と言っていたが、急な用事ならら急いで返事を、くらい言ってくれてもいいのに。
まぁ、中身を確認しなかったのは確かに悪かったと思うけど。
そんなことも忘れて、身分の高い推薦人がいる証でもある髪飾りを頭につけて、キラキラと目を輝かせているアリシア。
一応、こんな髪飾りで優先権や、3日間の待機時間の待遇が変わるらしい。地位や爵位に縛られる世界とは、なんとも理不尽である。
「アリス、もっと魔法を勉強したい!これでじぃじと同じ宮廷魔導士になれる!」
「あんた、こっちの世界に染まってきたわね」
「こっちの世界も、きらやねぇねがいるから楽しい!」
もともと違う世界から来たのだけれど、この子の馴染み具合は素晴らしい。
たまに、こっちの世界の人かな?と思ってしまう。
そうそう、フランからは他にも言われたことがある。
トロイアやモロゾフの事。
ネスタで会って一悶着あったけど、結果的には和解しモンスターを共同で退治したこと。王宮から後日正式に褒美が出るらしい。
アルビドは正式な宮廷魔導士ではないため、フランとの謁見は難しいらしいが、今回の試験には参加してくるとのこと。今回の活躍も宮廷の耳には入っているだろう。
きっと、アリシアのライバルになるに違いない。
まぁ、フレイアがいれば違うんだろうけど・・・。
そんなアリシアと違って、前回のクエストを完全に無視して帰ってきてしまった私たち。やっぱり、怒られるかなぁ・・・。
結局、海で探し人は見つからなかったし、それどころではなかった。
なにか違うクエストを受けながら地道にポイントを稼ぐしかない、とは思っているけど、今回依頼自体忘れてたくらいの私たちにまだ仕事があるのかどうか疑問だった。
アレクサンドリアへと続く道は大渋滞だった。いつも混んでいる、と言いながらもここまでではなかった。私たちはアリシアの早起きのおかげでそれほど混む前に到着し、馬車もいつもの場所に停めることができた。
まだ、受付には早いし、フランもまだ待ち合わせの場所にいないだろう。
私たちはお城そばにある喫茶店で時間を潰すことにした。
ここからはいろいろな人が行き交うのが見える。
(ライバル、多いのかなぁ。アリシアなら余裕ってフランは言ってたけど、案外厳しいのかも・・・)
お城へ向かう人の多さに少し不安を覚えてしまう。
そんな事をボンヤリと考えながら3人でのんびりとお茶を飲んでいる時だった。
「っおい!よく聞け!うちのリーナが一番に決まっているだろ!」
「バカ言えよ!そんな田舎の魔術師見習いみたいなやつが粋がるな!一番は俺んとこのイリスだ!」
お城へ向かう通りで男同士の言い争いが聞こえてくる。
やだなぁ。なるべく関わらないようにしなきゃ。
私は目線だけチラッと声の方に送るも、知らんプリでお茶をすする。
朝から大飯ぐらいのそららとアリシアは食べることが優先らしい。
こうゆうときに首を突っ込みたい野次馬根性がなくてよかったわ。
ちなみに私も後でゆっくり食べようと持ち帰り用の手の平サイズの小さいパンをもらってポケットのしまってある。なんか、こんなうるさいとちょっと食べる気がしなくて・・・。眠いし。
「ずいぶんと、薄情な領主様だね」
私の背後で聞きなれた声がする。
「随分と早いじゃない?フラン。なんでここがわかったの?」
アレクサンダー城の王宮騎士フランが私の背後で嫌味な笑顔で笑っている。
まだ約束の時間には早いのに、どうしたのかしら?
「このあたりの警備がてら、君たちがもうどこかにいるかも?って思って来てみたんだ。そしたら案の定揉め事はあるし君たちは知らん顔だし、少しは協力してもよくないか?」
「あら、王宮騎士様ともあろうお方が、私たちのような『か弱い乙女』にあんな野蛮そうな男どもの仲裁をしろっておっしゃるのかしら?」
だいたい、過去の経験上このような場所で揉め事に首を突っ込んでもいいことはない。
それがよそ者で、今回のようにお祭り気分のお上りさんには余計に危険な香りしかしない。
「よく言うよ。か弱い乙女が魔物退治なんかするものか・・・」
「なに?何か言った?」
なにか悪口を言われた気がしたけど、外の喧騒であまり聞こえなかった。
「いや、別に。まぁ、確かに今日君たちが揉め事を起こすとまずいからいいんだけど。」
私の隣に座り、ウエイトレスさんにコーヒーを注文するフラン。
「今日から3日間アリシアは僕と一緒にいてもらうのは言ってあると思うけど、帰れないからね?」
「っえ”?」
嫌そうな顔のアリシア。
「急な変更?」
私も泊まり込みとは聞いていなかった。3日フランといないといけない、っとは聞いたけど。
「王宮の意向でね。採用の可否の問わず、髪飾りのあるモノは王宮の魔導書、宮廷の魔導書の閲覧権を3日間限り認めるらしい。」
「それが、何か意味あるの?」
「これを機会にアリシアのレベルUPもできるかもしれない。だから、良かれと思って。もちろん、個室も用意してある。警備は万全を期す。危険はないから安心していいよ」
「だって。どーする?」
「アリス、魔導書は読んでみたい!」
確かに、知識があればもっと今後役に立つこともあるかもしれないしね。
「じゃあ、賛成ってことでいいのね。」
「うちの妹にエッチなことしないでよ?可愛いからって」
そららがまた余計なことを言うとアリシアがなにか不快な生物を見るかのような蔑んだ目でフランを見る。
「僕の事、何だと思ってるの?」
「・・・」
無言の2人。
この場合、私は黙って聞いているから数に入らないわ。無視したわけでもないし。
「はぁ、また読んでないかもしれないから言うけど、これから試験は3日連続で続くんだ。」
「うちたちはどうなるの?一緒に泊まれるの?」
「そららたちは今回の試験の部外者だから、屋敷に帰るしかないよ。アリシアと会えるのは少しの時間しかない。このままアリシアは3つの試験を突破しないといけない。」
「3つもあるの?」
「全部手紙に書いてあったんだけど・・・」
フランがアリシアの顔を見ると、首を横に振って最後の一口を飲み込み、満足そうにスープをすすっている彼女。
「だからね、今日は魔力測定があって、明日は的に魔法をぶつけて威力模擬テスト。最後の3日目は候補者同士の実技。ちゃんと書いてあるから!」
「ごめん、読むの面倒で・・・」
たいして悪びれていないアリシアに、どっと疲れるフラン。
「あ、そう言えば外の喧嘩は止めなくていいの?」
気が付くと外でもめていた2人の声が聞こえなくなっている。とても仲直りしたとは思えないんだけど。
「もともと、僕は非番だからね。担当の警備が収拾したんだと思うよ。揉め事を起こすと失格にもなりかねるから、みんな気を付けるように!」
「はぁ~い」
適当な返事をするそらら。あんたにいってるのよ。あんたに。
コーヒーを飲み終わると立ち上がりアリシアに手を伸ばすフラン。
「さぁ、行こうか。僕の選んだ魔導士様」
アリシアの運命を変える3日間が今、始まる。
揺れる馬車の上で目を輝かせているアリシアの姿。
その隣で眠い目をこすりながら手綱を握る私、コーチの中でいびきをかいてまだ寝ているそらら。
まだ、朝陽は低い位置にある。
この世界にも夏があるようで、私たち3姉妹も今日から区切りがよかったので夏仕様に衣替え。
冬も来て、雪も降るのだろうか・・・。
今日は、アレクサンドリアにて王宮主催の宮廷魔導士採用の試験初日。
いつもは寝坊助なアリシアも今日は暗いうちから私たちを起こしにきた。
受付は10時から。
試験はお昼からになっている。
試験、と言ってもアリシアならまず大丈夫、ってフランは言っていたけど、どうにも心配。
今日は10時前にフランとアレクサンダー城の前で待ち合わせをしていて、そこでアリシアと別れる
。
推薦人と一緒に行くのがルールらしく、フランとアリシアは一緒に行かないといけない。
アリシアはフランからもらった書簡の中にあった宮廷魔導士の試験に参加する、フランの推薦で。という内容の推薦状にサインをし、こないだ屋敷にフランが来た時ちゃっかりと渡していた。
なんでも、期日が迫っているのに返事もなしにバカンスへ行っているので心配した。と言っていたが、急な用事ならら急いで返事を、くらい言ってくれてもいいのに。
まぁ、中身を確認しなかったのは確かに悪かったと思うけど。
そんなことも忘れて、身分の高い推薦人がいる証でもある髪飾りを頭につけて、キラキラと目を輝かせているアリシア。
一応、こんな髪飾りで優先権や、3日間の待機時間の待遇が変わるらしい。地位や爵位に縛られる世界とは、なんとも理不尽である。
「アリス、もっと魔法を勉強したい!これでじぃじと同じ宮廷魔導士になれる!」
「あんた、こっちの世界に染まってきたわね」
「こっちの世界も、きらやねぇねがいるから楽しい!」
もともと違う世界から来たのだけれど、この子の馴染み具合は素晴らしい。
たまに、こっちの世界の人かな?と思ってしまう。
そうそう、フランからは他にも言われたことがある。
トロイアやモロゾフの事。
ネスタで会って一悶着あったけど、結果的には和解しモンスターを共同で退治したこと。王宮から後日正式に褒美が出るらしい。
アルビドは正式な宮廷魔導士ではないため、フランとの謁見は難しいらしいが、今回の試験には参加してくるとのこと。今回の活躍も宮廷の耳には入っているだろう。
きっと、アリシアのライバルになるに違いない。
まぁ、フレイアがいれば違うんだろうけど・・・。
そんなアリシアと違って、前回のクエストを完全に無視して帰ってきてしまった私たち。やっぱり、怒られるかなぁ・・・。
結局、海で探し人は見つからなかったし、それどころではなかった。
なにか違うクエストを受けながら地道にポイントを稼ぐしかない、とは思っているけど、今回依頼自体忘れてたくらいの私たちにまだ仕事があるのかどうか疑問だった。
アレクサンドリアへと続く道は大渋滞だった。いつも混んでいる、と言いながらもここまでではなかった。私たちはアリシアの早起きのおかげでそれほど混む前に到着し、馬車もいつもの場所に停めることができた。
まだ、受付には早いし、フランもまだ待ち合わせの場所にいないだろう。
私たちはお城そばにある喫茶店で時間を潰すことにした。
ここからはいろいろな人が行き交うのが見える。
(ライバル、多いのかなぁ。アリシアなら余裕ってフランは言ってたけど、案外厳しいのかも・・・)
お城へ向かう人の多さに少し不安を覚えてしまう。
そんな事をボンヤリと考えながら3人でのんびりとお茶を飲んでいる時だった。
「っおい!よく聞け!うちのリーナが一番に決まっているだろ!」
「バカ言えよ!そんな田舎の魔術師見習いみたいなやつが粋がるな!一番は俺んとこのイリスだ!」
お城へ向かう通りで男同士の言い争いが聞こえてくる。
やだなぁ。なるべく関わらないようにしなきゃ。
私は目線だけチラッと声の方に送るも、知らんプリでお茶をすする。
朝から大飯ぐらいのそららとアリシアは食べることが優先らしい。
こうゆうときに首を突っ込みたい野次馬根性がなくてよかったわ。
ちなみに私も後でゆっくり食べようと持ち帰り用の手の平サイズの小さいパンをもらってポケットのしまってある。なんか、こんなうるさいとちょっと食べる気がしなくて・・・。眠いし。
「ずいぶんと、薄情な領主様だね」
私の背後で聞きなれた声がする。
「随分と早いじゃない?フラン。なんでここがわかったの?」
アレクサンダー城の王宮騎士フランが私の背後で嫌味な笑顔で笑っている。
まだ約束の時間には早いのに、どうしたのかしら?
「このあたりの警備がてら、君たちがもうどこかにいるかも?って思って来てみたんだ。そしたら案の定揉め事はあるし君たちは知らん顔だし、少しは協力してもよくないか?」
「あら、王宮騎士様ともあろうお方が、私たちのような『か弱い乙女』にあんな野蛮そうな男どもの仲裁をしろっておっしゃるのかしら?」
だいたい、過去の経験上このような場所で揉め事に首を突っ込んでもいいことはない。
それがよそ者で、今回のようにお祭り気分のお上りさんには余計に危険な香りしかしない。
「よく言うよ。か弱い乙女が魔物退治なんかするものか・・・」
「なに?何か言った?」
なにか悪口を言われた気がしたけど、外の喧騒であまり聞こえなかった。
「いや、別に。まぁ、確かに今日君たちが揉め事を起こすとまずいからいいんだけど。」
私の隣に座り、ウエイトレスさんにコーヒーを注文するフラン。
「今日から3日間アリシアは僕と一緒にいてもらうのは言ってあると思うけど、帰れないからね?」
「っえ”?」
嫌そうな顔のアリシア。
「急な変更?」
私も泊まり込みとは聞いていなかった。3日フランといないといけない、っとは聞いたけど。
「王宮の意向でね。採用の可否の問わず、髪飾りのあるモノは王宮の魔導書、宮廷の魔導書の閲覧権を3日間限り認めるらしい。」
「それが、何か意味あるの?」
「これを機会にアリシアのレベルUPもできるかもしれない。だから、良かれと思って。もちろん、個室も用意してある。警備は万全を期す。危険はないから安心していいよ」
「だって。どーする?」
「アリス、魔導書は読んでみたい!」
確かに、知識があればもっと今後役に立つこともあるかもしれないしね。
「じゃあ、賛成ってことでいいのね。」
「うちの妹にエッチなことしないでよ?可愛いからって」
そららがまた余計なことを言うとアリシアがなにか不快な生物を見るかのような蔑んだ目でフランを見る。
「僕の事、何だと思ってるの?」
「・・・」
無言の2人。
この場合、私は黙って聞いているから数に入らないわ。無視したわけでもないし。
「はぁ、また読んでないかもしれないから言うけど、これから試験は3日連続で続くんだ。」
「うちたちはどうなるの?一緒に泊まれるの?」
「そららたちは今回の試験の部外者だから、屋敷に帰るしかないよ。アリシアと会えるのは少しの時間しかない。このままアリシアは3つの試験を突破しないといけない。」
「3つもあるの?」
「全部手紙に書いてあったんだけど・・・」
フランがアリシアの顔を見ると、首を横に振って最後の一口を飲み込み、満足そうにスープをすすっている彼女。
「だからね、今日は魔力測定があって、明日は的に魔法をぶつけて威力模擬テスト。最後の3日目は候補者同士の実技。ちゃんと書いてあるから!」
「ごめん、読むの面倒で・・・」
たいして悪びれていないアリシアに、どっと疲れるフラン。
「あ、そう言えば外の喧嘩は止めなくていいの?」
気が付くと外でもめていた2人の声が聞こえなくなっている。とても仲直りしたとは思えないんだけど。
「もともと、僕は非番だからね。担当の警備が収拾したんだと思うよ。揉め事を起こすと失格にもなりかねるから、みんな気を付けるように!」
「はぁ~い」
適当な返事をするそらら。あんたにいってるのよ。あんたに。
コーヒーを飲み終わると立ち上がりアリシアに手を伸ばすフラン。
「さぁ、行こうか。僕の選んだ魔導士様」
アリシアの運命を変える3日間が今、始まる。
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