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第1章 異世界3姉妹の日常と冒険物語
3-2 いざ。戦場へ。
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遠目には、街が見える。
私たちたちはローラの馬車に揺られながら南の町、エルサーナが見えてきた。
川の氾濫後、誰も整備していないせいか街中はもちろん、街の周りには泥がたまっていたり、少しドブ臭いような、水の腐ったような感じの臭いがたまに鼻につく時がある。
街自体も管理する人間がいなくなっているせいか、無法地帯となっている。
街の入り口、遠くに動く影がいくつかある。
・・・ゴブリンだ。
奴らはこちらには気づいていない様子だった。不意に前回遭遇した時の記憶が戻り、手には汗がにじむ。
私たちは一気に攻め込むことなく、街から少し離れた街道でローラからの指揮を受ける運びとなった。
「皆、知っていると思うが前回の討伐でわれらは彼奴ら。ゴブリンどもに後れを取っている。」
兵士たちは馬車から降り、無言でローラの声に耳をかたむけている。
「だが、今回は負けるわけにはいかない。私は王宮騎士フランの親衛隊が一人。ローラ・ビズ・フロンティア。以前の王宮剣術大会でフラン様に親衛隊の任を拝命した。今回はこの部隊の指揮を取ることとなっている。私のような者が部隊長で申し訳ないが、全力で貴君らを守る。力を貸してほしい。」
兵士たちは、魔導士、剣士で編成されていて、ローラを筆頭に王国に属する面々が多かった。エルドロール、フラン両名の推薦と、希望の元戦力第一で編成されたのだろう。数もおそらく100前後・・・。前回の倍の数を正規の騎士、魔導士で攻め込む。らしい。王国の本気具合がわかる感じがする。
「今回はヴィルサーナ領、領主。エルドロール伯爵の代理として、伯爵にお仕えする二人。
きらら・ウィル・トルヴァニア。
そらら・ウィル・トルヴァニア。
両名が我等の働きを伯爵、そして我が主フラン様に報告の任を担っている。我等はゴブリンの討伐を行う必要があるが、エルドロール伯爵、王宮騎士フランの両名より、この二人に傷一つ負わすな!との命も下っている」
一瞬みんなの視線が私たち二人に向けられる・・・。
私たちはローラに呼ばれるがまま隣に並んで軽くお辞儀をする。
なんとなく、視線が痛い。
そりゃ、メイド服で戦場なんて。やっぱりふざけているように思うのかしら・・・。思うよね。
「さらに、周知のとおり、この街のゴブリン共は人間の少女を連れているとの情報が入っている。意図は図りかねるが、少女の救出も今回最優先の課題に含まれている」
少女の救出・・・。これはエルドロールが偵察に行った時の話。3日も経過している。そららとは昨晩も女の子が無事であれば。と話していた。
「最後に、全員生きて帰ろう。それぞれ家族のもとへ。それが私の任務だ。各自、危険を感じたら前線を離脱するように!では、検討を祈る!解散!!」
13台あまりの馬車に散り散りになって乗り込み、王都で作戦会議でも済ませていたのだろう。一斉に持ち場へ移動するようだ。
「二人は後方で私たちの馬車で待機だ。」
いよいよ、私にちとって命がけの初陣が始まった。
流れは、すごくよかった。
基本的に、街の3か所にある出入り口の2つを魔術師、剣士でふさぎ、残りの1か所から剣士がまとめて入っていく。じわじわと追い込み、途中で街から逃げ出てくるゴブリンを撃破。魔術師と剣士がペアなので近接に持ち込まれても十分対応はできる。開始から1時間余り、あぶり出していき、単体で撃破する作戦は順調すぎて恐いくらいだ。街の4分の1程度まで進軍していた。今の所負傷者はなし。
私とそららは後方で報告を受けているローラ、報告係のやり取りを見ていて少し気が抜けてきていた。
(案外、大丈夫そうじゃない?)
(王宮騎士フラン様と、エル様の作戦、人選だもの。失敗するわけないじゃん!)
私たちは小声でひそひそと会話するくらいの余裕が出てきた。
「あまり油断しないの。ここは戦場だから、油断すると死ぬわよ。今は目立った動きもないけど。きっと何かが起きるわ。」
ローラが振り向いて緊張の糸が切れている私たちに釘を刺す。
「ここは任せる。私も前線で皆と、街の様子を確認してこよう。このまま潰せれば潰して決着をつける!!何があってもエルドロール伯爵からお預かりしている二人を死守するんだ!」
「はっ!!お気をつけて!!」
「二人とも、何かあればすぐに退却するように。なるべく早く戻る」
そう言い残してローラは馬に乗り前線へと走っていった。
戦況が変わったのはその後少ししてからだった。
ズドゥゥゥ・・・--ン
低く轟く轟音が森の木々を揺らし、空気が揺れてきた。
遠くの方で天高く黒煙が昇っている。
さらに、報告兵の一人が人間の少女がゴブリンと行動をしているのを目撃したと戻ってきた。現在交戦区域にいるため保護ができなく、戦闘を続行中。とのこと。
あんな轟音と黒煙が立ち上る場所に私たちよりも小さい女の子がいるかもしれない。しかもゴブリンに捕まって。
・・・。
黒煙は勢いを増して立ち昇っている。
私は弓を握り締めながら。
震える足を必死に隠しながら。
・・・覚悟を決めた。
(行く・・・の?)
そららが肩でコンコンっと私の肩をとっついてきた。
(放っておけないでしょ?)
震えていることを悟られないように。平然とした顔で答えた。
(まぁ・・・ね。言い出したのうちだし。)
そららは最初躊躇したけど、私の問いに少し照れたような笑いを浮かべて先に走り出す。
「そらら様!!どちらに行かれるんですか!?」
「ごめんなさい!うちたち、女の子を助けるって約束してたから。・・・本当にごめんなさい!」
私たち二人は女の子を助けようと二人で森の中へ走った。
後ろでは兵士の方が叫ぶ声。それ以上に、緊張と、恐怖・・・。それに興奮でドキドキしてる。
ローラが進んでいった道を二人で走る。街はこの街道を出てすぐ。
街の入り口付近の兵士はすべて街中へ進軍しているため、多少の小競り合いの跡が伺えるだけで、静まり返っていた。。
黒煙は街の北東・・・。街に入って右側、奥のほうから昇っている。
ゴオオォォォォ・・ン
遠くで何かが壊れるような、崩れるような音がした。
ここは戦場。街の入り口でそららと手を握り、お互いが生きていること確かめる。
(まだ、大丈夫。)
ここから先は、私の知らない世界。
戦で簡単に命をなくしてしまう。
明日が来ないかもしれない。
私の胸は明日をも見えない恐怖と、
まだ見たことない世界への期待でいっぱいだった。
・・・死ぬかもしれない。
・・・大けがするかもしれない。
・・・大切な人を失うかもしれない。
でも、私はこの世界に負けたくない。
私は弓を。
そららはレイピアを。
背中合わせで現在戦真っ最中の街に入っていく。
私たちたちはローラの馬車に揺られながら南の町、エルサーナが見えてきた。
川の氾濫後、誰も整備していないせいか街中はもちろん、街の周りには泥がたまっていたり、少しドブ臭いような、水の腐ったような感じの臭いがたまに鼻につく時がある。
街自体も管理する人間がいなくなっているせいか、無法地帯となっている。
街の入り口、遠くに動く影がいくつかある。
・・・ゴブリンだ。
奴らはこちらには気づいていない様子だった。不意に前回遭遇した時の記憶が戻り、手には汗がにじむ。
私たちは一気に攻め込むことなく、街から少し離れた街道でローラからの指揮を受ける運びとなった。
「皆、知っていると思うが前回の討伐でわれらは彼奴ら。ゴブリンどもに後れを取っている。」
兵士たちは馬車から降り、無言でローラの声に耳をかたむけている。
「だが、今回は負けるわけにはいかない。私は王宮騎士フランの親衛隊が一人。ローラ・ビズ・フロンティア。以前の王宮剣術大会でフラン様に親衛隊の任を拝命した。今回はこの部隊の指揮を取ることとなっている。私のような者が部隊長で申し訳ないが、全力で貴君らを守る。力を貸してほしい。」
兵士たちは、魔導士、剣士で編成されていて、ローラを筆頭に王国に属する面々が多かった。エルドロール、フラン両名の推薦と、希望の元戦力第一で編成されたのだろう。数もおそらく100前後・・・。前回の倍の数を正規の騎士、魔導士で攻め込む。らしい。王国の本気具合がわかる感じがする。
「今回はヴィルサーナ領、領主。エルドロール伯爵の代理として、伯爵にお仕えする二人。
きらら・ウィル・トルヴァニア。
そらら・ウィル・トルヴァニア。
両名が我等の働きを伯爵、そして我が主フラン様に報告の任を担っている。我等はゴブリンの討伐を行う必要があるが、エルドロール伯爵、王宮騎士フランの両名より、この二人に傷一つ負わすな!との命も下っている」
一瞬みんなの視線が私たち二人に向けられる・・・。
私たちはローラに呼ばれるがまま隣に並んで軽くお辞儀をする。
なんとなく、視線が痛い。
そりゃ、メイド服で戦場なんて。やっぱりふざけているように思うのかしら・・・。思うよね。
「さらに、周知のとおり、この街のゴブリン共は人間の少女を連れているとの情報が入っている。意図は図りかねるが、少女の救出も今回最優先の課題に含まれている」
少女の救出・・・。これはエルドロールが偵察に行った時の話。3日も経過している。そららとは昨晩も女の子が無事であれば。と話していた。
「最後に、全員生きて帰ろう。それぞれ家族のもとへ。それが私の任務だ。各自、危険を感じたら前線を離脱するように!では、検討を祈る!解散!!」
13台あまりの馬車に散り散りになって乗り込み、王都で作戦会議でも済ませていたのだろう。一斉に持ち場へ移動するようだ。
「二人は後方で私たちの馬車で待機だ。」
いよいよ、私にちとって命がけの初陣が始まった。
流れは、すごくよかった。
基本的に、街の3か所にある出入り口の2つを魔術師、剣士でふさぎ、残りの1か所から剣士がまとめて入っていく。じわじわと追い込み、途中で街から逃げ出てくるゴブリンを撃破。魔術師と剣士がペアなので近接に持ち込まれても十分対応はできる。開始から1時間余り、あぶり出していき、単体で撃破する作戦は順調すぎて恐いくらいだ。街の4分の1程度まで進軍していた。今の所負傷者はなし。
私とそららは後方で報告を受けているローラ、報告係のやり取りを見ていて少し気が抜けてきていた。
(案外、大丈夫そうじゃない?)
(王宮騎士フラン様と、エル様の作戦、人選だもの。失敗するわけないじゃん!)
私たちは小声でひそひそと会話するくらいの余裕が出てきた。
「あまり油断しないの。ここは戦場だから、油断すると死ぬわよ。今は目立った動きもないけど。きっと何かが起きるわ。」
ローラが振り向いて緊張の糸が切れている私たちに釘を刺す。
「ここは任せる。私も前線で皆と、街の様子を確認してこよう。このまま潰せれば潰して決着をつける!!何があってもエルドロール伯爵からお預かりしている二人を死守するんだ!」
「はっ!!お気をつけて!!」
「二人とも、何かあればすぐに退却するように。なるべく早く戻る」
そう言い残してローラは馬に乗り前線へと走っていった。
戦況が変わったのはその後少ししてからだった。
ズドゥゥゥ・・・--ン
低く轟く轟音が森の木々を揺らし、空気が揺れてきた。
遠くの方で天高く黒煙が昇っている。
さらに、報告兵の一人が人間の少女がゴブリンと行動をしているのを目撃したと戻ってきた。現在交戦区域にいるため保護ができなく、戦闘を続行中。とのこと。
あんな轟音と黒煙が立ち上る場所に私たちよりも小さい女の子がいるかもしれない。しかもゴブリンに捕まって。
・・・。
黒煙は勢いを増して立ち昇っている。
私は弓を握り締めながら。
震える足を必死に隠しながら。
・・・覚悟を決めた。
(行く・・・の?)
そららが肩でコンコンっと私の肩をとっついてきた。
(放っておけないでしょ?)
震えていることを悟られないように。平然とした顔で答えた。
(まぁ・・・ね。言い出したのうちだし。)
そららは最初躊躇したけど、私の問いに少し照れたような笑いを浮かべて先に走り出す。
「そらら様!!どちらに行かれるんですか!?」
「ごめんなさい!うちたち、女の子を助けるって約束してたから。・・・本当にごめんなさい!」
私たち二人は女の子を助けようと二人で森の中へ走った。
後ろでは兵士の方が叫ぶ声。それ以上に、緊張と、恐怖・・・。それに興奮でドキドキしてる。
ローラが進んでいった道を二人で走る。街はこの街道を出てすぐ。
街の入り口付近の兵士はすべて街中へ進軍しているため、多少の小競り合いの跡が伺えるだけで、静まり返っていた。。
黒煙は街の北東・・・。街に入って右側、奥のほうから昇っている。
ゴオオォォォォ・・ン
遠くで何かが壊れるような、崩れるような音がした。
ここは戦場。街の入り口でそららと手を握り、お互いが生きていること確かめる。
(まだ、大丈夫。)
ここから先は、私の知らない世界。
戦で簡単に命をなくしてしまう。
明日が来ないかもしれない。
私の胸は明日をも見えない恐怖と、
まだ見たことない世界への期待でいっぱいだった。
・・・死ぬかもしれない。
・・・大けがするかもしれない。
・・・大切な人を失うかもしれない。
でも、私はこの世界に負けたくない。
私は弓を。
そららはレイピアを。
背中合わせで現在戦真っ最中の街に入っていく。
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