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プロローグ
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出会いは突然だったりする。
今俺は従兄弟の兄貴に向かって抱きついて泣いている。
数百年ぶり?いや、違う世界での再開だ。
数億分の一にも満たない確率だ。これはきっと運命だろう。
「おやかたさまぁぁぁぁぁ!!!!またあえて嬉しいです!!!!!」
「お館さまって、今、俺アレックスだし。政宗じゃないし。気をつけろよ」
かるく突き放された。
◇◇◇
時は少し遡る。
メゾリッド帝国内の辺境のトルマ村というところだ。
冒険者をしていたザインとミーリアの間に長男ラルクとして産まれた。
平民なので苗字はない。
産まれた時に思ったことは「またか」だった。
産まれた時にはすでに意識を持っていた。ラルクは転生者である、しかも二度目の転生だ。
一度目は江戸時代に生きた。その時の名前は柴田外記朝意という。大阪で産まれ父は長宗我部元親の家臣、佐竹親直、母は長宗我部元親の娘の阿古だ。大阪城落城の際に父は戦死し、母と一緒に伊達政宗公に預けられ、小姓として仕え、そのまま家臣になった。幼少の時の名は輪丸という。
その後、断絶した家に婿養子となりあとを継ぎ、佐竹姓から柴田姓となった。
政宗公に可愛がられ、お館様が亡くなったあとも伊達家に奉行として仕えてきた。
最後は、伊達騒動という乱闘の中で重症を負い命を絶たれたが。
ただ、最後まで伊達家に忠義を持って仕えられたことを誇りにして逝けた。
そして二度目だ、同じ国の平成という時代に産まれた。
あの江戸時代の前世より四百年先の世界だ。
産まれた時は前世の記憶を持つとして、時代の差を感じながら暮らした。
この世界は、なんでも過去のことを調べられる。自分の過去も調べたら出てきた。その当時に生きていた武将たちも。もちろんお館様である政宗公も。
実際に会ったことがある俺としてみたら江戸時代の絵ってひどいもんだと思う。
その当時は上手だっ!って思っていたが、平成に生まれて電子機器を色々と触ってきた。
写真と比べたら江戸時代の絵って……と思ってしまう。
脱線した。
転生をしたことにより、転生物のラノベとかを良く読んだ。そして想像した。
江戸時代を生き、平成時代に生まれ変わったから便利なことしかない。
もし、転生物のラノベとかでいう中世ヨーロッパ風な世界に行ってしまったらどうしようかと。
そんな気持ちもあって色々と勉強した。その世界では零から何が作れるのかと。
この時代は便利だ、本は山のように読める。ネットもある。調べたいことはなんでもわかった。
高校生の頃に一人で仙台に向かったこともある。
もちろん、目的は政宗公の墓である。おまけで自分の墓も見てきて線香あげてきた。
そして二十歳の大学生の時に事故にあった。
歩道を渡ってるときに信号無視の車に撥ねられたのだ。
一瞬で真っ白になったし、即死だったと思う。親には悪いことしたと思う。
そして今、三度目の人生を迎えたのだ。
産まれた時から意識を持っていた。転生を繰り返したことによって焦ることもなく子供役を演じてた。前世では大学生までしていて、それなりに勉強はできた。おかげで、三歳の時には読み書きは全てできるようになった。
そしてこの世界にある魔法について勉強していた。両親共に元冒険者で父は剣士、母は魔術師だったみたいだ。しかもAランクとそれなりに上位だったとのこと。俺が母のお腹に出来たので引退してこの辺境の地で農業をやって過ごしている。
おかげで冒険者時代に持っていた魔術書を読ませてもらっている。もうすぐ五歳を迎える。
この国では五歳で教会の洗礼を受ける。洗礼を受けることによってステータス魔法が使えるようになるそうだ。
ただ、トルマ村には教会はないので、ここから馬車で二日かかる街に行く予定だ。そこの街には父の兄が商会を開いているそうだ。
家の農園で育てた野菜を馬車に積み、ザインとミーリアと三人で向かった。
この世界は舗道なんてものは存在していない。
ただ、土を固められた農道みたいなものだ。
森の中は危険だが、魔物はそこまで出ることはないから安心だ。たまにウルフが数匹出てきたがミーリアの魔法で逃げていった。
一日目を野宿で過ごし、次の日の夕方にはサンタナの町についた。
トルマの村は人口二百人位しかいないが、サンタナの町は五千人ほどいるそうだ。
平成日本を知っている俺からしてみたら物足りないが、それでも初めての町なので気持ちが浮ついてしまう。
町中を馬車で抜けていき、目的地であるザインの兄の商会についた。
父親のザインは商会の中に入っていき、少しすると兄らしき人と一緒に出てきた。
「道中お疲れ様。ザインの兄でトーマスだよ。中でゆっくりするといい。もう夕方だし教会は明日行くといいよ」
馬車に乗せてきた商品を店の中に運んだあと、トーマス叔父さんの家の空き部屋で休ませてもらう。
「息子のアレックスもそろそろ帰ってくる頃だと思うから、帰ってきたら紹介するね。ラルフくんの一つ年上で去年洗礼を受けたんだよ。剣士の素質があるみたいで木刀もって素振りばかりしてるんだ」
部屋で家族三人で寛いでいると、店の入口から「ただいまぁ」と大きい声が聞こえてきた。
「アレックスが帰ってきたみたいだな。紹介するからラルフついてこい」
父親のザインに連れられて入口に向かう。
「さっき話してた息子のアレックスだよ。こちらは弟のザインの息子のラルフくんだ。今年洗礼をうけるから面倒を見るようにな」
トーマス叔父さんさんが説明してくれた。
「アレックスだっ!ザインよろしくなっ!もっと筋肉つけろよっ!剣が振れないぞっ」
どうやらアレックスは結構な脳筋のようだ。
「俺は十歳になったら冒険者になる。ザインもなるんだろ?一年先になってるから俺のパーティーに入れてやるからな。その頃には俺はAクラスかもしれないけどなっ!!」
「まぁ明日の洗礼を受けてから、この先のことを決めるといい。アレックスに付き合う必要はないぞ」
「ラルフです。僕も将来冒険者になりたいと思っています。その時は宜しく!」
アレックスに負けないように元気よく返す。
「よし、楽しみにまってるぞ!」
僕に向けてくれるアレックスの笑顔が既視感があった。なんでだろうって思ったけどその時は気にしなかった。
そして次の日に教会に洗礼を受けにいった。
教会では司祭がおり、その説明通りにやっていたらあっという間に終わった。
家に戻ったあとにステータスを確認した。
『ステータス』
【名前】ラルフ
【種族】人間族 【性別】男性 【年齢】五歳
【称号】転生者
【レベル】1
【体力】240/240
【魔力】540/540
【能力】D
ー筋力 E
ー体力 E
ー知力 A
ー敏速 D
ー魔法行使力 C
【魔法】
生活魔法
【スキル】
鑑定Lv.2
アイテムボックスLv.2
【加護】
魔法神の加護Lv.2
技能神の加護Lv.2
商業神の加護Lv.2
魔法神の加護、技能神の加護、商業神の加護があった。どれもLv.2だった。
両親に話したら、冒険者で十分成功するだろうって言ってた。
ちなみにアレックスは武神の加護だけらしい。ただLv.3みたいだ。
だから剣をいつも振り回してるんだ。
その日はみんなでお祝いをしてくれた。産まれて五年経ったが一番豪勢な食事だった。
次の日は、アレックスに連れられて町外れにある広場までやってきた。
「ラルフ相撲やろうぜっ!」
アレックスが笑顔で言ってくる。
えっ。相撲!?相撲って日本の国技だよ。なんでこの世界で相撲なんてあるんだ??
「あ、相撲なんて知らないか、んとな、説明するから聞いておけよ。こうやって円を書いてだな、その中で戦うんだ!殴ったりしたら駄目だ。組んで投げたり、円から押し出したりするんだ」
うん。知ってるよ。江戸時代にもあったし、平成時代では国技としてテレビでもやっていたし。
「まず、四股を教えてやる」
そう言って、アレックスが四股を踏む。その姿がお館様と重なる。
「ちなみに、相撲を取る人のことを『力士』って言うんだ。力士は自分の名前とは別の名前を名乗るんだ。ちなみに俺の名前はマサムネな」
その名前を聞いて、涙が溢れてくる。久々に聞いた。
「おい!ラルフ!なんで泣いているんだ???」
「……お館さま……」
「ん???」
「おやかだざまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
そのままアレックスに飛びついた。
「待て待て、ちゃんと準備して「ハッケヨイ」って言ってから組むんだ。わかったか?」
「そんなことはいいんですっ!!!政宗公ですよねっ!!!!輪丸です!!!大阪の時に拾ってもらった輪丸です。お館さまぁぁぁぁぁ」
涙と鼻水が混じりながら抱きついた。
「お、輪丸か!!!久しいのぉ。それにしてもよく俺が政宗だとわかったな。元気にしておったか。なんか死んだと思ったらこの世界で産まれたのだ。お主もか」
一度離れて、土下座のような姿勢をとる。
「はいっ!お館さまの三代後の世代までお仕えさせてもらいました。最後は騒動にて命を落としましたが」
「そうか、息子や孫たちが世話になったな。これは何かの縁だ。またよろしく頼むな」
「はい!これからはお館さまと呼ばせてもらいます!今世でもお仕えできてうれしゅうございます」
そしてまだ抱きつこうと飛びかかる。
「おやかたさまぁぁぁぁぁぁ!!!!!会えて嬉しいです!!!!」
「お館さまって、今、俺、アレックスだし。政宗じゃないし」
こうして、時代、世界を超えてこの世界でまた再会した。
◇ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◇
メイン作の転生貴族の異世界冒険録とリンクさせた作品です。
ですが、本作で余裕が現状ありませんので、余裕が出来次第再会させて
もらいます。
申し訳ありませんがよろしくお願いします。
今俺は従兄弟の兄貴に向かって抱きついて泣いている。
数百年ぶり?いや、違う世界での再開だ。
数億分の一にも満たない確率だ。これはきっと運命だろう。
「おやかたさまぁぁぁぁぁ!!!!またあえて嬉しいです!!!!!」
「お館さまって、今、俺アレックスだし。政宗じゃないし。気をつけろよ」
かるく突き放された。
◇◇◇
時は少し遡る。
メゾリッド帝国内の辺境のトルマ村というところだ。
冒険者をしていたザインとミーリアの間に長男ラルクとして産まれた。
平民なので苗字はない。
産まれた時に思ったことは「またか」だった。
産まれた時にはすでに意識を持っていた。ラルクは転生者である、しかも二度目の転生だ。
一度目は江戸時代に生きた。その時の名前は柴田外記朝意という。大阪で産まれ父は長宗我部元親の家臣、佐竹親直、母は長宗我部元親の娘の阿古だ。大阪城落城の際に父は戦死し、母と一緒に伊達政宗公に預けられ、小姓として仕え、そのまま家臣になった。幼少の時の名は輪丸という。
その後、断絶した家に婿養子となりあとを継ぎ、佐竹姓から柴田姓となった。
政宗公に可愛がられ、お館様が亡くなったあとも伊達家に奉行として仕えてきた。
最後は、伊達騒動という乱闘の中で重症を負い命を絶たれたが。
ただ、最後まで伊達家に忠義を持って仕えられたことを誇りにして逝けた。
そして二度目だ、同じ国の平成という時代に産まれた。
あの江戸時代の前世より四百年先の世界だ。
産まれた時は前世の記憶を持つとして、時代の差を感じながら暮らした。
この世界は、なんでも過去のことを調べられる。自分の過去も調べたら出てきた。その当時に生きていた武将たちも。もちろんお館様である政宗公も。
実際に会ったことがある俺としてみたら江戸時代の絵ってひどいもんだと思う。
その当時は上手だっ!って思っていたが、平成に生まれて電子機器を色々と触ってきた。
写真と比べたら江戸時代の絵って……と思ってしまう。
脱線した。
転生をしたことにより、転生物のラノベとかを良く読んだ。そして想像した。
江戸時代を生き、平成時代に生まれ変わったから便利なことしかない。
もし、転生物のラノベとかでいう中世ヨーロッパ風な世界に行ってしまったらどうしようかと。
そんな気持ちもあって色々と勉強した。その世界では零から何が作れるのかと。
この時代は便利だ、本は山のように読める。ネットもある。調べたいことはなんでもわかった。
高校生の頃に一人で仙台に向かったこともある。
もちろん、目的は政宗公の墓である。おまけで自分の墓も見てきて線香あげてきた。
そして二十歳の大学生の時に事故にあった。
歩道を渡ってるときに信号無視の車に撥ねられたのだ。
一瞬で真っ白になったし、即死だったと思う。親には悪いことしたと思う。
そして今、三度目の人生を迎えたのだ。
産まれた時から意識を持っていた。転生を繰り返したことによって焦ることもなく子供役を演じてた。前世では大学生までしていて、それなりに勉強はできた。おかげで、三歳の時には読み書きは全てできるようになった。
そしてこの世界にある魔法について勉強していた。両親共に元冒険者で父は剣士、母は魔術師だったみたいだ。しかもAランクとそれなりに上位だったとのこと。俺が母のお腹に出来たので引退してこの辺境の地で農業をやって過ごしている。
おかげで冒険者時代に持っていた魔術書を読ませてもらっている。もうすぐ五歳を迎える。
この国では五歳で教会の洗礼を受ける。洗礼を受けることによってステータス魔法が使えるようになるそうだ。
ただ、トルマ村には教会はないので、ここから馬車で二日かかる街に行く予定だ。そこの街には父の兄が商会を開いているそうだ。
家の農園で育てた野菜を馬車に積み、ザインとミーリアと三人で向かった。
この世界は舗道なんてものは存在していない。
ただ、土を固められた農道みたいなものだ。
森の中は危険だが、魔物はそこまで出ることはないから安心だ。たまにウルフが数匹出てきたがミーリアの魔法で逃げていった。
一日目を野宿で過ごし、次の日の夕方にはサンタナの町についた。
トルマの村は人口二百人位しかいないが、サンタナの町は五千人ほどいるそうだ。
平成日本を知っている俺からしてみたら物足りないが、それでも初めての町なので気持ちが浮ついてしまう。
町中を馬車で抜けていき、目的地であるザインの兄の商会についた。
父親のザインは商会の中に入っていき、少しすると兄らしき人と一緒に出てきた。
「道中お疲れ様。ザインの兄でトーマスだよ。中でゆっくりするといい。もう夕方だし教会は明日行くといいよ」
馬車に乗せてきた商品を店の中に運んだあと、トーマス叔父さんの家の空き部屋で休ませてもらう。
「息子のアレックスもそろそろ帰ってくる頃だと思うから、帰ってきたら紹介するね。ラルフくんの一つ年上で去年洗礼を受けたんだよ。剣士の素質があるみたいで木刀もって素振りばかりしてるんだ」
部屋で家族三人で寛いでいると、店の入口から「ただいまぁ」と大きい声が聞こえてきた。
「アレックスが帰ってきたみたいだな。紹介するからラルフついてこい」
父親のザインに連れられて入口に向かう。
「さっき話してた息子のアレックスだよ。こちらは弟のザインの息子のラルフくんだ。今年洗礼をうけるから面倒を見るようにな」
トーマス叔父さんさんが説明してくれた。
「アレックスだっ!ザインよろしくなっ!もっと筋肉つけろよっ!剣が振れないぞっ」
どうやらアレックスは結構な脳筋のようだ。
「俺は十歳になったら冒険者になる。ザインもなるんだろ?一年先になってるから俺のパーティーに入れてやるからな。その頃には俺はAクラスかもしれないけどなっ!!」
「まぁ明日の洗礼を受けてから、この先のことを決めるといい。アレックスに付き合う必要はないぞ」
「ラルフです。僕も将来冒険者になりたいと思っています。その時は宜しく!」
アレックスに負けないように元気よく返す。
「よし、楽しみにまってるぞ!」
僕に向けてくれるアレックスの笑顔が既視感があった。なんでだろうって思ったけどその時は気にしなかった。
そして次の日に教会に洗礼を受けにいった。
教会では司祭がおり、その説明通りにやっていたらあっという間に終わった。
家に戻ったあとにステータスを確認した。
『ステータス』
【名前】ラルフ
【種族】人間族 【性別】男性 【年齢】五歳
【称号】転生者
【レベル】1
【体力】240/240
【魔力】540/540
【能力】D
ー筋力 E
ー体力 E
ー知力 A
ー敏速 D
ー魔法行使力 C
【魔法】
生活魔法
【スキル】
鑑定Lv.2
アイテムボックスLv.2
【加護】
魔法神の加護Lv.2
技能神の加護Lv.2
商業神の加護Lv.2
魔法神の加護、技能神の加護、商業神の加護があった。どれもLv.2だった。
両親に話したら、冒険者で十分成功するだろうって言ってた。
ちなみにアレックスは武神の加護だけらしい。ただLv.3みたいだ。
だから剣をいつも振り回してるんだ。
その日はみんなでお祝いをしてくれた。産まれて五年経ったが一番豪勢な食事だった。
次の日は、アレックスに連れられて町外れにある広場までやってきた。
「ラルフ相撲やろうぜっ!」
アレックスが笑顔で言ってくる。
えっ。相撲!?相撲って日本の国技だよ。なんでこの世界で相撲なんてあるんだ??
「あ、相撲なんて知らないか、んとな、説明するから聞いておけよ。こうやって円を書いてだな、その中で戦うんだ!殴ったりしたら駄目だ。組んで投げたり、円から押し出したりするんだ」
うん。知ってるよ。江戸時代にもあったし、平成時代では国技としてテレビでもやっていたし。
「まず、四股を教えてやる」
そう言って、アレックスが四股を踏む。その姿がお館様と重なる。
「ちなみに、相撲を取る人のことを『力士』って言うんだ。力士は自分の名前とは別の名前を名乗るんだ。ちなみに俺の名前はマサムネな」
その名前を聞いて、涙が溢れてくる。久々に聞いた。
「おい!ラルフ!なんで泣いているんだ???」
「……お館さま……」
「ん???」
「おやかだざまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
そのままアレックスに飛びついた。
「待て待て、ちゃんと準備して「ハッケヨイ」って言ってから組むんだ。わかったか?」
「そんなことはいいんですっ!!!政宗公ですよねっ!!!!輪丸です!!!大阪の時に拾ってもらった輪丸です。お館さまぁぁぁぁぁ」
涙と鼻水が混じりながら抱きついた。
「お、輪丸か!!!久しいのぉ。それにしてもよく俺が政宗だとわかったな。元気にしておったか。なんか死んだと思ったらこの世界で産まれたのだ。お主もか」
一度離れて、土下座のような姿勢をとる。
「はいっ!お館さまの三代後の世代までお仕えさせてもらいました。最後は騒動にて命を落としましたが」
「そうか、息子や孫たちが世話になったな。これは何かの縁だ。またよろしく頼むな」
「はい!これからはお館さまと呼ばせてもらいます!今世でもお仕えできてうれしゅうございます」
そしてまだ抱きつこうと飛びかかる。
「おやかたさまぁぁぁぁぁぁ!!!!!会えて嬉しいです!!!!」
「お館さまって、今、俺、アレックスだし。政宗じゃないし」
こうして、時代、世界を超えてこの世界でまた再会した。
◇ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◇
メイン作の転生貴族の異世界冒険録とリンクさせた作品です。
ですが、本作で余裕が現状ありませんので、余裕が出来次第再会させて
もらいます。
申し訳ありませんがよろしくお願いします。
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