フェアリーリング

雛乃飛成

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第25話 この先の未来へ

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まさと「地球よりそんな遠くない宇宙にとある惑星を見つけた」
まさき「そこって大丈夫なん?」
まさと「ぶっちゃけ安全とは言い切れん、急に現れた惑星やからな」
かなと「マザーが作ったとも考えられるのになぜ、そこを選んだ?」
まさと「わいの目的は何も知らない地球人を巻き込まへんことが最優先。。。マザーの作った惑星なら住民はいないか。。。あるいはマザーが王を務める魔界にいる全ての惑星から集められた奴隷を住民にしているかのどちらかや」
みな「奴隷なら危害も惜しまないの?」
まさと「そんなことはない、わいはあの惑星を最後のマザーとの戦いの場にしている。。。。その時はあの奴隷たちを自作のシェルターに避難させるつもりや」
みな「最後の。。。。ね」
まさと「あと、他人の過去を見れる者が見つかった」
みな「だれ?」
雅人は縄に繋がれたクレハを連れてきた
クレハ「おげぇ!?オカマウサギがいるじゃねえか!!話違うぞ!」
みな「へぇ。。。?私のこと嫌いなんだ?」
クレハ「そそ。。。。そんなことないじゃないか、ははは!!!」
みな「。。。私がいなかったらなにするつもりだったのかな?」
クレハ「雅人!帰る!!」
まさと「無理や、やめておけ」    
クレハ「やだぁぁぁぁぁぁ!!!」
まさき「。。。ほら、みなのせいで強いトラウマがまだ残ってる」
みな「あの時は真咲くんを助けるため、仕方がなかったのです」
クレハ「仕方がなかったじゃねえよ!!体真っ二つにしたまま放置しやがって!!」
みな「痛覚を感じないようにしたからいいじゃないの」
クレハ「ざけんな!!」
まさと「まぁ、クレハが他人の過去を見れる能力持ちやったということや」
クレハ「んで、誰の過去を見て欲しいんだよ?そのオカマウサギは無理だぞ、あまりに暗すぎて病む」
まさと「みなじゃなくてな」
雅人は春香と優字を連れてきた
まさと「この人らを頼む」
みな「渚の職員はいないんだ」
まさと「過去を見ることを強く拒んだからな無理やり連れてくるのも可哀想やろ」
クレハ「。。。。見るのはいいんだけどさ」
クレハは手でみなを向こうにやれと指示をした
まさき「みな、僕たちは廊下に出てようか」
みな「そうですね」
みなは冷の声に変わった
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----------
まさき「。。。。みな、僕に隠してることない?」
みな「何ですか急になにもないですよ」
みなはニコッと微笑んだ
まさき「みなは。。。マザーが死んだら自分も死のうと思ってるんやろ?」
みな「!?」
みなは真咲の言葉に後退りをした
みな「。。そんなことはあり」
まさき「あるんやろ?」
みな「。。。。。」
まさき「自分はマザーが後継者として育ってきたからそんな自分が生きてると自分でもなにをするのかわからない。。。。だから自分もマザーと共に封印してもらう」
真咲は一枚の紙を読み上げた
みな「。。。。。。」
まさき「黙ったということは図星か」
真咲はみなの肩を強く掴んだ
まさき「僕は王族関係者やけど王族の権利も地位も名誉もない。。。。ただ、僕は僕の国の国民を誰よりも愛している。。。誰も死なせないという意思は固いんや。。。みなも同じや」
みな「。。。。無理なんです」
まさき「。。。」
みな「自分のせいで周りに迷惑かけて。。。。カストルと同じストレスで膨張する黒い球がいつ限界迎えてもおかしくない。。。将来自分がなにするかわからない恐怖。。。。無理なんです」
まさき「。。。だったらみながもう幸せだって思うまで僕は全力を尽くす、それが僕の使命だから」
真咲はいつもより真剣な表情で伝えた
みな「。。。。邪魔しないでください」
みなは冷のかつらをかぶりながら廊下を歩いた
まさき「みな!!」
真咲は追いかけようとしたがその手をかなとが止めた
かなと「。。。。。これ以上みなを束縛するな」
まさき「束縛なんてしてない!」
かなと「だったらみなの立場になって考えてみたらどうだ?」
かなとは真咲の胸ぐらを掴んだ
かなと「幼い頃から1000ボルトの電流を日々与えられ自由もなければマザーの意思に背いたりマザーが気に入らないことがあると殺され。。。。自分は不死の力を持ってるからマザーに化け物って言われ続け。。。義務教育すら受けさせてもらえず」
まさき「ちょっとまって!みなはあむさんのところに引き取られたはず。。」
かなと「。。。。中学3年の時だ、中学3年からすべてを取り戻すというのはできない。。。だから必要最低限の読み書きはできるようになったけど企業に就職出来るほどの知能は持ち合わせていなかった」
カナトは拳を握り合わせた
かなと「だからみなは条件が人並みに家事ができるという王子達の従者募集の紙に応募して試練を一生懸命こなして。。。。。お前のもとにいる。。。お前を自由にさせてクビにならないような範囲で動いてマザーの襲撃や自分がマザーとの里子だと知った周りの冷たい目からのストレスで生きるのが辛いのに。。。。それをお前はこの先も幸せにする?それってこの先も生きろって意味だよな?鬼か貴様は!!」
かなとは早口で捲し立てた
まさき「。。。。。かなとはそれでいいの?」
かなと「それがみなの望んだ結果なら僕はなにも言わない」
まさき「。。。少し休ませて」
------------------------
------------
女子1「冷せんせー!」
れい「どうしたんだい?」ニコ
女子1「冷先生って彼女いるんですか?」
れい「いないよ」
女子1「じゃあ、私の彼氏になってください!」
れい「だめだよ、君みたいな可愛い子ボクが奪ってしまったら。。。。将来の君のお婿さんがかわいそうだ」
冷は女子1の頬を撫でた
女子1「キュンッ!」
れい「。。。。じゃあね」
冷は女子1に笑顔を見せ廊下を歩いた
「。。。楽しいかい?道化師ごっこ」
れい「!?」
冷がその声に驚いて振り向くとマザーがいた
マザー「。。。笑顔の画面を被った道化師ごっこは楽しいか?」
れい「だま。。。」
マザーは口に人差し指を当てた
マザー「さすがに大事にしたくはないはずだ」
れい「。。。。」
マザー「それにしても君はつくづく不運だ。。。。われの里子になったばかりに。。。うぅ。。。」
マザーは嘘泣きをした
れい「。。。。五月蝿い」
マザー「本当は我もこんなことしたくはないんだ、ただ我の野望のためみんなの為それをわからないのだ」
れい「みんなを殺してなにが野望のためだよ!」
マザー「。。。。それを見てきたお前も実は狂気に染まっていたりな」
れい「。。。。。あんたを殺したらあたしも死ぬ」
マザー「死ねない化け物がなにをほざく」
れい「雅人は多属性の魔力が使える、あんたを殺したら雅人にあたしの心臓を溶けない氷で固めてもらうの」
マザー「なるほど、足りない頭でよく考えたな褒めてやろう!!」
マザーは高笑いをした
マザー「ただ。。。。まだ我はお前を死なせたくはない。。。。。お前には利用価値がある、あのバカ鳥がお前を誘拐などしなかったら今頃戦場でお前は感情のない痛みを感じないロボットとして有名になっていたからだ」
れい「それは残念ね」
マザーは冷の手を握った
バチバチッ
れい「っ!?」
ドサ
マザー「10000Vの電流も耐えられなくなってるとは。。。やはり我の元から1日も離したことが間違いだったな」
マザーは高笑いをしながらブラックホールの中に消えた
-------------------
-------------
---------
「。。。ん」
「。。。。さん」
「。。。。~さん」
まなみ「みなさん!!!」
れい「っ!?」
冷が起きると周りには愛美や雅人達がいた
まさと「冷先生が倒れている。。心臓が動いてないって女子生徒が報告してきてお前を回収したのはいいんやけど、お前。。。3日間も目覚めなかったんやぞ?」
れい「そう。。。。なの」
まさと「なにがあった?」
れい「。。。。。。。」
まさき「みな」
真咲は少し声を低くして呟いた
れい「。。。マザーに出会ったの」
まさと「マザーに!?」
れい「。。。。。10000Vの電流を体に流されたこと以外はなにもされてないわ」
かなと「。。。周りに人はいなかったか?」
れい「マザーが来ないようにしていたのか知らないけれど周りには人はいなかったわ」
まさと「少し早めたほうがいいな、星は見つかったから。。。。。明日から地球では夏休みという長い休みに入るらしい、その期間で星に行ってマザーを倒す」
雅人は計画を描いたプリントをそれぞれに渡した
まさと「わいらの記憶は全生徒から消す、ただあの子達はハワイに行くという名目を言ってもらう。。。少し日程を早めてな」
雅人はそれぞれのLINEにそのことを送った
まさと「あとはあの子らに任せればいい。。。。んで、クレハのことなんだが」
雅人は横目で春香に餌付されてるクレハをみた
クレハ「うめぇ!!!」
はるか「それはよかったです」
まさと「クレハ、それぞれの過去を言え」
クレハ「。。。。。」モギュモギュ
クレハは無言で紙を渡した
まさと「。。。高宮春香。。。20○○年生まれ。。。19歳。。。高宮家の長女」
れい「。。。長女?ちょっとまって、長女なら狙われるのは飛鳥ちゃんじゃおかしいわよ」
まさき「確かに昔京子ちゃんが「巫女の力を受け継がれるのは長女だけ。。。私は長女だから巫女の力を狙って悪い魔王が襲っているのかもしれない」って」
まさと「確かにその話が本当やったら狙われるのは春香さんのはず。。。。。」
はるか「。。。。。」
まさと「クレハもう少し詳しく見てくれ」
クレハ「え。。。でもましゃと。。。」
まさと「いいから」
クレハは申し訳なさそうに春香の額に手を当てた
まさと「。。。魔族や化物を毎回見るのが怖くてそのせいで友達ができなかったから当時1歳の飛鳥さんに自身の力を移した。。。。。」
まさき「移すことって出来るん?」
まさと「。。。。。悪魔と。。。契約した?」
雅人は絶句した
まさき「。。。なま。。えは?」
まさと「。。。。。そんな、嘘やろ。。。。」
................
............
......
「毎日辛いだろう?我と契約をすればお前の望みをなんでも叶えてやろう」
「。。。本当に?」
「あぁ、その代わり代償はお前の寿命半分だ」
「いい、早くこの地獄から抜け出したいの。。。貴方のお名前は?」
「我の名前は」
.....................
.............
..........
まさと「。。。。マザー・ダーククルッダ」
雅人の言葉に全員が驚いた
まさと「。。。。どういうことや?」
はるか「。。。。。罪。。。それが私の罪なのです。。。軽はずみなその場の行動でとんでもないことをしてしまった。。。。。当時の住んでいたところは友達が少ないといじめのターゲットにされる。。。。。だから人外や悪魔が見える私はいつもはぶられていた。。。。だから普通の子になりたいって願ったらマザーという悪魔が現れたの」 
まさと「。。。それで契約したと」
はるか「。。。。。寿命半分で飛鳥に力を譲った。。。。私の身勝手な理由で」
春香は涙を流した
はるか「。。。。私の寿命は。。。。。飛鳥が中学生になる前に。。。。尽きてるはず、飛鳥はとても優しくていい子だからきっと。。。私がいなくなったら心を病んでしまうかもしれない」
春香は震える手で雅人の手を握った
はるか「貴方はこの地球を離れるときに飛鳥たちはハワイに行くとクラスメイトにいい。。自分たちの記憶はクラスメイトから消すことができるんですよね?」
まさと「一応そのつもりや」
はるか「だったら。。。。飛鳥の記憶から私を消す事だって。。。。できるはず、もうあの子に不便な思いはさせたくはないのです」
まさと「。。。。。。。それはできない」
はるか「なぜ!?」
まさと「記憶を消す。。。記憶を書き換える魔力は自身にとてつもなく負荷がかかる。。。。1回やったら自身の体力が消耗し切るだけで終わるんやけど2.3回使ったら最悪。。。魔力自体を失うか死ぬ」
はるか「し。。。!?」
まさと「君はわいを殺したいのか?」
雅人は困惑しながら言った
まさと「それに。。。。記憶というものはとても儚い。。。誰かが亡くなることより今まで家族でいっぱい思い出を残して来た人を忘れる方が悲しみは大きい。。。。それがどういう意味かわかるな?」
はるか「。。。。。。」
クレハ「。。なぁ雅人。。こいつ」
優字の額に手を当てたクレハが怯えた様子でまさとを見た
まさと「(クレハがわいをましゃとって変な感じで言わんということは何かあったんやな)どうした?」
クレハ「。。。。。」
クレハは無言で優字の記憶を記したノートを渡した
まさと「。。。。」
ペラ
まさと「。。。。優字。。。。」
----------------------
----------西園寺 優字--------
----本名 ユウジ・ジャトノワール----
-----マザーとの関わり----------
--------------------------
------幼い頃マザーの-------
---------
-----
まさと「。。。。。里子に。。。なった?」


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