フェアリーリング

雛乃飛成

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第24話 マザーの逆襲

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マザー「フローラ」
フローラ「はい、マザー様」
マザー「掃除は終わったのか?」
フローラ「ええ、最期に言い残すことはあるかと問いただしたところミキサのほうは死んだら天国に行きたいわと寝言をほざいてました」
マザー「それは笑えるな、一つのことを済ませられない奴なんて働きもしないアリとおなじだ」
マザーはククッと笑った
フローラ「それで。。。話というのは?」
マザー「宇宙に新たな星を作ろうと思う、とあるやつの情報でなマサト達が地球に住む一般人を巻き込みたくないという思いから別の星を探してるらしいんだ」
フローラ「とあるやつとは。。。スパイですか?まさかあのウサカマ。。?」
マザー「ミナではない、あいつを利用するのはもう少し先だ。。。。竜族にスパイを頼んだんだ。。。。尊い命と引き換えに。。。な」
フローラ「なるほど」
フローラとマザーは高笑いをした
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?「小美野 冷おみの れいです、今回柊先生の代わりとしてきましたよろしくお願いします」
教室からは歓喜の声が上がった
れい「皆さんと仲良くなれるよう頑張りますよろしくお願いします」ニコ
冷はそう言うと教室から出た
ザワザワ
なぎさ「。。。。。」
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れい「渚さん」
なぎさ「。。。。愛美から聞いたぞ、みななんだろ?」
れい「ええ、ですがここでは冷又は冷様とお呼びください」ニコ
なぎさ「ぜってぇ様付けはしねえ」
れい「。。。。。一週間後にはあたし達の記憶を全ての地球人から消す、貴方達の記憶は少しの間あずかると言う形にします」
なぎさ「。。。。なぁ、お前に話しておきたいことがあるんだ」
れい「なんでしょうか?」
なぎさ「マザーのアジトに行った時さ。。。。。。見覚えのあるマークを目にしたんだ」
れい「あの悪趣味なマークね」
なぎさ「昨日悪戯で百合の部屋に入ったらさ。。。。あのマークと同じのが書いてある手紙があったんだ」
れい「っ!?」
なぎさ「。。。中には契約書みたいなやつも入ってた」
れい「まさか。。。マザーはマザー自身が欲しい者の大切なものを人質にしてその人の言うことを聞かせる。。。人」
なぎさ「なら百合と向日葵はきっと。。。。。。。施設にいる子達の命と引き換えにマザーに従えざる終えなかったとか?」
れい「たぶんね」
?「冷せんせー!」
女子生徒が駆け寄ってきた
渚は冷の前を通り過ぎた
れい「。。。。なんですか?」ニコ
?「あんね!柊先生どこいったの?」 
れい「柊先生は学校自体をやめました、その代わりに僕が来たんです」
?「。。。。。もう、会えないの?」
れい「。。。そうですね」
?「。。。。柊先生ともっと話したかった」
女の子はポロポロと涙をこぼした
れい「。。。。どんな話をなされていたのですか?」
?「あのね。。。お母さんのこととかお友達のこと。。。。相談いっぱいしたの」
れい「。。。。。そうですか」
?「もう一度。。会いたい」
れい「。。。。連絡をとってみます、もう少し待ってもらえますか?」
?「。。。わかりました」
れい「では、僕はこれで」ニコ
コツコツ
?「ティナ、冷先生になに話してたの?」
ティナ「柊先生に会いたいって」
?「やめといた方が
いいよ?学校の裏サイト見たでしょ?」
ティナ「見たよ、でもあんなこと柊先生が落ち込むような人じゃない」
?「。。。。もし、冷先生が柊先生だとしたら?」
ティナ「え?」
?「冷先生の鞄につけてあるブローチが柊先生の鞄につけてあるブローチと同じなんだよ」
ティナ「じゃあ!」
?「でも、冷先生にそのまま伝えるのはやめた方がいいと思うよ。。。柊先生が何のために名前と声を変えてまでここにいる理由を考えるなら。。。。前世の記憶があるティナならわかるでしよ?」
ティナ「。。。。。そうだね」
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みな「。。。。ということであたしの報告は終わり」
まさと「その姿でみなの声で話すとすっごい違和感があるな、まぁいいけど」
みな「。。。こちらの方がよろしかったでしょうか?」
みなは嫌味な言い方で声を冷に変えた
まさと「いや、どっちでもいい」
まさき「それで。。。。さっきの話なんやけど」
みな「渚の職員がマザーとなんかしらの取引をしている。。。」
まさき「でもなんの?」
まさと「マザーの企みから察するに黒澤凪乃を連れてこいとかなんとかやろ」
みな「でもおかしい、もしそうだとしたら昨日私が行った時になんらかの理由で断るはず」
かなと「。。。。。情報屋。。とか?」
みな「情報屋?」
かなと「ここのところ毎日のようにマザーの刺客が来ていた。。。。だけど、今日に限ってこないのはみなが昨日地球から離れる云々をその職員に伝えてその職員がマザーに伝えた。。。とか」
まさと「おい、みな昨日わいらが地球から離れるって伝えたのはどいつらや?」
みな「まず1人目は高宮さんのお姉さん。。。。お姉さんはマザーは自身の次の器に飛鳥ちゃんを狙ってるっていってたわ」
まさと「。。。。黒よりの白。。。グレーやな、マザーに協力していてもおかしくはない」
みな「「。。。次に渚の職員さん。。。2人ともついていかないらしいわ」
まさと「なるほど」
みな「最後に愛美ちゃんの父親。。。優字さん」
まさと「ゆうじは間違いなく白。。。。とは限らんゆうじは昔魔界の反社会。。。つまり暴力団のボス的存在って聞いてるからな、マザーと接触があってもおかしくはない」
かなと「全員グレーってこと?」
まさと「そうやな」
まさき「なんやそれ、もう少し期間延ばした方がいいとおもうで」
真咲は困り果てた
まさと「他人の過去の記憶を覗ける能力者。。。。。お前らの知り合いにいないか?」
雅人は全員の顔を見たが
全員が首を横に振った
まさと「。。。。。わいの能力はマザーと同じで他者の体を成長させたり退化させることもできる。。。お前らの能力も言えメモ取る」
雅人は先ほど自分で言った言葉をメモに書き記した
まさき「僕は。。。動物と会話ができたり指示ができる」
かなと「僕は大声を出すとガラスが割れたり聞いた者の耳の鼓膜を破ることができる」
みな「あたしは不死。。。。一般的は心臓が致命傷になるんだけどあたしの場合は心臓を刺されてもスライムみたいに数時間ほどで穴が塞がって回復する」
まさと「。。。。次は周りにいる人物の能力を教えてくれ。。。と言っても3人しかいないんやけどな、あむさんの能力はなんや?」みな「。。。。。。」
みなは困惑した
まさと「ゆうとは?」
みな「。。。わからないわ」
まさと「。。。カストルはまだ能力もなにもわからん状況やからな」
まさき「カストルちゃんはまだ病院に通ってるの?」
みな「ええ、一週間に一回のペースで」
まさと「その診断結果に異常はなかったか?」
みな「。。。」
みなは黙り込んだ
みな「なかったと言えば嘘になるわ」
まさと「そういうことを早めに教えろバカタレ、んで。。。なにがあった?」 
みな「。。。カストルの精神に異常が見られると黒い球?。。。みたいなやつが膨張していったの」
まさき「黒い球?」
まさと「。。。もしかして、これのことじゃないのか?」
雅人はパソコンの画面を見せた
そこにはレントゲンの写真があった
みな「これ!これと同じ!」
まさと「この黒い球はとある条件で膨張して行って膨張すればするほど脳を蝕んでいき。。。本人を攻撃的にする」
みな「とある条件って」
まさき「ストレスやろうな、カストルちゃん前みなに酷く怒られた時みながどっか行ったら無心で髪の毛を抜いて捨ててたから」
みな「そんなことが!?」
まさと「あいつは自身の中にある黒い球の状態を知ってるか。。。あるいはフローラによって知らされてるから自分を保つためにああやっているのかもな」
まさき「でもそんなレントゲン写真何処から?」
まさと「あむさんに貰ったんや、とある人物の幼少期にとったレントゲン写真ならあるって」
まさき「。。。。とある人物。。。あむさんと一緒にいた。。。」
真咲はみなをみた
みな「ふぇ?」
まさと「お前にも黒い球はあるってことや」
まさき「でも。。その。。言いにくいんやけどみなって。。」
まさと「カストルよりも精神年齢が低くストレスを溜めやすい」
まさき「もっとオブラートに包んで!」
真咲は焦った
まさと「。。。みなにもカストルみたいな症状はある、マザーを目にしたりマザーという言葉を聞くたびに震えたり気持ち悪くなってちょっとトイレって言ってたからな」
みな「言ってた?」
まさと「京子ちゃんがみなが何回もトイレに行ってるのをみてたってさ」
まさき「あ、それで杏ちゃんが「あいつなにかしらのびょーきじゃねえの?」って僕に言ってた」
みな「えぇ。。。。」
まさき「でも、さっき雅人ちゃんが黒い球が膨張したら脳を蝕むって言葉に少し聞いたことあるような気がするんやけど」
まさと「昔お前も被害あってる凶暴化の薬と同じやな」
まさき「どういうことなん?凶暴化の薬って全部回収し終えたはず」
まさと「サンプルが何個かあったんやろ」
みな「でもそれだとあたしのからだのなかにあるのはおかしいわ」
まさと「。。。。まだ不明なところがある、わいはこのあと黒い玉について調べる、では解散!」
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あむ「ん?私の能力?」
みな「。。。そう、雅人が調べて来いって」
あむ「私の能力はぁ。。。。」
あむはみなに近づいた
あむ「精神に異常がある者の精神を正常に戻す能力。。。。みーくんを私が保護したのもその能力を持つ私ならいけるって思ったんだ」
ゆうと「あのままだったらお前保護団体によって厳重に警備された保護施設に入れられるところだったからな」
みな「。。。。その時の記憶あまり覚えてないわ」
ゆうと「だろうな、お前死んだ目みたいになっててずっとマザー様が正しい自分は正しくなんがないって言っててまるでロボットみたいになってたもんな」
みな「そうかしら?」
あむ「でも、今のみーくんは凄く生き生きしてる。。。。多分もっと生き生きする時が来たらその時は。。」
あむは口を閉じた
あむ「。。。。最初はなんともなかったのに暮らしていくうちにみーくんの優しさが体の隅から隅まで感じ取れて。。。私がマザーの攻撃で小さくなった時も声を上げて泣いて夜更かししてでもなんとかしようとみーくん頑張ってくれて」
あむはみなを抱きしめた
あむ「こんな優しい子をマザーの手から守れたことを知ると嬉しくて。。。。。。でも、同じことが起こったらどうしようって」
みな「。。。。。今度は起こらないわよ、全て片付ける」
-----そうだ----全て片付ける
----片付けた後は----後継者に選ばれたあたしは------
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なぎさ「。。。ゆ。。り?」
ゆり「あたしの部屋に入ったろ?なにをみた」
なぎさ「え。。。と。。」
ゆり「。。あたしがなぜ、ついていかないかわかるか?」
渚は黙った
ゆり「知ってるんだ、お前が年齢の低い子たちを集めて計画を立ててるの」
なぎさ「っ!」
ゆり「。。。。マザーの脅威はわかってる、だがあたしはもうこれしか方法がねえんだ」
なぎさ「雅人から聞いたぞ、俺のこと。。。。。。なんで、殺さねえんだ?」
ゆり「それは言えない」
なぎさ「なんでだよ!!」
ゆり「済まない、だけどそれは言えないんだ」
百合は悔しそうな顔をした
なぎさ「。。。。。みなに話した内容。。。嘘なんだろ?本当は地球上の全ての子供を施設に受け入れるって。。。本当の目的はなんだよ!」
ゆり「。。。あたしはマザーに情報を受け渡せって言われて、昨日言われたことも。。。報告済みだ」
なぎさ「じゃあ!!」
ゆり「でも、どうかそのことは黙っててほしい」
なぎさ「。。。。。なんでだ?」
ゆり「マザーが作る惑星にマザーのところにいる数々の惑星から集めた奴隷や女子供を全員移すらしいんだ」
なぎさ「。。。それがどうしたんだよ」
ゆり「あたしは行けない、マザーに地球にいろって止められてるから。。。だから渚たちに奴隷たちを助けてほしいんだ」
なぎさ「。。。なんで止められてるんだ?」
ゆり「。。。。。。はぁ」
百合は髪をかき上げた
ゆり「マザーはあたしたち竜族を使って地球を支配してようとしている」
なぎさ「そんな!」
ゆり「ただ、あたしはお前たちを守るつもりでいる」
なぎさ「。。。。」
ゆり「これだけは本当なんだ、信じてくれ」
なぎさ「。。。。わかった」
渚は自室へと戻った
ゆり「。。。。。。。。」
ひまわり「百合ちゃん、いいの?」
ゆり「いいのさ、どうせ死ぬ運命だ。。。。お前も。。。あたしもな」
百合は首元につけてあるチョーカーを触った
ゆり「。。。マザーがあたしたちのことを用無しと感じたらこの首輪から毒が噴射される仕組みだ、だからあたしたちだけでこの地球でできることをする」
ひまわり「百合ちゃん、上手くいくかなぁ」
ゆり「うまくいくんじゃ無い、いかせるんだ。。。渚やみんなのために」
ひまわり「。。。。。」
ゆり「。。。。おわらすんだ、この地獄を」

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