フェアリーリング

雛乃飛成

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第17話 ミヤビ

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?「マザー様、お帰りなさいませ」
マザー「。。。。。ミヤビはどこだ?」
?「ミヤビは中にいます」
マザー「そうか」
?「マザー様本日はどちらへ?」
マザー「チキュウだ」
?「何しにチキュウへ?」
マザー「。。。。高宮飛鳥を探しに行ったが発見はできなかった」
?「ミヤビが力を持つ子を産んだという事だったのですが。。なぜ?」
マザー「我は宇宙一の魔王になる男だ、そのためにはなんでも利用する。。。ミヤビが飛鳥の記憶を改ざんしたおかげで我が近づきやすくなったからな」
?「でもなぜ高宮飛鳥を狙うんですか?最初はただ見つけて殺すだけだったのに。。。」
マザー「そうだ、だから用が済んだら殺すつもりだ。。。ただミヤビをフローラが研究してあることがわかった」 
マザーは小瓶を取り出した
マザー「ミヤビ。。。いや、京子は世界を作り替える力を持っている」
?「。。。。。」
マザー「それが飛鳥にもあったら。。?
その力を悪用し地球を作り替えることができたら我の夢にまで見た全惑星を我のものにできる」
マザーは高らかに笑った
マザー「しかし。。。我の誤算はカストルのことだ」
?「カストル・トゥーサイス。。。。ですか」
マザー「そうだ、あいつがみなと会わなければフローラの都合のいい兵器となっていた」
?「だったらカストルを先に連れ戻したらどうでしょうか?」
マザー「。。。。だめだ、あいつの心は完全にミナに支配されている。。。。カストルを連れ戻すにはミナの心をもう一度支配しなくてはならない。。。そのためには。。。」
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まさと「ここ数日間マザーやその刺客の攻撃はなし。。。。おかしいと思わないか?」
まさき「確かにマザーはみなやカストルちゃんを必要としてるはず。。」
みな「。。。。あいつのことだから何か良からぬことをしてるのは考えつくけど」
みなは膝によじ登ろうとするカストルを両手で掴んで膝に乗せた
みな「それに。。。高宮京子って本当に死んだの?」
まさき「。。。。へ?」
まさと「そう疑問を持つ理由を教えろ」
みな「。。。。。」
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..................
まなみ「あの!」
みな「どうしたの?」
まなみ「。。。。私の妖精。。シノブが貴方に話したいことがあるって」
みな「シノブ?」
愛美の後ろからシノブが出てきた
シノブ「。。。。高宮京子はいきてるでござる」
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......................
みな「。。。。愛美ちゃんの妖精、シノブがら高宮京子は生きてるって言われて」
まさと「そっくりさんやろ、世界には同じ人間が3人ほどいるらしいからな」
みな「そう。。。かしらね」
まさと「もしそうだとしても、じゃあなぜ高宮家が何者かによって放火され重症1名軽症1名行方不明2名死亡1名っていう報道がされたんや」
みな「それもそうね」
まさと「話を戻すが、地球にはマザーの襲撃はないから安全や」
みな「。。。。。。」
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あむ「。。。。。。」
カストル「。。。あむ」
あむ「あ、カスくんお帰り」
カストル「。。。。まさとにかえれって」
あむ「言われたの?」
カストルは不満そうに頷いた
あむ「カスくんおいで」
カストルはあむの膝に乗った
あむ「。。。。まっくん、何言ったの?」
カストル「マザーはここにはこないって」
あむ「。。。。(邪悪な反応が昨日していたのは。。。マザーはここに来れるんじゃないのかな。。。)
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あすか「。。。春姉」
はるか「どうしたの?」
あすか「どうしてこの家には写真が一個もないの?」
はるか「どうしてかしらね?」
あすか「。。。。」
プルルル
はるか「はい、高宮です。。。。はい、はい。。。わかりました」
ピッ
はるか「飛鳥、急にバイトが入っちゃって。。。。。今日の晩ご飯のお金ここに置いておくから買って食べててくれる?」
あすか「。。。わかった」
飛鳥は握り拳を握りしめた
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あすか「。。。。。。と、いっても。。。。食欲が出ない。。。」
飛鳥は俯きながらトボトボ歩いた
あすか「雅人先生に小4の平均体重より大幅に下がってるって言われたしなぁ」
ガサガサ
あすか「!?」
なぎさ「あーすか、どうしたんだ?」
あすか「なんだ、渚ちゃんか。。」
なぎさ「?」
あすか「あっちの茂みがゴソゴソしたから怖くなって」
なぎさ「ああ。。。。でも俺が出てきたのあっちだぜ?」
渚は茂みとは反対方向を指差した
あすか「。。。。。ファミレス行こうか!!」
飛鳥は顔が真っ青になりながらそう言った
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なぎさ「なんだ?自分の母親の写真がないのはなぜだって?」
あすか「うん」
なぎさ「その辺は雅人に聞いてみねえとわかんねえが。。。。」
あすか「もし、そうだとしたら。。。。」
なぎさ「もしそうだとしても俺ら友達だろ?」
あすか「そう。。。だね」
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?「マザー様!ミヤビが部屋から消えてしまいました!!」
マザー「ああ、ミヤビが孕んだ子は我の手元にあるからな」
マザーはおぎゃあおぎゃあとなく元気な子を抱いていた
?「というと。。。?」
マザー「利用価値がなくなったから力と記憶を奪い地球に置き去りにした、もう一度力をつけて我の元にこられたら面倒だからな」
?「殺しはしなかったのですね」
マザー「当たり前だろ?世界が破滅したらまた記憶を戻すのさ。。。。そして最高の絶望を与えるために」
?「。。。そう。。ですか」
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なぎさ「あまり気に病むな!もうすぐ夏休みだろ?」
あすか「うん。。。」
なぎさ「腹一杯美味しいもの食べて、ぐっすり寝てめいいっぱい遊ぶ!それが俺たちの幸せなんだ」
渚はニッと笑った
あすか「そうだね!」
ガサガサ
ミヤビ「。。。。あの」
なぎさ「どうしましたか?お姉さん」
ミヤビ「。。。。ここは何処でしょうか?」
なぎさ「ここは。。。」
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ミヤビ「。。。なにも思い出せません。。。自分の名前はミヤビ。。でもそれだけ。。。何処にいたのかも」
なぎさ「。。。なぁ、飛鳥このねーちゃん飛鳥にそっくりだぞ?」
ミヤビ「飛鳥。。?」
ミヤビが顔を上げると飛鳥が立っていた
ミヤビ「。。。。なぜか貴方の顔を見てるとすごく懐かしい感じがするの」
ミヤビはふふっと笑った
なぎさ「でもねーちゃん、記憶喪失なんだろ?」
ミヤビ「そうね。。。ねえ、貴方達のところへ行ってもいい?」
ミヤビは渚の手を取った
なぎさ「うーん。。。雅人に相談してみるかぁ」
ミヤビ(本当は記憶を失ってない。。。たしかにマザーは私の記憶を消した。。。でもそれは記憶の一部に過ぎない。。。そして貴方に渡した子は偽物。。。本物は神木に隠してある)
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まさと「なるほど。。。。その女性が記憶喪失ってことやな」
あすか「そうなんです!」
まさと「しかし。。。どっかで見たことある顔やな。。。。気のせいかも知れんけど」
まなみ「。。。。。」
シノブ「。。。愛美殿、ちょっと」
シノブは愛美を外に連れ出した
まなみ「どうしたんですか?」
シノブ「。。。あの女性。。京子でござる」
まなみ「そうなんですか!?」
シノブ「なにもなければいいのでござるが。。。」
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みな「。。。。。。。」
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きょうこ「。。。。。。」
みな「あら、京子ちゃんどうしたの?」
きょうこ「。。。。ごめんなさい、今日。。。クラスの人に代わりのお母さんはいるって言ってしまって。。。」
みな「。。。それで?」
きょうこ「ごめんなさい!私と写真を撮っていただいてもよろしいでしょうか!?」
みな「ふふ。。。なにかしこまってるのよ」
みなは髪の毛を整えてメイクをした
みな「これでいい?」
きょうこ「す。。。すっごく綺麗です!」
京子はスマホのカメラでみなと自分を撮った
パシャ
きょうこ「。。。これでもし、マザーとの戦いが終わっても。。。。貴方と離れ離れになることがあっても。。。。写真の中では一緒なんです。。。ずっと」
みな「そうね」
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みな「本当に生きているのなら。。。。もう一度貴方に。。。」
ガラ
あむ「みーくん、ただまぁ!!」
みな「あら、おかえり」
あむ「みーくんが頼んでた濃厚プリンあったよぉ!」
みな「あら、よかった」
みなはあむからプリンを受け取った
あむ「さっき、考え事してたっぽいけどなに考えていたの?」
みな「ん?。。。あぁ、今日の晩ご飯はどうしようかなーって」
あむ「へぇ。。。」
カストル「はんばーぐ!!」
みな「ハンバーグぅ?レトルトのやつでいいわよね」
あむ「だめだよちゃんと作らないと」
みなは嫌そうな顔をした
あむ「どうせ、匂いが服に着くから~とかそんな理由でしょ?」
みな「。。。」
みなは目を逸らした
あむ「。。。。しゃーない、私が作るよ」
みな「流石あむ様!」
あむ「。。。。次はみーくんが作ってね」
みな「はぁーい!」
みなは生返事をした
あむ「はぁ。。。」
みな「。。。。大丈夫よね。。。きっと」
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クレハ「まーしゃー。。。。あ?誰だお前?」
ミヤビ「ミヤビといいます、訳あって雅人さんの家に泊めさせてもらってます」
クレハ「。。。。あいつとうとう浮気したな、私と言う許嫁がいながら!許せない許せない許せない!」
ミヤビ「。。。雅人さんのこと。。。大好きなんですね」
クレハ「あたりまえだ!雅人は私の許嫁だからな!」
ミヤビ「。。。。マサト・ダーク・クルッダ 誕生日11月8日血液型A型
好きな食べ物 コーヒー 嫌いな食べ物 レタス 左利き 大切な人 マサキ
苦手な人 ミナ 無駄なことが嫌い 家族構成 父 母 兄。。。。。これ以上のこと言える?」
クレハ「。。。。。。ま。。負けた」
クレハは膝から崩れ落ちた
ミヤビ「ふふ。。。私もあの人のことが好きだったの。。。。でも、もうそれも叶わなくなったの。。。あの人は貴方にあげるわ」
クレハ「おまえは。。。誰なんだよ?」
ミヤビ「。。。。私の名前はミヤビ。。。旧名は京子。。。昔あの人達と共にマザーを封印したのよ」
クレハ「だったらなんでマザーがいるんだよ」
ミヤビ「。。。封印を解いてしまった。。。としか考えられないね」
クレハ「誰が封印を解いたんだよ!」
ミヤビ「。。。。。。。---です」
クレハ「っ!?」
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はるか「合計580円になります、ありがとうございました」
店長「春香ちゃん、休んでもいいんだよ?」
はるか「いえ、お店が大変な時に休んでいられませんから」
店長「春香ちゃんは頑張り屋だねぇさすが優等生だ」
はるか「ありがとうございます」
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?「。。。マザー様お帰りなさいませ」
フローラ「。。。あら、私のことは?」
?「。。。。フローラ様お帰りなさいませ」
フローラ「相変わらず可愛くないわね」
マザー「ところでフローラ。。。どうだ?自分のことは進んでいるか?」
フローラ「順調よ、カストルを連れ戻す準備も」
マザー「我は我の部屋に戻る」
フローラ「はぁい!マザー様!」
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マザー「クク。。。なかなかやるじゃないかあいつらも。。。しかし、我の精神攻撃は完璧だった。。。。いつ戻ってきてもいいんだ、ミナ」
?「いい加減、あいつに執着するのやめたらどうですか?」
マザーのベッドの上にいた少女が呟いた
マザー「。。。。リリルン、どうして我の部屋にいるんだ?」
リリルン「だって暇なんだもん、それよりもあいつのどこがいいわけ?」
マザー「あいつは不死の力を持っている、たとえ心臓を刺されても刺されたところがスライムみたいに塞がってまた蘇る。。。。。あいつに感情をなくし殺すことだけを考えるようにしたら。。。。我の願いは叶ったも同然だ」
リリルン「へぇ。。。。ねぇ、私に任せたらあいつを連れてくることなんて可能だけど?」
マザー「なにを企んでいる?」
リリルン「退屈なの、どうする?」
マザー「。。。。わかった、しかし生かして連れてこい」
リリルン「りょーかい♪」



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