フェアリーリング

雛乃飛成

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第16話 パートナーを結ぶということは

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みな「。。。いい加減歩いてくれない?」
カストル「やだ」
みな「お菓子買わなかっただけで歩く気力なくしてんじゃないわよ」
カストル「なくしてない つかれただけ」
みな「嘘でしょ、絶対あたしがお菓子買わなかったから拗ねたんでしょ」
カストル「ちがう」
みな「。。。。。また今度買ってあげるから機嫌なおしなさいよ」
カストル「。。。。。むぅ」
---------------------------------
みな「ただいま。。。って愛美ちゃん?」
なぎさ「。。。。。」
渚はみなを睨んだ
みな「。。。。。どうしたの?」
あむ「まなみんが話したいことあるって」
あすか「私はなぎさちゃん連れて教室帰ってるからね」
飛鳥は睨むなぎさの頭を叩きながらドアを閉めた
あむ「カスくん、こっちおいで」
あむはカストルを膝の上に乗せた
みな「それで、どうしたの?」
まなみ「私。。。フェアリー見つけたんです!だから皆さんからのお役に立てるかなって思ったらパートナーが必要だと聞いて。。。あの」
みな「無理よ」
みなは冷たい声で言い放った
まなみ「ど。。。どうしてですか!?」
みな「私が無理な理由は貴方がよく知ってるでしょ?」
まなみ「わかりません」
みな「。。。。どうして渚が私のこと睨んだのか。。。。知ってるでしょ?」
まなみ「。。。。」
みな「あの子の言葉をもう一度私の目の前で復唱してみなさい」
みなは冷たい声で言った
まなみ「。。。。なんで」
みな「私の目の前で言った方がわかりやすいでしょ?」 
まなみ「でも。。。!」
みな「言いなさい」
みなは愛美のことを睨んだ
まなみ「っ!」ビクッ
カストル「み」
あむ「カスくん、しー」
まなみ「。。あの。。。渚さんはみなさんに操られたこと。。。この学校の友達を操って傷害事件を起こさせたこと。。。。いくらみなさんが謝っても許せないそう。。。です」
愛美は俯きながら呟いた
みな「。。。。。貴方はそう言われてどう思ったの?」
まなみ「私は!。。。。。私はみなさんを信じています!」
みな「違うでしょ?いくら私を信用したって私のやった罪は消えない、あの子が言いたかったのはこれでしょ?」
まなみ「それは。。。。」
みなはため息をついた後愛美の肩を強く掴んだ
まなみ「みなさ。。っ!?」
カストル「み。。!」
あむ「カスくん、大丈夫」
カストル「でも。。。」
あむ「。。。。。」
みな「。。。。もし、このままあたしが貴方に危害を加えたら?」
まなみ「いた。。。っ!」
みな「答えて、答えないと力をもっと強めるわよ」
まなみ「。。。。。あの。。。 その。。」
愛美は泣き出した
みな「。。。ね?パートナーになるってことはそういうことなのよ」
みなは力を緩めた
みな「もうすぐ授業始まるわよ」
みなは無言で愛美をドアの外に連れて行った
バタン
カストル「みな!」
カストルがみなの足を強く蹴った
カストル「かわいそう ないてた ひどい!」
みな「。。。。。」
あむ「。。。。ちと、やり過ぎだよ」
みな「。。。。。しょうがないでしょああするしか方法がなかったんだから」
あむ「だとしても自ら嫌われる方法選んでどうすんのさ」
みな「あの子が今後五本満足でいられない運命に会うかもしれないなら?。。。。私なんか嫌われてもいいわよ」
あむ「。。。。。」
------------- ------------ ------------ ----------
まなみ「。。。。。」
ズーン
あすか「ま。。。まなみちゃん?」
なぎさ「あいつに何か言われたんだな!?」
まなみ「い。。いえ、なにもありませんので大丈夫です。。。みなさんも関係ないです」
あすか「で。。でも今日給食残してたし授業の時も積極的に手をあげてなかったよ?いつもならあげてるのに。。」
まなみ「ほ。。。ほんとうに何もないですって」
------------- ------------ ----------- ------------ ----------
みな「。。。。で、子供はもう下校時間なんだけど?なんのつもり?」
なぎさ「なんのつもりなのはこっちのセリフだ、愛美を悲しませて最低だな」
みな「あたしは貴方のお望みどおりパートナーを断ったわよ」
なぎさ「なにが俺の望み通りだよ、おれは愛美を悲しませることは望んでねえ!お前が何かしたんだろ!?」
みな「。。。。。ああしないといけないと思ったからよ、そもそもあたしは貴方たちをマザーの戦いに巻き込ませること自体反対よ」
なぎさ「はぁ!?後から出てきて口出ししてんじゃねえよ!」
みな「だから言わなかったのよ、でもあの子はフェアリーの力を持ってはいけない」
なぎさ「なんでだよ。。!」
みな「1から100まで説明しないとわからないの?」
なぎさ「はぁ!?」
みな「。。。。。」
......ミナ....私は信じています.....貴方が.....マザーを止めてくれると言うことを........貴方が.....私の子供を守ってくれると言うことを
みな「。。。。。とりあえず認めないからね」
なぎさ「教えることを放棄してんじゃねえよ!」
みな「。。。。あの子はミソラの娘なのよ、だからミソラの代わりに私が守ってあげないと。。。。天界にいるミソラが悲しむでしょ?だから私はあの子を守らないといけないの」
なぎさ「そーいって愛美を誘拐したじゃねえか!」
みな「あれはマザーに命令されたけど、本当はあのままあの子を逃すつもりだった。。まぁ、貴方にこんなこと言っても信じてくれないだろうけどね」
みなはため息をついた
みな「とりあえず今後あの子を巻き込むようなことがあれば私も最終手段に出るわ、それだけ忠告しておく」
みなは渚の横を通りすぎ玄関の扉を開けた
なぎさ「まてよ!!」
みな「。。。。。。たしかにあの子にきつい物言いをしたのはやりすぎだと思うわ、ごめんなさいねってあの子に伝えといて」
みなは静かな声でそう言うと玄関の扉を閉めた
まなみ「。。。。。。」
ステステステ
-------------------------------------------------朝
なぎさ「まなみぃ!おはよー!」
まなみ「おはようございます」
なぎさ「もう。。。大丈夫なのか?」
まなみ「はい!」
なぎさ「。。。。みなのことなんだけどさ」
まなみ「知ってますよ、昨日渚さんと話してるのを聞いてました」
なぎさ「。。。。そうか」
まなみ「みなさんはお母さんのことを知ってて私にあんなきつい言い方をしたんですよね、やっぱりみなさんは優しいです」
なぎさ「やさしいのか?」
まなみ「はい!」
-- ----------------
-------- ----------
あむ「みーくん、まなみんに謝ったほうがいいよ」
カストル「かわいそう」
みな「。。。。。。」
ガチャ
まなみ「。。。。おはようございます」
あむ「まなみん!」
まなみ「。。。あの。。。」
みな「。。。。。昨日はやり過ぎたわ、子供相手とはいえ貴方にトラウマを植え付けかねない軽率な行動だった、ごめんなさいね」
まなみ「大丈夫です、昨日渚さんと話していたの。。。聞いてました」
みな「貴方もまだ帰ってなかったのね」
まなみ「あの行動は。。。。軽率なんかじゃないです。。。お母さんとの約束を守るために私をわざと突き放した。。。。貴方はとても優しい人で暖かい人」
愛美はみなの手をぎゅっと握った
みな「。。。ミソラと似てるわね」
みなはふふっと笑った
まなみ「。。。。お母さんはいつも優しかったです、私もお母さんのようになりたくて。。。。でも、私は天界では忌子として扱われてるらしいです」
みな「。。。貴方は将来天界で暮らすつもりなの?」
まなみ「いえ、そんなつもりはないんですが。。。。お母さんのようにやさしい人になりたいなと」
みな「。。貴方は優しいわよ」
みなは愛美に微笑んだ
まなみ「ありがとうございます!それでは」
愛美は扉を閉めた
あむ「。。。。。で、マザーとの戦いに愛美ちゃんが関わってくることはどうなの?」
みな「あ」
-------------------------------------------
シノブ「愛美殿、本当にいいんでござるか?」
まなみ「うん、私は影からみなさんの助けをすることにしました」
シノブ「その方が安全でござるが」
まなみ「はい!」 
------------------------------------------
フローラ「できた。。。できたわ!!」
フローラは小さいボールとアンドロイドを撫でた
フローラ「これであのオカマを。。。。。」
ガチャ
マザー「フローラ、こい」
フローラ「はぁーい!マザー様ぁ!」
----------------------
---------------
なぎさ「。。。。。。」
まなみ「はい、そういうことです!」
なぎさ「やっぱあいつになんかいわれたんだな!よし、あいつぶん殴ってやる!」
あすか「落ち着け、愛美ちゃんの考えがあるんでしょ」
まなみ「はい、実は昨日渚さんとみなさんが話してるのを聞きまして。。。」
なぎさ「そうなのか?」
まなみ「はい、みなさんは私のお母さんとの約束を守って私を危険なことから遠ざけてくれていたんですね」
なぎさ「あー。。。まぁ、そうだな」
まなみ「その真実を知れただけで満足です、私は飛鳥さんたちのお手伝いという形で協力させてもらおうと思います」
あすか「具体的にどうするの?」
まなみ「それはまだ考え中なのですがなにかできることがあれば相談してきてください」
あすか「わかったよ、愛美ちゃんがそれでいいなら私達も協力する」
まなみ「ありがとうございます」
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フローラ「。。。。もう貴方達の時代は終わり。。。マザー様の準備が整った、これより」

----------反撃開始-----------

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