フェアリーリング

雛乃飛成

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第13話 小さな心

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-----あれから数日後
まさき「みーなー!」
みな「真咲くん、どうしましたか?」 
まさき「この学校にはなれた?」
みな「はい」
真咲 みなは雅人がいる学校の教師になった
まさき「それにしてもその白衣似合ってるよ」
みなは保健室の先生になっている
みな「ありがとうございます」
みなはペコリと頭を下げた
まさき「その下って何着てんの?」
みな「タンクトップです」
まさき「一枚だけ?」
みな「はい、寒くないので」
まさき「みなは強いな」
みな「えへへ」
あむ「まっきー、そのタンクトップ防暑素材」
まさき「え」
みな「。。。。。。防寒と防暑素材のタンクトップ持ってるんです」
まさき「そうなんや~」
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なぎさ「飛鳥~」
渚が後ろにもたれかかった
あすか「渚ちゃん重たい」
なぎさ「なっ、俺にデブだといいたいのか!?」
あすか「なんでだよ」
飛鳥は渚の頭をコツンと叩いた
あすか「で、なに?」
なぎさ「愛美のことなんだけどさ、あいつ数日間学校休んでるだろ?」
あすか「そだね、優字さんから聞いた話だとストレスが溜まって風邪ひいたとかなんとか」
なぎさ「あいつの好きなもの帰りに買ってこようぜ!」
あすか「いいね、いこう」
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なぎさ「なーんでだよぉぉぉ!!!」
渚は優字に突っ掛かった
ゆうじ「当たり前です、愛美は風邪なんです」
なぎさ「いいだろぉ!なぁ!!」
ゆうじ「だめです」
あすか「しょうがないよ、帰ろう?」
ブロロ。。。
あむ「あ、あっちゃんどうしたの?」
あすか「あむさん。。。みなさんも」
なぎさ「お前って運転できたんだな」
みな「まぁね」
ゆうじ「。。。。。」
みな「。。。。。」
みなと優字はお互いを見つめたまま無言になった
ゆうじ「。。。僕はまだ貴方を許していません、たとえ愛美に危害を加える気がなかったとしても」
みな「。。。。。誰も許せなんて言ってないわよ」
ゆうじ「。。。。貴方のその態度が許せないです」
ゴツン
みな「いっ!?」
みながうずくまった
あむ「貴方様が西園寺愛美様の父親様でしたか、本日は私の息子が失礼なことをして誠に申し訳ございません」
ゆうじ「あぁ。。。え?」
優字は車から飛び出しみなに膝蹴りをした少女を見た
あむ「西園寺愛美様には学校に来たら全力でメンタルケアをさせていただきます、この度は私の所の息子が取り返しのつかない事態になっていた事をしてしまい誠に申し訳ございません!!」
ゆうじ「い。。いえ、大丈夫です。。。それよりそちらの人は。。」
みな「ぅ。。。。ぁ。。」
みなは腹を抑えて悶絶していた
あむ「大丈夫ですよ」
あむは笑顔でそう答えた
みな「大丈夫に。。。みえ。。」
ゴッ
みな「。。。。。」
あむの鉄拳でみなは気絶した
あむ「それで、あっちゃんたちはどうしてここにいるの?」
あすか「あ。。。愛美ちゃんの様子見できたんですけど。。。」
あむ「ちょうどよかった、私たちもまなみんの様子を見にきたんだよ」  
なぎさ「あ、それって有名店のケーキじゃないですか」
渚はあむの手に握られてた紙袋を見た
あむ「そだよぉ、まなみんって甘い物好きそうな感じだし」
なぎさ「そうですね、実際飛鳥達とパフェ 食べに行ったりしてます」
あむ「だったらよかった」
みな「ん。。。ぅ。。。。」
あむ「あ、みーくんは外で待っててね」
みな「ふぁ?」
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まなみ「渚さん飛鳥さんありがとうございます」
あすか「もう大丈夫なの?」
まなみ「。。。。まだしんどいんですけど、お二人が来てくれたことでちょっぴり元気になりました」
なぎさ「お、嬉しいこと言ってくれんじゃねえか!」
渚は愛美の髪の毛をわしゃわしゃした
まなみ「やめてくださいよぉ~。。。それでそちらの方は?」
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ゆうじ「。。。なにしてるんすか」
みな「外で待ってろって言われたから待ってるのよ」
ゆうじ「地面、汚いですよ」
みな「私は毎日風呂に入ってるから汚くない」
ゆうじ「そうじゃなくて地面に座ってたら貴方のスカートが汚れますよ」
みな「あら、お気遣いありがとう」
ゆうじ「。。。中に入らないんですか?」
みな「外で待ってろって言われたから」
優字は無言でみなを部屋へ引きずった
みな「ちょ!?」
バタン
ゆうじ「責任を感じてるなら愛美に謝るなりなんなりしてくださいよ、なに外で呑気に待ってるんですか」
みな「だからってこんな。。。」
みなの服の後ろが砂で汚れていた
ゆうじ「あー。。。。クリーニング代は後で出しますから」
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まなみ「そうなんですね!」
あむ「あったりまえよ!みーくんを助けたのもみーくんの名前をつけたのも私なんだから!」
あむはドヤ顔でそういった
あむ「。。。。まぁ、私が行動しなかったらみーくんもあのまま感情と正気を失ったままマザーと共に生きていたし。。。まっくんやまっきーも生きてなかっただろうね」
まなみ「まっくん?まっきー?」
なぎさ「雅人と真咲のことなんじゃね?」
あむ「そうそ」
あすか「愛美ちゃん、明日から復帰できるって本当なの?」
まなみ「はい、熱も下がってきましたし」
あむ「じゃあ、明日はまなみんの復帰パーティを午後からやらなくちゃね。。。。。ねぇ、みーくん?」
あむは後ろの扉を見た
みな「。。。。なんでバレたのよ」
あむ「盗み聞きなんてよくないよ、それに人それぞれの匂いって違うからね。。。みーくんは甘い匂いがするからすぐわかるんだよね」
みな「へぇ」
あむ「。。。。まなみんとみんなで食べようとしていたケーキの匂いがしたからね」
みな「ゔっ!」
みなは視線を逸らした
あむ「。。。まぁ、みーくんの分もあったからよかったんだけどね」
みな「。。。だって、地球の食べ物って美味しいじゃない」
あむ「それについては否定しない」
なぎさ「でも、いつか真咲が言ってたぞ?僕の住んでる里は自然がいっぱいあって空気が美味しいんやぁ~って」
みな「それも数年前の話よ、真咲くんはまだ現実を受け止めきれてないからそんなことが言えるの」
あむ「普通自分の住んでる所の誇れるものが急になくなったら現実を受け止められないよ」
みな「それもそうね」
なぎさ「なら、あいつの里にいって復興の手伝いをしたら良いんじゃね?」
みな「それはマザーを倒してから?それとも倒す前?」
なぎさ「それは。。。。倒してからなんだけど」
みな「ね、暫くは無理なのよ」
あむ「地球の食べ物がすごく美味しいのもまだマザーの魔の手が忍び寄ってないからなんだよ」
あすか「なんで。。。地球にはマザーはこないんですか?」
なぎさ「そうだな、ずっとお前達下っ端ばかり地球に来て本人は椅子に座って見下ろしてるのか?」
みな「。。。。マザーは地球に来れないのよ」
あすか「どうしてですか?」
みな「高宮京子ちゃんが昔に貼った結界の力でね。。。。でもその結界の力も弱まってきてる」
あすか「。。。あの、私のお母さんって本当に京子って言う名前なんですか?」
みな「ええ、今はマザーに記憶を封じられてるけどそのうち思い出すようになるわ」
まなみ「あの。。。私に何かできることは。。」
あむ「まなみんはこれ以上何かしないほうがいいかも、まなみんの力をマザーに知られた今あっちが今後まなみんに何かしないって言う保証はないから」
まなみ「あ、そういえば。。。脱出をクロエちゃんとしてた時にいつの前に後ろを誰かに切られていたんです」
みな「。。。!?」
あむ「まなみん!血は出てた!?」
まなみ「あ。。。はい」
あむ「。。。。遅かったか」
まなみ「?」
みな「。。。。愛美ちゃんの血でなにをするのか大体予想はつくけど」
あむ「まぁ、まなみんの血を使った人間を生み出そうとしてるのは明白だよね」
みな「私達の脅威にならないと良いけど。。。」
あむ「その時はその時だよ」
まなみ「あ。。あの。。なら、私はこれからどうすれば」
みな「愛美ちゃんは普通にしてていいわよ、何かあったら私もあむも駆けつけるし」
まなみ「わかりました」
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女子1「愛美ちゃぁぁん!!体調良くなってよかったよ!!」
まなみ「あ。。ありがとうございます」
女子1「でも、愛美ちゃんを誘拐した誘拐犯はまだ捕まってないんでしょ?どこにいるんだろう。。。」
女子生徒は考え込んだ
なぎさ「。。。なぁあすか」
あすか「なに?」
なぎさ「今ここで愛美を誘拐した誘拐犯は呑気に教師やってますつったらこいつらどんな反応するのかな」
渚が小声で呟いた
あすか「めんどくさいことになりかねないからやめて」
なぎさ「うぃ」
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まさと「。。。。。」
りゅう「おっとぉ」
まさと「ここでは雅人先生と呼べ」
りゅう「。。。ま。。まさと先生」
まさと「なんや」
りゅう「なにやってんの?」
まさと「。。。西園寺さん救出の時に敵側に居なかった者がいる」
りゅう「もしかして前に言ってたカストル・トゥーサイズのこと?」
まさと「そうや、西園寺さん救出の時に魔界を見渡してみたんやけどカストルらしいデカブツは見当たらなかった」
雅人はパソコンのボタンを押した
まさと「これはわい個人のパソコンや、これで何かおかしな反応があればそれがカストルやけど。。。。今のところ大きな巨人が出てきたっていうニュースもないし。。。地球以外にマザーの支配を受けてない星はないから逃げたとしたら地球なんやけど。。」
りゅう「。。。ねぇ、おっ。。。まさと先生」
まさと「なんや?」
りゅう「フローラはカストルを大きくしたんやな?じゃあ逆に小さくできたら?」
まさと「小さくするってなんのために?」
りゅう「それはわからへんねんけど。。それやったら巨人じゃないのかもしれない」
まさと「。。。。」
雅人は無言でパソコンを見た
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?「うぃ!だっだま~!」
?「あら、きららさんお帰りなさい」
きらら「今日もヒーロー活動でがっぽり稼いできたよ!」
?「ありがとうございます」
きらら「シュウアちゃん少しは休んだら?」
シュウア「それはいけません、お兄ちゃんの世話をしないと。。。妹ですから」
きらら「シュウアちゃんは偉いねぇ」
シュウア「あ、きららさん」
きらら「うぃ?」
シュウア「。。。お兄ちゃんの人生を狂わせた人物が居そうな場所が見つかりました」
きらら「ほぉ。。。ようやくねぇ。。。」
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まなみ「みなさん、話ってなんですか?」
みな「。。。。。」
まなみ「。。。。?」
みな「。。。。。美味しいねお菓子が手に入ったのよ」
みなは紅茶を入れながらそう呟いた
みな「愛美ちゃんは飲み物なに飲む?」
まなみ「あ、私も紅茶で」
みな「りょうかい」
コト
みな「。。。。。ごめんなさい、貴方を巻き込んでしまって」
まなみ「気にしてませんよ、みなさんが無事ならそれで」
みな「。。私は真咲くんさえ無事ならそれでいいっていう最低な考えだった」
まなみ「真咲さんとはどういう関係なのですか?」
みな「。。。執事と主人だったのよ、昔の真咲くんは昔ね雅人みたいな性格だったの」
みなはふふっと笑った
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なぎさ「すまん、先に帰っててくれ」
あすか「どした?」
なぎさ「雅人が伝えたい事があるって」
あすか「ふぅーん」
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なぎさ「おっす、来たぞ」
まさと「黒澤凪乃、お前のフェアリーが記憶を取り戻した」
なぎさ「フェレナってやつのことが?」
まさと「そうや、今ファミラちゃんが対応してんねんけど。。。」
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フェレナ「。。。。そうよ」
ファミラ「じゃあ、聖霊の国にはマザーじゃなくてフローラと大柄な男が襲ってきたってこと?」
フェレナは無言で頷いた
ファミラ「その大柄な男って髪の毛がくすんだ青色?」
フェレナ「そう」
ファミラ「両耳に赤い玉がついて先に水色のひらひらがついたイヤリングをつけていた?」
フェレナ「それはつけてない」
ファミラ「え?。。。そう」
ガチャ
なぎさ「よっす、お前飛鳥の指輪に篭りっぱなしじゃなかったんだな」
ファミラ「人をニートみたいに言わないでよ」
フェレナ「。。。。貴方がワタクシのパートナー?」
なぎさ「あ?あぁ」
フェレナ「ファミラ、変えてくださる?流石にこんな女子力のかけらもない人とは。。。」
ファミラ「我慢なさい今は」
フェレナはぷーと膨れた
なぎさ「なんだあ?」
フェレナ「せめて。。スカートは履きなさい」
フェレナは渚のズボンを引っ張った
なぎさ「やだよ」
フェレナはまた膨れた
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きらら「。。。虹色小学校。。。ここね」



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