フェアリーリング

雛乃飛成

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第12話 仲直りの言葉

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かなと「みな。。なんで?」
みな「。。。」
かなと「僕じゃダメなの!?どうしてもあいつのところに行きたいの!?」
みな「。。。ごめんなさい」
かなと「そんなの僕が許さない!」
みな「でも。。。」
かなと「みなは僕と暮らした方が幸せなんだ!」
みな「。。。。。」
「おい、そこでなにをしている!」
かなとの大声でマザーの下っ端が集まってきた
かなと「。。。。みな」
かなとはみなの手を無理やり引っ張った
----------------------------------------------
なぎさ「おーい、まなみぃ!!」
外に出た雅人達は愛美を探した
ゆうじ「まなみぃ!!!」
雅人は周りを見渡した
まさと「おい、真咲はどこにいったかしらんか?」
あすか「どうしたんですか?」
まさと「真咲がいないんや」
-------------------------------------
まさき「。。。。みなぁ」
真咲は瓦礫に隠れながらみなを探した
まさき「ここにもいない。。。」
真咲は二階に上がった
まさき「うぅ。。。。みなぁ?」
~~~!
奥の方から誰かがいいあってるこえがきこえた
まさき「みな?」
かなと「みな!何回言ったらわかるの!」
みな「ごめんなさい、でも。。。」
かなと「みなは僕が嫌いなの!?」
みな「嫌いじゃないの!でも。。。まさきくんと仲直りしないとこの先ずっとこのままじゃダメな気がする」
かなと「。。。。。。。いやだ、僕はみなを助けなかったまさき達と一緒に行動するなんて。。そんなの」
みな「。。。。。あの時のこと覚えてる?
かなと「。。。え?」
みな「あの時私はかなとくんにマザーが狙っているのはまさきくんの心臓。。。。だから私が身代わりになることでまさきくんを地球というマザーの手の届かないところへ逃がすっていったの覚えてる?」
かなと「。。。うん」
みな「あの時言ってなかったんだけど地球から異世界に行く方法は私の持ってるワープボタンが雅人の力では行くことができないの」
かなと「。。。え」
みな「だから一人で逃したまさきくんは絶対に私を助けられない。。。。。それを承知で逃したの」
かなと「じゃあ。。。まさきは助けなかったんじゃなくて助けられなかった?」
みなは頷いた
かなと「どうしてそんな大事なことをもっと早く言ってくれなかったの。。」
みな「ごめんなさい、いう時がなくて。。」
かなと「。。。。みな」
みな「はい」
かなと「それでも僕はあの時みなを無理やりにでも連れて行って助けなかったまさきを許すつもりはない」
みな「。。。。。」
かなと「あと、そこにいるのは分かってる。。。まさき」
真咲が困り顔で物陰から出てきた
みな「真咲くん!」
まさき「。。。。たしかにあの時みなを助けなかった僕に責任がある。。。こめん」
かなと「何を今更。。。。」
まさき「かなとが僕を許さなくてもいい。。。ただ、今はみなを安全なところへ避難させるのが優先や」
真咲は真剣な眼差しでかなとを見た
「それはできないねぇ。。。」
真咲は後ろを見た
マザー「自分達が物語の主人公になったつもりか?つまらんな」
マザーは上の鉄骨を下に下ろした
マザー「ここまで我をキレさせたのはマサト以外初めてだ。。。。。まぁいい、ちょうど心臓が欲しかったところだ」  
まさき「なんで僕の心臓を欲しがるの!?」
マザー「お前の心臓は若くて綺麗だ。。。。それに王族関係者の心臓は高く売れるしなぁ」
みな「それだけのために真咲君を狙ってたの!?」
マザー「我か最強の魔王になるには多額のお金がいる。。。心臓一つで数億万手に入るのなら手段は選ばん」
マザーはでかいハサミを取り出した
マザー「それか今すぐみなをこちらに渡せ」
まさき「。。。。いいよ」
マザー「そうかそうかみなをようやく渡す気に」
まさき「僕の心臓なんかお前にくれてやる、そのかわり一生みなに付き纏うなみなを闇に縛りつけんな。。。それを約束してくれたら心臓あげる」
マザー「。。。。。。わかった」
マザーはしばらく考えた後に答えた
一瞬ニヤリと笑ったのをかなとは見逃さなかった
かなと「マサキそいつは嘘をついてる!」
マザー「嘘なんかついてないさぁ~」
まさき「。。。。はい」
真咲はマザーに心臓を渡した
マザー「おお。。これが。。。」
まさき「。。。。だからもうみなと僕らに近づかないで」
マザー「考えておく」
マザーは暗闇の中に消えた
かなと「まさき。。。大丈夫なの?」
まさき「今あげたのはもしも心臓を狙うハンターがいた場合に渡すダミー用のやつ」
真咲はニコッと笑った
まさき「もちろんダミーやから1年の価値もないと思うで」
みな「。。。あの。。ごめんなさ」
まさき「みな」
ギュ
真咲はみなを優しく抱きしめた
まさき「。。。おかえり」
みな「。。。。。ぅ。。。ぁ。。。ぁ。。」
みなの目からは涙が溢れ出てきた
まさき「辛いことをずっと我慢さしてごめんな。。。みなの主失格やな」
かなと「。。。。まさき、僕もひどいこと言ってごめん」
まさき「気にしてへんから大丈夫やで、こんな状態になったら気持ちに余裕がなくなるのもわかるから」
かなと「。。。また、仲良くしてくれる?」
まさき「もちろん」
--------------------------------------------
まなみ「クロエちゃん、寒くない?」
クロエ「ううん、大丈夫」
愛美はクロエに覆いかぶさっていた
クロエ「。。。誰か近づいてくる」
クロエが呟くと遠くから渚が走ってきた
なぎさ「まな。。。愛美。。。よかった!!」
渚は愛美を強く抱きしめた
なぎさ「飛鳥!?なんでここに。。」
クロエ「クロエはクロエだよ!」
なぎさ「ほぇー。。。飛鳥のドッペルゲンガーみたいだな」
渚はクロエをまじまじと見た
まなみ「クロエちゃん、私が閉じ込められてた部屋にいたんです。。」
愛美は経緯を話した
なぎさ「うーん。。マザーってやつの目的がいまいちわからんぞ、そいつだって普通の人間にしか見えないし」
「表面上から見ればわいも竜も真咲も普通の人間にしか見られない」
なぎさ「おわっ!?」
雅人の声に渚は驚いて後退りをした
まさと「西園寺さん、どっかしんどいとか怪我はないか?」
まなみ「あ、はい大丈夫です」
雅人は静かにクロエの方を見た
まさと「。。。。黒澤凪乃」
なぎさ「あん?」
まさと「さっき高宮さんのドッペルゲンガーみたいやって言ってたな」
なぎさ「そこまで聞いてるんならすっと出てこいよ。。。そうだけど、なんだ?」
まさと「。。。もしかすると高宮さんの妹。。。いや、忘れてくれ」
なぎさ「あん?んだよ」
まさと(黒澤凪乃をこれ以上マザーのことに巻き込ませるわけにはいかない)
あすか「愛美ちゃん!!」
飛鳥が遠くから手を振りながら走ってきた
飛鳥「。。。その子。。私にそっくり」
まなみ「あ、実は。。」
愛美は飛鳥にも経緯をはなした
あすか「そう。。なんだ。。。でも誰の子なんだろう。。?マザーが閉じ込めてるってことはすごい力の持ち主なんだろうし。。。」
ゆうじ「愛美!!!」
飛鳥の後ろから優字が勢いよく飛び出し
愛美のことを強く抱きしめた
まなみ「おとう。。。さん?」
ゆうじ「よかった。。。ごめんな。。ごめん」
優字は同じ言葉を何回も繰り返し愛美の頭を撫でた
まなみ「ごめんなさい。。。」
まさと「あとは真咲とかなととみなだけや。。。急いでここを離れんとマザーが追いつくかも知れない」
まさき「ごめん、遅れた!」
真咲とみなが走ってきた
まさと「遅い」
まさき「ごめん!」
みな「。。。。。」
まなみ「逃げ。。られたんですね」
クロエ「みなお姉ちゃん!」
クロエはみなに抱きついた
まさと「みな、これから帰ったらお前に尋問する」
クロエ「みなお姉ちゃんに酷いことはやめて!」
まさと「酷いことはしいひん」
クロエ「。。。。」
クロエは心配そうにみなを見た
みな「。。大丈夫、終わったら遊びましょう」
クロエ「わかった」
まさと「。。。かなとは?」
真咲が自分の腕を見せる
真咲の腕の中で猫がすやすやと寝ている
まさと「。。。なるほどな、じゃ行くぞ」
雅人がワープボタンを取り出した
シュイン
--------------------------------------------
まさと「。。。。さて、これからやることはたくさんある。。。。まずは子供達は一旦帰れ」
なぎさ「はぁ!?んでだよ!」
まさと「外」
雅人が外を指差すと辺りは暗くなっていた
まさと「詳しいことはまた明日話す
黒澤凪乃と西園寺さんと高宮さんは各自家に帰れ、真咲達はここに残る」
ゆうじ「まなみ、帰ろう」
まなみ「はい」
優字は去り際にみなの方を睨んだ
バタン
なぎさ「俺らも帰るか」
あすか「だね」
渚と飛鳥も帰っていった
バタン
まさと「。。。わいはやることある、真咲はかなととみなの精神状態を調べろ」
まさき「はーい、みないこ?」
真咲はみなの手を引っ張った
------------------------------------------------------------朝
あすか「ぅ。。。。ん~」
飛鳥はベッドから降りリビングに行った
あすか「おはよ~」
はるか「おはよ、今日も遅くなるからね」
あすか「うん」
はるか「そういえば幸野雅人って人から連絡があったわよ」
あすか「雅人先生?」
--------------------------------------
まさと「おはよう、高宮さん」
あすか「おはようございます」
指輪からファミラが飛び出した
ファミラ「で、話はなに?飛鳥に何か押し付けるつもり?」
まさと「ファミラにもやらせることがある」
ファミラ「なによ?」
まさと「フェレナが記憶を取り戻した」
ファミラ「うげぇ、まじ?」
まさと「ちょっと相手してくれんか?」
ファミラ「へいへーい」
ファミラはめんどくさそうに奥の部屋に飛んでった
まさと「。。。西園寺さんと共に閉じ込められていたクロエっていう子について話に来た」
雅人は飛鳥をソファに座らせた
あすか「はい」
カチャカチャ
まさと「最初は君の行方不明の三女やと思ってたんやけどどうやら違うみたいや」
トポトポトポ
まさと「どうやらあれは高宮さんのクローンや」
ガチャ
あすか「クローン?なんでそんな」
まさと「高宮さんの母親京子ちゃんは悪魔の悪い心を浄化するっていう不思議な力を持っていたんや。。。そして、その力は高宮さんに受け継がれている」
雅人はケーキとオレンジジュースを出した
あすか「ありがとうございます
まさと「。。。。。。。りゅう!」
雅人は上にいる竜を呼びつけた
りゅう「どうしたん?」
まさと「ん」
雅人がオレンジジュースを竜にも渡した
まさと「賞味期限が近いからな、腹痛ぐらいならなんとかなるんやけど一応気をつけないといけない」
竜はオレンジジュースを受け取るとごくごくと飲んだ
まさと「それでその力を受け継ぐ高宮さんのDNAをマザーは採取してクロエという人間を作った」
あすか「ちょっと待ってください、私のDNAってどこから?それにクローンを作って何をするんですか?」
まさと「詳しいことはわからんが悪魔の心を浄化する力を利用しようとしてるのだけはわかる」
りゅう「なんで利用するんや?」
まさと「悪魔の心を浄化するの反対は?」
りゅう「浄化。。。。汚染?」
まさと「そうや、悪魔の心を汚染して暴走させるんや」
あすか「なるほど。。」
まさと「まぁ、クロエちゃんはこちらで保護したから新たな敵になることはなくなったけどな。。。気になるのは」
雅人は考え込んだ
まさと「保護する奴が出てきたことやな」
バタン
まさき「まさとちゃん、ちょっと出かけてくる」
まさと「どうや?みならの様子は」
まさき「みなは元気を取り戻したようや、かなともおなじ」
まさと「そうか」
まさき「じゃ、行ってくるね」
まさと「おう」
バタン
まさと「ちなみにあれから西園寺さんの様子はどうや?」
あすか「あ、あの。。。寝不足なので一週間は休むって言ってました」
まさと「そうか」
りゅう「おっとぉ、今日はどうするつもりなん?」
まさと「あいつらは真咲に任せるとして、わいは少し調べ物をやっとくわ
お前は学校やろ?」
りゅう「あ。。。。そうやった!」
まさと「今から行けば間に合うから高宮さんと一緒に行け」
あすか「ありがとうございました~!」
バタン
まさと「。。。。さて」
カタカタカタカタ
まさと「流石にないか。。。地球のニュースしか」
カチ
まさと「。。。。『街を守るヒロイン誕生?』」

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