フェアリーリング

雛乃飛成

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第11話 囚われの闇から解放

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みな「。。ごめんなさい、ごめんなさい」
みなは頭を抱えて震えた
ゆうと「マザー。。。」
マザー「だめじゃないか、みなさんを勝手に持ち出したら。。まだ拷問途中なのに」
ゆうと「だまれ!みなはお前の玩具じゃねえ!!」
マザー「。。。。何を言ってる?みなさんは玩具じゃない、大事な我の兵器だ」
マザーはニヤリと笑った
みな「。。。。。」
ゆうと「みなは兵器でも玩具でも道具でもない!一人の人間で俺たちの家族だ!」
マザー「。。。家族。。。盗人猛々しいな」
ゆうと「なんだと?」
マザー「みなさんは最初から我のだ、我が育てあげた。。。もう少しで完璧な兵器が完成しそうだったのに」
マザーの眉間にシワがよった
マザー「お前らが我の可愛い道具を盗んだから計画がめちゃくちゃになったんだ」
マザーはブラックホールを片手で作った
みな「!?」
マザー「みなを渡せ、さもなくばお前を消す」
みな「やめて!!」
みなはゆうとの手を強く振り解きマザーに駆け寄った
マザー「。。。。みな、わかってるな?」
マザーの鋭い目つきにみなは震え上がった
みな「。。。。はい」
ゆうと「みな!やめろ戻れ!!」
マザー「。。。。みな、いくぞ」
ゆうと「やめろぉぉぉぉ!!」
............................................
.............
ゆうと「おう、どうした?」
みな「なんでもない、寝れないだけ」
ゆうと「なんだよ、怖い夢でもみたか?」
みな「。。。。。そんなところよ」
ゆうと「なんか飲むか?」
みな「ええ」
ゆうと「。。。。その怖い夢ってマザー関連か?」
みな「そう、またあの悪夢が再来するんじゃないかって」
ゆうと「安心しろ、何があっても俺は必ずお前を守る。。。守ってお前に光を見せてやる」
みな「ふふっ、ありがとう」
..................................
.............
ゆうと「俺は、お前を守ると決めたんだよ!お前に光を見せるって約束したんだ!!なのに。。。お前が希望を失ってどうすんだよ!!」
みな「。。。。。。ごめんね」
ゆうと「くそ。。。うぉぁぁぁ!!」
ゆうとは最後の力でみなをマザーから引っ張った
マザー「!?」
ゆうと「っ!」
マザー「やはり殺すべき存在だったか」
マザーはブラックホールを片手でもう一度作った
みな「やめて!!」
みなが叫んだその時
バシュン
マザー「我のブラックホールが消えた。。。!?」
「そこまでや、マザー」
マザーが振り返ると雅人達がいた
あむ「ゆっくん!!」
ゆうと「あむさん!」
マザー「チッ」
まさと「こっちにこい!!」
まさとの言葉にゆうとはみなの手を引っ張りながらまさとの手を取った
マザー「おい!戻ってこい」
みな「。。。。。」
みなはマザーの方をむかない様に俯いた
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まなみ「外に出してもらったのはいいんですけど。。」
クロエ「どこに行く?」  
まなみ「どう。。。しようか?」
クロエ「ここくらい、怖い」
まなみ「そう。。。。ですね」
まなみとクロエが暫く歩いてると
鎖に繋がれた人たちが働いていた
クロエ「痛そう。。」
クロエは鎖に繋がれた人の足に釘が刺さってるのを発見した
まなみ「みちゃだめ、私達は安全なところへ逃げることに集中しよ」
「。。。ケテ。。タスケテ」
まなみ「。。。生きて。。る?」
愛美が駆け寄ると女の子が虚な目で助けてと訴えかけていた
?「。。。。痛い。。。」
まなみ(釘が取れてる。。。違う、足が取れてるんだ)
女の子は片足が取れたまま愛美の袖を引っ張った
?「お母さん。。。。」
クロエ「まなお姉ちゃん、あれ」
クロエが指を指すと脳が飛び出た死体を発見した
まなみ「。。ぅ」 
?「お母さん。。。冷たくなっちゃった。。。お母さん」
クロエ「もういこ、腐った匂いがする」
まなみ「。。。。。」
?「助けて。。。」
愛美は無言で女の子を抱き脳が飛び出た死体の方に向かった
まなみ「。。。貴方の娘さんは助けます。。。ですので安らかに眠ってください」
愛美は死体に枯れ葉をかけた
?「。。。お母さん」
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みな「。。。。。」
まさき「みな、大丈夫?辛くない?」
かなと「離せー!離せー!」
まさとの腕の中でかなとが暴れた
まさと「静かにしろ」
なぎさ「なぁ、マザーが来る前に外に出た方が良くないか?」
まさと「確かにそうやな」
まさき「みな、いこ?」
みな「。。。。。。。」
まさき「みな?」
みなは真咲の手から離れた
まさき「みな!?」
真咲が後を追っかけた
まさと「お前ら!」
かなと「はな。。」
あむ「まっくん!まっきーとみーくん追いかけてくるね!」
あむは奥の方へ走った
まさと「ちょ。。。」
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まさき「みな、待って!」
みな「。。。。。」
みなは真咲の言葉に振り向かずに歩いて行った
まさき「ねぇ!!」
みな「。。。。貴方はもう一人ではありません」
まさき「。。。。へ?」 
みな「雅人がいて周りには助けてくれる人もいます。。。ですので、私は忘れてください」
みなはそういうとまた俯いた
まさき「。。。。みな、初めて会ったときのこと覚えてる?」
みな「。。。。。」
まさき「あのときの僕は外に出れないストレスで一方的に雇っていたメイドを解雇させていた、その時にきたのがみなや」
...................
...............
?「マサキ様、こちらが本日からマサキ様のお世話かがりとなるミナ・サーシャン・シルフィアです」
みな「よろしくおねがいします」
まさき「。。。。。。て」
みな「え?」
まさき「帰って」
?「マサキ様!またそんなことを」
まさき「外に出さしてくれないのならメイドも世話かがりもいらない」
?「マサキ様、貴方様が外に出れないのは歩いたら喘息になって倒れてしまうからです!」
まさき「。。。。。。」
?「あぁ。。。都合が悪くなると布団かぶるんですから。。。では、よろしくお願いしますね」
 バタン
みな「あの。。。」
まさき「帰って」
みな「いや。。。昼ごはん。。」
まさき「お金あげるから帰って」
みな「。。。。いやです」
まさき「。。。。。。」
みな「なんで帰って欲しいのですか?」
まさき「。。。。僕を外に出してくれないメイドなんていらない」
みな「。。。。なんでカーテンを閉めているのですか?」
まさき「外で遊ぶ国民を僕が羨ましく見てるからって。。。。」
シャァァ
まさき「!?」
みな「いつまでも光を見ないまま終わるなんてダメです」
まさき「外。。。久しぶりに見た」
みな「。。。。。出かけたいのですか?」
まさき「。。。お外に連れて行ってくれるの?」
みな「ええ」
---------私は貴方の執事ですから----
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まさき「みなは僕に外の景色を見せてくれた、学校にも行かせてくれた。。。。みなは僕を孤独から解放してくれた。。。。僕はずっと時が経ってもみなの主人や」
真咲はみなの腕を掴んだ
まさき「今度は僕がみなを闇から救う番や」
みな「。。。。。。」
みなが真咲の手を握り返した
「いやぁ、ヒーローってもんはかっこいいねぇ」
みな「!?」
みなが振り向くとマザーが立っていた
マザー「誘拐犯Aに誘拐犯B。。。全く我の周りは誘拐犯だらけだな」
まさき「マザー!」
マザー「我の計画を邪魔するのはまだ許容範囲だ。。。。しかし」
マザーは目を見開いた
マザー「みなは渡せ」
まさき「嫌だ」
マザー「マサキくん、君はわかる人だろ?」
まさき「みなは渡さない!」 
マザー「。。。残念だ、君もマサトも」
みな「。。。。」
マザー「成る程、みなまでそんな態度をとるのか」
マザーは両手で上の岩を動かした
ドシャァァ
岩が大きな音を立てて崩れて道を塞いだ
マザー「これでお前らは逃げることができなくなった」
まさき「。。。」
マザー「どうした、誰も助けに来ないぞ?」
みな「まさきくん、あたし。。」
まさき「だめ、行かないで」
みな「でも。。。」
マザー「さぁもう時間だ」
マザーは真咲に向けてブラックホールを放った
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まなみ「ねぇきみ名前は?」
?「。。。。リリム・リリン」
まなみ「リリンちゃんね」
リリン「貴方達は?」
まなみ「私は西園寺愛美」
クロエ「クロエはクロエだよ!」
リリン「なんでこんなところにいるの?」
愛美はこれまでの経緯を話した 
リリン「そう。。。マザーのやりそうな事だね」
まなみ「それで健二という方がマザーと戦ってる間に逃げろって言われました」
リリン「ならその健二という人はもう死んでるね」
まなみ「どういうことですか?」
リリン「マザーと対面して戦う人はみなとまさとしかいない。。。その二人しかあいつに勝てない」
クロエ「じゃあ、健二お兄ちゃんは死んじゃったの?」
リリン「そうだね。。(じゃあ今朝に血のついた袋を持っていたのはあのためだったんだ)
まなみ「そんな。。。」
リリン「とにかくここから出よう」
まなみ「そう。。だね」
リリンは自身の足を見た
リリン「早くこの足も直さないと」
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まさき「。。。。。。」
?「気がついた?」
まさき「みなは!?」
みな「。。。。ここにいますよ」
みなは優しく微笑んだ
まさき「良かった。。。君は。。」
?「貴方達はマザーの攻撃を受けて瀕死状態でしたので治療室に連れてきました」
まさき「そういえば君の名前は?」
?「私の名前はリリア、マザーに連れてこられた養子の子です」
まさき「そうか、ありがとう」
リリア「外に他誰かいるんですか?」
まさき「うん、僕の友達がね」
みな「。。。雅人ですか?」
まさき「う。。うん」
みな「だったら。。。」
バタン
扉が勢いよく開いた
まさき「かなと!」
かなと「。。。。。みなを離せ」
まさき「あかん!みなを一人にしたら」
かなと「離せ!」
かなとは真咲を睨んだ
かなと「お前はみなを捨てた!なのになにを今更」
まさき「それは。。。」
かなと「みなは僕と一緒に暮らすんだ!」
かなとは無理やり真咲からみなを引き離した
まさき「かなと!」
かなと「。。。。。」
かなとはみなを連れたまま無言でその場を去った
リリア「あの子を追わなくていいの?」
まさき「。。。。今はここから出ることや、僕が追いかけたところで僕のせいで怒ってるかなとを僕自身がどうにかできるわけじゃない」
リリア「妥当な判断ね」
リリアはふふっと笑った
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みな「かなとく。。ん、止まって」
かなと「やだ」
みな「かなとくん!」
かなと「まだあいつを信用してんの!?あいつのバックには雅人がいる!
みな「でも、真咲くんたちのところにいたら安全。。。」
かなと「マザーに見つからないようにすればいいだけだ!」
かなとはみなの腕を無理やり引っ張った
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リリン「ここが一番安全だよ」
リリンは愛美たちを物陰に隠れさせたため
まなみ「ありがとう」 
リリンはゆっくり微笑むと
リリンの体が光出した
まなみ「!?」
リリン「本当はね死んでるんだ」
まなみ「え」
リリン「お母さんをあんな姿にしておけなくて死ねなかったの」
リリンはゆっくりと目を閉じた
リリン「でも、あなた達がきて弔ってくれたから。。。安心できたの」
まなみ「。。。。」
リリン「私にできることはここまで、本当に。。。。」
----------ありがとう-----
そういうとリリンは光となって消えた
まなみ「。。。。さよなら」
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まさき「。。。。ごめん」
まさと「いや、わいもかなとをよく見とくべきやった」
なぎさ「おい、どうすんだよ」
まさと「まずはわいらは外に出ることを優先しよう」
あすか「でも、外に出たら助けられません。。だからあの人たちをまず探すのがいいと思います」
飛鳥は周りを見渡しながら言った
まさき「残念やけどそれは無理かもしれない、今のかなとは僕はもちろん。。。雅人の仲間だって判断したら威嚇をして攻撃してくるかもしれない」
なぎさ「だったら力でねじ伏せればいいだけの話じゃねえか?」
まさと「そんなことをしてマザーの下っ端が来ないと思うか?」
まさとはため息をした
まさき「それに今のみなの精神状態は不安定や」
まさと「まぁ予想通りやな」
まさき「そんな子が僕らとかなとが戦ってる場面を見てなにも思わないわけない」
なぎさ「んぁぁぁ、ほっとくしかねえかぁ」
まさと「そうやな」
まさき「。。。。」
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かなと「。。。。みな、なんで。。」
みな「。。。。。。」



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