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第9話 歪んだ愛を注いだ悪魔
しおりを挟むけんじ「最初にマザーは10人から20人の子供を連れてくる、そうして最初に養子の俺たちに与えられた試練は。。。。」
健二は小さな小瓶に入った水を取り出した
まなみ「なんですかそれ?」
愛美は手を伸ばそうとする
けんじ「触っちゃだめだよ、この薬は一滴体の何処かに触れるだけで体全体が膨張して。。。。最終的には風船となって割れる」
まなみ「。。。。。え?」
けんじ「そこで生き残るのは二人。。。俺の場合はもう一人健太という男の子が生き残った、まぁ俺は右目の視力を失い健太は左目の視力を失ったんだけどね」
クロエ「クロエの場合は養子じゃないからそんな試練なかったんだよね」
まなみ「でもなんでそんなことを。。」
けんじ「なんでだと思う?」
まなみ「なんででしょう。。。?」
けんじ「理由なんてないんだよ、あの人にとって俺らはただの暇つぶし道具。。。。そして最初の暇つぶしで生き残った子がいればその子を自分の部下に迎え入れる。。。その前に一手間かけてね」
まなみ「一手間。。?」
けんじ「君たちの友達もいずれするんじゃないかな?特訓と言われるものを、でもあの人の特訓は恐ろしい。。。まず、体力を上げるために毎日毎日朝から晩まで城の地下にある広い部屋で走らされる、そしてその時の食事は味のないキューブ型の食べもの。。でもその中には一応栄養がある」
まなみ「だったら最初から栄養のある食べ物をあげたほうが。。」
けんじ「そうしないあの人の目的が他にある、僕ら養子は甘い 苦い 辛いものを味のしないキューブによって知らずに育っていく、それがあの人の第一の教育。。。いや 【脅育】かな」
まなみ「。。。。脅育」
けんじ「その他にも寝る前は「明日もマザー様を信頼してマザー様に忠誠を誓います、マザー様万歳」という言葉をあの人の前に正座をし手を合わせながら言わないとひどく殴られたのちに針を腕に刺される」
まなみ「。。。。!?」
けんじ「そんな環境の中にいて俺ら養子は正常な精神力を保てるわけなく。。。。数日後には、マザー様万歳と言って他世界の者を誘拐したり殺したりする感情を失うロボットにされる」
まなみ「じゃあ、貴方も。。。?」
けんじ「俺はそんな劣悪な環境にいたけど流石にマザー様とは言わないよ、あの事件があったからね」
まなみ「あの事件。。?」
けんじ「俺の他に健太という少年がいたって言ってたよね?」
まなみ「はい」
けんじ「実はあいつ施設にいた頃の親友だったんだ。。。それで唯一あの人に逆らったやつ」
健二は小さなお守りを握りしめた
けんじ「そんな奴が夜に俺に言ってきたんだ」
.......ここの奴らはもう手遅れだ....まだ手遅れになってないお前だけでも...生き延びろ...そしてあいつに心から忠誠を誓うな........
..................
けんじ「そして健太は機嫌を悪くしたあの人によって殺され狂犬の餌にされた、俺は健太の最後の言葉を思い出して毎晩の忠誠はやるけど心から忠誠はしていない」
健二は愛美の方を向き優しく微笑んだ
けんじ「ちなみに。。。みなさんも養子だったんだ」
まなみ「みなさんも!?」
クロエ「そーなの?」
けんじ「そうだよ、あの人は特にあの人のお気に入りらしかったしね」
まなみ「お気に入り。。なんで。。」
けんじ「。。。。あの人は不死なんだよ、つまり心臓を刺されても体の一部が破損しても死なない、だから暇つぶしとして長く遊ぶにはもったいないと感じたあの人はみなさんだけをいつか自分の後継者として育て上げたんだ」
まなみ「後継者。。。?」
けんじ「そう、そして計画は上手くいった。。。。感情も出さない子供に育て上げることに成功した」
クロエ「でも、みなお姉ちゃんには感情あるよ?」
けんじ「それはなぜか知ってるか?」
クロエ「なんで?」
けんじ「みなさんが小学5年生の時にある団体に保護されたんだよ、いや保護というより最初は殺される運命だったんだ」
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-----------
まさき「。。。助けに行かなきゃ」
まさと「まて、みながお仕置き部屋にいるとなると決まった時間にマザーが来るはずや」
まさき「そんなの関係ない!次、みなが精神を壊されたら。。。。」
まさと「わいらはあいつを殺すしかなくなる。。。。やな?」
なぎさ「お。。おい、たった精神を壊されたぐらいで殺すって流石に情がなさすぎるぞ」
まさと「。。。君らに話しておくことがある」
あすか「な。。なんですか?」
雅人は自分の正体を明かした
なぎさ「。。。雅人が。。マザーの息子!?」
まさと「表面上はな、わいはマザーの間の息子ではなくマザーと結婚した母親との不倫相手の息子や」
雅人は自分の名前が記された手帳を見せる
まさと「でも、マザーが母親と父親を殺したことにより親権がマザーとなりわいはマザーの息子。。。王子としていきることになる」
なぎさ「それがなんで殺すって判断にいたるんだよ」
まさと「マザーは二人の後継者を決めている。。。わいと。。。みなや」
あすか「。。。。え」
雅人はみなのことについて話した
まさき「だから次精神を壊すことがあったら。。。。」
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カタン
みな「。。。。。。」
マザー「流石に電流を喰らい続けたら弱るか。。。みな、もう時間だよ」
みな「。。。。。。」
マザー「。。。。精神異常数値オーバー。。。ククッもう出来上がるねえ」
マザーは注射器を取り出した
マザー「。。。雅人がダメならお前が我の後継者になればいい。。。。それがお前にとっての幸せ。。。」
プス
みな「。。。。。あは♥」
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けんじ「。。。右。。。よし、左。。。よし」
クロエ「どこいくの?」
けんじ「このままみなさんのいるところに突っ込んでもダメだ、まずは安全地帯を探さないと。。。それにその子の怪我も安定したとは言い切れない」
クロエ「まなお姉ちゃん。。。」
けんじ「とりあえず上の階に行ったら治療部屋があったはずだから、周りの奴らに気をつけながらそこに行こう」
クロエ「サーイエッサー!!」
クロエは大声で手を額に当てた
けんじ「クロエちゃん、シー」
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かなと「話と違う!!」
みな「。。。。。。あは♥」
マザー「解放したじゃないか、なにが悪いんだ?」
かなと「ちゃんと女神の血を持ってきた!」
マザー「そうだね、それは感謝してるよ」
かなと「。。。。なのになんでみなは僕を見た瞬間襲いかかってきた。。。なんかしたんじゃないのか!?」
マザー「。。。。別に解放するとは言ったけどなにに。。とは言ってない」
かなと「は?」
マザー「。。。。。。かなとくんにもわかりやすく言うとどう言おうか。。。脳の数値を狂わせた。。。それによりみなさんは人を殺したくてたまらないサイコパスちゃんになっちゃったわけ」
かなと「そん。。な」
みな「ね~え、マザー様ぁ♥。。。。こいつ、殺していい♥?」
マザー「ああ、いいぞ」
みな「どんな殺し方しようかなぁ♥。。。あはっ♥」
みなはナイフをカナトの方へ向けた
みな「。。。。きーめたっ♥バラバラにしちゃおう♥」
みなはカナトに襲い掛かった
かなと「み。。。な!!」
かなとはみなの腕を掴んだ
かなと「やめて!」
かなとはみなの耳元で叫んだ
その瞬間みなは頭を抱えながら倒れ込んだ
マザー「。。。お見事、自分の能力をよく知ってるね」
かなと「。。。。。」
マザー「君の能力は大声を出して相手の行動を麻痺させる能力。。。。」
かなとはみなを担ぎながらその場から離れた
マザー「。。。我と鬼ごっこでもするつもりか?」
-------------------------------------------------------
まさと達は二階へと上がった
「レディースエーンジェントルメーン!!」
高らかな声とともに下からピエロが出てきた
まさと「。。。。。ゔ」
雅人は口元を押さえながら倒れ込んだ
なぎさ「雅人!?」
まさと「ピエロは。。。あかん」
?「おやおやぁ?誰かと思えば裏切り者ちゃんた~ちじゃないですかぁ?」
あすか「雅人さん、あいつ誰ですか?」
まさと「。。。。ピエロ、詳しい名前は知らん」
?「ワタクシの名前を知りたいので~すか?」
ピエロが飛鳥に近づく
?「ワタクシの名前はサーザント・ハキ。。。。気軽にピエロとお呼びくださ~いね」
なぎさ「気持ちわりぃ。。。そこをどけピエロ野郎」
ハキ「おやおやぁ?いいのですかぁ?」
ハキは指をパチンと鳴らすと巨大な鳥籠が現れた
?「。。。。。まーくん。。。まっきー?」
その中には鎖に繋がれた白い髪の少女がいた
まさき「あむさん!?」
まさと「お。。。お前!!」
ハキ「グッヒュヒュヒュッ!いいねぇその顔!!」
真咲が鳥籠に近づこうとする
ハキ「おおっと、商品に触らないでくーだーさーいっ!!!!」
ハキはお手玉一つを真咲に投げた
まさき「ぐぁぁぁ!!!」
膨れ上がったお手玉は勢いよく真咲と共に壁に打ち付けられた
ドサ
まさと「真咲!!」
ハキ「一人負傷ですかぁ~、まぁいいです」
ハキは指をパチンと鳴らすと拳銃を目の前に出した
ハキ「。。。。ロシアンルーレット」
なぎさ「。。。は?」
ハキ「この哀れで可哀想な少女を助けたければ。。。。。ロシアンルーレットをやるんですよ」
まさと「ふざけんな!!」
ハキ「いいのですかぁ?こいつは処刑の運命を背負ってる。。。しかし、このワタクシが助けようとしてるんですよぉ~」
あむ「。。。。私の事はいいの、逃げて」
まさと「。。。。わかった、先にわいがやる」
あすか「雅人さん!」
ハキ「おんやぁ?まさかのプライドが氷山みたいに高い雅人が先だなんてなぁ?」
ハキは陽気に笑いながら雅人に拳銃を渡した
まさと「。。。で、この拳銃を頭に向けたらいいんか」
雅人はそばに置かれた拳銃を頭に突きつけた
パァン
拳銃の音が周りに響いた
ハキ「グッヒュヒュヒュッ!いきなり玉が入ってました~ね!」
あすか「雅人さん!!」
まさと「。。。。。。で?」
ハキ「は?」
まさと「いきなり玉が入ってたからわいが死んだと思った?」
ハキ「なぜ死なない!?」
まさと「脳の細胞が5個死んだだけや」
雅人は指で5を表した
なぎさ「細胞が5個って大丈夫なのかよ。。!?」
まさと「安心しろ、いらん記憶が吹っ飛んだだけや」
ハキ「ぐ。。。ぬぬ」
まさと「お前は一つ過ちを犯している」
ハキ「は?」
まさと「。。。。後ろ」
ハキが後ろを向くと
真咲があむを抱いていた
ハキ「な!?」
まさき「僕がいつまでも気を失ってるとでも?」
ハキは真咲にお手玉を投げようとするが
お手玉は渚の手元にあった
ハキ「んなぁ!?」
なぎさ「後ろがガラ空きなんだよピエロやろう!!」
渚は全部のお手玉をハキに向けて投げた
ビューン
ハキ「ぐぼぁ!?」
ドサ
膨れ上がった全部のお手玉はハキの体を貫通した
ハキは白目を剥いたまま動かなくなった
まさと「。。。。。」
グサ
雅人は無言でハキにナイフを突き立てた
なぎさ「うげ。。なにしてるんだよ。。」
まさと「ピエロは死すべし」
まさき「トラウマになりすぎやろ。。。」
あすか「あの。。大丈夫なんですか。。?細胞。。」
まさと「ああ、いらん記憶が消滅しただけや。。。。」
まさき「いらん記憶がなにかわかってるん?まさとちゃん結構ガサツなところあるし」
まさと「。。。マザーの仲間になった時、民から暴言や暴力を受けた記憶や」
まさき「ああ」
真咲は納得した
----------------------------------------------------
けんじ「。。。これで、よし」
健二は愛美の背中に塗り薬を塗った
まなみ「あ。。ありがとうございます」
クロエ「でも、ここいっぱい薬がいっぱいあるねぇ!」
けんじ「。。。みなさんの元々の役割は薬を作ることだったんだ」
まなみ「。。。。薬?」
けんじ「洗脳薬 混乱薬 毒薬 睡眠薬 無眠薬 無痛薬 無精薬をみなさんは開発してたんだ」
まなみ「あの、毒薬とか洗脳薬とか混乱薬はわかりますけどあとの三つはなんでしょうか。。?」
けんじ「無眠薬はずっと寝なくても疲れない薬無痛薬はどれだけ痛めても痛みを感じない薬無精薬は喜怒哀楽全てをなくす薬。。。。。ようするにあの人の都合のいい人間を作るために開発を強要してたんだよ」
まなみ「そんな。。。」
ガチャ
かなと「お前らは。。。?」
終
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