フェアリーリング

雛乃飛成

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第2話 本当に大切なこと

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あすか「竜くん。。あのね」
りゅう「?」
飛鳥は竜に全てを話した
ファミラを助けて欲しいと
りゅう「。。。。それはできんなぁ」 
竜は後ろから注射器を取り出すと飛鳥めがけて投げた
あすか「っ!?」
りゅう「にげんといてや、これで全てが終わるんや」
あすか「。。。。。。」
...............殺されるわよ...........
あすか「竜くんはなんでこんなことやってんの!?」
りゅう「。。。。。。。。自由のため」
あすか「自由?」
りゅう「わいはな、マザーとは西の町にある魔界の王子やってん」
りゅうは注射器をなげとばしながらはなした 
りゅう「でも、マザー軍が攻め込んできてわいは手も足も出なくて。。。。マザーの町に連れてこられたら奴隷扱いされて。。。。だから、自由が欲しい」
ビュンッ
りゅう「[おっとぉ]と楽しく暮らせるような自由が欲しい!!」
[]--まさとのこと
りゅう「その為にはわいはなんだってやる!たとえ。。。。人を殺めることになっても!!」
あすか「そんなの間違ってるよ!」
りゅう「君にはわからへんやろ。。薄暗い部屋に閉じ込められて周りにはいつもすすり泣く声しか聞こえんくて。。。王子である自分は何もできないという苦痛が。。。。屈辱が!!」
ビュンッ
あすか「っ!?」
注射器が飛鳥の手をかすった
その腕からは血が流れていた
りゅう「だからわいは国民を自由にさせる代わりにマザーの仲間になった。。。おっとぉも同じ理由や」
あすか「だから私を殺すの?」
りゅう「そうや、なるべく情が出ないうちに殺す」
あすか「。。。。。。いいよ」
りゅう「!?」
あすか「国民を守りたいっていう竜くんの願いなら私の命なんか」
りゅう「話が早くて助かるなぁ」
キャリ
りゅうは刀を取り出した
りゅう「バイバイ、高宮さん」
ドンッ
あすか「。。。。。。。?」
あすかが目を開けると刀は床に落ちてた
りゅう「。。。。あかんな、手が震えてできん。。。。」
竜の目には涙が浮かべられていた
りゅう「。。。本当はな、さっき言った
ことに続きがあってな。。。わいはマザーの仲間になった後に国民からの信用を牛なって。。。。。王子という肩書きを剥奪されてわいに残されたのはマザーの仲間ということだけ。。。。。わいに残された大切な人はおっとぉだけや」
竜は座り込んだ
りゅう「。。。。でも、やらなきゃおっとぉが殺されるかもしれない」
あすか「。。。。。。。」
りゅう「でも。。。。もしおっとぉまでわいの目の前から離れたら。。。」
竜は涙をポロポロ流した
あすか「。。。守るよ」
りゅう「え?」
あすか「私が竜くんも雅人さんも竜くんが住んでいた世界も。。。守るよ」
りゅう「。。。。。。。本当に?」
あすか「うん」
りゅう「。。。。わい、王子やから誰かに頼るってことができなかった。。。全部自分で抱え込んで。。その結果王子という肩書きを剥奪されて。。。。 おっとぉにも迷惑かけて。。。。」
あすか「。。。。私のこといつでもたよっていいんだよ」
飛鳥は優しく竜の背中を撫でた
りゅう「わいは。。。高宮さんのことを殺そうとしたんやで。。。?」
あすか「そんなの。。。関係ないよ、それに私は死んでないしね」
飛鳥はニコッと笑った
りゅう「。。。。頼ってもいいかな?」
あすか「もちろん」
りゅう「。。。実はおっとぉはマザーを殺したいほど憎んでるんや、それをわいがマザー側についたからおっとぉはわいのせいでマザーに付くようになった。。。高宮さん、わいもうマザー側にいるのやめる」
あすか「うん」
りゅう「おっとぉにもちゃんと説明する」
あすか「うんうん」
りゅう「。。。。もう逃げないから」
あすか「。。。竜くんのこと支えるよ」
りゅう「ねぇ。。。飛鳥ちゃんって呼んでもいいかな?」
あすか「いいよ」
りゅう「ありがとう飛鳥ちゃん」
飛鳥と竜はしばらく座り込んだまま
竜の世界の話とかした
あすか「もう、戻ろうか。。あ」
りゅう「ん?」
あすか「指輪の魔力といてほしい」
りゅう「おっとぉに頼んでみないと」
竜が扉をあけた
まさと「終わったのか?」
りゅう「実は。。。」
竜は雅人に全てを話した
まさと「そうか。。。。よかった」
雅人は竜を抱きしめた
まさと「。。。。高宮さん、すまんな」
雅人は飛鳥の手を握り魔力を解除した
ファミラ「ぶはぁ!!」
ファミラが指輪から飛び出してきた
ファミラ「やっとでれたぁ。。。あんた!」
ファミラは雅人の顔に近づいた
ファミラ「飛鳥!なんで隣にいるの!?」
あすか「実は。。。。」
飛鳥は状況を説明した
ファミラ「。。。。この王子がたまたま迷いがあったから良かったもののマザーの仲間全員を説得することは不可能よ、その王子はたまたま運が良かっただけ」
まさと「。。。。確かに竜はマザー側についてからしばらくは立っていなかった」
ファミラ「そういうことよ」
まさと「。。高宮さん、送っていく」
あすか「そんな!悪いです」
まさと「元々わいらが君と竜を閉じ込めて時間が遅くなったのが原因やしな」
まさとは鍵を取りに行った
りゅう「。。。ごめんな?」
あすか「ううん、大丈夫だよ」
飛鳥がスマホをチラッと見る
通知には渚と愛美から[LOVEIN]からの返信と電話が十件あった
[]--LINEみたいなやつ
あすか「少し電話に出てくるね」
りゅう「うん、いってらっしゃい」
---------------------------------
あすか「ごめんごめん、遅くなった」
『遅くなったじゃねぇ!今何時だと思ってんだ!?』
あすか「。。。。7時」
『春香さんには事情を説明してあるから戻ってこい!それともそこに竜も雅人もいるのか?」
あすか「ああ。。。うん」
『なら車で送ってもらえ』
あすか「ありがとう渚ちゃん」
『。。。。。お前、何か隠してるだろ』
あすか「隠してないよ!」
『。。。あまり一人で抱え込むなよ、お前の昔からの悪い癖だ』
あすか「うん」
『俺も愛美も春香さんもいるんだからな、何かあったら相談しろよ』
あすか「ありがとう」
『じゃあな、早く帰ろよ」
あすか「うん、じゃ」
ピ
あすか「。。。。。。相談しろ。。。か、人のこと言ってられないな」
あすかは笑った
-------------------------次の日
なぎさ「はよ~」
あすか「おはよう」
なぎさ「昨日はどうだったか?」
あすか「実は。。。」
.....................................
はるか「あすかぁ!!」
あすか「ひゅ!?。。。ごめんなさい」
はるか「ったく。。心配したじゃないの!!」
まさと「すみません、飛鳥さんをこんな時間まで学校にいさせたのは僕が原因です。。。悪いのは教師である僕です」
はるか「あなたは?」
まさと「今日飛鳥さん達の教師になりました幸野雅人といいます。。。その」
まさとは封筒を差し出した
はるか「。。。一万!?貰えないですよ!」
まさと「いえ、ご迷惑をかけたのでそのお詫びに。。。ですので飛鳥さんをこれ以上責めないであげてください」
はるか「。。。わかりました」
まさと「では、失礼致します。。。またな」
あすか「あ、はい」
.............................................
..............
なぎさ「ふぅーん。。。でさ、雅人と何話してたんだよ?」
あすか「へ!?。。。え。。と」
りゅう「おはよう、飛鳥ちゃん」
竜が飛鳥の肩をポンと叩く
あすか「あ、おはよう竜くん!」
なぎさ「。。。。。飛鳥‘ちゃん’?おい竜てめぇ。。。」
渚が竜に詰め寄る
なぎさ「昨日は高宮さん呼びだったのになんで急にちゃんになったんだよ?」
あすか「渚ちゃん!!」
りゅう「?」
なぎさ「おめぇらもしかして。。。デキてんな!?」
あすか「なにいってるの!?」
なぎさ「俺達を放っておいてお前らはイチャイチャしてたんだな!?」
りゅう「違うで?」
なぎさ「どう違うんだよ!」
りゅう「。。。飛鳥ちゃんとおしゃべりしてた」
なぎさ「お喋り。。。。隠語か!?隠語なんだな!?」
あすか「違うって!」
なぎさ「てめぇらだけ青春しやがって!!。。。。。ちなみにどこまでいったんだ!?」
あすか「なにが!?」
なぎさ「どうせあれだろ!雅人を巻き込んで」
ヒートアップしてる渚の頭に雅人の拳が降りかかった
ゴッ
なぎさ「いでぇ!?」
まさと「馬鹿なこと話してないでさっさと席につけ」
渚が時計を見ると授業開始時間を過ぎてた
なぎさ「体罰だ!!」
まさと「ああそうか、授業始めんぞー」
雅人は適当に返事をし授業を始めた
-----------------------------
あすか「りゅうくん、ちょっといいかな?」
りゅう「う。。うん。。いいんやけど。。」チラ
なぎさ「ガルルル」
りゅう「後ろに猛獣がいる。。」
あすか「渚ちゃん、ただの会話だけだから」
なぎさ「だったらここでしろ!」
まなみ「そうですよ!別にえっちな話題ではないんですよね?」
あすか「え。。。ち。。ちがうよ!」
なぎさ「だったらここでできるよなぁ!」
あすか「。。。。。(まずいな、二人に竜くんの正体がバレる訳にはいかない)」
りゅう「どしたん?」
あすか「あー。。。えっと。。。」
シュン
竜がいきなり消えた
あすか「うぇ!?」
なぎさ「どこいった!?あいつ!」
------------------------------------------
ファミラ「はぁ。。。。なんで私がこんなこと」
りゅう「きみは。。」
ファミラ「ファミラよ、それより。。。貴方が転校してきたとき最初に高宮飛鳥の隣にいた生徒。。。高杉美久流をどうしたの?」
りゅう「消してへんで、少し別の教室に移動させただけや。。。みんなの記憶を改変してな、そうじゃなかったら飛鳥ちゃんに近づけへんかったし」
ファミラ「ああそう、だってさ飛鳥」
------------------------------------------
あすか「。。。ファミラ?」
なぎさ「あん?」
あすか「ううんなんでもない(今の声ファミラと竜君。。。直接脳内に。。。)」
なぎさ「。。。。。。」
--------------------------------------------------------
まさと「すまんな、放課後に残ってもらって」
あすか「いえ、大丈夫です」
まさと「本題に入る前に。。。。。。。。黒澤凪乃の様子がおかしかったんだがなんか知ってるか?」
あすか「あー。。。多分嫉妬だと思います、私が竜君と急に仲良くなったので。。。。あと、隠し事されてるって思ってるんだと思います」
まさと「まぁ。。。隠し事に関しては当たってるが。。。。あの子達にどこまで話した?」
あすか「ファミラと会ったということだけです、あの。。。竜君達が悪魔だっていっても信じてくれなさそうなので」
まさと「いや、隠し事は今後の関係に亀裂が入る原因や君が黒澤凪乃を巻き込みたくない理由はわかる。。。だが、いずれ巻き込まれる」
あすか「。。。。」
まさと「どうするかは君の勝手やけどな」
雅人はミニホワイトボードを取り出した
まさと「本題に入る、今現在マザーの仲間になってる者とそうでない者や」
雅人は引き出しの中からシールを取り出した
まさと「マザーの仲間になってるやつは君も戦うことがあるかもしれんし。。。ランクづけも交えて説明する」
・マザーの仲間になってない者
マサト・ダーク・クルッダ(男)
リュウ・デビル・シュリーム(男)
マサキ・ファルマーテ・ジャダイ(男)
カナト・ファルマーテ・ジャダイ(男」
アム・ハクセキレイ(女)
ユート・キタエゾ
マザーの仲間になった者
Eランク・タクラ・マダラ・ヒュイ
クレハ・プリンセス・ツリュウ
トイ・シバタ・ハラタ
Dランク・ヒバリ・ユキ
D.TMMJJ8810(ハヤテ)
Bランク
・フローラ・リー・ミシェル
ドール・モーリス・フィー
Aランク
ミナ・サーシャン・シルフィア
Sランク
カストル・トゥーサイス
SSランク
マザー・ダーク・クルッダ
まさと「全ページにそれぞれの弱点や特徴がのってあるから、とりあえずDランク以降を見かけたらすぐにその場から逃げろ」
あすか「わ。。。わかりました」
飛鳥は職員室を出た
バタン
あすか「とりあえず帰ったらこのノートを見て学習しないと」
飛鳥は廊下を走っていった
なぎさ「。。。。。。」
----------------------------------------------------
?「。。。。マザー様」
マザー「どうした?」
?「希望の子全員の特定が終了しました」
マザー「ごくろう」
?「マサキ・ファルマーテ・ジャダイについても希望の子と同じところにいます」
マザー「それで。。。まさきくんを地球まで逃した共犯者を特定できたのか?」
?「えぇ、こいつです」
鎖に繋がれた水色の髪の男の子が扉から出てきた
マザー「やっぱり君か、かなとくん?」
かなとと呼ばれた男はただまっすぐにマザーを睨んでるだけだった
かなと「まさきは僕より権力がある。。。。だから逃した」
マザー「あの子は体が弱いことを理由に王子の役割を放棄したって聞いたけど?」
かなと「それでも友として。。。。僕を助けてくれた命の恩人として。。。助けたかった、ただそれだけだ!」
かなとはマザーに蹴りを入れた
かなと「へっ、手は拘束されていても足は使えるんだ!」
マザー「。。。。。おい、地下室送りにしろ」
?「はっ」
フードを被った男たちがかなとを引きずった
マザー「さて。。。遊びは終わりだ。。。ここから本当の地獄というものを見せてやろうか」

カラン


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