フェアリーリング

雛乃飛成

文字の大きさ
上 下
1 / 26

第1話 希望の始まり

しおりを挟む


もし、私のこの道がこの歩んできた道が間違っていてもいい
私は...いや、私達は何も間違っていないのだから
-------------------------------------------------------------------------------------
............飛鳥......どうかお護りください.......この世界を....救ってください
.......
........
.......
?「飛鳥!」
あすか「ふぁ?」
--私の名前は高宮飛鳥たかみやあすか小学校4年生の女の子
あすか「。。。。。おはよう」
私をみている人は高宮春香たかみやはるか私は春姉ってよんでいる
あすか「。。。。どうしたの。。?」
はるか「空が。。。」
飛鳥が窓を見ると空が真っ黒だった
あすか「。。。。。へ?」
飛鳥は目を丸くした
あすか「。。。。。。。夢。。。かな?」
.....空は青空に戻った
あすか「。。。なんだ見間違いかぁ」
飛鳥がベッドに潜り込むと春香の鉄拳が降りかかった
ゴス
あすか「ほぶ!?」
はるか「学校に行く時間」
あすか「ふぁーい。。。」
....飛鳥がゆっくりと着替える
はるか「早くしろ!」
あすか「はい!」
----------------------------------------
はるか「じゃあ、今日も遅くなるからね」
あすか「了解」
飛鳥は口にパンをくわえて靴を履いて玄関を出た
あすか「。。。しかし、あの夢非現実的にもほどがある。。。ゲームのやりすぎかな」
飛鳥はブツブツと小言を言いながら歩いた
キャァァァァァァァァ
あすか「!?」
甲高い声が飛鳥の耳に入った
あすか「事件!?」
飛鳥は声のする方へ向かった
----------------------------------------------
?「ちょ!やめなさいよ!」
あすか「。。。。へ?」
そこにいたのはまさに非科学的な人物の一人、妖精であった
?「貴方!見てないで助けなさいよ!」
妖精はカマキリに捕まっていた
あすか「。。。なにこれ、夢?」
?「これのどこが夢なのよ!あたしは女王様に仕える一人よ!偉いのよ!こんな下等生物に殺されるなんて。。。貴方はそれでもいいの!?」
あすか「いえ、私は関係がないので」
飛鳥は関わらないようにした
?「キィィィ!!なんて無慈悲な子なの!?貴方は世界を救う使命があるのに!」
あすか「世界を救う。。。?」
そういえば夢の中で女神みたいな服を着た長髪の女性がそんなことを言ってたような
?「何ボーっと立ってんのよ!助けなさい!」
カマキリは口を開けて妖精を口に近づけた
?「ひぃぃいやぁぁぁぁ!?ねぇ!お願い!早く助けて!なんでもするから!願い!貴方の願いはなに!?ねぇ!」
妖精は泣きじゃくりながら飛鳥へ訴えた
あすか「私の願いはない」
飛鳥がそう言ってカマキリと妖精を離した、カマキリは別の獲物を見つけたようで飛鳥達の前から去っていった
?「はぁ。。。はぁ。。。だからあんな能無しの下等生物はなに考えてるのかわからないし嫌いなのよ」
あすか「虫は本能で動いてるからね」
?「しかし貴方。。。助けるのが遅いわ!もうすぐで食べられるところだったじゃないのよ!!」
あすか「知らないよ」
?「貴方さっきから無慈悲すぎない!?」
あすか「だって夢だしこれ、貴方も夢の中の人でしょ?」
?「夢じゃない!現実!げ ん じ つ!」
妖精は飛鳥の頭を足で蹴った
あすか「痛くない」
?「ったりまえでしょ!!妖精の力なんてそんなもんよ、具現化できたら。。。」
妖精がボソッと呟く
あすか「具現化?」
?「あんたとパートナーになれば具現化にんげんかできるの!」
あすか「えぇ。。。やだぁ」
飛鳥は嫌そうな顔をした
?「なんで嫌そうなのよ、貴方は元々私のパートナーなのよ」
あすか「勝手に決めないでよ!」
?「しょうがないじゃない!わたしがきめたわけでもないんだから!」
あすか「だったらほっといてよ!」
-----飛鳥と妖精は言い合った
---------------------------------------------------------------
?「そもそも!貴方の母親は悪魔払いの仕事をしてるのよ!」
あすか「なにそれ初耳」
?「知らないの!?貴方の母親高宮京子たかみやきょうこは悪魔の心を浄化して魔界に返す巫女さんなのよ!?」
あすか「ふぅーん」
飛鳥はあくびをしながら返事した
?「ちったぁ興味持ちなさいよ!」
あすか「だっていきなりそんなこと言われても。。。私に母親はいないし」
?「は。。。?」
あすか「私が生まれてから病気で亡くなったって聞いてる」
?(そんなはずはない。。。高宮京子はこの子が5歳の時に。。)
あすか「それに高宮京子って誰?お母さんの名前は高宮都だよ」
?「。。。。そんな、まさか」
妖精は頭を抱えた
?「とりあえずこの指輪をはめて」  
あすか「やだよ」
?「ただいまの時刻8:36分。。。遅れるかさっさと指輪をつけるか選びなさい」
あすか「うわぁーい脅迫されてるぅ~」
?「しょうがないでしょ貴方がいつまでたっても信じてくれないんだし」
あすか「だってそんな非科学的なこと」
?「あー。。。。。。。もう!」
妖精は飛鳥の指に無理やり指輪をはめ込んだ
あすか「。。。。。!?」
?「学校終わったら貴方に全てを話すわ!」
--妖精はそう言うと指輪の中に入った
あすか「。。。。???」
----飛鳥は困惑しながらも学校に行った
-------------------------------------------------------
?「飛鳥~」
あすか「渚ちゃん」
---このオレンジ髪の子は渚ちゃん.私の親友
本名は黒澤 凪乃なんだけど渚ちゃんはその名前を嫌がってるの、だから私は渚ちゃん呼ぶようにしてる
なぎさ「なんだ?その指輪」
渚が飛鳥の指輪を見た
あすか「ああこれ?信じてもらえないかもしれないけど...」
飛鳥は数分前の出来事を渚に話した
なぎさ「なんだそれ?(笑)」
あすか「笑わないでよ本当のことなんだから」 
なぎさ「でも、非科学的な事を信じない飛鳥様の口から妖精が無理やりつけたなんて言葉普通聞けるはずがないだろ」
あすか「だって本当なんだもん」
飛鳥がムスっとすると指輪から妖精が飛び出してきた
なぎさ「うわ!?」 
あすか「渚ちゃん、見えるの?」
飛鳥が驚いた顔をした
?「そりゃあその子も一応素質を持ってるからね」
なぎさ「本物か?突然変異した人間じゃねえよな?」
?「正真正銘の妖精よ」
なぎさ「はえー」
渚は妖精の羽を持ち上げた
?「ちょ、やめなさい!」
なぎさ「。。。。。本物だ」
?「だから言ってるでしょ!」
なぎさ「飛鳥に頭おかしい事を言ったのもお前か?」
?「頭おかしくないわよ」
なぎさ「だって普通信じねえだろ、世界を救えとかさ」
?「RPGじゃないんですよ」
なぎさ「おわっ!?」
渚が後ろを振り返ると片目を隠した紫髪の女の子がいた
まなみ「おはようございます」
なぎさ「まなみ、お前ビビらせんなよ」
まなみ「すみません、楽しそうな声が聞こえてきたもので」
--まなみはぺろっと舌を出した
まなみ「ところで、貴方が本当に妖精なのか証明できるものはありますか?」
?「へ!?」
まなみ「だって今の貴方って側から見れば喋る蝶々ですよ」
?「ちょう!?」
なぎさ「と言うか愛美も見えると言うことはそう言うことなのか?」
?「そうね」
あすか「そんでさ、証明できるものあるの?」
?「。。。。。。。。」
妖精は飛鳥の指輪に戻っていった
あすか「ちょ!?」
まなみ「逃げましたね」
ガララ
教師「授業始めんぞー」
教師がそう言うと生徒は一斉に席に着いた
教師「その前に今日から転校生と新しいお前らの教師を連れてきた
ザワザワ
教師「入れ~」
ガララ
?「。。。。」
ドアから出てきたのは癖っ毛のある茶髪の男の子ときちんと髪を整えてる赤髪の男の人だった
 教師「今日からここの教室で一緒に勉強する」
?「。。。。。幸野竜こうのりゅうです」
?「幸野雅人まさとです」
二人が自己紹介をした途端飛鳥の指輪があつくなった
あすか(あっつ!?なにこれ)
飛鳥は指輪を抑えた
教師「では、竜は。。。。。」
りゅう「。。。。」キュイーン
教師「飛鳥の隣でいいか?」
りゅう「はい!」
あすか(え。。。。今私の隣にいる人を消し。。。た!?)
竜は飛鳥の隣の席に座った
りゅう「よろしく」
あすか「よ。。。よろしく」
飛鳥は作り笑いをしながら竜に笑った
----------------------------------------------------------------
あすか「。。。。で、話って?」
?「貴方を無理やり外に連れ込んだのは悪かったわよ」
あすか「。。。。。」
?「とりあえず」
バシュゥゥン
そう言うと妖精は実体化した
?「そう言えば名乗るのが遅れたわね、私の名前はファミラ・ファンルンテ。。。大精霊ヴィーナス様に仕える一人よ」
あすか「。。。。大。。精霊?」
ファミラ「貴方が夢の中で聞いた女性よ」
あすか「そのヴィーナス様って人はどこにいるの?」
ファミラ「。。。。。。。いない」
あすか「え?」
ファミラ「もういない」
あすか「どういうこと?」
ファミラ「精霊の里はもう滅んだ。。。。。いや、滅ぼ【された】」
ファミラは悲しそうな顔をした
ファミラ「魔王マザーにね」
あすか「マザー。。。。。。。」
ファミラ「夢で見たでしょ?」
あすか「なんで夢のことを。。。」
ファミラ「だってその夢を見せたのはヴィーナス様だもん」
あすか「いないのになんで?」
ファミラ「魂だけで貴方に。。。いや、貴方【達】に語りかけてたのよ」
あすか「達?」 
ファミラ「高宮飛鳥・黒澤凪乃・西園寺愛美よ」
あすか「でもあの子達そんなこと一つも。。。。」
ファミラ「そりゃあね夢の内容を話す子たちじゃないでしょ、貴方は私を見つけ私が今ここで話したからヴィーナス様の存在を知ったのだけれど」
あすか「確かに」
ファミラ「とりあえず長話してる暇もないわ。。。。。単刀直入に言うわね、あの親子から距離を置きなさい」
あすか「。。。。。。。。。」
ファミラ「。。。。。。。。。。」
あすか「。。。。。。。誰?」
ファミラ「今日転校してきた子とその教師!!」
あすか「ああ」
ファミラ「ったく。。。」
あすか「なんで?」
ファミラ「あの子達はマザーの手下。。。つまり仲間なのよ」
あすか「そんな。。。目的はなんなの!?」
ファミラ「【地球を我が物にする、そのためには地球にいる忌々しい光を潰さないといけない】。。。。これがマザーが発した言葉よ、忌々しい光りを潰すためにあの子達が送られた。。。。。高宮飛鳥とその周りの人物を【殺す】ためにね」
あすか「ころ。。!?」
飛鳥は目を見開いた
ファミラ「その第一段階として。。。挨拶の時に魔力を使ったのよ」
あすか「誰が?」
ファミラ「あの関西弁男よ」
あすか「。。。。。。。だ」
ファミラ「竜!!」
ファミラはデカイ声を出した
あすか「るっさ、というか竜君悪魔なの」
ファミラ「そうよ、魔王子」
ファミラは飛鳥が購買で買ったパンを横取りした
あすか「ちょ!?」
ファミラ「とりあえずあの子達には関わらないこと。。。殺されるわよ」
あすか「それを守るのがよーせいさんの仕事じゃないんですか?あとパン返せ」
ファミラ「私は実体化しても体力には自信ないの、あと食べかけなら返すわ」
あすか「いらねえよ」
ファミラ「とりあえず午後からの授業が終わったらすぐに帰ること、いいわね?」
あさか「うん」
ファミラ「じゃあ、戻りましょう」
------- --------------------------
あすか「あ、雅人先生」
廊下を歩いていた雅人と目があった
ファミラ(言ったそばから。。。)
まさと「君か、竜とは仲良くやってるか?」
あすか「はい!」
まさと「そうか、よかった。。高宮さん」
あすか「はい?」
まさと「少し、手を見せてくれないか?」
あすか「。。。。。なんでですか?」
まさと「いや、顔が赤いから熱っぽいのかなと」
あすか「そう言うことならいいですよ」
スッ
ファミラ(馬鹿じゃないの!?)
まさとは飛鳥の手を握った
ドゥン
あすか「!?」
まさと「。。。。」ニヤ
雅人の手から強い魔力が感じられた
あすか「。。。。。どう。。でしたか?」
まさと「ああ、わいの気のせいやったみたいや。。。ごめんな」
そう言うとまさとは飛鳥の前から去っていった
あすか「。。。。?」
飛鳥が不思議がっていると指輪が熱くなった
あすか「また。。!?ファミラ!」
飛鳥は指輪に話しかけてみたがファミラからの返事はなかった
あすか「。。。。なんで」
------------------ ------------------------
ファミラ「あきなさいよ!」
ドンッ
ファミラは扉を叩くが開かなかった
ファミラ「この扉が開かなかったら飛鳥に危険を知らせることも出来ないし。。。。。しかし、あの子馬鹿なの!?」
ファミラは暗い空間で大声をあげた
ファミラ「あんな安安と手を出す!?天然にもほどがあるわよ」
ファミラはため息を吐いた
ファミラ「しかし、この扉を開かないことには先には進めないし。。。。。ここからはあの子の力が必要か」
-------------------------------------------------------
なぎさ「おーい、飛鳥ぁ!」
渚が前から走ってきた
あすか「渚ちゃん」
なぎさ「あのさ、あの転校生が飛鳥に用事だって」
あすか「。。。。。。。わかった」
.............あの子達には関わらないこと......殺されるわよ........マザーの手下なの........
あすか(もしかしたらさっきの雅人先生の行動とファミラの反応がなくなったことと関係があるのかもしれない。。。。竜くんなら何か知ってるかな、でも。。。)
なぎさ「飛鳥?」
なぎさが飛鳥の顔を覗き込む
あすか「ううん、大丈夫だよ!」
飛鳥は渚にお礼を言うと廊下を走っていった
なぎさ「。。。。。。。気をつけろよ」
--------------------------------------
あすか(一日わからないことだらけだ。。。。でも、私が何か行動しなくちゃ。。。)
ガララ
りゅう「あ、高宮さん」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。

西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。 皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。 アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。 「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」 こっそり呟いた瞬間、 《願いを聞き届けてあげるよ!》 何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。 「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」 義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。 今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで… ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。 はたしてアシュレイは元に戻れるのか? 剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。 ざまあが書きたかった。それだけです。

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

旦那様には愛人がいますが気にしません。

りつ
恋愛
 イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。 ※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです

青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく 公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった 足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で…… エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた 修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく…… 4/20ようやく誤字チェックが完了しました もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m いったん終了します 思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑) 平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと 気が向いたら書きますね

【完結】愛も信頼も壊れて消えた

miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」 王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。 無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。 だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。 婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。 私は彼の事が好きだった。 優しい人だと思っていた。 だけど───。 彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。 ※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

処理中です...