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わしと主(あるじ)の出会い
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この世界に転生したと気づいたとき、わしは一匹のネコじゃった。
生まれ変わった場所は魔界。枯れた草木と赤黒い地面、紫色の空がまわりにはひたすら広がっていた。
前世の記憶と知識はあったけど、ネコになってしまったからには、何の役にも立たない。そもそも魔界なので人間がいない。
いま考えると普通の高校生だったわしの知識なんて、役に立ったかも怪しいけど。
しかし、わしも転生したてのころは夢を抱いた。
ぶっちゃけ勇者になりたい。そして女の子にもてもてになりたい!ハーレムを作りたい。
そうおもって魔界を冒険したわしじゃったが、できたことは近所の暴れもののトラキチを倒すことぐらいじゃった。
ネコって辛い……。
そして近所の英雄になったわしはもてまくった。
オスネコたちに……。
なぜじゃー!
人間の女の子はおろか、メスのネコですらまったく寄ってこない。
なのにオスにはやたらと求愛されまくる。いまでも意味がわからん!
わしはれっきとしたオスじゃというのに!
へこんだ。
わしはへこみまくった。
そして1000年ほど、わしの縄張りじゃった小さな洞窟に引きこもった。
ほとんど誰にも会わず、巣穴に引きこもって生活していたわしを呼び出す声が聞こえたのは、1000年引きこもってさらに1年ぐらいたったときじゃった。
わしの目のまえに光る魔方陣があらわれ、その向こうから声は聞こえていた。
この魔方陣にとびこんだって、都合よく勇者になれるわけじゃないのはわかっていた。
ネコじゃ英雄にはなれない。ハーレムも作れない。
現実は1000年まえに思い知った。
そもそも呼び出す声は、わたしに呼びかけているが、わしの名前じゃなかった。
つまり間違い召喚じゃったということじゃ。
それでも魔方陣に飛び込んだのは、さすがに1000年にも及ぶ引きこもり生活に飽きてきたからじゃろうか。
それと噂に聞く人間の世界に少し興味があった。
でた先でまっていた光景は、泣きながら怯えて震える幼い少女と、それを取り囲む人相の悪い男たちじゃった。
状況はすぐに察した。
寝巻き姿の少女の腕には魔道書が抱きかかえられていたからじゃった。
わしの夜目が効く目が、男たちの背中の向こう、こじ開けられた扉の向こうに倒れている、少女と同じ色の髪を持つ男性と、少女と良く似た面影を宿した女性の遺体を見つけた。
おそらく事情はこういうことじゃろう。
少女の家は悪漢たちに家を襲われた。
少女の両親は、少女を守ろうとして殺されてしまった。
守ってくれる人を失った少女は、わらにすがる思いで魔道書を使い、悪魔を召喚したと。
魔法陣からでてきたわしを見て、男たちは笑い声をあげる。
「ぎゃははは!何かでてくるかと思ったら、ネコじゃねーか!」
「残念だったなお嬢ちゃん。おめぇの両親はしんじまったし、必死で呼び出した悪魔も猫ときたもんだ!こりゃ、たすからねーぞ」
「安心しな。殺しゃしねーよ。お前みたいな幼くて綺麗な女の子は高く売れるからな。かわりに地獄の生活がまってるけどよ!」
「それともなんだ?その猫が俺らを倒してくれるっていうのか?おお、こわくて、しょんべんが漏れそうだ」
わたしは無言で飛び上がり、一番手近にいた強盗の顔面にねこぱんちをお見舞いした。
「ぐぼぉ!」
男は吹っ飛び、そのまま壁に叩きつけられる。
「なにぃ!?」
「なにが起きたんだ!?」
「こいつ本物の悪魔なのか!?」
起きたことが分からず混乱する強盗どもに告げた。
「わしはネコといっても、魔界生まれの魔界育ち。魔界出身のネコを舐めるなよ!」
「くそ、こいつやっちまえ!」
切りかかってきた男の曲刀を俊敏な動作でジャンプしながらよけ、今度はあごにネコキックをお見舞いする。
あごを砕かれた男は床へ沈んだ。
地面に、後ろから男が忍び寄る足音がする。
ネコの耳を誤魔化せると思ったか。愚かな。
男が振り下ろしてきたナイフを、振り返り、そのナイフを持つ手に思いっきり噛み付き、その指を噛み千切る。
「ぎゃああああああああああ!」
男は指のなくなった手を押さえ、悲鳴を上げ床に座り込んだ。
その隙にネコパンチでトドメを刺す。
残りは1人。
「な、何者なんだお前……」
「この子に呼び出された、ただのネコじゃよ」
わしが一歩前にでると、男は後ずさる。
「頼む、助けてくれ。金目のものならいくらでも渡せる!」
男の手には、貴金属のネックレスが握られていた。きっとこの少女の母親がつけていたものだろう。
「助けてくれか……。
きっとこの子の両親や、この子も言ったじゃろうな」
「お前らは助けたか?」
「ひ、ひぃ!」
男は踵を返し、扉にむかって逃げ出す。
「死ね」
わしは壁を跳躍し、男の前に回りこむと、その首筋を牙を立てて切り裂いた。
喉から血を流し、男は絶命した。
戦いを終わらせ、少女に目を向けると、少女は涙の溢れる瞳でわしを見た。
「おとうさんもおかあさんも死んじゃった……」
わしは俯いた。
「すまぬ……、ぬしの親を生き返らせてやることはわしにはできん……」
強盗を全滅させて命を救ってやることはできた。しかし、それで両親を失った少女の心を救ってやれるわけではなかった……。
少女はすがりつくようにわしの体に抱きつき、涙で震える声で言った。
「おねがい……、ひとりにしないで……」
幼い少女だった。
正確に言えば失敗してたとはいえ、悪魔を召喚できたことさえ奇跡だったといえよう。
この人間の世界がどんな世界なのかわしは知らない。
しかし、少女がひとりで生きていくのは、とても悲しいことのように思えた。
「わかった。その願い聞き届けよう」
わしは頷いた。
そうしてわしはその少女の使い魔になった。
使い魔といっても親代わりみたいなものじゃった。
両親を失った少女の家の家事をしたり、話し相手になったり、勉強を教えたりした。
気まぐれに少しかじった魔法を教えたりもした。
魔界のネコじゃから、魔力がほんの少しあったのじゃ。
そしたら、この子天才じゃった。
あっとういまに魔法を覚えていき、わしの実力をあっさりと越え、数々の幻獣クラスの使い魔を召喚してそれと契約し、どこでも名が知られる召喚師になってしまったんじゃ。
そして10年後、わし、すっかりいらない子になっていた……。
生まれ変わった場所は魔界。枯れた草木と赤黒い地面、紫色の空がまわりにはひたすら広がっていた。
前世の記憶と知識はあったけど、ネコになってしまったからには、何の役にも立たない。そもそも魔界なので人間がいない。
いま考えると普通の高校生だったわしの知識なんて、役に立ったかも怪しいけど。
しかし、わしも転生したてのころは夢を抱いた。
ぶっちゃけ勇者になりたい。そして女の子にもてもてになりたい!ハーレムを作りたい。
そうおもって魔界を冒険したわしじゃったが、できたことは近所の暴れもののトラキチを倒すことぐらいじゃった。
ネコって辛い……。
そして近所の英雄になったわしはもてまくった。
オスネコたちに……。
なぜじゃー!
人間の女の子はおろか、メスのネコですらまったく寄ってこない。
なのにオスにはやたらと求愛されまくる。いまでも意味がわからん!
わしはれっきとしたオスじゃというのに!
へこんだ。
わしはへこみまくった。
そして1000年ほど、わしの縄張りじゃった小さな洞窟に引きこもった。
ほとんど誰にも会わず、巣穴に引きこもって生活していたわしを呼び出す声が聞こえたのは、1000年引きこもってさらに1年ぐらいたったときじゃった。
わしの目のまえに光る魔方陣があらわれ、その向こうから声は聞こえていた。
この魔方陣にとびこんだって、都合よく勇者になれるわけじゃないのはわかっていた。
ネコじゃ英雄にはなれない。ハーレムも作れない。
現実は1000年まえに思い知った。
そもそも呼び出す声は、わたしに呼びかけているが、わしの名前じゃなかった。
つまり間違い召喚じゃったということじゃ。
それでも魔方陣に飛び込んだのは、さすがに1000年にも及ぶ引きこもり生活に飽きてきたからじゃろうか。
それと噂に聞く人間の世界に少し興味があった。
でた先でまっていた光景は、泣きながら怯えて震える幼い少女と、それを取り囲む人相の悪い男たちじゃった。
状況はすぐに察した。
寝巻き姿の少女の腕には魔道書が抱きかかえられていたからじゃった。
わしの夜目が効く目が、男たちの背中の向こう、こじ開けられた扉の向こうに倒れている、少女と同じ色の髪を持つ男性と、少女と良く似た面影を宿した女性の遺体を見つけた。
おそらく事情はこういうことじゃろう。
少女の家は悪漢たちに家を襲われた。
少女の両親は、少女を守ろうとして殺されてしまった。
守ってくれる人を失った少女は、わらにすがる思いで魔道書を使い、悪魔を召喚したと。
魔法陣からでてきたわしを見て、男たちは笑い声をあげる。
「ぎゃははは!何かでてくるかと思ったら、ネコじゃねーか!」
「残念だったなお嬢ちゃん。おめぇの両親はしんじまったし、必死で呼び出した悪魔も猫ときたもんだ!こりゃ、たすからねーぞ」
「安心しな。殺しゃしねーよ。お前みたいな幼くて綺麗な女の子は高く売れるからな。かわりに地獄の生活がまってるけどよ!」
「それともなんだ?その猫が俺らを倒してくれるっていうのか?おお、こわくて、しょんべんが漏れそうだ」
わたしは無言で飛び上がり、一番手近にいた強盗の顔面にねこぱんちをお見舞いした。
「ぐぼぉ!」
男は吹っ飛び、そのまま壁に叩きつけられる。
「なにぃ!?」
「なにが起きたんだ!?」
「こいつ本物の悪魔なのか!?」
起きたことが分からず混乱する強盗どもに告げた。
「わしはネコといっても、魔界生まれの魔界育ち。魔界出身のネコを舐めるなよ!」
「くそ、こいつやっちまえ!」
切りかかってきた男の曲刀を俊敏な動作でジャンプしながらよけ、今度はあごにネコキックをお見舞いする。
あごを砕かれた男は床へ沈んだ。
地面に、後ろから男が忍び寄る足音がする。
ネコの耳を誤魔化せると思ったか。愚かな。
男が振り下ろしてきたナイフを、振り返り、そのナイフを持つ手に思いっきり噛み付き、その指を噛み千切る。
「ぎゃああああああああああ!」
男は指のなくなった手を押さえ、悲鳴を上げ床に座り込んだ。
その隙にネコパンチでトドメを刺す。
残りは1人。
「な、何者なんだお前……」
「この子に呼び出された、ただのネコじゃよ」
わしが一歩前にでると、男は後ずさる。
「頼む、助けてくれ。金目のものならいくらでも渡せる!」
男の手には、貴金属のネックレスが握られていた。きっとこの少女の母親がつけていたものだろう。
「助けてくれか……。
きっとこの子の両親や、この子も言ったじゃろうな」
「お前らは助けたか?」
「ひ、ひぃ!」
男は踵を返し、扉にむかって逃げ出す。
「死ね」
わしは壁を跳躍し、男の前に回りこむと、その首筋を牙を立てて切り裂いた。
喉から血を流し、男は絶命した。
戦いを終わらせ、少女に目を向けると、少女は涙の溢れる瞳でわしを見た。
「おとうさんもおかあさんも死んじゃった……」
わしは俯いた。
「すまぬ……、ぬしの親を生き返らせてやることはわしにはできん……」
強盗を全滅させて命を救ってやることはできた。しかし、それで両親を失った少女の心を救ってやれるわけではなかった……。
少女はすがりつくようにわしの体に抱きつき、涙で震える声で言った。
「おねがい……、ひとりにしないで……」
幼い少女だった。
正確に言えば失敗してたとはいえ、悪魔を召喚できたことさえ奇跡だったといえよう。
この人間の世界がどんな世界なのかわしは知らない。
しかし、少女がひとりで生きていくのは、とても悲しいことのように思えた。
「わかった。その願い聞き届けよう」
わしは頷いた。
そうしてわしはその少女の使い魔になった。
使い魔といっても親代わりみたいなものじゃった。
両親を失った少女の家の家事をしたり、話し相手になったり、勉強を教えたりした。
気まぐれに少しかじった魔法を教えたりもした。
魔界のネコじゃから、魔力がほんの少しあったのじゃ。
そしたら、この子天才じゃった。
あっとういまに魔法を覚えていき、わしの実力をあっさりと越え、数々の幻獣クラスの使い魔を召喚してそれと契約し、どこでも名が知られる召喚師になってしまったんじゃ。
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