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第2章 紡がれる希望
第81.5話 生命と属性
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三年前
イタリア北部に存在する小さな集落へ訪れていた二人は、近辺の公園で遊興していた一組の母子を気絶させた。
そして気絶した母子の内、母親の腕に注射針挿入したチェルノボグは、全属性に対応する細長い容器に抽出される属性を真剣に見つめていた。
「ね~ね~、なんで色んな人達の属性を全部抜く必要があるの?」
細長い容器に電気を帯びた金色の液体が注がれる様子を観察していたチェルノボグの背後で大鎌を回しながら暇そうにしていたルアは、暇潰しも兼ねて実験の内容について質問した。
「使用される以前の属性は、開花した者自身と言っても良い。だからこそ、属性は血液と同じように輸血する事が出来ない……他人そのものを流し込む様なモノだからな」
「ふ~ん」
「他人の属性を無理に取り込めば、人格変異、記憶の混濁、注入者と抽出者の性別が異なれば性別を誤認する事もある。簡潔に言えば、意図的に多重人格者を生み出せると言う事だ」
チェルノボグの説明に対して首を傾げていたルアは、倒れている母子に視線を向けながら先程の説明を理解しようと頭を回していた。
「つまり~……私が私を男の子だと思っちゃうって事?」
「そう言う事だ」
「やった~♡大当たり~⭐︎」
満面の笑みを浮かべながら大鎌をブンブンと振り回すルアを横目に、チェルノボグは母親から抽出された属性を確認していた。
「属性を抜き取られたモノは本来ある筈の匂いを失う……生物の生臭さを消す為に行われる属性抜きも、一般的に知られた知識だ」
そう口にしたチェルノボグは、属性を抜き取っている大きめの注射器の様な器具をルアに見せた。
「この抽出具も、世間一般で使われているモノを人間用に改良したモノだ」
(元は、汚れた血液を清潔な血液と入れ替える為に用いられたモノだがな)
一般的に知られている血抜きとは異なり、属性抜きの場合は血液から直接属性を抜く事が出来る。
体外に出た血液から属性を抜くと、残されるモノは血液だった赤い液体のみとなる。
逆に体内から属性を抜き取られた際に、全て抜き取られた場合には命を落としてしまう事が殆どだが、微量に残されていた場合にはマイナスの水属性によって蘇生させる事が出来る。
「だから、あの街の匂いも消えちゃったの?」
「ああ」
短い返事の後に、母親の子供である少年に抽出具の針を刺したチェルノボグは、母親と同様に属性の抽出を開始した。
「街の中に満遍なく血液が付着した事で、血中の属性を一括で抽出できたのは〝この娘〟のお陰だろう」
そう告げたチェルノボグは、身に纏った黒服のポケットの中から、赤壁の街に残されていた〝一枚の写真〟を取り出した。
(この写真に写っている少女が、あの天災の元凶である補償は無いが……)
殆どが黒く残された血液によって隠れている中で、両親と思われる二人の間に立つ少女だけが、不気味な程鮮明に残されていた。
(確認してみる価値はありそうだ)
写真を覗き込もうとしていたルアを突き飛ばしたチェルノボグは、写真をポケットの中へ入れ、尻餅をついていたルアに視線を向けた。
「ん~~♡愛を感じるぅ⭐︎」
「ヴァイスの住民が全員死んだ事で、作業の邪魔をする人間がいなくなったとは言え、他国の救援部隊と鉢合わせする可能性もゼロでは無かったからな」
身体をクネクネと動かしているルアを無視して作業の進行状況を確認したチェルノボグは、少年に刺していた針を引き抜いた。
「属性の抽出は完了した。残りカスに関しては、旧研究所に置いて来てくれ……そうすれば、研究所にいるアイツが勝手に処理するだろう」
「は~い⭐︎」
元気良く返事をしたルアは、倒れている母親と少年を両腕に抱えた。
「でもぉ、なんでウクライナにある研究所を捨てるなんて勿体無い事したの?」
「あの研究所の存在が、アメリカ側……自殺願望のある不死の女にバレたんだ。あの場所で、これ以上研究を継続する事は出来ない……アイツは、研究所を発見した褒美にでもくれてやるさ」
そう告げたチェルノボグの脳裏には、ウクライナの研究所で〝サンドバッグ〟と言う名の実験体の処理を任せていた少女の姿が浮かんでいた。
「それじゃあ行って来ま~す⭐︎」
両腕に抱えた母子を上下させながらチェルノボクに声を掛けたルアは、ウクライナに向けて走って行った。
「本来ならば存在し得ない種類の属性を、体内で混合した人間……成功すれば、ヨハネ以上の筋力を、アーミヤ以上の属性量を、スラーヴァ以上の属性力を有する化物を意図的に作り出す事が出来る」
既に姿の見えなくなったルアが走って行った方向を見つめながら呟いたチェルノボグは、拠点であるラザレット島に向けて歩き始めた。
(写真の少女との交信には、小型の飛行機械に手紙を添えた方法を試してみるとして……属性の注入作業には、以前確保しておいた肉体を使用するか)
ラザレット島の地下に保管された肉体の中でチェルノボグが脳内で選んだのは、属性を全て抜かれた吉岡染の髪と飴色の瞳をした女性だった。
(とっておきの属性は、全てユカリに注ぎ込む……二度と、無慈悲な人間どもに頼らずとも済む力を与える為に)
チェルノボグは、今も水のマイナス属性入りの透明な器の内で安らかに眠る黒髪の少女の事を想い、ラザレット島へと歩み始めた。
―*―*―*―*―
起きたぼくは、黒い髪の女の人に焼かれた。
起きたワタシは、木に縛られながら子どもが焼かれる姿を見ていた。
意識が朦朧としていた二人は、現状を理解出来ずにいた。
熱い……痛い……息が出来ない。
ワタシは、何故泣いているのだろう?
全身が黒炎に焼かれる少年は、身体を回転させながら必死に炎を消そうとしていた。
木に縛られた女性は、転がる少年の様子を茫然と眺めていた。
助けて……ぼくのお母さん。
意識を失う瞬間、少年は微かに残された記憶の女性に助けを求め、命を落とした。
あの子は……あの子はワタシの息子だっ!
記憶の片隅に残された息子の事を思い出したワタシは、皮膚がボロボロになってしまう事も厭わず縄を千切ろうと必至に身体を動かした。
そんな時、黒く染まった息子の前で立ち尽くしていた女がワタシの縄を焼き切った。
拘束が解けたワタシは、息子を抱き寄せ、必死に叫んだ。
何故か記憶から消失してしまっていた息子が、もう一度目を覚ます事を祈って。
息子の変わり果てた姿に涙が止まらない……なのに、ワタシは息子の名前を思い出せないでいた。
そんな時、ワタシは息子を焼いた女に背中を斬り裂かれた。
黒炎を纏った刃に斬り裂かれた瞬間、断面から徐々に全身に炎が燃え広がった。
そして女が最後に口にした言葉は、今もワタシの記憶の中に残されている。
「そんな生ゴミを抱き寄せて、何してるの?」
意識が消えゆく中、ワタシは誓った。
生まれ変わったら、必ずあの女を殺してやると。
愛する息子の為に、大好きなお母さんの為に。
ワくは、負けない。
イタリア北部に存在する小さな集落へ訪れていた二人は、近辺の公園で遊興していた一組の母子を気絶させた。
そして気絶した母子の内、母親の腕に注射針挿入したチェルノボグは、全属性に対応する細長い容器に抽出される属性を真剣に見つめていた。
「ね~ね~、なんで色んな人達の属性を全部抜く必要があるの?」
細長い容器に電気を帯びた金色の液体が注がれる様子を観察していたチェルノボグの背後で大鎌を回しながら暇そうにしていたルアは、暇潰しも兼ねて実験の内容について質問した。
「使用される以前の属性は、開花した者自身と言っても良い。だからこそ、属性は血液と同じように輸血する事が出来ない……他人そのものを流し込む様なモノだからな」
「ふ~ん」
「他人の属性を無理に取り込めば、人格変異、記憶の混濁、注入者と抽出者の性別が異なれば性別を誤認する事もある。簡潔に言えば、意図的に多重人格者を生み出せると言う事だ」
チェルノボグの説明に対して首を傾げていたルアは、倒れている母子に視線を向けながら先程の説明を理解しようと頭を回していた。
「つまり~……私が私を男の子だと思っちゃうって事?」
「そう言う事だ」
「やった~♡大当たり~⭐︎」
満面の笑みを浮かべながら大鎌をブンブンと振り回すルアを横目に、チェルノボグは母親から抽出された属性を確認していた。
「属性を抜き取られたモノは本来ある筈の匂いを失う……生物の生臭さを消す為に行われる属性抜きも、一般的に知られた知識だ」
そう口にしたチェルノボグは、属性を抜き取っている大きめの注射器の様な器具をルアに見せた。
「この抽出具も、世間一般で使われているモノを人間用に改良したモノだ」
(元は、汚れた血液を清潔な血液と入れ替える為に用いられたモノだがな)
一般的に知られている血抜きとは異なり、属性抜きの場合は血液から直接属性を抜く事が出来る。
体外に出た血液から属性を抜くと、残されるモノは血液だった赤い液体のみとなる。
逆に体内から属性を抜き取られた際に、全て抜き取られた場合には命を落としてしまう事が殆どだが、微量に残されていた場合にはマイナスの水属性によって蘇生させる事が出来る。
「だから、あの街の匂いも消えちゃったの?」
「ああ」
短い返事の後に、母親の子供である少年に抽出具の針を刺したチェルノボグは、母親と同様に属性の抽出を開始した。
「街の中に満遍なく血液が付着した事で、血中の属性を一括で抽出できたのは〝この娘〟のお陰だろう」
そう告げたチェルノボグは、身に纏った黒服のポケットの中から、赤壁の街に残されていた〝一枚の写真〟を取り出した。
(この写真に写っている少女が、あの天災の元凶である補償は無いが……)
殆どが黒く残された血液によって隠れている中で、両親と思われる二人の間に立つ少女だけが、不気味な程鮮明に残されていた。
(確認してみる価値はありそうだ)
写真を覗き込もうとしていたルアを突き飛ばしたチェルノボグは、写真をポケットの中へ入れ、尻餅をついていたルアに視線を向けた。
「ん~~♡愛を感じるぅ⭐︎」
「ヴァイスの住民が全員死んだ事で、作業の邪魔をする人間がいなくなったとは言え、他国の救援部隊と鉢合わせする可能性もゼロでは無かったからな」
身体をクネクネと動かしているルアを無視して作業の進行状況を確認したチェルノボグは、少年に刺していた針を引き抜いた。
「属性の抽出は完了した。残りカスに関しては、旧研究所に置いて来てくれ……そうすれば、研究所にいるアイツが勝手に処理するだろう」
「は~い⭐︎」
元気良く返事をしたルアは、倒れている母親と少年を両腕に抱えた。
「でもぉ、なんでウクライナにある研究所を捨てるなんて勿体無い事したの?」
「あの研究所の存在が、アメリカ側……自殺願望のある不死の女にバレたんだ。あの場所で、これ以上研究を継続する事は出来ない……アイツは、研究所を発見した褒美にでもくれてやるさ」
そう告げたチェルノボグの脳裏には、ウクライナの研究所で〝サンドバッグ〟と言う名の実験体の処理を任せていた少女の姿が浮かんでいた。
「それじゃあ行って来ま~す⭐︎」
両腕に抱えた母子を上下させながらチェルノボクに声を掛けたルアは、ウクライナに向けて走って行った。
「本来ならば存在し得ない種類の属性を、体内で混合した人間……成功すれば、ヨハネ以上の筋力を、アーミヤ以上の属性量を、スラーヴァ以上の属性力を有する化物を意図的に作り出す事が出来る」
既に姿の見えなくなったルアが走って行った方向を見つめながら呟いたチェルノボグは、拠点であるラザレット島に向けて歩き始めた。
(写真の少女との交信には、小型の飛行機械に手紙を添えた方法を試してみるとして……属性の注入作業には、以前確保しておいた肉体を使用するか)
ラザレット島の地下に保管された肉体の中でチェルノボグが脳内で選んだのは、属性を全て抜かれた吉岡染の髪と飴色の瞳をした女性だった。
(とっておきの属性は、全てユカリに注ぎ込む……二度と、無慈悲な人間どもに頼らずとも済む力を与える為に)
チェルノボグは、今も水のマイナス属性入りの透明な器の内で安らかに眠る黒髪の少女の事を想い、ラザレット島へと歩み始めた。
―*―*―*―*―
起きたぼくは、黒い髪の女の人に焼かれた。
起きたワタシは、木に縛られながら子どもが焼かれる姿を見ていた。
意識が朦朧としていた二人は、現状を理解出来ずにいた。
熱い……痛い……息が出来ない。
ワタシは、何故泣いているのだろう?
全身が黒炎に焼かれる少年は、身体を回転させながら必死に炎を消そうとしていた。
木に縛られた女性は、転がる少年の様子を茫然と眺めていた。
助けて……ぼくのお母さん。
意識を失う瞬間、少年は微かに残された記憶の女性に助けを求め、命を落とした。
あの子は……あの子はワタシの息子だっ!
記憶の片隅に残された息子の事を思い出したワタシは、皮膚がボロボロになってしまう事も厭わず縄を千切ろうと必至に身体を動かした。
そんな時、黒く染まった息子の前で立ち尽くしていた女がワタシの縄を焼き切った。
拘束が解けたワタシは、息子を抱き寄せ、必死に叫んだ。
何故か記憶から消失してしまっていた息子が、もう一度目を覚ます事を祈って。
息子の変わり果てた姿に涙が止まらない……なのに、ワタシは息子の名前を思い出せないでいた。
そんな時、ワタシは息子を焼いた女に背中を斬り裂かれた。
黒炎を纏った刃に斬り裂かれた瞬間、断面から徐々に全身に炎が燃え広がった。
そして女が最後に口にした言葉は、今もワタシの記憶の中に残されている。
「そんな生ゴミを抱き寄せて、何してるの?」
意識が消えゆく中、ワタシは誓った。
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