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第2章 紡がれる希望
第58.5話 手の上
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イタリア北部 とある場所の地下室
「……」
アメリカ北部から帰還したチェルノボグは、自身が左手に握る黒い銃を見つめ、数分前の出来事について考えていた。
(俺が、殺し損ねた……有り得ない)
アメリカ北部に現れた黒い渦から見えない弾丸が発砲された時、想定外の事態に困惑していたのはユウト達だけでなくチェルノボグ本人も同じだった。
(渦の出現位置から直線上には、ユウトしか存在しない筈だった。射線上に立ち計画を妨害する者も、ユウトを撃ち抜いた弾丸も渦によって回収され、殺害方法を把握する者もいない状態で完了する筈の計画だった)
しかしチェルノボグの予想とは裏腹に、現場にはユウトと向かい合う形でフィリアが存在し、死角となる地点から現れた黒い渦を視認され、計画は完全なる失敗に終わった。
(あの人に間違いは無い……主力達の行動は全て把握していた筈だ。特にユウト周辺の情報は、ユウトに銃口を向ける寸前まで送られ続けていた)
チェルノボグは徐に右手をポケットに入れ、中にあった黒い端末を取り出した。
黒い背景をした画面中央には標的として赤丸に表示されたユウトが存在し、背後には光の隊員を示す小さな青丸が二つ、赤丸の左側には民間人を示す小さな白丸が一つ存在していた。
その画面上にフィリアは存在しておらず、ユウトの左右に分かれる形で後に立っていた二人も射線に重ならない位置に存在していた為、弾丸は確実にユウトを貫く筈だった。
(位置のズレも有り得ない。あの渦は、直前にあの人が位置を指定して出来たモノ……まさか……状況を全て知りながら、俺に別の人間を銃殺する様に仕向けたのか?)
「俺の情報と引き換えに、力を得たユウトを暴走させようと画策していたと言うのか?」
チェルノボグは、心の底で膨れ上がる怒りの感情によって自然と端末を握る力を強めたが、属性によって強化された力であっても黒い端末を破壊する事は出来なかった。
「あれが、ミスではなく故意だったと言うのか……何故だ!何故、脅威となり得る奴を生かす必要があるんだ!!」
怒号を発したチェルノボグは、使用用途が無くなった黒い端末を地面に叩き付けると、左手で握り締めた黒い銃の銃口を端末に向け、引き金を連続で引いた。
「くそっ!三年前から知識を与え続けたのは誰だと思ってるんだ!!恩を仇で返すような真似を……いや、闇の人間に見返りを求める俺も……どうかしていた」
自身の過ちを反省し、冷静さを取り戻したチェルノボグは数秒間その場で目を瞑った。
(あの人は、他の闇の人間とは一線を画していると思っていた。闇の人間でありながら、犯した罪を悔いて生きている幼気な少女だと……俺も、あの人の手の上で踊らされていた道化の一人だったと言うことか)
目を開けたチェルノボグは、室内に残された手紙に視線を向け〝唯一の交流方法〟である文通を始めた日の事を思い出していた。
(あの日から三年か)
三年間の記憶を振り返っていたチェルノボグは、ふと部屋の奥に存在する暗闇に気配を感じた。
「……気付いている。話があるのなら言葉にしたらどうだ?」
「申し訳ございません」
謝罪の言葉を口にした少女は、光の届かない暗闇の中から紅掛空色のツインテールを揺らしながら現れた。
「やはりお前か……ソアレ、さっさと要件を話せ」
「ロシアで行なわれた作戦下で、私とロキが使用していた端末の返却に伺いました〝デェニ〟様」
無表情で言葉を言い終えたソアレとは裏腹に、チェルノボグは硬直したまま驚愕の表情を浮かべていた。
「何故……お前がその名前を知っている?」
視線を合わせながら問い掛けたチェルノボグの言葉に対して、ソアレは依然として無表情のまま小さく首を傾げた。
「室内の書類整理に従事していた所、過去の資料に貴方の筆跡で名前が記載されていたので……気分を害する発言でしたでしょうか?」
「いや、過去の資料を未練がましく保存していた俺の失態だ。今後俺の事はチェルノボグと呼べ……そして、デェニという名は記憶から抹消しておけ」
「了解しました」
頷いたソアレから二台の黒い端末を受け取ったチェルノボグは、数秒間デェニと呼ばれていた時の事を思い出していた。
(……転生以前に父親から名付けられた名など、今の俺には必要無い)
記憶を消すように首を左右に振ったチェルノボグは、正面で呆然と立ち尽くしたソアレに視線を合わせた。
「ユカリ……いや、あの子は自分の事を何と呼んでいた?」
「ファクティスと」
「そうか」
言葉を返したチェルノボグは、床に数枚散らばっていた名前の書かれた紙に視線を向けた。
(ユカリの名は選ばなかったか)
小さく息を吐いたチェルノボグは、ファクティスの様子を確認する為に奥の部屋へと歩み始めた。
ソアレは思考するように数秒俯いた後、チェルノボグの後を追う様に暗闇の中へと歩いて行った。
―*―*―*―*―
「ファクティスは頻繁に起きているようだな」
「っ!……はい。ご報告を怠ってしまい申し訳ありません」
チェルノボグが地下室にいない時期にファクティスが数度外出している事に対して、管理不行き届きの責任で処分されると思ったソアレは、深々と頭を下げて謝罪の言葉を発した。
「問題ない……この場所に戻って来ていればな。例え行方が分からずとも、所在は端末から特定出来る」
その言葉を聞いたソアレが頭を上げた時には、既にチェルノボグの姿は暗闇へと消えていた。
謝罪の為に頭を下げていたソアレを置き去りに歩みを進めていたチェルノボグは、その場に立ち止まっていたソアレの存在にすら気付いていなかった。
そして、ファクティスの眠る部屋に辿り着いていたチェルノボグは、自動で開閉する扉を開け薄暗い部屋の中へと入った。
「俺が来る時は、いつも眠っているな……好都合だが」
チェルノボグの視線の先には、透明な器の中で衣服を纏わず安らかに緑色の液体内で眠る黒髪の少女ファクティスがいた。
(ファクティスに見境は無い。起きている時に遭遇すれば、俺ですら殺されかねない)
ようやくチェルノボグに追い付いたソアレが扉を開けて入室すると、ファクティスは小さく身体を動かし微かな反応を示した。
「……」
(彼女はソアレにも反応を示す……ユウト以外に反応する存在は 〝同類〟だけだ。だからこそ、ソアレに彼女の管理を一任している訳だがな)
数秒ソアレに向けていた視線をファクティスに戻したチェルノボグは、容器の中で眠りにつく少女の顔に視線を向けた。
『優しいお医者さん……ありが……とう』
ファクティスの顔を見つめた時に聞こえた声は、転生以前に聞いた少女の最後の言葉だった。
「お前は自分以上に他人を想える……導き手と同じ心を持った優しい子だった」
目を閉じて思い出す記憶は、チェルノボグを通常の転生者以上の闇の人間へと変えた諸悪の根源とも言える光景が映る記憶だった。
「お前のような、本当の光と呼べる命を犠牲にする様な……命の価値を履き違えるクズが、平然と光にのさばり、他力で得た安全圏で生き長らえる事を良しとする偽りの平和は……俺が必ず終わらせる」
そう公言したチェルノボグは、扉付近に立っていたソアレに視線を合わせた。
「お前も心の準備をしておけよ……ソアレ」
視線を合わせたチェルノボグの瞳には、闇の人間とは思えない程の決意と覚悟が秘められていると、ソアレは感じていた。
「……かしこまりました」
チェルノボグの強固な意志を理解し一言だけ返答したソアレの両頬には、まるで竜の鱗のように鉱物の板が浮かび上がっていた。
「……」
アメリカ北部から帰還したチェルノボグは、自身が左手に握る黒い銃を見つめ、数分前の出来事について考えていた。
(俺が、殺し損ねた……有り得ない)
アメリカ北部に現れた黒い渦から見えない弾丸が発砲された時、想定外の事態に困惑していたのはユウト達だけでなくチェルノボグ本人も同じだった。
(渦の出現位置から直線上には、ユウトしか存在しない筈だった。射線上に立ち計画を妨害する者も、ユウトを撃ち抜いた弾丸も渦によって回収され、殺害方法を把握する者もいない状態で完了する筈の計画だった)
しかしチェルノボグの予想とは裏腹に、現場にはユウトと向かい合う形でフィリアが存在し、死角となる地点から現れた黒い渦を視認され、計画は完全なる失敗に終わった。
(あの人に間違いは無い……主力達の行動は全て把握していた筈だ。特にユウト周辺の情報は、ユウトに銃口を向ける寸前まで送られ続けていた)
チェルノボグは徐に右手をポケットに入れ、中にあった黒い端末を取り出した。
黒い背景をした画面中央には標的として赤丸に表示されたユウトが存在し、背後には光の隊員を示す小さな青丸が二つ、赤丸の左側には民間人を示す小さな白丸が一つ存在していた。
その画面上にフィリアは存在しておらず、ユウトの左右に分かれる形で後に立っていた二人も射線に重ならない位置に存在していた為、弾丸は確実にユウトを貫く筈だった。
(位置のズレも有り得ない。あの渦は、直前にあの人が位置を指定して出来たモノ……まさか……状況を全て知りながら、俺に別の人間を銃殺する様に仕向けたのか?)
「俺の情報と引き換えに、力を得たユウトを暴走させようと画策していたと言うのか?」
チェルノボグは、心の底で膨れ上がる怒りの感情によって自然と端末を握る力を強めたが、属性によって強化された力であっても黒い端末を破壊する事は出来なかった。
「あれが、ミスではなく故意だったと言うのか……何故だ!何故、脅威となり得る奴を生かす必要があるんだ!!」
怒号を発したチェルノボグは、使用用途が無くなった黒い端末を地面に叩き付けると、左手で握り締めた黒い銃の銃口を端末に向け、引き金を連続で引いた。
「くそっ!三年前から知識を与え続けたのは誰だと思ってるんだ!!恩を仇で返すような真似を……いや、闇の人間に見返りを求める俺も……どうかしていた」
自身の過ちを反省し、冷静さを取り戻したチェルノボグは数秒間その場で目を瞑った。
(あの人は、他の闇の人間とは一線を画していると思っていた。闇の人間でありながら、犯した罪を悔いて生きている幼気な少女だと……俺も、あの人の手の上で踊らされていた道化の一人だったと言うことか)
目を開けたチェルノボグは、室内に残された手紙に視線を向け〝唯一の交流方法〟である文通を始めた日の事を思い出していた。
(あの日から三年か)
三年間の記憶を振り返っていたチェルノボグは、ふと部屋の奥に存在する暗闇に気配を感じた。
「……気付いている。話があるのなら言葉にしたらどうだ?」
「申し訳ございません」
謝罪の言葉を口にした少女は、光の届かない暗闇の中から紅掛空色のツインテールを揺らしながら現れた。
「やはりお前か……ソアレ、さっさと要件を話せ」
「ロシアで行なわれた作戦下で、私とロキが使用していた端末の返却に伺いました〝デェニ〟様」
無表情で言葉を言い終えたソアレとは裏腹に、チェルノボグは硬直したまま驚愕の表情を浮かべていた。
「何故……お前がその名前を知っている?」
視線を合わせながら問い掛けたチェルノボグの言葉に対して、ソアレは依然として無表情のまま小さく首を傾げた。
「室内の書類整理に従事していた所、過去の資料に貴方の筆跡で名前が記載されていたので……気分を害する発言でしたでしょうか?」
「いや、過去の資料を未練がましく保存していた俺の失態だ。今後俺の事はチェルノボグと呼べ……そして、デェニという名は記憶から抹消しておけ」
「了解しました」
頷いたソアレから二台の黒い端末を受け取ったチェルノボグは、数秒間デェニと呼ばれていた時の事を思い出していた。
(……転生以前に父親から名付けられた名など、今の俺には必要無い)
記憶を消すように首を左右に振ったチェルノボグは、正面で呆然と立ち尽くしたソアレに視線を合わせた。
「ユカリ……いや、あの子は自分の事を何と呼んでいた?」
「ファクティスと」
「そうか」
言葉を返したチェルノボグは、床に数枚散らばっていた名前の書かれた紙に視線を向けた。
(ユカリの名は選ばなかったか)
小さく息を吐いたチェルノボグは、ファクティスの様子を確認する為に奥の部屋へと歩み始めた。
ソアレは思考するように数秒俯いた後、チェルノボグの後を追う様に暗闇の中へと歩いて行った。
―*―*―*―*―
「ファクティスは頻繁に起きているようだな」
「っ!……はい。ご報告を怠ってしまい申し訳ありません」
チェルノボグが地下室にいない時期にファクティスが数度外出している事に対して、管理不行き届きの責任で処分されると思ったソアレは、深々と頭を下げて謝罪の言葉を発した。
「問題ない……この場所に戻って来ていればな。例え行方が分からずとも、所在は端末から特定出来る」
その言葉を聞いたソアレが頭を上げた時には、既にチェルノボグの姿は暗闇へと消えていた。
謝罪の為に頭を下げていたソアレを置き去りに歩みを進めていたチェルノボグは、その場に立ち止まっていたソアレの存在にすら気付いていなかった。
そして、ファクティスの眠る部屋に辿り着いていたチェルノボグは、自動で開閉する扉を開け薄暗い部屋の中へと入った。
「俺が来る時は、いつも眠っているな……好都合だが」
チェルノボグの視線の先には、透明な器の中で衣服を纏わず安らかに緑色の液体内で眠る黒髪の少女ファクティスがいた。
(ファクティスに見境は無い。起きている時に遭遇すれば、俺ですら殺されかねない)
ようやくチェルノボグに追い付いたソアレが扉を開けて入室すると、ファクティスは小さく身体を動かし微かな反応を示した。
「……」
(彼女はソアレにも反応を示す……ユウト以外に反応する存在は 〝同類〟だけだ。だからこそ、ソアレに彼女の管理を一任している訳だがな)
数秒ソアレに向けていた視線をファクティスに戻したチェルノボグは、容器の中で眠りにつく少女の顔に視線を向けた。
『優しいお医者さん……ありが……とう』
ファクティスの顔を見つめた時に聞こえた声は、転生以前に聞いた少女の最後の言葉だった。
「お前は自分以上に他人を想える……導き手と同じ心を持った優しい子だった」
目を閉じて思い出す記憶は、チェルノボグを通常の転生者以上の闇の人間へと変えた諸悪の根源とも言える光景が映る記憶だった。
「お前のような、本当の光と呼べる命を犠牲にする様な……命の価値を履き違えるクズが、平然と光にのさばり、他力で得た安全圏で生き長らえる事を良しとする偽りの平和は……俺が必ず終わらせる」
そう公言したチェルノボグは、扉付近に立っていたソアレに視線を合わせた。
「お前も心の準備をしておけよ……ソアレ」
視線を合わせたチェルノボグの瞳には、闇の人間とは思えない程の決意と覚悟が秘められていると、ソアレは感じていた。
「……かしこまりました」
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