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第1章 光の導き手
第52話 闇のボス
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黒フードの男が黒い渦へと姿を消し、静寂のみが残されたルクス内にユウトの足音だけが響き渡っていた。
ユウトは無音の中、鉄の様な匂いと吹き抜ける冷気を肌に感じていた。
自身以外の気配を一切感じる事は無かったが、全身を囲う薄い障壁は依然として創り出したまま、警戒を続けていた。
黒フードの男が資料通りであれば、どんな状況であろうとも相手を残虐に殺める方法を実行する人間だと記載されていた為である。
(今は敵拠点内だ。気配は感じなくても、確実に闇のボスはいる。それに、もしあの男と戦闘になったとしても今の俺じゃ到底勝てやしなかった……あいつの言葉を信じるのなら)
黒い渦へと姿を消した男が告げた言葉には、嘘偽りのない自信に満ち溢れていた。
「力の回復した導き手を殺す事が出来るのは、闇の最強か自分だとあいつは言った。ユカリの領域に打ち勝つ自信を持つ奴に、今の俺が勝てるとは思えない」
属性の消耗と時間限界によって勝利する事が出来たユウトは、ユカリに勝利したとは微塵も思っていなかった。
(あいつに勝つには、ユカリを超える程に強くならないといけない)
思考を巡らせていたユウトであったが、突如変化した空気によって薄暗い階段へと、意識を引き戻された。
(……遂に来たのか。今までは感じなかった重苦しい空気を肌で感じる)
階段に差し込む薄明かりに、決戦の始まりを感じながらユウトは歩みを進めた。
周囲への警戒を解く事なく階段を登り終えたユウトの視線の先には、不気味な形状をした黒色の玉座の存在が、薄明かりによって確認する事が出来た。
「……待ってた……ずっと昔から、この時を」
黒色の玉座に座して少年を待ち侘びていた黒衣に身を包んだ少女は、闇色に本紫を含んだ美しく長い髪を揺らし、ゆらりと立ち上がった。
立ち上がった少女は、光を感じさせない紅桔梗の瞳でユウトのみを捉えていた。
「限界まで強くなって……でないと、私の踏み台にはなれないよ?」
そう告げると少女は玉座に立て掛けていた刀を右手で取り、黒炎を刀身に纏わせた。
(……刀身が血に染まり黒ずんでいる。光を感じない程にドス黒い刃と炎だ)
ユウトは、ゆるりと歩み寄る少女と一定の距離を保ちながら結晶刀を創り出した。
「どれだけ離れても……私の前では意味無いよ?」
表情を一切変える事なく発せられた言葉と同時に、黒刀から水滴の様に滴り落ちた黒炎は、驚異的な速度で地面を伝いユウトに迫った。
「っ!」
ユウトは咄嗟に身体を覆っていた障壁を広げ、奇妙な動きで迫っていた黒炎を防いだ。
黒炎は障壁に防がれたと同時に、障壁接すると同時に水風船の様に飛散した。
炎は墨の様に障壁前面を覆い尽くす程に広がり、正面の景色は黒色によって埋め尽くされた。
(炎の動きに見えない……水滴が溝を伝う様に滑らかな動きだった。油が床に垂れている様にも見えなかったが)
「そんな障壁で防げると思ってるの?」
黒炎を隔てた先から少女の声が聞こえた瞬間、前面のみに広がっていた黒炎が障壁全体を覆い始めた。
(障壁が覆われるのはまずい……)
黒炎によって退路を絶たれる事を危惧したユウトは少女の対面側の障壁に穴を開けた。
そして、障壁内部から退避すると同時に障壁上に重ねる様に同様の障壁を創造し、黒炎を包み込むと左手を握り締め、障壁同士で黒炎全体を挟み込み相殺させた。
障壁の消滅と同時に鮮明になった視界の先には、先程と同様に顔色一つ変えていない少女が立っていた。
「そんな方法で対処するんだ……ふふ……面白い」
口にした言葉とは裏腹に表情を変えない少女は、黒刀を構えるとユウトに接近する為に地面を蹴った。
「くっ!」
一気に距離を詰められたユウトは、左手に結晶の盾を創りながら右手の結晶刀を少女へ向けて払った。
すると少女は結晶刀を何も持っていない左手で受け止め、右手の黒刀でユウトの心臓目掛けて突いた。
(素手で刃を!……だが、防御策は既に創造済みだ!)
ユウトは左手の結晶盾を黒刀の先端と自身の間に滑り込ませ、刺突を防いだ。
「ユウト……私は……私自身という〝存在〟を操作して闘っているの」
そう告げた少女の左手は、突如発火し結晶刀を伝う様に黒炎がユウトに迫った。
(直感でしか無いが……この炎に触れるのは駄目だ!)
「っ!離れろっ!」
ユウトは右手に力を込め、少女を後方へと振り払うと黒炎によって包み込まれ始めていた結晶刀を消滅させた。
「…………ユウト。まだ本気出して無いよね?」
左手を包み込んだままの黒炎に視線を向けたままの少女は、感情を一切感じさせない言葉をユウトに投げ掛けた。
「私はずっと、楽しみにしていたの光で一番強い……希望の要となる人間と本気で殺し合う時を」
少女は右手に握っていた黒刀を左手に近づけると、黒炎は徐々に黒刀の刃へと移動し始めた。
黒炎が全て移動した後の少女の左手は、所々が黒く焼け爛れていた。
「光で一番強いのはユカリだ。そんな事、闇の人間なら知っているだろ?」
少女の問い掛けに返答しつつ、ユウトは再び右手に結晶刀を創り出していた。
「現在は……ね。ユウトには、導き手を超える可能性があるって分かった。私の右腕や雑魚達との闘いで潜在的な強さを感じる事が出来た。私は、その可能性を秘めた貴方だから殺したいと思った」
少女は自身の胸の内を告げると、身体の節々から黒炎を灯した。
「私の身体がどうなろうと関係無い。私はただ、この一戦に……私の全てをぶつけるだけ」
通常は使用者に直接影響を与えない筈の属性とは異なり、身体さえも蝕む黒炎に焼かれている筈の少女が初めて見せた表情は、屈託の無い笑みであった。
「ユウト……さっき言った言葉だけど、もう一度言うよ?……限界まで強くなって……でないと、私の踏み台にもなれないから」
少女の言葉を聞いたユウトは、左手に創り出していた結晶の盾を解除すると、その手で首に下げていた〝ギメルリング〟を握り締めた。
「分かった……それなら俺も本気で相手をしよう。光の導き手であるユカリの、隣に立つ者として!」
〝契約〟
ユウトは無音の中、鉄の様な匂いと吹き抜ける冷気を肌に感じていた。
自身以外の気配を一切感じる事は無かったが、全身を囲う薄い障壁は依然として創り出したまま、警戒を続けていた。
黒フードの男が資料通りであれば、どんな状況であろうとも相手を残虐に殺める方法を実行する人間だと記載されていた為である。
(今は敵拠点内だ。気配は感じなくても、確実に闇のボスはいる。それに、もしあの男と戦闘になったとしても今の俺じゃ到底勝てやしなかった……あいつの言葉を信じるのなら)
黒い渦へと姿を消した男が告げた言葉には、嘘偽りのない自信に満ち溢れていた。
「力の回復した導き手を殺す事が出来るのは、闇の最強か自分だとあいつは言った。ユカリの領域に打ち勝つ自信を持つ奴に、今の俺が勝てるとは思えない」
属性の消耗と時間限界によって勝利する事が出来たユウトは、ユカリに勝利したとは微塵も思っていなかった。
(あいつに勝つには、ユカリを超える程に強くならないといけない)
思考を巡らせていたユウトであったが、突如変化した空気によって薄暗い階段へと、意識を引き戻された。
(……遂に来たのか。今までは感じなかった重苦しい空気を肌で感じる)
階段に差し込む薄明かりに、決戦の始まりを感じながらユウトは歩みを進めた。
周囲への警戒を解く事なく階段を登り終えたユウトの視線の先には、不気味な形状をした黒色の玉座の存在が、薄明かりによって確認する事が出来た。
「……待ってた……ずっと昔から、この時を」
黒色の玉座に座して少年を待ち侘びていた黒衣に身を包んだ少女は、闇色に本紫を含んだ美しく長い髪を揺らし、ゆらりと立ち上がった。
立ち上がった少女は、光を感じさせない紅桔梗の瞳でユウトのみを捉えていた。
「限界まで強くなって……でないと、私の踏み台にはなれないよ?」
そう告げると少女は玉座に立て掛けていた刀を右手で取り、黒炎を刀身に纏わせた。
(……刀身が血に染まり黒ずんでいる。光を感じない程にドス黒い刃と炎だ)
ユウトは、ゆるりと歩み寄る少女と一定の距離を保ちながら結晶刀を創り出した。
「どれだけ離れても……私の前では意味無いよ?」
表情を一切変える事なく発せられた言葉と同時に、黒刀から水滴の様に滴り落ちた黒炎は、驚異的な速度で地面を伝いユウトに迫った。
「っ!」
ユウトは咄嗟に身体を覆っていた障壁を広げ、奇妙な動きで迫っていた黒炎を防いだ。
黒炎は障壁に防がれたと同時に、障壁接すると同時に水風船の様に飛散した。
炎は墨の様に障壁前面を覆い尽くす程に広がり、正面の景色は黒色によって埋め尽くされた。
(炎の動きに見えない……水滴が溝を伝う様に滑らかな動きだった。油が床に垂れている様にも見えなかったが)
「そんな障壁で防げると思ってるの?」
黒炎を隔てた先から少女の声が聞こえた瞬間、前面のみに広がっていた黒炎が障壁全体を覆い始めた。
(障壁が覆われるのはまずい……)
黒炎によって退路を絶たれる事を危惧したユウトは少女の対面側の障壁に穴を開けた。
そして、障壁内部から退避すると同時に障壁上に重ねる様に同様の障壁を創造し、黒炎を包み込むと左手を握り締め、障壁同士で黒炎全体を挟み込み相殺させた。
障壁の消滅と同時に鮮明になった視界の先には、先程と同様に顔色一つ変えていない少女が立っていた。
「そんな方法で対処するんだ……ふふ……面白い」
口にした言葉とは裏腹に表情を変えない少女は、黒刀を構えるとユウトに接近する為に地面を蹴った。
「くっ!」
一気に距離を詰められたユウトは、左手に結晶の盾を創りながら右手の結晶刀を少女へ向けて払った。
すると少女は結晶刀を何も持っていない左手で受け止め、右手の黒刀でユウトの心臓目掛けて突いた。
(素手で刃を!……だが、防御策は既に創造済みだ!)
ユウトは左手の結晶盾を黒刀の先端と自身の間に滑り込ませ、刺突を防いだ。
「ユウト……私は……私自身という〝存在〟を操作して闘っているの」
そう告げた少女の左手は、突如発火し結晶刀を伝う様に黒炎がユウトに迫った。
(直感でしか無いが……この炎に触れるのは駄目だ!)
「っ!離れろっ!」
ユウトは右手に力を込め、少女を後方へと振り払うと黒炎によって包み込まれ始めていた結晶刀を消滅させた。
「…………ユウト。まだ本気出して無いよね?」
左手を包み込んだままの黒炎に視線を向けたままの少女は、感情を一切感じさせない言葉をユウトに投げ掛けた。
「私はずっと、楽しみにしていたの光で一番強い……希望の要となる人間と本気で殺し合う時を」
少女は右手に握っていた黒刀を左手に近づけると、黒炎は徐々に黒刀の刃へと移動し始めた。
黒炎が全て移動した後の少女の左手は、所々が黒く焼け爛れていた。
「光で一番強いのはユカリだ。そんな事、闇の人間なら知っているだろ?」
少女の問い掛けに返答しつつ、ユウトは再び右手に結晶刀を創り出していた。
「現在は……ね。ユウトには、導き手を超える可能性があるって分かった。私の右腕や雑魚達との闘いで潜在的な強さを感じる事が出来た。私は、その可能性を秘めた貴方だから殺したいと思った」
少女は自身の胸の内を告げると、身体の節々から黒炎を灯した。
「私の身体がどうなろうと関係無い。私はただ、この一戦に……私の全てをぶつけるだけ」
通常は使用者に直接影響を与えない筈の属性とは異なり、身体さえも蝕む黒炎に焼かれている筈の少女が初めて見せた表情は、屈託の無い笑みであった。
「ユウト……さっき言った言葉だけど、もう一度言うよ?……限界まで強くなって……でないと、私の踏み台にもなれないから」
少女の言葉を聞いたユウトは、左手に創り出していた結晶の盾を解除すると、その手で首に下げていた〝ギメルリング〟を握り締めた。
「分かった……それなら俺も本気で相手をしよう。光の導き手であるユカリの、隣に立つ者として!」
〝契約〟
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