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第1章 光の導き手
第26話 一対の少女達
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「「私は」」
「——の事が嫌いだった」
「——の事が好きだった」
―*―*―*―*―
再びルクスに転移した五人は、目の前の光景に唖然としていた。
シュウの時までは、目の前に聳え立つルクスの内部構造が変わっている事に驚愕していた。
しかし、今回のルクスは内部構造だけでなく外部の変化も異様だった。
真っ直ぐに伸びていた形状は左右に歪み、複数の大きなトゲの様な物が生えた外壁は、以前のルクスの白い壁とは真逆の黒い壁に覆われており、確認出来る内装は複数色のペンキをぶちまけた様な煩雑な塗装がされていた。
「なんだ……これ。本当にルクスなのか?」
「はわぁ……僕らがいた時のルクスとは雰囲気が全然違うね。お兄ちゃん」
カイとシュウは、以前と全く異なったルクスの姿を見て呆然としていた。
「どんな事をしたら、短期間でここまで変化させられるんだよ……」
「あんたらの元上司じゃないの?」
呆然とルクスを見つめていたカイに対して、腕を組んだユキが背後から声を掛けた。
「……そうかもしれないが、俺達は他の闇の人間達と交流があった訳じゃないからな。支配力のある人間がいる事だけは知っているが」
「核となる存在についても知らないのかい?」
レンの問いに対して、カイとシュウは二人で首を縦に振った。
「俺は一人だけ覚えてる……が、本人を見た覚えは無い……確かお前と似た髪色の奴だったぜ?」
エムはそう言うと、徐にユキを指差した。
「あんたも……人を指差すんじゃないわよ」
「〝白髪〟だった……と言う事かい?」
レンの言葉に、エムは小さく頷いた。
「ああ……写真だった様な気もするが、どこだったか覚えちゃいねぇ。まあ、そんな奴もいるって事だ」
その時、ルクス外壁から耳をつんざく反響音が鳴り響いた。
「あ、あー……聞こえてる?光の従力達」
(……イタリア語?)
言葉を聞いたユキは、耳を塞ぎながら相手がイタリア語を話している事を認識した。
「……主力ですよ。〝アイリ〟」
「っ!うっさい!〝ティーレ〟は黙ってて!」
反響音の元は、壁に備え付けられていたスピーカーから流れており、そこから聞こえる二人の少女の声が不快な程大きく響き、五人は両手で耳を塞いでいた。
「うるさっ!なんなの?完全に目が覚めたよ僕」
いきなりの騒音に驚いたシュウは、驚きの余り涙目になって両耳を塞いでいた。
「良かったじゃないか、シュウ」
そんなシュウの側に立っていたカイは、シュウに視線を向けたまま両耳を塞いでいた。
「騒音被害で訴えられないかしら?」
「闇の人間が大人しく出頭するとは思えないけどね」
レンは両耳を塞ぎ、苦笑いを浮かべながら返答した。
「お前も真面目に返してんじゃねえよ……」
そんなレンに対して、エムは呆れた様に溜息を吐いた。
そんな甲高いノイズが収束して行き、五人が両手を離して慨嘆していると再び少女の声が聞こえて来た。
「全く!どんだけ待ったと思ってるの?あんたら遅すぎ!このノロマ!」
「アンリ……言い過ぎだよ?」
「っ!だからうっさい!ティーレはどっか行ってて!」
少女二人の声を聞いていた五人は、スピーカーを呆然と見つめていた。
「話が進まねぇし、さっさと始めようぜ?」
頭を掻いて溜息を吐いたエムの発言に、ユキは小さく頷いた。
「そうね……この騒音娘に説教(物理)して帰りましょ」
「君達、本当に仲良いね」
「……あんたと仲良くなりたいんだけど……」
レンの言葉に対して、ユキは掻き消える程小さな声で呟いた。
「え?何か言ったかい?」
「……言ってない。さっさと行くわよ!」
入り口に向けて歩き始めて数秒後、ユキはピタリと立ち止まると、後を追う様に歩いていた四人に向けて振り返った。
「そういえばあんた達、さっきの言葉の意味ちゃんと分かってる?」
「へ?……もちろんっ!煩いって事は解ったよ!」
ドヤ顔でおバカを告白したシュウを軽く流したユキは、他の三人に視線を向けた。
「俺とエムは闇の頃イタリアに行っていた期間があるから、ある程度の知識はあるな」
「僕も、多少解る程度かな」
「……それなら」
ユキは、茫然と立ち尽くす四人に向けて右手を翳した。
「これであんた達四人全員が日本語に聞こえる様になったわ」
「へぇ……やっぱ便利だなその力」
ユキが話したロシア語に対して、違和感なく返答したカイの反応を見て、ユキは創造が成功している事を確認した。
「どんな創造をしたんだい?」
「一時的に全ての言語が日本語に聞こえる小型言語変換器って創造したのよ……耳に付いてるでしょ?」
そう言われたレンが、自身の右耳を触ると結晶で創られた小型の補聴器のような物が付いていた。
「マジで何でも有りだな……その属性」
エムが唖然としている側で、ポケットの中を漁っていたレンは中の確認を終えた後、ユキに歩み寄った。
「まぁ僕らが支給されている言語変換機能の付いた通信機を、最初から持参していれば良かったんだけどね……ごめんねユキ」
通信機を忘れた事を自白したレンは、誤魔化す様に苦笑いを浮かべていた。
「……今度から忘れない様にしなさいよ」
ユキはそう言うと、小さく溜息を吐いた。
―*―*―*―*―
ルクス内部には、シュウの時と同様に多くの障害物が設置されていた。
障害物は以前の机や椅子などでは無く、小売店に並ぶ様な商品棚が乱雑に配置されていた。
周囲を確認すると然程離れていない場所に、二階へ上がる為の階段を確認する事が出来た。
「……色まで煩いなんて、ほんと嫌になるわ」
ユキは階段まで歩みを進めながら、周囲を見渡した。
ルクスの内壁は、乱雑に塗られた色鮮やかな塗装がされていた。
「色が多過ぎて目がチカチカするよ!」
「大丈夫か?無理はするなよ?」
「うん!ありがとうお兄ちゃん!」
心配そうにシュウを見つめたカイに向けて、シュウは満面の笑みを返した。
「あの騒音娘の性格を表しているんじゃねえか?」
周囲の景色を見ていたエムは、薄ら笑いを浮かべながら心に思った事をそのまま口に出した。
「酷い言われ様だね」
「言わせてる様なもんでしょ?」
五人が話をしていると、棚の影から大勢の闇の人間達が姿を現した。
「あいつら、マジでどっから湧いて出て来てんだよ」
「影でずっとスタンバイしてたのかな?」
「そんな事言ってないで準備だ、鍛錬の成果を見せる時だぞシュウ!」
「ふっふっふ!ようやく地獄の鍛錬の成果を見せる時が来たね!」
((((終盤殆ど寝てただろ))))
自信満々で公言したシュウに対し、四人は心の中で同時に突っ込みを入れた。
そして三人は、百人以上いるであろう闇の人間達の前に出ると各々の主力武器を構えた。
カイは日本刀を、エムは転生前と同様の小手を、シュウは以前使用していた黒い渦が無い為に、腰に装着していた銀色の銃二丁の内一丁を取り出した。
「この無限に撃てる銃で、穴だらけにしてあげるよ!」
光の人間達に支給されている物は基本的にユカリが創造した物で、ユウト(女)が創り出した結晶銃と同様に弾切れの心配が無い。
「お前らはさっさと二階に上がれ!こいつらは俺達が小手調べに使う!」
「わかったよエム!君達も気をつけるんだよ!」
「あんた達、もう転生出来ないんだから……死ぬんじゃないわよ?」
心配の眼差しを向けたユキに対して、エムは不敵な笑みを浮かべた。
「は?誰がそんなヘマするかよ!」
「転生した僕らの実力、あいつらに思い知らせてあげるよ!」
「ユキ、レン……そっちは頼んだぞ!」
三人と言葉を交わした二人は階段までの距離を走り抜け、振り返る事なく階段を駆け上がり二人の少女の元へと向かった。
―*―*―*―*―
「強い奴とは私がやるから!ティーレは弱い奴とやって!あんた弱いんだから、私の足引っ張んないでよね!」
白いシャツに赤い上着を羽織り、紺色のショートパンツを履いた桜色の髪をした小柄な少女は左に流れるサイドテールを揺らし、手元にある薙刀をクルクルと回していた。
「ありがとうアイリ。ごめんね……私が弱いから」
アイリと呼ばれた少女より少し背の高い、白いシャツに緑の上着を羽織り、茶色のショートパンツを履いたブルーグリーンの髪をした少女は、双頭刃式の槍を持ち、右に流れたサイドテールを揺らしながら俯いていた。
「本当よ!全く世話が焼けるんだから!」
(だから嫌いなのよ……〝死ぬ前から〟)
「楽しみだわ。早く来なさい……〝私達と同じ〟光の主力!」
「……」
少女達は、階段を上がって来るであろう者たちの到着を待ちわびていた。
「——の事が嫌いだった」
「——の事が好きだった」
―*―*―*―*―
再びルクスに転移した五人は、目の前の光景に唖然としていた。
シュウの時までは、目の前に聳え立つルクスの内部構造が変わっている事に驚愕していた。
しかし、今回のルクスは内部構造だけでなく外部の変化も異様だった。
真っ直ぐに伸びていた形状は左右に歪み、複数の大きなトゲの様な物が生えた外壁は、以前のルクスの白い壁とは真逆の黒い壁に覆われており、確認出来る内装は複数色のペンキをぶちまけた様な煩雑な塗装がされていた。
「なんだ……これ。本当にルクスなのか?」
「はわぁ……僕らがいた時のルクスとは雰囲気が全然違うね。お兄ちゃん」
カイとシュウは、以前と全く異なったルクスの姿を見て呆然としていた。
「どんな事をしたら、短期間でここまで変化させられるんだよ……」
「あんたらの元上司じゃないの?」
呆然とルクスを見つめていたカイに対して、腕を組んだユキが背後から声を掛けた。
「……そうかもしれないが、俺達は他の闇の人間達と交流があった訳じゃないからな。支配力のある人間がいる事だけは知っているが」
「核となる存在についても知らないのかい?」
レンの問いに対して、カイとシュウは二人で首を縦に振った。
「俺は一人だけ覚えてる……が、本人を見た覚えは無い……確かお前と似た髪色の奴だったぜ?」
エムはそう言うと、徐にユキを指差した。
「あんたも……人を指差すんじゃないわよ」
「〝白髪〟だった……と言う事かい?」
レンの言葉に、エムは小さく頷いた。
「ああ……写真だった様な気もするが、どこだったか覚えちゃいねぇ。まあ、そんな奴もいるって事だ」
その時、ルクス外壁から耳をつんざく反響音が鳴り響いた。
「あ、あー……聞こえてる?光の従力達」
(……イタリア語?)
言葉を聞いたユキは、耳を塞ぎながら相手がイタリア語を話している事を認識した。
「……主力ですよ。〝アイリ〟」
「っ!うっさい!〝ティーレ〟は黙ってて!」
反響音の元は、壁に備え付けられていたスピーカーから流れており、そこから聞こえる二人の少女の声が不快な程大きく響き、五人は両手で耳を塞いでいた。
「うるさっ!なんなの?完全に目が覚めたよ僕」
いきなりの騒音に驚いたシュウは、驚きの余り涙目になって両耳を塞いでいた。
「良かったじゃないか、シュウ」
そんなシュウの側に立っていたカイは、シュウに視線を向けたまま両耳を塞いでいた。
「騒音被害で訴えられないかしら?」
「闇の人間が大人しく出頭するとは思えないけどね」
レンは両耳を塞ぎ、苦笑いを浮かべながら返答した。
「お前も真面目に返してんじゃねえよ……」
そんなレンに対して、エムは呆れた様に溜息を吐いた。
そんな甲高いノイズが収束して行き、五人が両手を離して慨嘆していると再び少女の声が聞こえて来た。
「全く!どんだけ待ったと思ってるの?あんたら遅すぎ!このノロマ!」
「アンリ……言い過ぎだよ?」
「っ!だからうっさい!ティーレはどっか行ってて!」
少女二人の声を聞いていた五人は、スピーカーを呆然と見つめていた。
「話が進まねぇし、さっさと始めようぜ?」
頭を掻いて溜息を吐いたエムの発言に、ユキは小さく頷いた。
「そうね……この騒音娘に説教(物理)して帰りましょ」
「君達、本当に仲良いね」
「……あんたと仲良くなりたいんだけど……」
レンの言葉に対して、ユキは掻き消える程小さな声で呟いた。
「え?何か言ったかい?」
「……言ってない。さっさと行くわよ!」
入り口に向けて歩き始めて数秒後、ユキはピタリと立ち止まると、後を追う様に歩いていた四人に向けて振り返った。
「そういえばあんた達、さっきの言葉の意味ちゃんと分かってる?」
「へ?……もちろんっ!煩いって事は解ったよ!」
ドヤ顔でおバカを告白したシュウを軽く流したユキは、他の三人に視線を向けた。
「俺とエムは闇の頃イタリアに行っていた期間があるから、ある程度の知識はあるな」
「僕も、多少解る程度かな」
「……それなら」
ユキは、茫然と立ち尽くす四人に向けて右手を翳した。
「これであんた達四人全員が日本語に聞こえる様になったわ」
「へぇ……やっぱ便利だなその力」
ユキが話したロシア語に対して、違和感なく返答したカイの反応を見て、ユキは創造が成功している事を確認した。
「どんな創造をしたんだい?」
「一時的に全ての言語が日本語に聞こえる小型言語変換器って創造したのよ……耳に付いてるでしょ?」
そう言われたレンが、自身の右耳を触ると結晶で創られた小型の補聴器のような物が付いていた。
「マジで何でも有りだな……その属性」
エムが唖然としている側で、ポケットの中を漁っていたレンは中の確認を終えた後、ユキに歩み寄った。
「まぁ僕らが支給されている言語変換機能の付いた通信機を、最初から持参していれば良かったんだけどね……ごめんねユキ」
通信機を忘れた事を自白したレンは、誤魔化す様に苦笑いを浮かべていた。
「……今度から忘れない様にしなさいよ」
ユキはそう言うと、小さく溜息を吐いた。
―*―*―*―*―
ルクス内部には、シュウの時と同様に多くの障害物が設置されていた。
障害物は以前の机や椅子などでは無く、小売店に並ぶ様な商品棚が乱雑に配置されていた。
周囲を確認すると然程離れていない場所に、二階へ上がる為の階段を確認する事が出来た。
「……色まで煩いなんて、ほんと嫌になるわ」
ユキは階段まで歩みを進めながら、周囲を見渡した。
ルクスの内壁は、乱雑に塗られた色鮮やかな塗装がされていた。
「色が多過ぎて目がチカチカするよ!」
「大丈夫か?無理はするなよ?」
「うん!ありがとうお兄ちゃん!」
心配そうにシュウを見つめたカイに向けて、シュウは満面の笑みを返した。
「あの騒音娘の性格を表しているんじゃねえか?」
周囲の景色を見ていたエムは、薄ら笑いを浮かべながら心に思った事をそのまま口に出した。
「酷い言われ様だね」
「言わせてる様なもんでしょ?」
五人が話をしていると、棚の影から大勢の闇の人間達が姿を現した。
「あいつら、マジでどっから湧いて出て来てんだよ」
「影でずっとスタンバイしてたのかな?」
「そんな事言ってないで準備だ、鍛錬の成果を見せる時だぞシュウ!」
「ふっふっふ!ようやく地獄の鍛錬の成果を見せる時が来たね!」
((((終盤殆ど寝てただろ))))
自信満々で公言したシュウに対し、四人は心の中で同時に突っ込みを入れた。
そして三人は、百人以上いるであろう闇の人間達の前に出ると各々の主力武器を構えた。
カイは日本刀を、エムは転生前と同様の小手を、シュウは以前使用していた黒い渦が無い為に、腰に装着していた銀色の銃二丁の内一丁を取り出した。
「この無限に撃てる銃で、穴だらけにしてあげるよ!」
光の人間達に支給されている物は基本的にユカリが創造した物で、ユウト(女)が創り出した結晶銃と同様に弾切れの心配が無い。
「お前らはさっさと二階に上がれ!こいつらは俺達が小手調べに使う!」
「わかったよエム!君達も気をつけるんだよ!」
「あんた達、もう転生出来ないんだから……死ぬんじゃないわよ?」
心配の眼差しを向けたユキに対して、エムは不敵な笑みを浮かべた。
「は?誰がそんなヘマするかよ!」
「転生した僕らの実力、あいつらに思い知らせてあげるよ!」
「ユキ、レン……そっちは頼んだぞ!」
三人と言葉を交わした二人は階段までの距離を走り抜け、振り返る事なく階段を駆け上がり二人の少女の元へと向かった。
―*―*―*―*―
「強い奴とは私がやるから!ティーレは弱い奴とやって!あんた弱いんだから、私の足引っ張んないでよね!」
白いシャツに赤い上着を羽織り、紺色のショートパンツを履いた桜色の髪をした小柄な少女は左に流れるサイドテールを揺らし、手元にある薙刀をクルクルと回していた。
「ありがとうアイリ。ごめんね……私が弱いから」
アイリと呼ばれた少女より少し背の高い、白いシャツに緑の上着を羽織り、茶色のショートパンツを履いたブルーグリーンの髪をした少女は、双頭刃式の槍を持ち、右に流れたサイドテールを揺らしながら俯いていた。
「本当よ!全く世話が焼けるんだから!」
(だから嫌いなのよ……〝死ぬ前から〟)
「楽しみだわ。早く来なさい……〝私達と同じ〟光の主力!」
「……」
少女達は、階段を上がって来るであろう者たちの到着を待ちわびていた。
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